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Battle of Border @Vientiane [Laos]

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バンコク行きの国際バスは19時ちょうどに国境を離れた。

広場前でピックアップのバスに小一時間待たされた後は、
他のゲストハウス数軒を巡り、
バス・ターミナルに向かうと思っていたら、
そのまま、町を離れはじめた。

マイクロ・バスはほぼ満席で20人ほどが乗り込んでいる。
狭苦しさが気になりはじめた頃、急に停車した。

バス・ガイドの男性が降りることを促した。
降りることを告げただけで、導いてくれるわけではなかった。

「いま、なんていってた?」

「聞き取れなかったけど、国境みたいだよ」

客同士で会話を交わしながら、ひと塊になって出国へ向かった。

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市場の中の食堂。買い物に来た女性で混んでいた

ガイドの男性の姿は見えず、流れの説明もなかっため、
乗客みんなでオタオタしながら、ラオスの出国手続き窓口に並ぶ。

順番待ちの間、互いにどこから?という問いかけをはじまると、
オーストラリア、イングランド、フランスと、
バラエティに富んだ答えが返ってきた。

外国人用の小さな窓口にパスポートを差し出す。

オーバー・ステイ(違法滞在)がなければ、
パスポートはすぐに手元に戻される。

チョップ(スタンプ)を押してもらったことを確認し、
前方で待っているバスに向かおうとすると、
そこは小さな柵がゲートのようになっている。
置かれた事務机に制服姿の男性が陣取っていて、
パスポートを確認していた。

確認だけで、すんなり通されると思っていたら、
パスポートを戻され、そこから先に行くことを拒まれた。

「?!?!」

「なに?どうしたの?」

後ろに続いていたオージーの男が問いかける。

「わからないけど、戻れっていっていわれたよ。
 チョップが間違っていたのかな?」

その彼が出したパスポートも無表情に突き戻された。

チョップをもらったページを見せ、
無表情男に激しい英語でまくし立てて食い下がっている。

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メコン河沿いの出店。観光客向けの店が多い

「なにが悪いんだって?」

「どうやら、金払って来い、ってことらしい」

「おい!これ!どうなってんだよ!」

柵の向こうで手持ち無沙汰で乗客を待っているガイドに声をかけた。

「お金払ってきてください。じゃないと通れません」

「なんだよ、それ。
 そういうのはバスの料金に入っているんじゃないのかよ?」

「出国のお金は入ってないです」

「出国の時、金取るって何だよ!!聞いたことないぜ」

みなでブツブツ文句を言いながら、金を払いに戻る。
違う窓口にパスポートを差し出すと、40バーツを請求された。
約120円、高い金額ではないが、
無意味に取られるとなると癪だ。

「なんだが解せないな」

「どうせ国境の係員の小遣いになる金だろ」

みな、汚い英語で口々に文句を言いながら、
再び無表情男と対峙し、パスポートと領収書を差し出すと、
今度はあっさりと通過OKの素振りをみせた。

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タイ側の国境。ラオス国境は撮影できる雰囲気でなかったのでご容赦

ガイドに促されるとそこには新しいバスが待っていた。

インターナショナル・バスだけあって、
2階建てで上のフロアに4列のシートが並ぶ。
バンコク~ウドンタニのVIPバスにはかなわないが、
シートは十分に広い。

自分を含めた20名程度の乗客は思い思いの席に身を沈めた。
わけのわからないお金を取られた不満が収まらないのか、
座りながらもざわつきは止まらなかった。
その国を去る際にこんな扱いを受けて、気持ちがいいはずがない。

ところがそのお金のナゾはバンコクで意外な謎解きを見せることになる。


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Time Killing Game @Vientiane [Laos]

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ピックアップのマイクロバスはナンプ広場で停まったままだった。

エンジンは止まり、エアコンも効いていない。
少しだけ待たされるのだろう、と思っていたら、
そうではないようだった。

蒸し暑くなりはじめた車内から出て、路肩で本を読むことにした。

ゲストハウスや旅行代理店が手配している長距離バスや国際バスは、
ピックアップのクルマがやって来て、
大きなバス・ターミナルまで、
連れて行ってくれるサービスが伴うことが多い。

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タクシードライバーのことはプロに相談   A/C付 80,000K(約800円)の部屋


時間通りにやって来たマイクロバスは
各ゲストハウスをピックアップで巡り、
10名ほどを詰め込んで広場の前で停車していた。

「小一時間は待たされることになるぜ。
 運転手はたぶん食事に行っているよ。
 その後、もう一回りしてバス・ターミナルかな」

文庫本を開きはじめると物知り顔の若い男に話しかけられた。

「なるほどね。まあ、そんなことじゃないかと思ってたけど」

「どこから?」

「日本。そっちは?」

「イズラエル。日本は一度行ったことがあるよ、キレイな国だよね」

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ゲストハウスは家族経営が多い。奥様がフロント、ダンナが子守り番

「イズラエル(英語発音)かあ、
 まだ行ったことがない国で行ってみたい国だよ。
 そういえば、各地で聞くんだけど、
 イズラエルの若者は一度、海外放浪をさせられるんだろ?」

「ああ、そうだね。大抵、学生のうちに行かされる。
 うちの国の歴史や国情、人種はわかるよね?
 それもあって大体は家族の方針で『行かされる』んだけど、
 まあ、みんな普通に行きたがるよ」

「へえ、すごいな。それは重要な経験だよね。
 日本は今、若い世代が旅をしたがらないんだ」

タバコを吸いたくて外に出てきた彼との会話が時間をつぶしてくれた。
イスラエルからやってきた彼は、
どうやら東南アジアを半年ぐらいかけて歩いているらしい。

儀礼のように各地の情報を交換しあった後、
彼の祖国であるイズラエルの旅行情報を教えてもらった。
持っていた手帳に地図を書いてもらったので、
見所や名物も具体的でしかも細やかだった。

「こんなに詳しい情報を教えてもらったんじゃ、
 一度、行かないといけなくなったな」

「ぜひ、どうぞ我が国へ」

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オールド・タイプのトゥクトゥクはカフェのオブジェに

その言葉を受け取って気づいたのだが、
若者が異国を旅することは、
貴重な経験を積むことになのだが、
こうして自分の国を宣伝して回る効果もあるのだ。
これは金額や数値に変えられない力がある。

ガス欠といい、この語らいといい、ナンプ広場は思い出深い広場になった。




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Shutout Game @Vientiane [Laos]

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夜行バスの時間までブラブラ歩いて過ごした。

チェックアウトは昼前に済ませ、
荷物はゲストハウスに預けている。
バイクは14時で24時間を迎え、
二度目のガス欠を起こすこともなく、めでたく返却となった。

お気に入りのマンゴ・ジュースを片手に無目的に歩き回っていると、
宿にピックアップが来る17時の30分前になっていた。
なぜかこういう時に過ぎる時間は早い。

慌てて宿に戻り、「ちょっと麺食ってくる」と伝え、
ワン・ブロック隣の一昨日の麺屋に向かった。
これならピックアップに置いていかれる心配が多少は減る。

手元には計ったように5,000Kが残っていた。

昨夜のうまい麺を食べて、シンドイ夜行バスに備えるという、
我ながらスマートなアイデアにシビレながら、
スキップ気分で麺屋にたどり着いた。

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色とりどりのお菓子が並ぶ。見ているだけでも楽しい

が。

店は閉まっていた。

店の前には物売りのリアカーがポツンと停まっている。
場所が違う? 記憶違い? あれえ?

