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代われ!ホテル @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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この日はホテルを移動することになっていた。

帰国日の前日の7月2日。
夜中にけたたましく落ち出した雨は、
昼前まで降り続いている。

どうせチェックアウトなのだから、
と雨に抗いもせず、のんきな午前を過ごす。

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一泊だけ、ホテルを移動する理由は、
Webで知り合いになった人と合流するためだ。
「空港までのタクシーが不安」という話しから、
アレコレHowToを伝えていたところ、
同じ日の同じフライトということが判明。

オマケにホテルがまだ決まっていない、というので、
前回使ったホテルも教えた。

同じフライトなら、ホテルで合流し、
タクシーをシェアしましょう、と話しになったのだ。

ユナイテッドは朝6:30、
市内から空港へは30分ほどかかるので、
遅くても4:30頃に出なくてはならない。
自分のホテルから、そのホテルを経由していくのは煩わしいし、
変に時間がかかる可能性もある。

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考えてみたら、「雇われボディーガード」も前日に一泊だけ、
同じホテルに泊まってしまえば、待ち合わせもラクじゃないか。
チェックアウトして、ロビー集合ならカンタンだ。

1月に使ったホテルはとても快適で、
今回も使いたかったのだが、
同じエリアでは面白味がないので、あきらめていたのだが、
閃いて、最後の一泊をこのホテルにすることにした。

この出発時のタクシー、
こいつが最後におもしろいオチをつけてくれるとは、
このときは気づいていない。

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移動先のホテルはBTSで2つ先だった。

とはいえ、ドチラのホテルもBTSの駅から10分ほどかかる。
BTSを使うと、時計回りで歩くことになるが、
反対側の通りに回り込めば、たどり着くんじゃないだろうか。
30分も歩けば着いてしまう気がした。

雨季のスコール、午前の部もそろそろ終わりそうだ。




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覗け!日常生活 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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軽くなったアタマで、スーパーマーケットへ向かった。

旅先では「市場」と「スーパーマーケット」は外せない。
「市場」では地元の生活臭さが眺められるし、
「スーパー」では生活感を感じられる。

買い求めるのはもっぱら旅先で知り合った「味覚」だ。

調味料は見ているだけで楽しいし、
日本ではバカ高いハーブやスパイスが、
手軽な金額で求められる。

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添乗していたとき、
お客さんに「集合時間を守らせる」ウラザワがあった。

「5分早く集まると、各所で積もり積もって、
夕方にスーパーに寄る時間ができるかも」
なんて、カマかけて案内してましたねえ。

ツアーではスーパーへ行く時間などないので、
観光の時間を上手にヤリクリし、
バス・ドライバーにチップを弾んで、
スーパーに横付け、してもらうわけで。

到着日、ホテルの近くにスーパーがあったら、
ムリヤリお客さんを連れ出しです。
時差ボケの対策にもなるし、
長いフライトの疲れを癒す軽いウォーキングにもなる。

「サフラン、安いですよ」なんて教えると、
みんながこぞって求めて、
棚からサフランがなくなったり、
なんてこともあったなあ。

水買って帰ってくるだけでも楽しいみたいです。
フライトで硬くなったカラダをほぐすには適してますね。

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ヨーロッパではハーブ、
イスラム圏ではスパイス、
アジア圏ではチリや中華系調味料がオススメ。
そういえば香港からオイスター・ソースの1L瓶、
持って帰ってきたこともあるぞ。

特に買うものなく、ホテルで食べるスナックを放り込みレジへ。

そういえば、なんで日本のスーパーには、
「エクスプレス・レーン」がないのだ?
10個以下とか5個以下の客だけ流すレーン、
誰か作ってください。

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やたらと混んでいたフードコートを避け、コギレイな食堂へ。

遅めのランチか、早めの夕食か。
遅い朝食からなにも食べていないことに気づいた。
炒飯45Bにアイスコーヒー20Bで、リラックス。

練乳が沈む甘ったるいアイスコーヒーがうまい。





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切れ!蟠りを @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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MRTの駅から地上に出るとやたら横に長いビルが建っていた。

地下鉄の路線の上には「ラチャダピセーク通り」があり、
その通りに沿うようにして「メルキュール・ホテル」や「ITモール」、
オフィスビルに「テスコ・ロータス」の入ったビルが建っている。

ホテルの名称からこのビルは通称「フォーチュン・センター」と呼ばれ、
「ラマ9世駅」周辺は地元の人が買い物をする場としてにぎわっている。

このビルは南北にやたらと長く、
各フロアをくまなく歩いてみたが、
かなりの距離を「散策」させられることになる。
移動に自転車が欲しいぐらい距離がある。

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電化製品やPC、カメラも並ぶ「ITモール」は、
「バンコクのアキバ」と呼ばれる「パンテップ・プラザ」より落ち着いていて、
なんだか気に入ってしまった。

なにしろパンテップの名物である、
「エロDVD売り」のうるさい客引きはいないし、
観光客も少ないので、店をゆっくり眺めて見て回ることができる。

ちょっとした穴場を見つけ、
気分は上々だったが、
歩き過ぎで足が悲鳴を上げていた。

カフェでくつろぐか、と地下を歩いていると、
やたらと理髪店、美容院が並んでいるところに出くわした。

くつろぐなら、美容院のイスでも一緒か、と思い、
雰囲気がよさそうな店に入ってみた。

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実はちょっと前から、髪を切ろうと思っていたのだが、
「ワールドカップのソウル」、
そして「デモ後のタイ」と発作的に出国を決めたので、
忙しい上に忙しさが重なり、髪が伸び放題になっていた。
きっともう少しで髷が結えるはずだ。

「カットはいくらですか?」

「???」

「タオライ?へあ・かっと?(カットはいくらですか?」

英語が通じなかったので、
ブロークンのタイ語で尋ねると
「250B」という数字を電卓に打ち込んで見せてくれた。
他の店の料金表には500Bとか300Bという数字が並んでいたので、ここに決めた。

またまた昼飯代が浮くことになったが、
感じがよければ、差額はチップにしてもいい。

髪を切ってくれたマスターは言葉がまったく通じなかったが、
気立てがよく、気配りがあった。
理髪店といっても学校帰りのチビは散髪台の上で宿題をしているし、
オカミサンは奥のテーブルでうたた寝をしている。
家族経営ののどかなお店だ。

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客は他に誰もいなかったはずだが、
カットをはじめると、オッサンと女子高生が雪崩込んできた。
あいかわらず客を呼び込む力があるらしい。
宿題をやっていたチビは勉強机を奪われることになり、
うたた寝のオカミサンは商売モードになったようだ。

鏡の向こうでは客を呼ぶ「招きオトコ」が髪を切られていた。




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乗れ!地下鉄 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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買ってきたTシャツを部屋に置いて、また出かけた。

コットンのTシャツは1枚150B。
日本円にして500円弱、
黒の柄モノで、羽織ったシャツの下に合う。
古いシャツは捨てたので、明日からの即戦力要員だ。

「オジサン、2枚買ったら、まける?」

「う~ん、2枚なら、260Bかな」

「200は?」

値切るときの常道手段はまとめ買いだ。
1つじゃ値切りゼロでも、2つとなると話しが変わる。
たとえ、定価がついていたとしても、だ。

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「200? それはムリだね」

値切りに大して「ムリだ」というのはよくある答え。
とはいえ、このオヤジサンの回答は本当にムリそうだった。
200という数字を聞いて、急に興味をなくしたのだ。

300Bのものが200Bというのは値切る側にもムリがある。
450円を300円にしろ、といっているのだから。

「じゃあ、250ってのは? もちろんキャッシュだけど」

「250ならいいよ、持って行きな」

ということで交渉成立。
数百円のものだが、カードで支払う客もいるので、
「キャッシュ」という言葉は念押しになる。
商売人にはイチバン強い言葉かもしれない。

たかが50B(1B≒3円)、
「150円を値切るなんて、アホらしい」と思うかもしれないが、
この国ではその50Bでランチが食えて、
併せてコーヒーを飲むことができる金額なのだ。

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高架線のBTSに乗り、地下鉄MRTに乗り換える。

ホテルで「バカデカイスーパーのあるところ」と尋ねたら、
「MRTで『ラマ9世駅』まで行くといい」といわれ、
そこを目指すことにした。

BTSには『スカイカード』というチャージ式のICカードがある。
街歩きには必携の品だが、
こいつはMRTでは使うことができない。
一方、MRTにはプリペイド式のカードがあるのだが、
こいつはBTSで使えない。
どちらも共通で使えないという便利っぷり。
このあたりがさすがタイ。

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MRTのチケットはICチップ入り。
プラスティック製のコインの形をしていて、
まるで子供銀行の通貨みたいだ。

2つ先の駅まで18B、気兼ねなく街歩きできる金額。




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落ちろ!雨粒 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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明け方、雨の音で眼が覚めた。

シャワーのように激しいスコールの雨粒が窓を叩いている。
カーテンをめくると明けたばかりの空はまだ薄暗い。
起きるにはまだ早すぎた。

朝食が終わる時間の直前に眼が覚めた。

コーヒーが飲みたくて、レストランに下りると、
給仕が散らかった食器を片付けている。

「まだ、ダイジョウブ?」

尋ねるとテーブルを拭きながら、首を傾けてみせた。

コーヒーを入れ、牛乳を多めにカップに注ぐ。
残されたフルーツを器に盛り、
その上から、プレーンのヨーグルトをかけ、胃袋に収めた。

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黙々と働いている給仕をよそに、
コーヒーを注ぎ足したカップを持って部屋に向かった。

