切れ!蟠りを @Bangkok [Thailand (Bangkok)]
MRTの駅から地上に出るとやたら横に長いビルが建っていた。
地下鉄の路線の上には「ラチャダピセーク通り」があり、
その通りに沿うようにして「メルキュール・ホテル」や「ITモール」、
オフィスビルに「テスコ・ロータス」の入ったビルが建っている。
ホテルの名称からこのビルは通称「フォーチュン・センター」と呼ばれ、
「ラマ9世駅」周辺は地元の人が買い物をする場としてにぎわっている。
このビルは南北にやたらと長く、
各フロアをくまなく歩いてみたが、
かなりの距離を「散策」させられることになる。
移動に自転車が欲しいぐらい距離がある。
電化製品やPC、カメラも並ぶ「ITモール」は、
「バンコクのアキバ」と呼ばれる「パンテップ・プラザ」より落ち着いていて、
なんだか気に入ってしまった。
なにしろパンテップの名物である、
「エロDVD売り」のうるさい客引きはいないし、
観光客も少ないので、店をゆっくり眺めて見て回ることができる。
ちょっとした穴場を見つけ、
気分は上々だったが、
歩き過ぎで足が悲鳴を上げていた。
カフェでくつろぐか、と地下を歩いていると、
やたらと理髪店、美容院が並んでいるところに出くわした。
くつろぐなら、美容院のイスでも一緒か、と思い、
雰囲気がよさそうな店に入ってみた。
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実はちょっと前から、髪を切ろうと思っていたのだが、
「ワールドカップのソウル」、
そして「デモ後のタイ」と発作的に出国を決めたので、
忙しい上に忙しさが重なり、髪が伸び放題になっていた。
きっともう少しで髷が結えるはずだ。
「カットはいくらですか?」
「???」
「タオライ?へあ・かっと?(カットはいくらですか?」
英語が通じなかったので、
ブロークンのタイ語で尋ねると
「250B」という数字を電卓に打ち込んで見せてくれた。
他の店の料金表には500Bとか300Bという数字が並んでいたので、ここに決めた。
またまた昼飯代が浮くことになったが、
感じがよければ、差額はチップにしてもいい。
髪を切ってくれたマスターは言葉がまったく通じなかったが、
気立てがよく、気配りがあった。
理髪店といっても学校帰りのチビは散髪台の上で宿題をしているし、
オカミサンは奥のテーブルでうたた寝をしている。
家族経営ののどかなお店だ。
客は他に誰もいなかったはずだが、
カットをはじめると、オッサンと女子高生が雪崩込んできた。
あいかわらず客を呼び込む力があるらしい。
宿題をやっていたチビは勉強机を奪われることになり、
うたた寝のオカミサンは商売モードになったようだ。
鏡の向こうでは客を呼ぶ「招きオトコ」が髪を切られていた。
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