辺りを見回すが、確かにココだ。
生憎、一度来た場所は記憶してしまう癖がある。
でもあるのはシャッターで閉ざされた店だった。

あ。

今日は10月3日、日曜日だ。

気分はすっかり萎み、スキップはおさまっていた。
夕食時を迎えるこの時間に閉まっているのだから、
おそらく定休日なのだろう。

麺屋の前で店を広げているリアカーのオヤジサンに聞いてはみたが、
英語では徒手空拳、答えどころか、会話もままならない。

休みを当て込んで、店前で営業していたリアカーは、
炒めた麺やチマキ、お菓子を並べていた。
ガラスケースの中は色鮮やかだ。

ラオス通貨のキップを余らせても仕方ない。
持っているお金を全部見せながら「何個買える?」と聞くと、
オヤジサンは「いいから、選べ」という素振りを見せた。

夜食用に甘くないものを選んでいると、
中華系のカップルがやって来て、
不安そうにガラスケースの中を覗いている。

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甘いものだけでなく、麺類も。昼飯に買っていく人も多い

「これ、なにかなあ?」

オヤジサンに英語で聞いている。
モチロン、オヤジサンはクエスチョン・マークを浮かべるだけだ。

「ああ、それなら、わたし買いましたよ。
 食べてみます?」

「ああ、英語わかるんですね。
 店の人じゃないですよね?」

「はは、ただの日本人ですよ。
 そちらはどちらから?」

「上海です。ありがとう。
 お言葉に甘えて味見します」

なぜかリアカーの横で試食大会。
といっても試食の品は自分が買った袋を開けたものだが。

正体不明のブツはワラビモチのようなヤツで、
キナコの代わりにピーナッツの粉が塗されている。
串に刺さっていて食べやすい。

「へええ、餅みたいな味だな。
 味見できてよかった、ありがとう」

カップルの男性がつぶやく。

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ラオス版ワラビモチ。甘いアンコが中に

「いえいえ。どうせ一人じゃ持て余すからね。
 じゃあ、時間がないので、これで」

そういって、ガラスケースのリアカーを後にした。

しかし夜食として買われた袋の中身、
チマキはバナナのお菓子、
モチはペースト状のココナツクリーム入りで、
いずれもコーヒーが欲しくなるほど甘いとはこのときは知る由もない。

さあ、国境越えの旅が待っているぜ。


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Subject of Trip @Vientiane [Laos]

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本当に首都なのだろうか。

歩けば歩くほど疑問符が湧き上がってくる。
あきれるほどなにもなくて、
ありとあらゆるビルは低くて古臭い。
あきれるほど人も少なくて、
ほとんどの観光客はただのんびり過ごしているだけだ。

不安になってシティマップを見直すのだが、
そもそも観光向けのまともなシティマップをもらうのも一苦労で、
もらったものには観光スポットも少なく、
地図自体が不安だ。

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ガス欠を喰らったナンプ広場。みごとこの広場の前で止まった

ひょっとしたら自分はまだ国境の町に居て、
お門違いのところを巡っているんじゃないか、と思ったりする。
それぐらいこの町はなにもない。

雨季から乾季に移り変わる頃合いなので、観光客が少ないのだろうか。

カンボジアに一歩遅れ、ヴェトナムから二歩遅れ、
タイは遥かに遠い、そんな印象。

カフェでくつろぐ人たちはなにを目的にやってきたのだろうか。
ハッパ? ドラッグ? オンナ?

東南アジアを繰り返し訪れていると端から同じような質問をされる。
たしかにハッパはカンタンに入手できるし、
探せばドラッグも買えるだろう。
タクシードライバーですら気軽にオンナを売り込んでくる。

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そんな誘惑よりもカメラ片手に街を歩いているほうが
よっぽど魅力的で刺激があるのだ。

一日街を歩いていると、脳内が快楽物質で充たされてしまう。
好奇心が全面に押し出され、脳内を支配し、
食欲も性欲もどこかに押しやられてしまうのだ。

たぶんこれが繰り返し旅をし、知らない町を彷徨う理由だと思う。

隣でハッパを吸うヤツがいても気にはならないし、
オネエチャンの誘惑にも気がいかない。
たぶん少しヘンなのだろうな。

そんなヘンなヤツには見所も少ない、観光名所もない、こんな街が似合っている。

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フォーより少し細めの米麺。薄味で日本人好みのテイスト

宿にバイクを戻し、ランチを取りに歩いた。

宿の近所で気になっていたところで、
生春巻きを店先で作っているのが眼に留まっていた。

生春巻き   10,000K、
米麺のヌードル 8,000K。
地元の人で混んでいたのでハズレないだろう、と目星をつけていた。
女性ばかりで賄っている店で、手作りの味がイケる。
盛りのいい生春巻きとヌードルをしっかり平らげた。

今日はバイクで動いていたので、生憎、食欲は押しやられてない。


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Quietness of Town @Vientiane [Laos]

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雨が上がったので、バイクで走り出した。

昨日一日走り回って、決めてしまったことがあった。
ヴィエンチャンは観るものもなくなってしまい、
ルアンパバーンに足を伸ばすほど時間的余裕がない。
結果、バンコクに戻る決断をした。

このゲストハウスでは国際バスの手配もしていて、
バンコク行きのバスがモチットで700バーツ、
カオサンまでが800Bとカンバンを出していた。

チェックインのとき、
「席に空きがあるか」と尋ねたら、
「ハイシーズンじゃないからダイジョウブ」といわれ、
昨夜、帰ってきたときに予約を入れた。

バンコク行きのバスは夜行なので今日も18時まで一日動き回れる。

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バイクで街の北にある市場を目指した。
「タラート・トンカンカム」につくと
やはり駐輪係がいて、彼に2,000Kを支払った。
どうやら市場の駐輪代はこれが相場なようだ。

カメラをしまいこんで市場を歩く。

バカデカイ一眼レフをブラ下げていると警戒されるが、
手に何も持たないと市場の人たちは気にもとめない。
カメラバッグを背負ってはいるものの、
黒い髪に黄色い肌は市場のなかでは違和感がないのだ。

溶け込んでいる、とはいわないが、
金髪や肌の色が違う西洋人とは異なり、
「おばちゃん、ニンジンチョウダイ」といっても不思議さがないのだ。

自分はやっぱりアジア人なのだなあ、と痛感する。

マンチェスターの赤い産湯を使い、
ボストン・レッドソックスの赤い血が流れていることは、
この際、ナイショにしておこう。

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チマキ各種。ご飯だけでなく、スイーツのものもある

ナニを買うわけでもなく、アテがあるわけでもなく、広い市場を歩き回る。

気になったモノを見つけて時折、カメラを手にすると、
客をあしらっていたオバチャンがギョっとした顔でこちらを見つけていたりする。
そう、普通の生活、普通の市場に観光客が入り込んでいるのだから、
彼らが驚かせているこちらが悪いのだ。

バイクを戻す時間が近づいたので宿を目指す。

安宿街の他のゲストハウスではロビーや軒先でくつろぐ人が多い。
同じようにカフェでノンビリする人も多く、
ホトンドのヨーロピアンがここヴィエンチャンの時間をゆっくり味わっている。

この街では観光する人は少ない。

いや、観光する場所もない。

では、なにをするかというと、なにもしないのだ。

なにもしないためにここに来ている。
なにもせずにここの時間を過ごしている。
くつろぐためにここにいる。

「旅行」することが目的ではなく、
ここに来て、ここに居て、ここで過ごすことが大切なのだ。

「なにもしない」ためにここに来ているのだ。

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市場で売られている麺各種。日本では知られてない種類が豊富に

かつてはバンコクもそういう旅行者を集めていた。
カオサンはそういう場所だった。
しかしあの街は大きくなり過ぎて、
バジェット・トラベラーやバックパッカーには、
少しばかり騒がしくなり過ぎた。

ここにはまだ静けさが残っている。


Talat Thong Khan Kham


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Conversation of Meal @Vientiane [Laos]

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今朝は強い雨ではじまった。

10月3日、旅は7日目。
屋根を叩く雨音で起こされ、
宿併設のカフェで朝食を摂ろうと下りてきた。

「おはよ。雨って、なんて言うの?」

「フォントーよ」

「へえ、タイ語の『フォン』と近いね」

「そうね。タイの言葉とは近い言葉が多いわね」

バゲット・ツナ・サンド7,000K、
アイス・コーヒー7,000Kのシンプルな朝食。
雨に抗う術もなく、のんびり食事をし、コーヒー片手に文庫本に浸った。

カフェには5~6組の客がいて、同じようにもてあましている。
この天気でできることといえば、
テーブルを囲んでおしゃべりに没頭することぐらい。
雨が理由なら、時間を無駄に使っている罪悪感も薄らぐ。