いつもならまとわり着いてくる午前中の空気も、
スコールに洗い流され、こころなしか涼しい。
もっともタイ・レベルの「涼しい」なのだが。

ホテルの前の一本向こうの通りはちょっとしたプールになっていた。

下水道の整備があまり芳しくないこの国では、
激しいスコールが来ると一瞬で水没してしまう場所が多々ある。
その通りではタクシーが波しぶきを上げ、
仕事に出向くオンナのコは気にも留めず、
サンダル履きでたくましく水の中を歩いていたが、
コギレイな格好をした欧米の観光客は呆然としていた。

もう少し待てば、彼ら専用の渡し舟が営業をはじめてくれるかもしれない。
あるいは部屋に戻って、海水浴の準備をしたほうがいい。

シュノーケルを咥え、バタフライで彼らの前を通り過ぎ、
Tシャツを買いに出向いた。

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アジアの旅には古びたシャツやくたびれたTシャツを持ってきている。
日を追うごとにそいつを処分していけば、荷物は少なくなるし、
大した買い物をしない身としては、
身の回りの品物を買うぐらいしかないのだ。

バンコクを経由して、ロンドン&ポルトガルに向かったときは
長袖シャツを買い揃えて行ったし、
カンボジアでは古いデイパックを買い替え、宿に置いていった。
下着は毎回、どこかで捨てている。

異国で下着を買い換えるのは難しいかもしれない。
日本製より縫製が悪いし、繊維が肌に合わなければ、気持ちが悪い。
それでも古いものを持ってきて、日々捨てていけば、
そのスペースにお土産が入るので、
ツアーなどの旅にもオススメの作戦です。

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ショッピング・ビルに飛び込むと、
待っていたかのようにまた雨が落ち出し、
商店のトタン屋根をドラム・ロールのように叩いている。

7月1日、雨季ははじまったばかりだ。





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掴め!勝利を @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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市場を歩いていても、路地を歩いていても声をかけられる一日だった。

ワールドカップ決勝トーナメント、
タイの時刻にして、昨日の深夜、
日本はPK戦に敗れ、南アフリカから去ることになった。

眼の肥えたサッカー・ファンが多いのだろう、
試合から明けたこの日はやけに声をかけられた。

「惜しかったな、ジャパン」

「ありがと」

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退屈そうな店番の男が声をかけてくる。

「おい、ジャパニーズか?」

「そうだけど?」

「おお!そおかあ。昨日の試合にはシビれたよ」

「ありがと」

こうなるともはや日本は日本だけのチームではなく、
「アジア」代表のチームのようだ。
共に予選を戦った同胞でもあり、
同じアジアのチームをテレビで応援していたのだろう。

日本人が思っている以上に日本はアジアの一国なのだ。

通常、アジアの街で声をかけられるとロクなことはない。
たいがいはタクシーの客引きか、おっさんのポンビキだ。
目線を動かしもせずにやり過ごすのが最大のポイントで、
「コニチハ」なんて耳慣れた日本語に顔を向ければ、
待ってましたとばかりにセールス・トークがはじまってしまう。

耳慣れた母国語に反応しないのは手馴れたものだが、
敵もさるもの、日本語が通じないとわかると、
韓国語や中国語で呼びかけてくるからおもしろい。
目線が動けば、ご商売をはじめましょう、というわけだ。

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「ジャパニーズ?」

「ああ」

「お~、ジャパン、なんば~ワン、サッカー、イチバン」

「こっぷんかあ」

おどけてタイ語で礼をいってみる。

「ジャパン、いいチームね、PKザンネンね」

そういうと彼は手を差し出してきた。
その祝福に応え、差し出された手を握り返した。

タイの人たちのサッカー好き、
タイの人たちの日本贔屓を差し引いても、
今日は少しばかりおかしな一日、
街を歩くだけでくすぐったい一日だ。

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タクシーやトゥクトゥクの運ちゃんが、
アヤシイ日本語でなく、英語で呼びかけてくる。
タイのサッカー好きは昨夜の試合にシビレたことを、
どうやら身近な日本人にひとまず伝えておきたいようなのだ。

たかだかサッカー、
たかがスポーツが、
言語や国籍を乗り越え、
言葉の通じない見知らぬ者同士に、
話題を提供してくれているのは確かだ。

今日だけは「日本人?」の呼びかけに応えてもいい気がしていた。


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捨てろ!日常 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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朝から空はドンヨリしている。

降りだしもせず、懸命にこらえている空は雲が濃い。
6月30日、雨季はまだ序盤。

ホテルの前の細い路地は抜け道になっているらしく、
昼間はタクシーやトゥクトゥクで埋め尽くされている
動かない車列にほとんどのドライバーが、
エンジンを切って、シビレを切らしていた。

ホテルは朝食付き(!)のプラン、どんなものかとレストランへ降りた。

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ホメられた内容ではないが、宿泊料金からすると上出来か。
玉子料理があり、ベーコンもあり、
暖かいコーヒーが飲めるので、
まあ文句はいえないシロモノ。

気に入らなかったり、飽きたりしたら、
屋台のホットサンドを20~30B(¥60~90)に走ればいいだけだ。

デモの傷跡を見出せず、残りの日数を持て余していた。

鬱々とした状態でホテルの部屋で過ごす。
エアコンのよく効いた部屋で、
PCでネット検索していると、
アタマの中が日本にいるときとなんら変わっていないことに気がついた。

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利便性の高いネットの害悪に立ち向かうべく、
マウスを噛み砕き、
モバイルPCをバスタブに投げ込むと、
まとわりつくような湿気と熱気の中に飛び出すことにした。

濃い排気ガスを浴び、
濃厚な湿度に抱かれると、
脳を掴まれたように「異国」にいることを思い知らされる。

エアコンでボケたカラダがピリッと引き締まる感じがする。

ホテルから少し歩くと店先にぎっしり衣料が並ぶ店が軒を連ねていた。
肩を交わさなければ歩けない通りの両脇を店が固めている。
その狭い路地にズブズブとめり込んでみた。

ズタ袋やキャスターバッグいっぱいに衣類を買い付ける人が行き交い、、
「配送承ります」「海外搬送」「仕入れ歓迎」の看板が並ぶ。
どうやら衣料の問屋が連なっているらしい。

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エアコンも効かない小さな店先では、
買い物客や観光客が値段交渉を繰り返している。
張り出された値段はあってないようなものなのだろう。
後で地図を確認するとここが「プラトゥーナム市場」なんだとわかった。

迷路のような造りに迷いながら、アジアの空気を楽しんでいた。






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頬張れ!チキンライス @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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結局、辺りを歩いてみたが、得られるものはなかった。

ニュースで騒いでいたほど、爪跡はなく、
街はいつもの生活といつものリズムを取り戻している。
辺りはそんな出来事や事件などまったく感じさず、
いつもどおりの表情だ。

完全に拍子抜けで、
屋台で埋められた狭い舗道を歩いていると空腹に襲われた。
遅い時間に朝食を摂ったことと街歩きに繰り出していたので、
ランチを取りっぱぐれていたのだ。

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Ratchadamri通り(ラチャダムリ)を北に向かって歩き出した。

運河を越え、大きな交差点を右に折れると、
いつものチキンライス屋がある。
伊勢丹からは徒歩5分ぐらい、
1月にも訪れたお店だ。

ピンクのポロシャツを着た店員が働くお店、
「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」。
ガイドブックにも載っている有名店ですけど、
観光客ズレすることなく、おいしいです。

昼食時は遥かに過ぎているが、店内にはチラホラお客がいる。
時間帯関係なく、地元の人たちで年がら年中混んでいる。

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チキンライス(カオ・マン・ガイ)30B。
氷の入ったお茶を頼むと+2B。
この店はつけ合せで出てくるスープまでおいしい。

チキンライスを食べるとアジアに帰ってきた気がする。

シンガポールだろうが、マレーシアだろうが、
タイだろうが、ベトナムだろうが、
こいつを食べないと「アジア」がはじまらないのだ。

店を出ると日が傾きはじめていた。
今にも振り出しそうな雨季の雨雲が手伝って、
空を割り増しで暗くしている。

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ランチには遅過ぎ、夕食には早過ぎた時間。
露店で串に刺さった焼きイカ(10B)x4本を買い、
ホテルへ向かった。

街歩きの疲れとデモの傷跡を逃した失速感に襲われていた。




「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」


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探せ!傷跡 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ちょっとした市内観光を終え、街の中心に戻る。

目的のイセタンがある「Central World」(旧World Trade Centre)へ向かう。
BTSの路線沿いに当たる南側は改装工事の真っ最中だ。
西側のビルは壁や柱がすっかりはがされ、
オフィス・ビルとして機能していない。
とはいえ、焼け爛れた跡が見えない。

東側に回りこみ、Ratchadamri通り(ラチャダムリ)を北に上がると、
イセタンの看板が見えてくる。

通りには「CW」の復活を期待するついたてがあり、
「I Love Central World」の書き込みがたくさん張られていた。
ここがデモによる激しいダメージを受けたことがわかるが、
ショッピング・モールの外観には、
あからさまな傷跡がなく、ちょっと拍子抜け。

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「放火の後が見えないですね、一部だけですね」

「ひょっとして遅かったかな」

デモ隊の放火があったのは5月19日。
すでに一ヶ月が経過していてはさすがにノンビリしているタイでも、
復興工事に着手している様子。

ネット記事で目にしたのだが、
被害に遭わずに済んだイセタンは6月24日に営業を再開したばかりだ。
入口にある案内によると、最上階部分はまだ営業が再開できていないという。

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伊勢丹再営業・記事
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100624/biz1006241237014-n1.htm
バンコクデモ放火・記事
http://rocketnews24.com/?p=33851