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暗くなるまで子供たちが遊んでいるのは世界共通

昨日はガス欠事件を解決した後、メコン河沿いをブラついた。

日が落ちはじめると夕涼みなのか、川沿いに人がでてくる。
ただの護岸工事か、公園を造るためか、わからないが、
町に一番近い川沿いは工事の真っ最中で、
赤い土がむき出しになっている。
建築資材や重機がノイズを立てているが、
そんなことも気にせず、みな、川沿いにやってくる。

やってきてはなにをするわけでなく、
ブラブラしたり、座っておしゃべりしたり、ただ時間を過ごしている。
人が出ているのを見越して、
自転車のアイス売りや天秤棒でお菓子を売る行商まで現れている。

カップルは少し離れて座っている、ひと気を感じないところに。

どこかで見た風景だな、と思っていたら、
カンボジア・アンコールワットを囲む水路の夕景に似ていた。

エアコンなどない家が多いのだろう。
あるいはひと仕事終えて、家路に着く前のひと時か。
自分が生まれる前の日本もきっと各地の水辺に集い、
夕方の憩いのひと時を過ごしたんだろうな、などと思い巡らせる。

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勝手でセンチメンタルな想像に浸っていたが、空腹がそれを掻き消した。

昨夜の麺屋が気にかかったが、米の飯が食べたくなっていた。
ラオスに来てからまだご飯を食べてない。

大きな通り沿い、コンビニに沿うように屋台がでていた。
地元の客が3人ほど食事している。
知らない場所で地元の男性が集っている店ならアタリが多い。

「ラープ・グア、1つ」

「牛肉、今日は切れちゃったのよ」

フライパンを振っている女性がいう。

「ダックならあるけどいいかしら?」

「いいですよ。それってラープ・ペットのこと?」

「そうよ、正解」

「アンタ、ラオ語、わかるのかい?」

店を切り盛りしているオヤジサンが話しに割り込んできた。

「いや、食べたいものだけ、覚えてきたんだ」

「そうか。うちのラープはイケてるから楽しんでくれよな」

油の煙が立ち、ハーブを炒める香りが辺りに広がる。

「味、どうだい?」

「辛いけど、ハーブが効いていてオイシイよ。
 辛いの好きだから・・・」

いいかけた途端、食べながらしゃべっていた罰が当たり、
思いっきりむせ込んでしまった。
チリがヘンなところに入ったのだ。

「おいおい、辛いの平気っていってたけどダイジョウブかい?」

「ダイジョウブ。ねえ、ラオス語で『ダイジョウブ』はなんていうの?
 タイ語の『マイペンライ』みたいな言葉で」

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ラープ屋さん。写真撮らせてねと頼んだので、少しばかり照れてます

「ああ、それなら『ポーペンニャン』かな」

「あはは、じゃあボーベンニャン!!」

オヤジサンも鍋を振っていたオンナのコもゲラゲラ笑っている。
咳き込んでいて「ダイジョウブ」もないものだ。
ラープ・ペット15,000K、
ご飯大盛りで+6,000K。
一人旅でツライのは一人の食事だが、それも話し相手がいると気が紛れる。

そんなことを思い出しているうちに雨は止み、カフェの客が動き出した。


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Looking for Gas @Vientiane [Laos]

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バイクはナンプ広場のまん前で止まった。

この辺りは安宿エリアでガソリン・スタンドなどはない。
それどころか、この町をくまなく走っていて、
ガソリン・スタンドを一軒しか見かけてないことに気がついた。

泊まっているゲストハウスまでバイクを押して戻るしかないか。
安宿街の東側から中心部へ戻る形なので、
バイクを押して30分ほどガマンすればいいのだろうか。

原付サイズのバイク(カブ・スタイル)は、
押して歩くのはそれほどしんどくはない。
自転車より重たい鉄のカタマリを押すだけなので、
暑さが少しばかりこたえるだけだ。

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タート・ルーアン隣の寺院。同じ仏教寺院でも日本と異なり色鮮やか

少し歩くと、大型バイクのショップが眼にとまった。

レンタルのショップかカスタム・ショップかわからないが、
店先でバイクを磨いているスタッフに声をかけた。

「すみませーん、ガソリンがエンプティなんだ。
 この辺にガス・ステーション(英語)あるかな?」

「町の外側しかないよ。西側のヤツも東側のも遠いね。
 押していくには遠すぎると思うけど」

「そっか、コプ・チャイ(ありがとう)。
 でもご覧のとおり、動かないから押して行くしかないんだ。
 ところで予備のガソリン、持ってない?」

「店にガソリンは置いてないねえ。
 あ、そうだ、2ブロックぐらいいくとガソリン売っている店があったな。
 ガス・ステーションより、そっちがいいんじゃないか?」

ガソリン・スタンド(和製英語)が普及していない東南アジアでは、
露店がガソリンを詰めたビンやペットボトルを連ねている。

街道沿い、熱い日差しの当たる店先に、
色の着いた液体の入ったボトルが並んでいる。
カンカン照りの陽光の下。

安全基準もへったくれもあったもんじゃないが、
タイの国境を越え、
カンボジア・ポイペトからシェムリアップを目指した道行き、
自分が乗ったタクシーが路上でそれを買い、
運転手がその場で注ぎ込むのを目の当たりにした。

http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-09-07 カンボジア街道沿いの風景

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川沿いの道をバイクを押しながら、汗を流し、歩く。
途中、ガス欠になりそう自分にミネラル・ウォーターを注入し、
汗を拭いながら歩くとバイクを整備する店があった。

「ガソリン、ある?」

ひと気のない店でそう声をかけると、
不機嫌そうなオネエチャンは返事もせずに、
裏に行き、色の着いた液体が入ったビンを片手に戻ってきた。
こちらを気にも留めず、バイクのタンクを開けると、
その液体を勝手にタンクに注ぎはじめた。

「10,000K」

注ぎ終えると無愛想に手を出してきた。

感謝の言葉を述べるのも変なので、
こちらも負けずに無愛想に10,000K札を差し出す。
こちらの無愛想ぶりは気にもならないらしく、
お金を受け取ると腕組みをしてみている。

キックを繰り返し踏むが、すぐにエンジンはかからない。
ガソリンがシリンダーに届いていないためで、
同じ動作を繰り返すとようやく排気音がつながった。

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メコン河岸。護岸工事か公園を作っているのか、大規模に工事中
エンジンがかかったのを見届けると、
無愛想なオネエチャンは無愛想に腕組みをしたまま、
無愛想に奥に引っ込んでいった。
ガソリンを吸い込んだエンジンは無愛想ではなくなった。

「コープ・チャイ」

奥に届くかわからなかったが、声をかけ、アクセルをひねった。

900mlのビンだったので、
放っておいても4~50kmは走れそうだったが、
バイク・ショップで教えてもらったガス・ステーションを目指すことにした。

繰り返しバイクを押して歩く趣味はない。




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Out of Gas @Vientiane [Laos]

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地図をしまったまま、あてもなく走り続けた。

市場を見つけては覗いてみたり、
問屋街に出会っては歩き回ってみる。

好き勝手に動き回れるのもバイクのおかげ。

自転車でもバイクでも旅先で機動力があると、
行動範囲は大きく変わる。
一時期、折りたたみ自転車持参でバックパッキングしようかな、
と思ったことがある。
自転車で地球一周しようとはおもわなかったが、
旅先で自転車があれば、どんなに便利なことかと思って、
アレコレ調べたことすらある。

だが、折りたたみ自転車は10kg弱あるので、
非現実的であきらめた。

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寺の境内にやたらデカイ鳥が数羽

近年、世界的経済不況、地球環境への影響という観点から、
ロンドンやパリでは旅行者向けにレンタル・サイクルが人気を集めている。

この流れはアメリカにも波及していて、
各地でダウンタウンを自転車で巡れる、
なんてサービスが増えているらしい。

クルマ社会のアメリカだが、
ダウンタウンを巡るには自転車は都合がいい。

それとアチラさんでは鉄道や地下鉄、市バスにも
自転車が持ち込めきるので、
地下鉄&自転車を駆使すれば、行動範囲はものすごく広がりますねえ。

市バスのときは車内に自転車持ち込まないでね、
確実に怒られます。
町によりますが、バスの後ろや前に自転車用キャリアがあるので、
そこに乗っけて乗車です。

ちなみに毎月訪れている韓国・ソウルでは、
仁寺同・北村の観光案内所で、自転車の無料貸し出しやってます。
ソウルの地下鉄も自転車持ち込みがOK。
市街地中心ではあまりいませんが、
時折、自転車ごと乗り込んでくる人に出会って驚くことがあります。
もちろんラッシュ時に持ち込むバカタレはおりません。

日本は「輪行バッグ」に入れないと車内持ち込み禁止です。
杓子定規、というか。。。

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そんなことを思い返しながら、
のんきにバイクを飛ばしているとエンジンがアヤシイ気配。

咳き込むような、息切れのような…

これって…

ガス欠??

あれ???

これ、トリップメーター(走行メーター)もイカれてるの?

レンタルする時に
「フュエル・メーターは壊れているので、アテにしないでね。
 ガスは2Lぐらい入っているよ」といわれたので、
走行距離を気にしながら走っていたけど。

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メコン河。対岸(左側)はタイ王国であります

あれ??

ああああ。

止まった。

セルまわしてキック蹴ってもエンジンかからない。

ああ、ガス欠。


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Taste of Honey @Vientiane [Laos]

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修復工事と観光客の扱いで忙しそうな寺院を出た。

寺の境内にも仏像が並んでいる。
屋外に並ぶ仏像の台座と台座を渡るように飛び跳ね、
遊んでいる子供がいる。
近所の子にはかっこうの遊び場なのだろう。

自分が子供の頃も同じように寺の境内を走り回ったり、
神社の大きな木に登ったりしたことを思い出した。
国は違えど子供の遊び場は同じなのだ。

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仏像だろうがナンだろうが、子供の遊び場に制限ナシ

バイクで安宿街に戻り、ランチをとることにした。

昼下がりのカフェはくつろいだ欧米の観光客で満たされている。
どこのカフェもリラックスした観光客ばかりだ。

「野菜サンドひとつね」

バカのひとつ覚えでバゲット・サンドを注文。
バゲットがこの上なくウマイので、一週間連続でもイケそうだ。
ツナやスパム、エッグにジャムと種類は豊富で、
全てを制覇するには滞在日数が足りない。

満腹して弛緩していると、
メニューに「マンゴ・ジュース」の文字を見つけた。
スイカ・ジュースに勝る好物、
トライしないわけにはいかない。

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カフェをにぎわしている客は欧米の人ばかり

オーダーを聞いたオバチャンは、
大き目のマンゴを取り出すと、
手際よくナイフで皮を剥き、
ザックリと実を刻むとジューサーに放り込んでいく。
おお! 生マンゴのジュースだったのね。

「砂糖入れる?」

砂糖の入った器に刺さっている大き目のスプーンで合図する。

「いらない、イラナイ」

手を激しく横に振ると、砂糖の器にフタをし、
大きなポリタンクから氷を掬いだした。
ジューサーに放り込み、スイッチを入れると、
店の裏側に行ってしまった。

小気味よい粉砕音が店先に響いている。

「飲んでいく? 持って行く?」

たぶんそんなことをいったのだろう、
戻ってきたオバチャンの問いに座ったまま地面を指差すと、
鮮やかなオレンジ色を大き目のグラスに注いでくれた。

IMG_6438.jpg
後輩は先輩の作業を見て覚えるのである

マンゴ・ジュース5,000K。(≒¥50!)

大きな観光スポットを巡ってしまい、
あまりに何もない一国の首都に呆れ、
どことなく途方に暮れかけていたが
暑さとバイクで乾燥したカラダに酸味が染み込むと、
そんなことはどうでもよくなっていた。

あてもなく走ってみるかなあ、そんな元気が湧いてきた。






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Temple of Capital @Vientiane [Laos]

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市場を離れ、さらに郊外に進んだ。

道路はかろうじて舗装されてはいるものの、
路肩は土が剥き出しで、
クルマが走り抜けるたびに赤い土が舞い上がった。

ポツンポツンと店があり、
ポツリポツリと食堂がある。
吹きさらしなので「食堂」というにはおこがましいが、
地元の人が座って、食事を摂っている。

このまま走り続けてもなにもなさそうだった。

沿道に店らしいものもなくなり、走ることに飽きて、
「首都」の「観光」に戻りましょう、とUターンを決めた。

IMG_6390.jpg
街を出ると沿道の風景も一変する

ヴィエンチャンの街は地図が要らないほど簡素だ。

大きなランドマークなるものは少なく、
見所や観光名所も少ない。
その中でも名を馳せる寺院などもあるようだが、
おかまいなしにバイクで走っていれば、
次々に寺院が現れるので、
気になったところで立ち寄ればいい。

アテもなく走っていると大きな寺院に人が集まっていた。

なんだろうと思い、バイクを寄せる。
屋外には仮設のテントが置かれ、
黒い服装に身を包んだ人たちがイスに座っている。
辺りの雰囲気から察すると葬儀のようだ。

しばらくすると鮮やかな衣に身を包んだ僧侶が列を成してやってきた。

棺を引く列だろうか。
残念ながら引かれた棺は小型のトラックに載せられていたが、
古くからの形式なのだろう、
大勢の僧が綱を引き、
その後を白装束の女性たちが綱を囲んでいる。
スピーカーから流れるお経が辺りを静粛な雰囲気に包んでいた。

白い棺が下ろされ、誰かの挨拶がはじまった。

見知らぬ誰かの葬儀に顔をつっこむほど酔狂でもないが、
参列者の数からすると名のある人、
あるいは財力者の葬儀だったのかもしれない。

葬儀が本番を迎える頃にはバイクにまたがっていた。

IMG_6402.jpg
棺を引く列。かつては台車などを引いたのだろう

街に面したメコン河沿いは大規模な護岸工事を施していた。
大きな公園でも造るのだろうか。
工事風景は傍目にものんきで、完成はいつのことだろう、なんて思わせる。

少し走っては寺院に出会い、バイクを止め、中に足を向ける。
同じ動きを繰り返し、ヴィエンチャンの街なかを探訪した。

街の東側にあるワット・シームアン(Vat Si Muang)に辿り着いた。

タイ語と同じく、ラオス語(ラオ語)でも寺院は「ワット」と呼ばれる。
(ただし「V」で表記)
ここは地元の人にも人気がある寺らしく、
寺の周辺道路にはお供物や花を売る店が軒を連ねていた。
反対にひと気もない閑散とした寺もたくさんあり、
風化しかかったところもあるぐらいだ。

参拝客に倣い、バイクを連ねて停め、足を進めた。

ひと気のないワットとは異なり、
本堂は明るく艶やかでニギヤカだった。
東南アジアの寺院らしく、金色の派手な仏壇と仏像が陣取っている。

靴を脱ぎ、清潔で冷たい石の床の本堂に上がると、
若い僧侶が自らの手で内装工事を施していた。

「こにちは」

ペンキとハケを持った若い僧侶に唐突に日本語で話しかけられた。

「サバイ・ディ~」

少しおどけてラオ語でこんにちは、と返してみると笑顔が返ってきた。
漏らさずやって来る日本人観光客に教わったのだろう。
日本語のアイサツが若い彼らには面白いのかもしれない。

IMG_6440.JPG

「写真、撮っていいかな?」

カメラを指差し、そういう告げると、
周りの僧が敏感に反応して、彼を冷やかした。
僧侶の服装をして、寺院で働いているが、
中身は中学生や高校生と変わらないのだ。

周りの声に文句をいうと、少し照れながらペンキを塗るフリをしてくれた。


Vat Si Muang


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Alien of Market @Vientiane [Laos]

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市場では完全に異邦人だった。

ヴィエンチャンから距離を置く場所、
地元の人たちが日用品や食材を買いに来る場所。
そんな所に観光客が来るはずもなく、
デカイ一眼レフ片手の外国人は明らかに異様だ。