フロアを上がってみると、
案の定、最上階へのエスカレーターは通行止め状態だ。

現状、もっとも上の階となっているレストラン街は、
南側が閉鎖され、しかもフロア自体に空調が機能しておらず、
バカでかいファンでなんとか暑さを凌いでいる。

相当な被害にあったことはわかるのだが、
具体的な画が撮れず、なんとも歯がゆい。

「デモの爪跡探して、もう少し周辺を歩き回ってみます」

「じゃあ、わたしも予定があるので、ここで」

そういって、それぞれの都合に戻った。

旅先の時間を少しだけ共有して、
見知らぬ同士で食事したり、街歩きをできるのは、ネット普及の恩恵だ。

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周辺を歩き回ってみたものの、画になる「傷跡」がない。
一ヶ月以上経ってしまっていては遅きに失したか。

「初日にして空振り決定かあ」

そう口に出していってみる。

街はいつものように忙しそうに動いていた。




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浸れ!サービス @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ホテルのブッフェは豪華でサービスも行き届いていた。

お招きいただいた<Lebua at State Tower Hotel>の朝食は、
品揃えも多く、バラエティに富んでいた。
玉子料理はオーダーして目の前で作ってもらえるし、
カバンや上着はサーバントが丁寧に扱ってくれた。

やはりホテルは人だな、と改めて思う。

サービス、すなわち人にお金を払っているのだ。
バンコクといえば<The Oriental Bangkok>
(現 Mandarin Oriental Bangkok)が世界的にも有名だが、
かつてツアーで泊まった際、
エレベーター前にいるボーイ(各フロアに常駐している)が、
部屋を出る度ごとに、
「いってらっしゃい、XX様」と声をかけてくれることに驚かされた。

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部屋に帰る際は名を呼ばれなかったので、
きっとドアが開く瞬間、名前をチェックしていたのだろう。
ツアコン小僧にも「XX様、Sir」と呼びかけてくれ、
その「Sir」(女性ならMam)がやけにくすぐたかった。

ジ・オリエンタルは当時、世界一位の満足度を誇っていたので、
さすが世界トップのホテルだなあ、と思ったものだ。

フリーの身としては、経費で落ちない限り、
そのレベルのホテルには泊まれそうにはないのですけどね。

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遅めの朝食をシコタマ楽しみ、BTSの駅に向かった。
Mo Chit(モチット駅)の南側にある市場を目指すことにしたのだ。

モチットは「ウィークエンド・マーケット」と呼ばれる、
「チャトゥチャック・マーケット」で有名だ。
BTSスクンビット線の北側の終着で、
北側には地方行きのバス・ターミナルがあり、
南側には目指している「オットコー・マーケット」がある。

変わった名前だが、市場に男性しかいないわけではないし、
レディ・ボーイが陣取っているわけでもなく、
地元の人が食料品を買いに来る日常市場だそうだ。

彼女は仕事で来ているため、毎回アテンドが付き、
BTSもMRTも乗るチャンスがなかったらしい。
食品関連の仕事なので普通の市場にも興味が沸く、ということで、
「じゃあ、市場に」という話しになり、
朝食を摂りながらの重大会議は決着した。

モチットの駅からチャトゥチャック市場の脇を通ると、
金土日の週末しか開くことがないマーケットは眠りについている。
柵で仕切られた巨大な空間は、
ツブれてしまった動物園のよう。
欲望渦巻く動物の気配がしないので、
薄気味悪さはひと塩だ。

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寂れたような雰囲気の反対側に急に明るい市場が現れた。

床や設備や新装されたばかりのようで、
白く輝いていて清潔な雰囲気だ。
一定の幅で区切られた店先には、
果物や食料品が行儀よく並べられ、
蛍光灯の眩い光に照らされている。

市場というと古臭くて、混み合っていて、
人が揉み合っているようなイメージだったが
ここにはそんな感じがひとつもなかった。

目の前に現れた広くて、清潔で、明るい市場に驚かされた。



モチット・オットコー・マーケット


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動け!胃袋 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ドンヨリと空は雨雲で埋められていた。

6月29日、2日目の朝は、
日本と変わらないムシ暑さが待っていた。

昨夜はユナイテッドがガンバッて羽ばたいてくれたおかげで
早く到着し、日付が変わる前に部屋に入れることができたので、
すぐに近所を歩いてみた。

尋ねた国に着いたら、その国の食べ物をすぐに口にする。
そうすることでカラダを巡る血がその国の血に近づいた感じがして、
どこの国でもまずはなにかを口にするところからはじめている。
たぶん大きな勘違いだろうし、
ただ単に見知らぬ街を歩いてみたい衝動を抑えられないだけかもしれない。

果物だけでもいいし、
スーパーの惣菜でもいいし、
屋台飯でもかまわない。
そのため、機内食はあまり食べないようにしている。
ビーフとフィッシュがあったら、
両方しか食べないことにしている。
機内食のオカワリが得意技、とは口が裂けても人にはいえない。

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チェックインの直後に荷物を置くとすぐに繰り出し、
屋台で牛肉のヌードルを頬張った。
いわゆる「フォー」みたいな麺で、
薄味のスープが機内で干乾びきったカラダに染み渡った。

コンデンスミルクがたっぷり入ったアジアならではのコーヒーをぶら下げて帰り、
シャワーを浴びるとフライトの疲れも飛ぶような気がした。

ちなみに「フライト」という高速移動は人体にものすごい負担をかける。

機内の乾燥度はサハラ砂漠と同じレベルだし、
気圧の低さは予想以上の疲労を招く。

それでも到着すると憧れた異国の地、テンションは最高潮だ。
初日から飛ばして、普段以上のペースで歩き回るし、
見慣れぬ食べ物を口にするし、異国の緊張感もバカにならない。

すると・・・

あなたのオナカはエマージェンシー、というワケだ。

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「フライトは疲れる」というのだけ、念頭において、
到着翌日ぐらいはセーブし、
カフェでまったりするぐらいの気でいるとおなかの具合もだいぶ違います。
少なくとも着いた夜に街歩きに出るようなアホは放っておいた方がいい。

ツアコン時代、担当していたツアーでこのことを告げると、
おなかを下す人が激減する、という事実があった。
ただの「プラセボ効果(Placebo)」かもしれないが、
病人が出易いキツイツアーでは効果的だった。

テンションあげるな、ってほうがムリなんですけどね。
ちょっとだけ気に留めておくとかなり違うみたいです。
神経性腸炎か、疲労性腸炎かわかりませんが、
「旅先でかならずおなか下す」っていう方は、ぜひお試しを。

え?なに?
4~5日しかない旅で、のんびりなんかしていられないって?
もうそろそろ、旅に出て「疲れる」のはやめましょうよ、日本のみなさん。

朝食は摂らず、BTS ratchathewi(ラチャテウィ)の駅へ。

Webで知り合いになった日本人の方と会う予定で、
Saphan Tak Sin(サパーン・タクシン)の駅を目指す。

「仕事で来ているが、オフ日に一人で歩くのが不安」ということで、
同行役を引き受けた。
観光案内ができるぐらい詳しければ、率先して役に立てるのだろうが、
そこまでの通ではないので、
一緒に街歩きを、ということで手を打ってもらった。
ガイド役からボディガードに格下げなのだ。

IMG_5308.jpg

待ち合わせのついでにホテルの朝食をご一緒しませんか、
というお気使い溢れるお誘いを受けたので、
ブッフェ・スタイルの朝食に釣られて、
ホイホイ出向くことにした。

通勤ラッシュが終わり、ゆっくりした朝のBTSに乗り込んだ。



BTSラチャテウィ・ホテルから徒歩10分


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走れ!タクシー @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_5446.jpg

フライトは55分も早く到着した。

いつものように出発ロビーに回り、
そこで客を乗せてきたタクシーを捕まえる。

「BTSラチャテウィまで」

「500B」

「おーい」

「400B」

「おーい、メーターで200Bだろ」

ドライバーはそれを聞くと返事もなく、渋々メーターのボタンを押した。

IMG_5380.jpg
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知らない国でタクシーに乗るときは、
相場を知っておくことが大事だ。
ホテルや空港のスタッフにいくらぐらいかかるか聞いておくといいし、
店を出るときに大体いくらぐらいなのか、尋ねるだけでかなり違う。

今なら、ネット上の掲示板などで、
区間の相場を調べるのもカンタンだったりする。

なにも知らないでタクシーに乗るなんて、
「観光客でゴザイマス、むしり取ってクダサイ」といっているのと同じだろう。

今回のホテルもBTSに近い場所で探し当てた。
あれこれ検索してみたが、
ネット上ならここが一番安く押さえられる様子。

IMG_5379.jpg
こちらのサイトで【バンコク】⇒《White Palace Hotel》でご覧いただけます。 前回、タクシーでホテル到着に苦労したので、 今回はしっかりプリントアウトして、住所を持参した。 バンコクの場合、大きな通りから 「ソイ(Soi)」と呼ばれる路地が伸びている。 この「Soi」は一方通行が多く、 ホテル名や住所を告げるよりも、 Soiの数字をいったほうが運転手は要領よく、クルマを回してくれる。 「Soi15ね~」と告げておいたので、あっさりホテルに到着した。 メーターで199B。 ね、言ったでしょ、運転手くん。 チェックインをすると、 頼んでおいたダブルの部屋がなく、ツインに。 深夜着なので仕方なし。 「明日、部屋を交換します」というので、 黙って、鍵をもらい、部屋に上がった。 IMG_5307.jpg エコノミー・クラスのホテルにしては、部屋は広く、机まである。 ¥1,800にしては上出来だ。 時計を見るとフライトが定刻でスワンナプームに到着する時刻だった。 今回のホテルの場所 ↓「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓ FC2 Blog Ranking 三ツ星トラフィックエクスチェンジでアクセスアップ!