日差しが高くなりはじめる時間、
忙しい朝の時間を乗り越えた市場は弛緩していた。

熱い日差しはくまなく覆われた天幕で避け、
風が通る場所では小さな眠りが貪られていた。
さっきまで野菜や果物が並んでいた縁台は、
東南アジアでは国を問わず、かっこうの寝台だ。

安眠を妨げないように市場を巡る。

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市場は無秩序そうに見えて、肉、魚、野菜と住み分けがされている

居眠りなど何処吹く風、
仕込みに忙しく手を動かし、働くオバチャンに、
「写真撮らせてね」とカメラを示すと、
一瞬、表情を曇らせるが、
こちらが店先の野菜や売り物にピントを合わせはじめると、
一転して、からかいの言葉が飛ばしてくる。

「そんなの撮ってどうするのさあ」

ラオスの言葉はわからなかったが、
上げた声につられて笑う周りの人たちの表情が、
翻訳をしてくれるようだった。

「じゃあ、そっちを撮りましょうか?」

声に合わせてレンズを向けると、
たちまち手を振り、照れた表情になる。
からかいの声を上げた人とは別人のようで、
このあたりは東南アジアの人たち共通の性格。

お礼とはいえないが、
撮った果物や店先のものを小さなディスプレイで見せると、
「おお~」なんて声を上げてくれる。

次からは首からフォトフレームでもブラさげて、
撮った画を見せながら歩けば、
もっとウケが取れるかもしれない。

天幕で蒸し暑い市場と歩き回った熱が身体にこもっていた。

「カフェないかな? アイス・コピー屋さん」

魚屋のオバチャンに聞くと、無表情のまま、表通りを指差した。

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市場にはそこで働く人が利用する売店があるものだ。
ちょっとした飲みものや軽食を扱っていて、
冷たいコーヒーや水もそこで売られている。
大きな市場だとワゴンや手押し車で、
気の効いた移動販売をしてたりもする。

「コプチャ~イ」

無表情な顔に無表情で礼をいい、コーヒー屋を探す。
市場の外れから広い通りに出ると目の前が急に明るくなった。
市場内は日差しを避けているため、薄暗くもあるのだ。

「水、もらえます?」

店先に果物を並べ、奥に大きな冷蔵庫をしつらえた店に入った。

「水は冷えたやつ? コーラの冷えたのもあるわよ」

サラサラと滑らかな英語が返ってきて、驚かされた。
町を出た市場の売店で流暢な英語を聞くとは思っていなかったのだ。

「水でいいです、大きいやつの冷えたのを」

「2,000Kよ」

店先では子供が遊んでいた。
カメラ片手に飛び込んできた外国人を警戒しながら見ている。

「コニチハ~」

手を振り、ラオ語で声をかけるが表情は硬い。

「この子、人見知りしてるわね。
 あなた、どこの国の人?」

「日本です」

「へええ。さすがにこの市場で日本人は見かけないわね」

「でしょうね。フルーツ、うまそうだなあ」

店先の桶で洗われたブドウがやけに涼しげだった。

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瓶入りの清涼飲料水がクラシカルで懐かしい

「つまむ? おいしかったら買っていって」

「宿に持って帰りたいんですけど、バイクなんですよ。
 持って行く手立てがないんです」

「あら、残念。じゃあ、ここで食べなさいよ」

頬張ったブドウは甘く、かけてくれた言葉はそれ以上に甘かった。


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Thalat Khua Khua @Vientiane [Laos]

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昼休みで眠っている金色の寺院を離れ、バイクに跨った。

地図には通りを挟んだ向こう側に市場があると示されている。
「タラット・タート・ルアン」、
ラオ語で「タラット」は市場を示している。
直訳すれば「タート・ルアン寺院市場」か。

舗装路ながらところどころ開いた穴をかわすため、地元のクルマが揺れている。

穴を前にもたつくトラックを抜き去り、市場を目指す。
センターラインもなく、信号もない道路は不安を感じさせるが、
交差点で少しばかり用心深くすればいいだけだ。
あまりスピードを出せない道路コンディションが幸いして、
運転手はみんなのんびりしたものだ。

渋滞にイライラしたり、
駐車車両を巧みに避ければならない東端の島国の道路事情よりも
こちらのほうが精神的には健全かもしれない。

あの国もかつては未舗装の道路を、
三輪トラックが車体を揺らしながら走っていた。
そんなシーンを映画や報道フィルムで観たことがある。
便利であることや近代化が人を幸せにするとは限らないのかもしれない。

ただし舞い上がる土埃が幸せを運んでくれるとも思わないが。

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市場を見つけられず、流れに任せて、郊外への道を走り出した。
「街を離れるとまったく違う風景が広がっているよ」といった、
アメリカ人の話しが頭に残っていた。

埃っぽい幹線道路を北に向かい、
10分ほど走るとトラックが連なって止まっていた。
荷台で野菜を売っているようだ。

地元のクルマやバイクが吸い寄せられるかのように止まっていく。

バイクはトラックが止まる裏手に流れていく。
その後を追うように進むと、素朴な駐輪場が開けていた。

先客はバイクを止めると、
パラソルを開いた机に陣取るオネエサンに手際よくお金を払い、
奥にある市場に進んでいく。

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街を外れるとこんな風景。ここで暮らしている人だろうか、釣りをしていた

その動きを見習うように、
バイクを止め、机のオネエサンに対した。

「いくら?」

日本語でそのまま尋ねた。
郊外のローカル市場で英語を使っても仕方ないし、
ラオ語で尋ねれば、ラオ語で返されて困るだけだ。

「2,000Kよ」

指を二本立て、ニコリと笑う。
日本円で約20円、物価的にも妥当な額だ。

「ここ『タラート・タート・ルアン』?」

固有名詞はラオ語なので、通じるだろう。

「ここは『タラート・クア・クア』よ。
 『タラート・タート・ルアン』はタート・ルアンのそばよ」

そういうと幹線道路を指差し、今来た方向を指で示す。

「フォア・クア? クア・クア? フォア・グラ?」

市場の名を声に出して繰り返すと笑われた。
笑われながら、地図を広げて差し出すと欄外を指し示してくれた。

「ここはこのヘン。
 この地図には載ってないわね。
 『タラート・タート・ルアン』はここよ」

あらためて示した場所は金色の寺院の通り沿いだった。
なんで見つけられなかったんだ?

「OK。コプチャイ(ありがとう)」

どうやら目的の『タラート・タート・ルアン』をラクに通り過ぎてきたらしい。

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ワッフルと揚げパンを売っている。奥が駐輪場

そこに行かねばならない理由があったわけでもなく、
市場に変わりがあるわけでもなく、
そんなことは気にも留めず、市場散策に乗り出すことにした。

市場のありとあらゆる場所は天幕やパラソルで覆われ、
熱い日差しを避けている。

こちらはその頭にぶつかる低い天幕を避けて歩かなければならなかった。


KhuaKhua Market


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Time of Lunch @Vientiane [Laos]

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バイクを駆って、動き出す。

地図を頼りに市内観光。
う~ん「観光」ってひさしぶり。

バス・ターミナルに隣接する市内で一番大きなショッピング・ビル、
「タラート・サオ」の脇の広い通りを北に抜けると、
「パトゥー・サイ(Patousay)」が見えてきた。

ラオ語でパトゥーとは「扉」、
サイとは「勝利」の意味するそうで、
この国の首都におかれた「凱旋門」らしい。
http://www.lao.jp/page_vien.html ラオス国家観光庁

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凱旋門へ向かう目抜き通り。次の信号を右に折れるとバス・ターミナル