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飛べ!バンコクへ @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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バンコクから戻ってきて、
ひとつ前、6月のバンコク紀行を書くというズレっぷりですが、
どうかお付き合いのほどを。

7月、9月にソウルに飛んでいて、
いつオンタイムの旅をキャッチアップするのやら。
---------------------------------
IMG_5298.jpg

バンコク行きを急に決めた。

それもこれもユナイテッドが、
「バンコク行き2万円」というチケットを売り出したからだ。
どうやら春先のデモの影響を受けて、
客足が途絶え、空席が増えているのだろう、
「6月出発分に限り」という条件付きで売り出した。

この告知を見て、閃いてしまったのだ。

前回のソウル行き同様、
「ネタになるのではないか」と。

IMG_5300.jpg
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今回の黄色いシャツのデモは日本でも大きく報道されたように、
空港や町の中心で座り込むだけではなく、
ショピング・ビルに火をつけたりと、
かつてない騒ぎっぷりだったようだ。

あの騒ぎから1ヶ月以上が経過している。

「デモの傷跡を取材して歩こう」
絵面を押さえ、地元の人に話を拾い、
持って帰ってくれば、週刊誌のネタにはなるだろう。
そう思いたち、投売りの格安チケットを押さえた。
日数は6日間もあればいいだろう。

往復航空券            2万円
空港使用料+サーチャージ   1万円弱
ホテル代(5泊)          1万円 という算盤。

1月に訪れたばかりなので、土地勘はあるし、街の感触も残っている。

IMG_5306.jpg

フリーランスなので、持ち出しにはなるが、
この程度なら痛みは少ないし、
それよりも動いてないことのほうがフリーには命取りなのだ。

発作的に動き出し、発作的に成田のラウンジにいた。


格安航空券でもビジネス・クラスのラウンジが使えてしまう
「プライオリティ・パス」の情報詳細はこちら↓
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17
ビジネスクラス・ラウンジを自由に使いたいならこのカード!!

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帰国日です! from Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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なんだかんだと帰国日です。

思いっきり、時差がありますが、7月3日の早朝です。

6日間、というと長い感じがしますが、
安い航空券の場合、「深夜到着」「早朝出発」というのが常。
なので、正味は4日間しかないようなもの。

その4日間もフライトの疲れと深夜着の影響で、
到着翌日の初日はボケボケしていて、
街の雰囲気や通貨、言葉などに慣れるか否かの間に終わっちゃう。

帰国日も6時のフライトなので、暗い時間にラウンジにきています。

いつものようにビジネス・クラス・ラウンジでノンビリです。
ラウンジでノンビリしたいかたはこちら ↓ ご参照。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-06-08

IMG_5475.jpg

まあ、いつものように
「XXがしたい!!」という意気込みで来ていないので、
路肩のご飯屋で地元の運ちゃんに紛れたり、
エアコンの効いたカフェで学生に混じって時を過ごしたり・・・
とまあ、のんきなものです。

1月は「メークロン市場を観たい!」というのと、
「ハジャイ」という見知らぬ田舎町で友達を待ち合わせしていたので、
バンコクは通り過ぎるかのような滞在でしたが、
今回は動かないのをいいことにベッタリドッシリなんにもせず仕舞い。

「2万円のチケット」というのと、
「デモの傷跡」に駆られるように来たけど、それも拍子抜け。
というか、デモの足跡に関しては遅きに失した感が強かったかな。

航空券              ¥20,000
空港使用料・サーチャージ 約¥12,000
ホテル5泊            ¥11、000
食事・移動など雑費        ¥7,000

とピッタリ5万円の旅でゴザイマスタ。

1万円両替すると、3,500B(バーツ)ほどになります。
そのうちの1,000B残っちゃいましたのでこの会計。

IMG_5476.jpg

ランチ¥100の世界ですからねえ。
土産を買い込まない身としては、お金を落とすアテがない。

6日間と5万円を浪費して、なにやってんの? っていわれても仕方なし。
こうなると「外こもり」状態かえ?!?!
紀行文は追って記していきますが、今回やったことといえば・・・

髪切ったぐらいかなあ??


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バンコクなう from Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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稀にみる激しさを見せたデモの傷跡を探して歩きました。

ところがですね。
すっかり、なんですよ。

日本人カメラマンの犠牲者も出した今回の騒動も
終わってしまえば、いつものバンコクの表情に。
いや、それどころか、地元の人に尋ねると、
デモの最中ですらその場所以外は平穏そのもので、
普通に生活し、普通に仕事し、普通に暮らしていたようです。

TVではまるで戦時中のような扱いだったのに。

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画面越し、というのはやはり伝えているようで、
なにも伝わっていないんですね。
実際はオモシロイ、あるいはネタになる部分しか伝えてないので、
その後ろにある風景が伝わってこないのでしょう。

それでも暴徒が放火した伊勢丹には未だ深い傷跡が残っていました。

バンコクの中心でもある「サイアム」というエリアから、
ワンブロック東側にある「セントラル・ワールド・プラザ(CWP)」は、
北に伸びる細長ーいショッピング・モール。

そのCWPの南側に放火されたようで、
CWPはほぼ閉鎖、現在は全面改装状態でした。

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そのビルのもっとも北側に位置する伊勢丹は、部分的に焼けたようですが、
一番早く、先週24日からちょうど営業を再開したそうで、
なかを見学してみました。
http://www.news24.jp/articles/2010/06/24/10161622.html

延焼が及んだ最上階のレストラン・コートは、
エアコンが復旧しておらず、大型ファンが回っていて、
奥のフロアと最上階は未だ立ち入り禁止。

デモの傷跡はそれぐらいかなあ。


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灰色の嵐 @Bangkok -完- [Thailand (Bangkok)]

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朝、暗いうちにタクシーを駆って、空港へ。

ユナイテッドは6:30の出発。
安いチケットだから致しかたないか。

シンドイ早朝発もラウンジでくつろげるので、
精神的にアドバンテージ。
自動チェックイン機でボーディング・パスを取り出し、
出国を軽く済ませ、ターミナルのラウンジへ進んだ。

バンコクの空港ではプライオリティ・パスなら、
「CIPファーストクラス・ラウンジ」が利用可能。
もちろん無料で朝食ばかりか、アルコールも豊富でございます。

プライオリティ・パスの詳細はコチラ↓
http://blog.so-net.ne.jp/delfin/2010-03-17
IMG_2457.jpg

機内ではユナイテッドの「プレミア・メンバー」なので、
格安チケットながら「プレミアム・エコノミー」が割り当てられます。
わずかながら座席幅が広いので、混んでいても快適。

アジアから日本へ向かうアメリカ系の航空会社は、
日本でワンバウンドして、アメリカ各地へ向かうので、
機内はアメリカ人で混んでます。

満席のシートは体格のいい方々で埋め尽くされているわけですね。

後方のエコノミー席で運悪く真ん中にでも座って、
運悪くアメリカ人に両サイドを挟まれでもしたら、
成田に着く前に確実に窒息します。
あるいは圧迫矯正されて、姿勢がよくなっているかもしれない。

飛び立つ前から眠ってしまっていた。

ふと気づくとまだ動き出していない。
しばらくして機長のアナウンスが入った。
「トビラ部分に亀裂があり、直すのに時間がかかる」とのこと。

「う~ん、しっかり直してくれ」としかいいようがない。
たぶん機長も空中分解するような状態にはなりたくないだろうし、
そうならないように努力してくれるでしょう。

早朝便のせいだろうか、乗客もおとなしい。
ブーイングも出ないし、文句をいう客もいない。
きっとみんな眠たいのだ。
アメリカ人が苦情をいわないなんてそんなことがあるものか。
きっとみんな寝ているにちがいない。

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席にくくりつけられてしまった身ではなにもできないので、
また目蓋を閉じた。

「自分でなんとかできることは懸命に考えろ。
 自分でなんとかできないなら考えるだけムダだ」

くだらない言葉かもしれないが、
これがけっこう人生の規範になっている。
これこそ、スペンサーの教え。

トラブルが多いツアー・コンダクター時代、この言葉は助けになった。

トラブルに際して、なにもできなくても額に汗して走り回っているほうが、
仕事をしているみたいで、お客さんウケはよかったのかもしれない。
それはせずに腹を据えて、お客さんと話し込んでいることを選んでいた。
たぶん「いい添乗員さん」ではなかったんだろうな。

それでも数日を経たツアーの終わりには、
「なにもしてないようでも最後にはなんとかしてしまう人」とよくいわれた。
結局、「働いているフリ」ができないヤツだったので、
サービス業には向いていなかっただけだろう。

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一人旅で歩くときもこの軌範はけっこう役に立っている。
いや、人生においても。

ただもう、教えてもらうことはできなくなってしまった。
Thank you Mr. Parker,
and Goodbye Mr Spenser.

文庫本を閉じて、またおとなしく眠りに着いた。



バンコク&メークロン&ハジャイ・タイ紀行 

―完―

********************

2010年1月に渡航した「タイ紀行」ブログは、
滞在中に訃報を聞いたロバート・B・パーカー氏に捧げ、
「スペンサー・シリーズ」のタイトルで記しました。
ブログ内容とタイトルがそぐわない部分もありますが、
追悼、の意図を汲み取ってやって下さい。

Robert Brown Parker http://www.robertbparker.net/index.htm
The Spenser Series >

ゴッドウルフの行方(The Godwulf Manuscript, 1973)
誘拐(God Save the Child, 1974)
失投(Mortal Stakes, 1975)
約束の地(Promised Land, 1976)
ユダの山羊(The Judas Goat, 1978)
レイチェル・ウォレスを捜せ(Looking for Rachel Wallace, 1980)
初秋(Early Autumn, 1980)
残酷な土地(A Savage Place, 1981)
儀式(Ceremony, 1982)
拡がる環(The Widening Gyre, 1983)
告別(Valediction, 1984)
キャッツキルの鷲(A Catskill Eagle, 1985)
海馬を馴らす(Taming a Sea Horse, 1986)
蒼ざめた王たち(Pale Kings and Princes, 1987)
真紅の歓び(Crimson Joy, 1988)
プレイメイツ(Playmates, 1989)
スターダスト(Stardust, 1990)
晩秋(Pastime, 1991)
ダブル・デュースの対決(Double Deuce, 1992)
ペイパー・ドール(Paper Doll, 1993)
歩く影(Walking Shadow, 1994)
虚空(Thin Air, 1995)
チャンス(Chance, 1996)
悪党(Small Vices, 1997)
突然の災禍(Sudden Mischief, 1998)
沈黙(Hush Money, 1999)
ハガーマガーを守れ(Hugger Mugger, 2000)
ポットショットの銃弾(Potshot, 2001)
笑う未亡人(Widow's Walk, 2002)
真相(Back Story, 2003)
背信(Bad Business, 2004)
冷たい銃声(Cold Service, 2005)
スクール・デイズ(School Days, 2005)
ドリームガール(Hundred-Dollar Baby, 2006)
昔日(Now and Then, 2007)
灰色の嵐(Rough Weather, 2008)
プロフェッショナル(The Professional, 2009)

以上


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背信 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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夜になっても蒸し暑い通りには出店が商売をはじめていた。

チキンライスは地元の人に評判なだけあって、うまいかった。
鶏肉はやわらかく、飯は香ばしく、
おまけともいえるスープも胡椒が効いていて、
まさに万全。
記憶をなくしても仕方ない。

チキンライスの鶏肉は蒸して調理されるので、
ボソボソになりがちだが、
うまい店の鶏肉はしっとりしていて、肉の臭みがなく、
脂分が残っているのだ。

ご飯は鶏のスープで炊き上げるので、
味が染み込み、パサついたタイ米でも旨みが増す。
そこにスープをかけながら食べてもいいし、
甘辛い唐辛子のソースを和えてもイケる。
まあ、食べ方に決まりはないので、それぞれが自分流で。

通常、茶碗に持ったご飯を皿の上にひっくり返し、
その上に鶏肉を乗せるので、量は軽めなのですね。
なので、イキオイに乗っかって、二杯目をリクエスト。

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チョットばかりオナカが張りましたが、
まあ、病み上がりの痛んだ身体にはいい燃料補給。

二杯たいらげて80バーツ。

一人前¥120(!)、う~ん、ここで暮らしたい。
って、¥120でシアワセなのだから、
なんとも安上がりなオトコである。

BTSでもっともニギヤカなサイアムへ。

エアコンの効いたショッピング・ビルを巡る。
地下のフードコートや上階のレストラン街は、
平日というのに混んでいる。

今回、タイに来て気づいたのだが、
どうやら回転寿司スタイルの「タイ・スキ」が流行りらしく、
コンベアが廻っているレストランをやたらと見かける。

肉や野菜、フィッシュボールを乗せた皿が廻り、
寿司やサラダはブッフェスタイルで取り放題。
アイスやフルーツまでなんでも揃っている。
でもなんで寿司は廻さないんだ?

食べ放題で鍋を囲むスタイルで、カウンターなら一人でも食べられる。

IMG_2501.jpg

これで200~300バーツ程度。
現地の物価からすると、家族で訪れる週末のゼイタクな外食、って感じかな。
ちょっと前のシンガポールでも、
食べ放題の「火鍋」や「タイスキ」が流行っていたなあ。
アジアはどうやら手軽な鍋ブーム?

スーパーで土産の食料品を買い込み、ホテルに戻る。

BTSの駅からホテルへ近道を通るとそこはアラブ人ストリート。
モスリム系のレストランやアラブ人で混み合うバーが並ぶ。
両替店や旅行代理店にはアラビア文字が記され、
ケバブを売る店からスパイスのいい香りがする。

アラブ系御用達の「グレース・ホテル」、
日本大使公邸の軒を抜けるとホテルにたどり着いた。

IMG_2470.jpg

ホテルのすぐ横には運河がある。

激しい水しぶきを上げ、運河ボートが行き来している。
ホテルの真横の橋がちょうど乗り場になっていて、
地元の人たちが乗り場を出入りしている。

船はラッシュのように混んでいたが、みな当たり前の顔で乗っていた。

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ドリームガール @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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空港からタクシーを拾い、スクンビットのホテルへ。

明日の早朝は日本へ飛ぶトランジット状態なので、
空港そばのA/Pホテルでもよかったのだが、
ローカルのスーパーで買い物をしたくて、
アクセスのいいスクンビットをおさえた。

いや、アクセスというより、
¥1,800のホテルを見つけてしまったのですね。
コチラのサイト↓


Unico Express @ Sukhumvit をご参照。
(1月下旬のカスタマー・レビューがわたしです(笑)

なにせ翌朝は6:30のフライト、
馬鹿げた時間に空港へ出向かなければならないので、
シャワーとエアコンがあればOK。
BTS駅と空港への高速アクセスがいいところと
破格の値段でココに決定。

夜遊びエリアにも程近いのですが、
早朝発と病み上がりを引きずる身にはそんな気分はゼロ。

部屋はやたらに細長く、少し古臭さが漂っていたが、
エアコンがシッカリ効き、熱いお湯が出たので合格。
無線LANにもしっかりアクセスできた。

IMG_2454.jpg

荷物を放り込み、夕食を目指して、BTSへ。

早い時間だったので、先日の電器ビルを目指す。
地元の人に人気がある「チキン・ライス」屋がその通りにあるのだ。

シンガポール生活以来、コイツには目がない。

マレーシア・マラッカでは、
「オリジナル・チキンライス」を食べた。
ピンポン球サイズに丸められたライスが特徴だ。
ヴェトナム・ホイアンでは、
路肩の店で「コム(飯)・ガー(鶏)」といわれるチキンライスに偶然出会い、
小ぶりなお皿をオカワリまでした。

今でも食べたくなると、シンガポールに飛び、
馴染みのホーカーズに滑り込むと
いつもの! と告げ、軽く3杯は平らげている。
それぐらいヤミツキのシロモノなのです。

え? あれ?
ケチャップのあれ、って思ってません?
違いますよ!!
蒸したチキンと鶏のダシで炊いた米のコンビです。
ご存じないなら、検索検索。
あるいはこちら↓
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22

IMG_2306.jpg
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ああ、チキンライスを知らないなんて、人生の7分の1は損してますよ。

ローカル情報だったので、
探し回らなければならないだろう、と覚悟を決めていたのだが、
その店はあっさり見つかった。
とはいえ、蒸し暑い中を歩いているとカラダが重い。
ちょっとばかり病み上がりを引きずっている。

店のスタッフはピンク色のド派手なポロシャツを着ているので、
通り沿いに歩いていたら、自動的に出会ってしまった。

ちなみに周辺にはキミドリ色とか、
キイロとか、グンジョウ色とか、オウド色とか、
似たようなド派手ポロシャツ店があるので、お間違えなく。

夕食時ではないのに店は地元の人たちで混んでいた。

空いているテーブルにドカドカ相席して、
ドンドン注文しては、ドシドシ食べていくシステムらしい。

気おくれしていると、いつまでもありつけそうにないので、
客が立ったばかりのテーブルに着いた。

「チキンライス、1個!」

皿を下げにきた店員に告げる。
正確には声を出さず、人差し指を一本立てただけ。
彼女は頷くと前の客の皿を片付け、手際よくテーブルを拭いてくれた。

IMG_2293.jpg

ちなみにタイ語では「カオ・マン・ガイ(KHAO MAN KAI)」。
カオ=メシ、ガイ=トリです。

どういうわけか従業員は女性ばかりだ。

店先では持ち帰り客の注文がひっきりなしに入っている。
目の前で食べていたオバチャンと入れ替わりにオジサンが座ると、
店員にアレコレ詳しくオーダーをしている。

店の雰囲気に浸っているとチキンライスがやってきて、その後の記憶はない。


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ユダの山羊 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ロトゥーは3分遅れでやって来た。

ミニバンはホテルの前の路地を埋め尽くすほど停まっていたヤツで、
ホテル前は出番待ちのドライバーの休憩場所だったのだ。

見慣れたミニバンの車内は3人がけのシートが4列、
助手席に2人乗れるので、都合14名が積み込める。
ロトゥーに乗り込み出発を待っていると、
たちまちすべての席が埋まった。

渋滞を尻目に高速道を走り出すと運転手はDVDのスイッチを入れる。

大きな液晶画面、バスの効いたスピーカー、
たぶんご自慢の改造なのだろう。
迫力ある大音量で映画がはじまったが、
タイ語の映画ということがすぐにわかり、
文庫本に没頭することにした。

こうなると大迫力のスピーカーから繰り出される低音はメイワクでしかない。
他の客もどことなく眠そうだが、重低音がそれを許してくれない。

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ロトゥー乗り場にたどり着いた時に雨が落ちてきた。
高速のガード下なので、うまい具合に濡れはしなかったが、
目の前に高速の出入口と大きな交差点があり、
蒸し暑く、空気が悪かった。

次のバスまでは30分ほどあるらしい。

チケット代を先に払い込んでしまい、
「コピー、アイスコピー飲んでくる」とチケット売り場のオバチャンに伝えた。
ほぼ身振りだけだが、コーヒーという単語はわかってくれた様子だ。
座っているだけでも汗ばんでくる乗り場を後にし、
エアコンが効いたコーヒーショップを探して、来た道を戻った。

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こういう場合、お金を払ってしまうことが重要だ。

お金を払っておくと、
用事を済ませてきたら席がないとか、
バスは行ってしまったとか、
悲しい出来事にあわなくて済む。

ついでに「コーヒー飲みに」とか「トイレに行ってくる」とか、
自分をしっかり印象付けておくと、
忘れ去られる可能性はグンと落ちる。
これだけやっておくと満席になって先に行かれることは少ないし、
戻ってきたら席がない、なんてこともなくなる。
もちろん、出発時間前に戻ってくるのが得策です。