隣の公園では観光バスから吐き出されたツアー客がニギヤカに歩いている。

ぶら下げたツアーバッグ、目印のバッジには漢字が踊っている。
台湾か香港のツアー客だろうか。

入場料を払い、「凱旋門」に上がると街が見渡せるらしいが、
ツアー客にもまれてまで上がりたいとも思わず、
キーを差し込み、バイクのエンジンをかけた。

ビエンチャンでもっとも有名な観光スポット、
金色に輝く寺院「タート・ルアン(That Luang)」を目指す。

この辺りの道路は整備されていて、走りやすい。
交通量は少なく、見知らぬ国を運転していても不安はない。

運転中、いや滞在中、ずっとアタマにこびりついていたのだが、
ここが一国の首都なの、というぐらい質素だ。

ひょっとすると自分は間違えていて、
首都の町外れ、あるいは隣町を彷徨っているのではないか、というぐらい、
のんきで、のどかで、なにもない。

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街で一番有名な場所だが、物売りも観光客も少なめで心地よい

でたらめに走っていたのだが、
遠くからでも眼を引くタート・ルアンにたどり着いた。
たどり着く、というほどでもなく、5分ほど走っただけなのだが。

金色(こんじき)の寺院の入口は閉ざされていた。

ヨーロピアンの観光客が入口にあるカンバンの文字を読んでいる。
ラオ語のほかに英語でも書かれていたが、
先に読んでいた彼に声をかけた。

「今日はここ、休み?」

「いや、昼休みの時間みたいだよ」

そういうと苦笑いしている。
きっと彼もいろいろな観光地を巡ったのだろう。
こちらとしても「観光名所の昼休み」というのはあまり経験がない。

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「寺院に昼休みがあるの?」

「みたいだね、観光スポットでこんなのは珍しいよね」

「首都でね」

そう言葉を交わすと笑いあった。


Patousay


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Moving of Guesthouse @Vientiane [Laos]

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雲が多いが、朝から暑い。

10月2日、旅は6日目、ラオス2日目。
昨夜、食事を終えての帰り道は風が冷たいほどだったが、
朝になるとそいつもどこへやら、
東南アジアらしい暑さがまとわりついてくる。

急に思い立って、宿を移動することにした。

というのも、部屋の条件が同じ(シャワー、A/C付)で、
Wi-Fiがあり、しかも安いゲストハウスを、
昨夜の帰り道に見つけてしまったのだ。

おまけにその宿はバイクの貸し出しやバンコクへのバス手配もやっていた。
宿泊客だとその手の手配は融通を利かせてくれるだろう。
ここがよくない、というわけではなかったが、
さらに条件のいいところを見つけてしまったので、
移ることを決めた。

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ヴィエンチャンの名物でもある「パトゥー・サイ(凱旋門)」

「すみません、今日、チェックアウトしたいんだけど」

「あら、予定変更?」

「前払いしていたのにすみません」

「かまわないわよ。ハイ、これ」

そういうと宿の女主人は笑顔で前金を戻してくれた。

シーズン・オフ、午前中の宿は静かで、
ロビーでは彼女の子供たちが遊んでいた。

日本から持ってきていたクッキーの小袋を、
一番小さい男の子に差し出した。

するとていねいに「ワイ」(両手を顔の前で合わせるアイサツ)して、
そいつを受け取ってくれた。
「ありがとう」とお辞儀をする日本の子供のように、
こちらではキチンと「ワイ」をして受け取るのだ。

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荷物を持って、2ブロックほど歩く。

「昨日いったとおり、移ってきたよ」

「OK。シングル、エアコン付だっけ?」

「そう、それとバイクも借りたい」

「部屋は今掃除中だから、荷物を預かっておくよ。
 先にバイクをやっちまおう」

フロントにいたニイチャンは要領よく事を進めてくれた。

「ガソリンは1Lだけ入ってる。
 遠くに行くなら自分で入れて。乗り方はわかる?」

「一応、バイクのライセンスは持っている」

「OK。なら話しは早い。
 24時間レンタルでいいんだよね。
 フロントでパスポート預かることになるけど」

そういうと彼はバイクのエンジンを試しにかけ、
ブレーキやタイヤをカンタンにチェックした。
それが終わるとフロントに戻った。

「バンコク行きのバスっていくらするの?」

「バンコク行きのバスはバーツ払いで700Bです。
 とりあえずシングルの部屋がi一泊80,000K、
 バイクが60,000Kですね」

IMG_6425.jpg
ヴィエンチャンでの相棒。ギアはCUBスタイルのロータリー式

「とりあえず一泊分で。
 連泊するならまた頼むよ」

そういうと140,000Kを差し出した。
部屋代は20,000K、
バイクは昨日聞いた話より40,000Kほど安かった。

これで一日を共にする相棒ができた。


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Time of Supper @Vientiane [Laos]

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夕方、部屋に帰ると気を失ってしまった。

朝早かったクセに、
越境、到着、両替、宿探し、街歩きと詰め込み過ぎた一日に疲れ、
軽くシャワーを浴びた後、うたた寝していた。

時計は21時を回っている。

晩飯を食べ損ねてしまったが、
そのまま寝るには腹が空きすぎていた。
屋台が開いているかもしれないし、
なければバーで済ませるか、店でカンタンなものを買って帰ってもいい。
最悪、どこかでバゲット・サンドぐらいは買えるだろう。
もう一度、シャワーを浴び、眼を覚ましてから出かけることにした。

宿を出ると外は真っ暗で、クルマが行き交う大通りすら暗かった。

暗さの原因は街にカンバンやネオンはモチロン、街灯もないからだ。
22時前の安宿街で明るさをこぼしているのは、
陽気な欧米人を集めているBARやレストランだけ。
涼しげな風が吹く、暗い通りを歩いた。

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ISO1600で撮影しているので、肉眼にはもっと暗い

ヴェトナムもカンボジアも地方の町は暗かった。

インドシナの国々にはまだ21世紀がやってきていないのかもしれない。
あるいは本が読めてしまうほど明るい夜の街よりも
停電や暗さが当たり前にあるこちらがまともなのかもしれない。

人は少しばかり闇に怯えたほうがいい。

酔っ払いでニギヤカな通りを歩くが、
食事を取れそうな屋台はそこにはいなかった。
昼間出ていた出店は姿をくらましている。
この国の人は夜が早いのか。

バゲットを売っているカフェも暗く、店先を閉ざしている。

夕食を逃してしまったかもしれないなあ、と思いつつ、
大きな通りに出ると、小さなテーブルが薄い明かりに照らし出されていた。

ダメモトで近づくと夫婦が忙しそうに働いている。

店先の小さなテーブルでは仕事着のニイチャンが麺を啜っていた。
どうやらここで夕食にありつけそうだ。

調理台を覗き込み、肉や野菜、麺を指差し、
「1」と指で示すと、若いダンナサンが頷く。
たぶん注文は通ったかな。

地元の屋台に飛び込むのはいいが、なにせ地元の言葉がわからない。

英語でつぶやいてみても、相手はキョトンとするだけだし、
そうなると身振り手振りでなんとかするしかない。
ローカルの屋台でトンでもないものが出てくることはない、
通じない場合は店のほうが察してくれるのか、
あるは言葉の通じない厄介な外国人の相手が面倒なのか、
定番の料理が出ているのが常だ。

こういう場合、スキキライがないのが救い。
ムシと納豆はカンベンだが、それが出てくる可能性はゼロに等しい。

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出てきた麺はさながら「ワンタンメン」だった。

アツアツに茹でられた細い麺がオイシイ。
スープは透き通って、サッパリしている。
シンプルな作りで、もう一杯ぐらいは食べられそうだった。

「当たり」の店、見つけたな。
テーブルの上に置かれた野菜やハーブをぶち込み、
チリなどを加えながらそう思った。

宿からも近いので通ってみるのもアリだ。
旅先で同じ店に通うのは面白味がないかもしれないが、
店の人が顔を覚えていてくれたりして、
退屈な一人旅の食事に少し味わいが出たりする。