IMG_2414.jpg

ミニバンはキッチリ60分で町に到着した。

町なかのロータリーに停まったバンから3人だけが降りていく。

「メークロン?」

とドライバーに問いただすと、

「メークロン、メークロン」

と繰り返し答えてくる。
なんでみんな降りないんだ?
メークロン行きなのにここが終点じゃないのか。

ええい、っと思い切って、降りてしまった。
ドライバーがいうのだから信用しよう。

迷ったら歩くまでだ。


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ゴッドウルフの行方 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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飯屋のすぐ前にあるビルへ。

駅の南側とつながっているこのショッピング・ビルは、
ロトゥー(ミニバン)の発着場所を抱えている。

前日、ホテルのフロントでメークロンへの行き方を尋ねてみたが、
フロント・スタッフはわからない、という。
それどころか「メークロン」という地名すらよく知らないようだ。

スタッフは申し訳なさそうな顔をしていた。
フロントのPCで地図を検索してもらい、
「メークロン」という地名だけ、タイ語で書きとってもらった。
あとは自分でなんとかすればいいだけだ。

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ビルの脇にあるロトゥーの乗車券売り場で客引きをしている運転手を捕まえる。

「メークロンに行きたいんだけど」

「メークロン? ちょっと待ちなよ」

そういうとチケット売り場のスタッフに声をかけて、聞いてくれた。

「メークロン、っていっているのはアンタかい?
メークロンならここじゃなくて、
300m先のハイウェイのところだよ」

と、ブツ切りの英語で説明してくれた。

キーワードは300m? ハイウェイってなんだ?
と思いながら、「コップンクラッ」と礼を告げると、
彼は車道を指差し、右の方角へ指を振った。
たぶんその方向に乗り場があるのだろう。

BTSの駅の下にもロトゥー乗り場がたくさんある。

300mを目指して歩きながら、
運転手や券売所のニイチャンを捕まえては尋ねてみる。
こういうとき、自分のカンで歩くとハマるのだ。
誰かを捕まえては尋ねるに限る。
答えが異なることもあるので、できる限りたくさん。
飽きるほどたくさん。

これはボストンの探偵さんに教わったやり方。
そうだよな、スペンサー。

IMG_2319.jpg

タイ語でカンバンを出している小さなテーブル、
おそらく行き先を書いてあるのだろうがこちらには読めない。
そのロトゥーの受付を見つけては質問をぶつけてみる。

「メークロン?」

「ここは違うよ。あっち、ハイウェイのほう」

どこで尋ねても「ハイウェイ」という答えが返ってくる。
あるいは素っ気なく駅の北のほうを指差す。
大きなロータリーを南側から北側までくまなく歩いていた。

北側の最初のロトゥー乗り場は空港行きだった。
20分ごとか満席になると出発することになっていて「40B」だという。
わお! 破格の値段で空港にいけるじゃないか。

ガイドブックや地図に頼って歩くのも大事だが、
しらみつぶしに尋ねて歩くと、思わぬ拾いモノもあるのだ。

IMG_2320.jpg

さらにロータリーを北に回りこむと高架が見えた。
あれが、ハイウェイ?

高速道路の下にロトゥー乗り場はあった、ただし一般道の路上に。


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笑う未亡人 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ソウルから帰国してから、〆切と格闘しておりました。

〆切のヤツには完敗で、
2週間近くブログ更新が滞ってしまっています。

おまけに先週末はテニスの合宿に一泊で出向き、
忙しいのに、なにやってんだか、です。

束の間にバンコクはエライことになっており、
ホントに「大変・タイ編」になっちゃってますが。
がんばって更新しますので、
あきれずにつきあってやってください!

-----------------------------------------------------
5日目、1月24日の朝は気合を入れて、早く起きた。

目的は「メークロン市場」、
今回の旅で一番楽しみにしている目的地だ。

なにがあるかって?
続きを読んでね~。
楽しい写真がいっぱいありますから!

このホテルを選んだのも、
ヴィクトリア・モニュメントの周りに、
「ロットゥー」と呼ばれるミニバス乗り場が集まっているからだ。
地下鉄BTSも近いし、ミニバス乗り場も近い。
そういうグッド・ロケーションでここを選んだ。

http://www.thailandnet.info/sukhumvit_line/victorymonument.html
ビクトリー・モニュメント

IMG_2317.jpg

昨日、発掘した麺屋さんに飛び込もうとホテルを出る。

http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-29#trackback
↑この店です。

路地を歩き、角を曲がると、店が閉まっている。

え? なんで?

隣の麺屋は開いているというのに、
なんでこっちは閉まっているのだ?
早すぎる時間帯でもないし、なんでだろう。

あ。

今日は日曜。

日曜日はお休みか。
滞在中の常連となるべく、足を運んだのに。

う~、と唸りながら、隣の麺屋に飛び込もうかと思ったが、
踏みとどまった。

朝一番でイマイチ店にあわてて飛び込むこともない。
駅に向かうまでの途中になにか感じさせてくれる店もあるだろう。

この通りは「グルメ通り」とも呼ばれている地元民に人気のエリア。
通りには小ジャレたレストランやバーが並んでいる。
「イサーン」というタイ東北部の料理を出す店が多く並び、
ウェスタン・フードの店も多いため、観光客にも人気なのだ。

駅に近いショッピング・ビルの手前にあった質素な食堂に目がとまった。

いわゆるアジア特有の「ぶっかけご飯」屋さん。
小さい店だが、地元の人で混み合っていた。
ピン、と来て、店先に喰らいついた。

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店員さんはなぜか女性ばかり。

働きモノのタイ女性らしく、一家できりもりしているのかな。
オバアチャンから孫娘まで? と勝手に想像をめぐらせる。

店先のガラスケースに並んだオカズを2つばかり選び、
白いご飯をお願いした。

ご飯を持っている一番若い女のコに、
「マーク、マーク」(Veryの意味)、と告げる。

女のコは笑いをこらえて、オバアチャンのほうを見ている。
バアチャンとカアチャンは明らかに笑っている。

大盛りにしてもらいたいだけだったのだが、
イキナリ飛び込んできた外国人が、
「メシ、メシ」「大盛り、大盛り」って、言い出したら、
そりゃあ、笑いますよね。
あきらかにヘンな外国人です。

ぶっかけご飯屋さんは、安いのはモチロン、
野菜をタクサン摂れるのが、一人旅にはありがたい。

スープがついてきたのかと思ったら、
サツマイモをあまーく煮込んだデザートだった。
ご飯にも増して、こいつがうまかった!
オカワリしたいぐらいだったが、大盛りご飯が胃袋を占領していた。

IMG_2315.jpg

写真撮らせてね、ってオバアチャンに頼んだら、
手を振って、テレてる。
そうなるともう店の女性陣、みんながテレちゃってる。

それはそうだ、ただの街のご飯屋さん。
写真撮るヤツなんかいないものね。
しかもバカでかい一眼レフで。

おかず2品+大盛りご飯で35B、100円でステキな朝食。


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レイチェル・ウォレスを捜せ @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ウィークエンド・マーケットを抜け出し、ホテルへ帰った。

午後の日の高い時間、日向にさらされているには熱すぎるし、
屋根の下のマーケットは蒸し風呂のように暑い。
そこから逃げ出して部屋に戻ってきた。

湿気を帯びた熱気にたっぷり蒸されたカラダをシャワーで冷やす。

汗を流して、気分をリフレッシュ。
シンガポールでの生活でもそうだったが、
アジアでは出かけるごとにシャワーを浴びる。
浴槽に入る「入浴」の習慣はないが、
身体を洗う頻度は日本よりもよほど多い。

暑さを凌ぐにはこれが一番いい方法なのだ。

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旅行者でも同様で、シャワーを浴びれば元気になるし、
暑さでうんざりした気分も立て直せる。
そうなるとやはりホテルのロケーションが重要になる。
一日出かけっぱなしで街歩きもいいが、
疲れたら部屋に戻ってリフレッシュできる、
そんな手軽なロケーションが実は重要。

もちろんエアコンが効いた免税店やデパートで
買い物するだけの旅行者にはそんな条件もいらないんですけどね。

そのままエアコンに浸っていると、
睡魔の誘惑にあっさり負けてしまいそうになるので、
すぐに部屋を後にした。

IMG_2289.jpg

バンコクでもっともニギヤカな街の中心、
サイアムに近い電気街「パンティップ・プラザ」を目指す。

「電気街」というには語弊があるかな?
上から下まで電気屋が軒を連ねている「電気ビル」、
あるいは「電気デパート」といったほうがそれらしいかな。

シンガポールなら「シムリン・スクエア」、
ソウルなら「ヨンサン電子街」が同様のスタイル。
アジアお得意の「一人秋葉原」状態のビルです。

電気店、といってもどこの国も最近はPC関連機器がホトンドですけどね。

モバイルPC用のスピーカーを探して、上から下まで歩き回る。
スピーカーながらMP3再生ができる、ってやつを探しているので、
なかなかいいのがみつからない。
しかも電池でも起動可能、というややこしい好みがあるわけで。

IMG_2288.jpg

日本人観光客が多いのだろう、
フロアによっては「えろDVDあるよ」と客引きが頻繁に声をかけてくる。
「いらなーい」とトボケて中国語で返すと、
急に素っ気なくなるのがおもしろい。
やっぱり日本人は押しに弱いのでしょうねえ。

すべてのフロアを歩き回った挙句、
1階の入口近くで、電池でも使える小型のやつをようやく見つけた。
750バーツを700に値切り、極まれな買い物行動完了。

それにしてもなんで最初にこの店を素通りしたんだ?


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悪党 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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小さなコーヒーショップで生き返り、また歩きはじめた。

マーケットは巨大な屋根で覆われた部分に、
小さな店舗がひしめき、
その周辺を食べ物や飲み物などを扱う店が取り囲んでいる。

南側には食堂が連なるエリア、
デザートの露店などが連なるエリアが隣接していた。

年月を経るにしたがって、
店の数が増え、収まりきれなくなり、膨張したのだろう。
元気で、安全で、観光客に評判を得ているということかな。

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絨毯爆撃するかのように、ありとあらゆる通りをくまなく歩く。

画になるものを見つけては足を止め、
シャッターを押してはまた歩いた。

広い通りで声高に人を集めているコンビがいる。

担いでいた大きな風呂敷を広げると、
スポーツ・ブランドのシャツやジャージが無造作に広がった。

「ハンドレット・バーツ! 100B!!」

一人が叫び、客をさばいている。
もう一人は落ち着きなく、辺りを見回していた。
時折、見張りのオトコの指示で風呂敷を畳む用意をしては、
その手を戻し、また商売に戻っている。

「!」

コイツら。

彼らの素振りを見て、ピンときた。

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ニセモノ売りだな。

巡回してくる警察官の目を盗み、
広いスペースにモノを広げては、売りぬく。
ニセ・ブランドか、バッタものかは区別ができなかったが、
警官の姿を異常に気にしているところをみると、普通じゃない。

あるいはただの無許可販売なのかもしれないが、
100バーツで買えるブランド品はないわなあ。
このアタリがタイ、このアタリがバンコク。

のんきに品物を広げては、モノを確かめ、
サイズを探す観光客を尻目に彼らはひたすら落ち着きがない。
通りの角に警官に似た黒い服装が見えると、
たちまち風呂敷を閉じる素振りをみせる。
黒い姿が警官でないとわかると、また広げて商売を再開する。

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ホテルの部屋着に短パンでも、買ってみようかな、と、
サイズを探し、手にとってみた。
その途端、コンビは慌てて風呂敷を閉じた。

「これ!」

お金を払おうと声をかけたが、それを聞くでもなく、
彼らは風呂敷を担ぎ、逃げ出していた。
振り返ると通りの向こうで警官が巡回をはじめていた。

手元には短パンだけが残った。


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失投 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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カメラ片手にズブズブと薄暗い路地に潜り込んでいる。

品揃え豊富なマーケットにいるというのに、
買い物への意欲がないとは、なんという不遜な観光客でしょう。
それでも店番の人は気さくにアイサツを交わしてくれる。

タイ語で「暑い」を意味する「ローン」に、
「とても」を意味する「マーク」をつけて語りかけると、
カメラ片手のヘンな外国人にも笑顔で答えてくれる。

「みていって~。安いよ~」

目が合うと店先から英語で呼び込みがかかる。

「ローン、ナー」

無視するのは忍びないので、
タイ語で「暑いね~」とやり返す。
この場合「ナー」は訛り、というかアジア風の音感。

「ローン、ローンナー」

店の人は汗ひとつかいていないが、
風通しの悪い屋根の下に連なる店に文句をいうように返してくる。

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「こんにちは、写真撮らせてね」

「おけ~、おけ~」

カタコトでもタイ語で語りかけると笑顔で答えてくれて、
店先のなんでもない品物をズーミングするヘンな観光客にもやさしい。
散らかった店先を整えたりしてくれるのが可笑しい。

雑貨や惣菜、乾物に土産物など、
手当たり次第に写真に収め、路地を歩いていると、
さすがに全身から汗がにじみ出てくる。
巨大な倉庫のような大きな屋根に覆われたマーケットは、
風の抜けがまったくなく、湿った暑い空気がずっと滞っているのだ。

日が高くなるにつれて、マーケットの蒸し風呂はどんどん温度を上げている。

途中、何度か遭難しそうになる。
持っていた水は空になり、
食料が底をつき、
体力が限界に近づき、
意識は遠のきはじめる。
たぶん、このままマーケットで屍と化すのであろう、と
遺書を書かなければ、と思いはじめたとき、
砂漠のオアシスに出会うことができた。

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そのコーヒー・ショップはマーケット内で働く人が重用しているのだろう。

飾り気のないカウンターでは、
近所の店員さんが氷のたくさん入った飲み物を勢いよく飲み干しては去っていく。
仕事の合間に手際よく水分補給していくわけだ。

どうせならうまいコーヒーを飲みたかった。
小さな店だったので不安があったが、
この際、選んでいられないほど身体中は汗に覆われていた。
「ネスカフェ」のアイス・コーヒーでもいいや、とこの店に取り付いた。

「アンカー、アイス・コピー!」

「OK、1つ? ローンだろう?」

汗がにじむこちらの顔を見て、さぞや暑そうに思えたのだろう。
オヤジさんは無愛想ながら、耳慣れたタイ語で返してくれた。

「ローン、ローン」

カウンターにカメラバッグを置き、そう答えた。
こちらの声を気にするでもなく、オヤジさんはコーヒーを作りはじめている。
インスタントの即製アイス・コーヒーだろう、と高をくくっていたら、
オヤジさんは豆を詰め、エスプレッソ・マシンにそれをセットした。

「お?」

小さなカップに落されたエスプレッソを氷の入ったグラスに注ぐ。
そこに練乳をシコタマ入れる。
いわゆるアジアスタイルの「コピー」ですね。

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「砂糖は?」

「砂糖はいらない」

こちらの人はさらにそこに砂糖を入れて、ズブズブの甘さで飲む。
アイス・コーヒー25B≒70円。

エスプレッソの香りが汗まみれの身体に染み渡った。


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プレイメイツ @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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歩いているだけでも、かなり楽しい。

マーケットのエリア内は明るくて安全で陽気な雰囲気に包まれている。
警備員や警察官が頻繁に歩いていることもあるが、
タイのいい面だけが押し出されている感じで、
観光客もみなリラックスした表情だ。

観光客も店の人たちも目が合えば、微笑を交わすし、
行列や路地でも譲り合うやさしい空気が流れている。
マーケットを支えるタイの人たちに押され、
平和的な空間が作り出されているのがわかる。
問題があるとしたら、
きつい日差しと蒸し暑さだけかもしれない。

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晴れた空が1月だというのに気温を30度に押し上げていた。

それをまとわりつくような湿度がサポートしていて、
Tシャツに短パンでもしっかり体温が上昇していく。
露店の飲み物やフルーツ、カキ氷の類は、
黙っていても売れていくような状態だ。

日差しに負けて、屋根のあるマーケット内に入り込む。

巨大な倉庫のようなマーケットは、所狭しと店が並んでいる。
ブロックごとに同じような店が並んでいて、客の足を止めていた。
お互いの肩を入れ替えないとすれ違えないような路地は、
どこかのディスカウント・ストアの「圧縮陳列」を思い出させる。

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陶器の店を抜け、お香が香る店先を抜け、
造花が彩る路地をくぐると、地味な店先にめぐり合った。
奥までもぐりこんできた路地は薄暗く、蒸し暑い。

地元のオバチャンが買い物カゴ片手に、品定めしている。

どうやら地元の人が買い物に訪れるエリアのようで、
お惣菜やら調味料、タイ式の味噌や醤油を売る店が軒を連ねている。
みやげ物以外にもこういう日々必要なアイテムを売る店もあるのですね。

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「今日はこれがオススメだよ~」
「お客さん、久しぶりだね!」
「おやじさん、元気にしている?」

蒸し暑くて、薄暗い路地に威勢のいい声が響く。
タイ語はわからないが、古き日本の店先のように
店員さんが丁々発止、訪れた客と交わしている会話が小気味いい。

観光客のためだけかと思っていたマーケットに普通の生活があった。


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海馬を馴らす @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ウイークエンド・マーケットはすっかり垢抜けていた。

通りに並ぶ出店は、
水だろうが果物だろうが、値段が明記されている。
屋台や食堂はやってきた客に、
パウチされたメニューを差出している。

ボッタクリやダマシがなく、アヤシさがない場所になっていた。

元々、観光客が週末にこぞって訪れる場所。
いくらかわからないミネラル・ウォーターを買う観光客はいないし、
値段が明確でない食堂でご飯を食べる人は少ない。
言葉がわからない外国人観光客は、
電卓叩きながら、値段交渉ができる土産物を買う以外
サイフのヒモを緩めるワケもなかった、そんな場所だったのだ。

IMG_2246.jpg
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それが値段を明示することで、
観光客には安心感が生まれ、
誰もが気軽にフルーツを頬張り、
小腹が空いたらスナックを買う。
明るく安全なら、買いたいもの以外にも、
フェスティバル気分で明るく楽しく無駄遣いができるのだ。

タイの人々の賢さと強さを見た気がする。

どの店も値段を大きく掲げているし、
持ち前の明るさとオープン・マインドが、
客を呼び込むことに拍車をかけている。
ひょっとすると行政の指導があるのかもしれないが、
以前とはスッカリ姿を変えているマーケットに驚いた。

お金を使いたくて仕方がない観光客の背中を上手に押している。

牛肉麺だけでは軽かったので、小腹が空いてきた。
タイの名物でもある「イカ炒め」を見つけ、列に並んだ。
どこでも目にする屋台料理なんだけど、この料理、なんていうんだろう。
「イカ炒め」は個人的な勝手な命名。

IMG_2245.jpg

大きな鍋で手際よくイカを炒め、
小麦粉を溶いたものを合わせ、油と唐辛子をかけ、重ねて炒める。
焦げた油の香ばしいニオイが客を呼び寄せている。
できあがりを待っている間に、声をかけた。

「写真撮っていいかなあ」

「料理の? かまわないわよ」

忙しく次から次に料理を売りさばく女の人が答えてくれた。

「いや、君たち二人の働くところを撮りたんだ」

「わたしたち? やだあ、ハズカシイ~」

「いいんだ、ポーズはいらないから。働いているところを撮らせてよ」

そう頼むと、手元の料理に集中しながらも顔が和らぐ。
ちょっとテレているようだが、
熱い火の中でナベを振っているオニイチャンは仏頂面だ。

「はい、できたわよ。チリかける?」

「ありがと、多めにかけて。写真も撮れたよ、ありがとう」

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そういってデジカメのモニターをみせると、
覗き込んだ仏頂面のニイチャンの表情がほころんだ。