夫婦で仲良く働いている姿も好感が持てるし、
なにしろ味がいいので、また食べたい、というのが真意かな。

「これ、なんという麺?」

ドンブリを差し出し、指差して、ダンナに尋ねる。

「?!?!」

どうやら通じてないらしく、
店先に置かれたメニューや紙幣を差し出し、説明してくる。
どうやらダンナはヌードルの金額を教えてくれようとしているようだ。

「いやいや、金額じゃなくて、な・ま・え」

こうなると英語もムダなので、日本語。
示されたお金に手を振り、
繰り返しドンブリを指してみると、
洗いものをしていた奥さんが、ダンナを諭すように声をかけている。

「ミ・キャオ、ミー・キアオだよ」

奥さんのツッコミで気づいたのか、
ようやくヌードルの名前が出てきた。

「ミー・キアオ?」

「そうそう、これはミー・キアオ」

IMG_6275.jpg
唯一、開いていたお店。右にあるのがメニュー

タイの麺に「バミー・キアオ」というのがある。
「バミー」は黄色い小麦の麺、
「キアオ」をつけるとワンタン入りで出てくる。
まさに今食べたのがそれだ。

ラオ語とタイ語は似ているものが多いが、麺の名前まで近いとは。

「コップ・チャ~イ(ありがとう)」

礼を告げ、ワンタンメンの代金、10,000K(≒¥100)を支払うと、
今度は店のダンナが「コプチャイ」を口にした。

食べ物の名をひとつ覚えたので、これで喰いっぱぐれることはなくなったかな。


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Information of Trip @Vientiane [Laos]

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バゲット・サンドで腹を満たすと町を歩く気力が湧いてきた。

宿でもらった地図を頼りに無手勝流に歩いてみる。
目的地もアテもなく歩くのはいつもの定番。
まずは町に浸かってみるのだ。

カフェ、ドミトリー、ネットカフェ、バイク屋…
安宿エリアならではの顔揃え。
バックパッカーやバジェット・トラベリングに
必要なものがこのエリアには揃っている。

古本屋が眼にとまった。

日本語の本なんかないだろうな、と思い、
店を覗くと店のオヤジサンに声をかけられた。

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「チャイニーズ?コリアン?」

「ハズレ、ジャパンだよ。日本語の本、ある?」

「あるよ。そこ」

そういって指差した先には読みふるされた文庫本が並んでいた。

「へえ、ペーパーバッグだけじゃなく、日本の文庫本もあるんだ」

「買うかい?」

「いや、今はまだ手持ちがあるからいいや」

「そうか。じゃあ、読んだらその本も買い取るよ」

「OK。そのときは来るよ」

「いつでも遊びにおいで」

あけっぴろげの店先、客でもないこちらにやさしい声をかけてくれる。
あるいはオフシーズンなので客もいなくて、
ただ単に退屈だったのかもしれない。

バイク屋の前でヘルメットを纏う旅行者がいた。

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「あの~」

「ん?なに?」

「バイクは借り物ですよね?一日いくらぐらいなんですか?」

「ああ、そう、レンタルだよ。
 そこいら中で借りられるよ。
 ゲストハウスに置いてあるところもあるし。
 $10前後で借りられるはずだよ」

「ありがとうございます。
 今日というか、さっき来たばかりで右も左もわからなくて」

アレコレ話しをすると年配であろう彼はアメリカ人旅行者で、
バックパッカーというより、節約志向のベジェット・トラベラーのようだ。

「ヴィエンチャンの街なかはなにもなくてすぐに飽きるけど、
 ちょっと郊外に走るともう別天地だよ」

「そうなんですか」

「昨日、3~5マイルほど郊外に出向いたんだけど、
 ばーっと畑や田んぼが広がって、
 もう信じられないぐらい美しい風景なんだ。
 ガイドブックには載るはずもない田園風景が見られるよ」

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「それはいいことを聞きました。
 寺を回る趣味はないので、バイクを借りたら挑戦してみます」

「安いしね、借りない手はないよ」

「ありがとうございます、貴重な情報を」

旅の情報は思わぬところに転がっている。


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Baguette Sand @Vientiane [Laos]

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荷物だけ、部屋に放り込み、すぐに出かけた。

国際バスに3時間ほど詰め込まれていたので、
ランチも取っていない。
時計はすでに3時を回っていた。

宿の女主人に尋ねると、
「通りから路地に入るとカフェがたくさんあるわよ」と教えてくれた。
ここの女主人もしっかり英語を話す人で、
言葉がわからない国ではそれが安心感にもつながる。

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街なかには手つかずの遺跡がゴロゴロ

カフェはどこも欧米の客で満たされていた。

小さな店だが、特ににぎわっている店がある。
うまい店なのだろうか、
あるいは集って情報交換する場所なのだろうか。
ビールを飲んでくつろいでいる人もいれば、
コーヒーで粘って読書している人もいる。
カップルもいれば年配の夫婦もいる。
一人でやってくる客も多い。

旅先の時間を急がない人たちがくつろいでいることは確かだった。

バゲットのサンドウィッチを頼む。

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小さなカフェでは注文してからノンビリ作ってくれる

細いバゲットを炭火であぶり、
手際よく刻んだ野菜をしっかり挟み込んだバゲット・サンドがやって来た。

うまい!

かつてフランス植民地だったインドシナの各地には、
いまもフランス・スタイルのバゲットが生活の中に残っている。
同じくフランス植民地だったモロッコでも、
バゲット・サンドを毎日、ハマって食べた。

市場では山のように積まれているし、
サイドウィッチを売る露店も多い。

ラオスのバゲットは炭火で軽くあぶるせいか、
さらに乾いてカリカリ度合いが上がり、
カンボジアやヴェトナムで出会ったそれよりも遥かに香ばしかった。

カンボジアやヴェトナムのバゲット・サンドも確実にうまくて、
連日、ハマって食べていた。
しかしラオスのそれはあっさりそのイメージを覆してしまった。

金額を併せて考えたら、本場のパリよりも上かもしれない。

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売店のサンドウィッチはバスに乗る際に買い求める人が多い

ちなみに「バゲット」とは「フランスパン」といわれているアレです。
「パン」自体がフランス語なので、ヘンな言葉です。
「チゲ鍋」とか「サハラ砂漠」とかと同じですね。
(チゲは韓国語でナベ、サハラは地元の言葉で砂漠を意味します)
フランス語で「アン・パン!」と叫ぶと「パン1つ」くれます。
あるいは硬いバゲットを投げつけられるかも。

バゲットの野菜サンド 8,000w、
スイカ・ジュース  10,000w。

まだイマイチ、物価の基準がわからんなあ。


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自家製天然酵母バゲット
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自家製天然酵母フルーツパン くるみと3種のレーズン
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バゲット
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Talat Sao @Vientiane [Laos]

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バス・ターミナルの目の前にあったショッピング・ビルに入った。

ビルの中に両替所があったので、
とりあえずの滞在費を確保することにした。

ちなみにこのビルがこの町で一番デカい、
「タラット・サオ」と名のついたショッピング・モールらしい。

両替利率をみると、日本円よりタイ・バーツのほうがワリがいい。

2,000B(5,000円ちょっと)を両替すると53万キープ、
日本円だと1万円が947,000キープ。
どんぶり勘定で10万キープが100円ほどか。

IMG_6263.jpg
ワット・オン・テウに沿った安宿街のメイン・ストリート。地図の下側の黄色い道路

バス・ターミナルにいた客引きは観光客相手に、
「200B」「200B」と唱えていた。
そろえた呪文のように。
おいおい、観光客狙いのカルテルか?