一人前30B。
熱々のファスト・フード、いやスナックの値段よりも、
一所懸命料理してくれたものを食べられるのがハッピーだ。

隣の店で絞りたてのオレンジ・ジュースを買い、その場で頬張った。


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昔日 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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BTSでモーチット駅へ。

思いつきで食べたヌードルはアタリだった。
やっぱり地元の人で混んでいる店にハズレなし、
といっても、並んでまでは食べる気はしないのだけど。
その辺はバランスですねえ。

また明日、食べに行ってみようか、そう思うほどオイシイ店だったなあ。

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エアコンの効いた車内は観光客で混んでいる。

TVのチャリティ・パフォーマンスとうまいローカル・フードで、
拭い去れなかったスペンサーの影を追いやれそうだ。
ようやく旅が始動したような気分になったか。

人の流れは北の行き止まり方面に向かっていて、
どうやら観光客は「ウィークエンド・マーケット」を目指しているようだ。
短パン姿にデジカメ、というスタイルがやたらと多い。

「ウィークエンド・マーケット」に来るのは、何年ぶりだろう。

チャトゥチャック公園に沿ったバス乗り場を抜けて進む。
古い記憶と重なることを思い起こしながら歩いているぞ。

人の流れに任せて、マーケットへ。

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あいかわらず店はゴチャゴチャしていて、その合間を人が塞いでいる。
週末だけという特異性から、ここぞとばかりに人が繰り出している。
これでもオフ・シーズンなのだから、ハイ・シーズンならマーケットのラッシュ・アワーだ。

暗く蒸し暑いマーケット部分を抜ける。

解放された明るい陽光の下、広い通りは食べ物の出店が並び、
気の利いたTシャツ屋や土産物屋が軒を連ねている。
中心部のマーケット内はさながらイスタンブールのグラン・バザールのようで、
周りに巡る通りはクリニアンクールのオープン・マーケットみたいだ。

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かつて「ウイークエンド・マーケットに行く」と口にすると、
「スリに気をつけて」とか「アブナイから行かないほうがいい」と
地元のガイドやドライバーに繰り返し言われた。

ゴミゴミしたマーケットは、スリにはかっこうの狩場だろうし、
地元の人からすると「大して買いたいものなどない」場所らしい。

そんなちょっとヤバイ感じの雰囲気がバックパッカーを惹きつけていたのだが、
今やそんな雰囲気は微塵もない。

過去の記憶を振り返るようにして、ヒヤカシ半分で出向いてみたが、
なんとクリーン・アップされてしまっていることか。

古いデータはアップデートの必要がありそうだね。



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沈黙 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ライブを見終わり、涙を流しながら、駅へ向かった。

うそです。
それでもミュージシャンやハリウッド・スターのアクションに胸を熱くしながら、
蒸し暑い歩道に降り立った。

忙しいであろう人々が一同に集ってしまうパワー、
「BAND AID」で驚かされたボランティに対するエネルギーの深さを知った気がした。

同時に生演奏でみせた彼らの力量にシビれた。

帰ったらアクションしてみよう、
チャリティよりも彼らのアクションに敬意を表してみよう、と。
併せてハイスペックなパフォーマンスを留めて置きたい気がした。

パーカーの訃報、そしてこのチャリティ・イベントと
この旅ではどうやらアメリカ方面からオドロかされる境遇にあるらしい。

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ホテルを出た角に小洒落たカフェがあり、
そこでトーストにコーヒーでも食べるつもりでいた。

ふと、カフェの隣の麺屋がにぎわっていた。

どうやらヌア・センミーのお店?
シンガポールなどの中華圏でいうなら「牛肉麺」、
ベトナムていうなら「フォー・ボー」を出す店らしい。
店内も外のテーブルも地元の人で埋まっていた。

こういうときはにぎわっているほうに靡くに限る。
左隣に同じ麺屋があるが、そちらはガラガラ、どちらに入るかは火を見るより明らかですね。

オーダーを告げているジイサンの後ろから、
同じのをもうイッコ~、と手振りで伝えた。

地元の言葉ができないとこういう食堂では困りそうだが、実はズル~イ手がある。
一番カンタンなのは「同じヤツちょうだい」なのだが、
これは誰かが食べているやつを自分が気に入らないと使えない手立てだ。

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世界各地で役立つのはやっぱり「コレ」という単語。

屋台や食堂なら、オカズを指差し「コレ、おねがい」。
アジアの麺屋さんだと麺類が数種類置かれているので「コレ~」と麺を指差せば、
あとはベーシックなヤツを作ってくれる。

これならヨーロッパのカフェでもオーダーに困ることはない。

タイ語なら「ニー」、
韓国語なら「イゴ」、
フランス語なら「コムサ」、
英語なら「This One」・・・
これを言いながら指させば、けっこう好きなものが食べられます。

食べたいもの指さすって、かなり子供っぽいですけどね。
それでも店に入って、黙ったままでいるよりはいいですよ。
「日本人は黙って入ってきて、黙って出て行く」
海外の店員さんがよくいう言葉、なかば皮肉だよね。

屋台なんか気後れして黙って立ってたら、ドンドン抜かれるし、
誰も助け舟は出してくれない。
英語が通じないところではホトンドこれでヤリクリできますので、ガンバってみてください。

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麺を幅広のセン・ヤイにしてもらい、混んでいる店先でシツレイして、相席。

ちょっと遅めの朝食かつ早めのランチ、30B。


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ハガーマガーを守れ @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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朝、シャワーを浴びて、TVをつけた。

画面では深刻な面持ちをした男性が、
質素な背景の前で立ち姿のまま語りかけていたが、
気にも留めず、身づくろいをした。

画面ではミュージシャンが演奏しはじめていた。

今日は土曜日。
うまいタイミングで週末にかかったので、
ウィークエンド・マーケットに行ってみることを思いついていた。

IMG_2239.jpg

マーケットはBTSの最北、
終着駅でもあるモーチット駅に隣接されたチャトチャック公園にある。
BTSに乗る前に朝食を食べて、
ブラリと出向くかあ、と思っていると、
画面ではボス=ブルース・スプリングスティーンが歌っていた。

あれ?

あれ?

なんで?

おろ?

CNNにあわせていたんじゃなかったっけ?

「?」マークは増えるばかり。
あらためて画面に見入ると、
『hope for haiti now』の文字と
https://www.hopeforhaitinow.org のURL、
それとアメリカのフリー・ダイヤル・ナンバーが映し出されている。

その文字を見て、ヒラメキが走った。

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ハイチ大地震のチャリティ番組だ。
どういうわけで放映にいたったかわからなかったが、
たぶん全米で放映されているものが、
バンコクにもオンタイムで衛星中継されているのだろう。

次から次に登場するビッグ・ネームに驚き、
TVの前から離れられなくなっていた。

スティーヴィー・ワンダー、マドンナ、シェリル・クロウ、ボノにエッジ・・・

アメリカのミュージシャンがTVで歌うことは非常に珍しい。
通常はTV用のトラックを使い、口パクがホトンドだ。
それが生演奏で歌っている。

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視聴者からの電話を受け付けるテレフォン・センターでは、
ハリウッド・スターが普段着で電話に答えていた。

出かけている場合ではなくなってしまった。


ビデオクリップはコチラから
http://www.mtvjapan.com/hope/




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チャンス @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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さすがに朝早く目が覚めた。

日没前に眠ってしまったのだから、それも当然。
シャワーを浴びて、生まれ変わった気分になり、
ホテルのレストランで朝食を摂ることにした。

アジアの国は朝が遅い。

ビジネスマンなどは屋台でトーストとコーヒーで軽く済ませたり、
カンタンなモノを買って、オフィスに行ったりする。

屋台が元気な国が多いこと、
また共働きが多いために、
朝食も手軽に済ませるスタイルになっているのだ。

朝、といっても外はしっかり蒸し暑く、
屋台でトーストをかじる気にはならなかったし、
テイクアウトして部屋で食べるにも汗だくになる覚悟が必要だ。

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↑  こちらから「タイ」⇒「バンコク」⇒「Royal View Resort」と検索すると、
   「カスタマーレビュー」や「値段」を見ることができます。


ホテル・レストランの朝食は150Bと高かったが、
昨日から落ち込んでいる気分を上げるのと、
昨日からなにも入っていない胃袋を満たすには、
ブッフェ・スタイルでガッツリ食べることがいいように思えた。

ホテルのブッキングはUS$2差で「朝食付き」にできたが、
一週間近い滞在で、毎日同じ朝食を食べる趣味はなかったし、
外ならそれ以上に安く食べることも知っていたので、
「朝食なし」のプランを選んでいた。
ことによると前半数日だけ、
「朝食付き」をブッキングすればよかったのかもしれない。

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★3/24~3/31 期間限定セールでホテル・航空券が¥100から!★

レストランはほどよく席が埋まっていた。

野菜炒めや炒麺などのタイ料理や、
スクランブル・エッグにベーコン、
シリアルにフルーツ、アイスクリームまであって、値段以上の内容だ。

それにも増して、スタッフが少ないながらもマメに動いている。
料理も次々に新しいものが運ばれていて、
足りなくなったカップやコーヒーは、声をかけるとすぐに持ってきてくれる。

チェックインの時のフロント・スタッフの感じもよかったが、
レストラン・スタッフも小気味いい。
作業中に話しかけても厭わないし、
行き来するスタッフにアイサツの声をかけると、
笑顔で会話が弾むのが心地よかった。

IMG_2189.jpg

これまでカオサンで安宿を探したり、
情報交換で教えてもらった宿に潜りこんだりと
苦心していたのはなんだったんだろう。
この質で一泊2,500円しないのはかなりの驚きだ。

どうやら値段以上にアタリのホテルを引き当てたようだ。

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