なんでホテルまでの送迎が、
ウドンターニー~ヴィエンチャンの国際バスより高いんだ。
しかもラオスなのに、バーツで値段を告げてくるところがイヤらしい。

買い物客目当てのトゥクトゥクに声をかけ、
バンコクで調べておいた安宿エリアの名を告げる。
8万,7万,6万と粘っこく交渉すると、
最後は5万キープで「乗れ」と荷台を指差された。

乗り合いのトゥクトゥクはほかの客も拾う度に、
白い煙を上げて、走し出す。

途中、親子連れが払った金額を横目で見ながら、
自分が持っていたキープ札と照らし合わせると、
どうやら5割増しぐらい。
フッカけられたかなあ、思ったのだが、
トゥクトゥクは安宿街まで15分ほど、けっこうな距離を走った。

見知らぬ土地で見知らぬお金、物価も相場も知らないのだから上出来か。

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知っているホテルに連れて行きたい運転手が、
アレヤコレヤとホテルを紹介しはじめた。
「ホテルはすでにある」と軽くいなす。
旅行者的自己防衛システムを作動させ、
大きなホテルの前で降ろしてもらった。

知り合いのホテルから幾ばくかのキックバックがもらえる運転手は必死だ。
こういう時、キックバックなどありえないデカイホテルに行ってしまえば、
彼らからはグウの音も出ない。
それに大きなホテルは街のランドマークにもなるので、
覚えておいて損はない。

そこから安宿街をブラつき、ピンとくる宿を見つけては、
値段を聞き、空き部屋があるか尋ね、
エアコンやネットが備わっているか、教えてもらう。

3~4軒巡ると、次第に相場が見え、
そうなるとさっきみかけた中心から少し離れた宿が気になり、
その宿に戻った。

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安宿は共同シャワーが多いが、シングルにはシャワー・トイレ付だった

受付に声をかけると女主人が出てきた。
エアコン、シャワー・トイレ付のシングル、
部屋には冷蔵庫もTVもついて、
100,000キープ(約1,000円)。

金額はダイジョウブか、と馴れない通貨に戸惑いながら、
3泊分を支払う。
300,000も支払うと3万円ぐらい支払っている気になるのだ。

大通りから外れているせいか、ひっそりとしていて、
その佇まいが気に入った。

どうやらこの旅は女主人に縁があるようだ。


ヴィエンチャンの安宿エリア


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Vientiane @Vientiane [Laos]

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ラオス入国は手際よく終わり、バスはまた走り出した。

越境後、道路条件は急に悪くなり、
今まで舗装路だった幹線道路はところどころ未舗装路が顔を出す。
しかもその割りに交通量が多く、行く手を遮られる。

タイの国境を越え、
ポイペトからカンボジア入りしたときも似ていて、
アチラはもっと酷い道路状態だった。
それを考えるとラオスはまだましか。

重ねて、途中の村や町で荷物をごっそり抱えた乗客を、
客のリクエストした場所で降ろすため、
バスの平均時速はさらに落ちて、ひたすら時間を費やした。

13:30、ようやくヴィエンチャンに到着した。

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これでも「首都」のメイン・バス・ターミナルなのです

バス・ターミナルはウドンターニーのそれより小さく、
首都のバス・ターミナルとは思えないシロモノだった。
バスから離れようとしていた運転手を捕まえ、声をかける。

「ここ、ドコ?」

「なにいってんだよ、ヴィエンチャンだよ、終点だよ」

「OK、さんきゅ」

後進国での長距離バスの宿命で、
車内アナウンスもなければ、停留所のコールもない。
見知らぬドライブインや町で降ろされても困るので、
運転手に確認するのが肝要だ。

バスを降りると砂糖を狙う蟻のように客引きが群がってくる。

砂糖になった気分にウンザリしながら、
タクシーやホテルの客引きを押しのけ、
ターミナルの広い場所に出て、待合のベンチに腰を下ろした。

とりあえず、右も左もわからない。

ホテルも土地勘もラオスのお金すら持っていない。

幸い、客引きは寄りつかなくなった。
これにはコツがあって、先に目を合わせてしまい、
「NO」と冷たい表情で人差し指を立て振れば、寄ってこない。

彼らも日銭がかかっているので、
甘くもない砂糖を狙うほどヒマじゃない。

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ターミナル内に隣接する売店には買い込んで乗る人が多い

狭いバスの疲れを振り払おうと、
大きく息を吸い、辺りを見回すと、
国境で出会ったご年配の二人がしつこい蟻の餌食になっていた。

「ダイジョウブですかあ」

遠くから日本語で声をかけた。

「あ、さきほどはどうも。
 バスで声をかけようかと思ったんですが、
 前と後で席が離れていたので」

「あ、きにしないでください。
 ホテルは決まっているんですか?」

「ネットで予約したここに行きたいんですけど、
 彼らがわかっているのかどうか」

ご年配の一人が取り出した紙を見つめ、
トゥクトゥクの運転手が仲間にアレコレ聞いていた。

「ネットに乗っているようなホテルならわかるはずですよ。
 これ、英語しかないけど、
 わからないなりに誰かに聞いて行ってくれるはずです。
 あとはどう値段交渉するかですね」

「なるほど」

「相場がわからないので、
 お二人が納得できる額まで交渉したほうがいいですよ。
 わたしが間に入るとピンハネしているとか、
 知恵つけてると思われて、ややこしくなるので」

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各都市行きのバス。タイからのバスは格段に質が違い、経済格差を思わせる

「日本語で指南してもらって助かります。
 そう、さっき言いそびれたんですが、
 今夜、時間あったら夕食でもいかがですか」

「ありがとうございます。
 うれしい申し出なのですが、
 滞在先のホテルも決まってないので、
 待ち合わせの方法がないんです」

「う~ん、それは残念」

「一人旅なので、うれしい申し出です。
 どこかですれ違ったらビールでも交わしましょう。
 ありがとうございます」

「では、がんばって値段交渉して、ホテルに行ってみます」

「いい旅を」

そういうと荷物を担ぎ、彼らの前を立ち去った。






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Crossing Border @Nong Khai [Laos]

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国境は空いていた。

バスの乗客のホトンドはタイでの買い付けか、
あるいは出稼ぎからの帰路かのどちらかだろう。
手馴れた様子で手続きに向かっていた。

陸路による「越境」は日本人には馴染みが薄いものだが、
たいがいどこの国でも同じ流れで進んでいく。

バスでの越境の場合、
下車~出国~乗車⇒下車~入国~乗車、という手順だ。

どこの国のボーダーもお節介な案内板はないし、
観光客向けのルート表示などもないので戸惑うが、
馴れた人たちの流れに合わせれば、間違えることはない。

わからなければ、誰かを捕まえて聞けばいいだけだ。

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タイの出国を済ませたところ。正確にいうと無国籍のエリアにいることになる

時間的に空いている時間なのだろうか、
バスが2~3台いるだけで出国審査は空いていた。

バスで見かけた顔が長い列を作っているレーンに続こうとすると、
みながニヤニヤとしながら、空いているレーンをアゴで示す。
なんだ? と思っていると外国人用のレーンで、
そちらは人が少なく、次々に出国者をさばいていた。
「キミは並ばなくていいんだよ」というのが彼らのスマイルの理由か。

バスに戻り、車掌が人数をカウントするとタイにお別れ。

ちょっと走った先でまたバスを降りる、今度はラオス入国だ。

今度は迷わず「外国人レーン」へ。
欧米のツーリストに混じりながら、順番を待ったが、
EDカード(出入国カード)がないことが気にかかっていた。

ラオスにEDカードがあるかどうかも知らなかったが、
入国審査のゲート前にテーブルを出して、
代筆商売をしていた輩がいたので、
たぶん必要なのかな、と思っていた。

代筆がいるのかって?
国によっては文字を書けない人がいる。
あるいは面倒なので金を払ってすます人もいる。
そういう人向けの国境ならではの商売なのだ。

ちなみに国境付近に無料で置かれているEDカードは、
彼らがせしめてしまうので、見かけることはない。
その彼らにもらおうとすると、
なぜかお金を取られるのでご注意を。

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大きな国境ゲート。これを後ろにし、ラオス入国に向かう

ふと気づくと列の後方に年配の日本人男性が2名いた。
同じバスだったようだが、気づかなかった。
列で待っている間、退屈なので声をかけてみた。

「突然すみません、日本の方ですよね?
 EDカード、お持ちですか?」

日本人観光客の場合、旅行会社に作成を頼んだり、
手配の際にあらかじめもらっていたりするので、聞いてみた。

「あ、日本人だったんですね。
 いえ、カードは持ってないです」

「ラオスって出入国カード、必要ですか?」

「それ、いるんですか?」

アレコレ説明するのが面倒になり、
窓口が手隙になった際、係員に声をかけた。

「EDカード、もらえますか?」

ここは国境、相手は役人。
あくまでもていねいに、低姿勢が基本。
オネガイするとたいがいは無言で差し出してくれる。
後ろの日本人の分ももらって渡した。

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乗ってきたバスに戻り、この先のラオス入国へ向かう
「お節介ですけど、これ、書かないとダメですよ」

「あ、ありがとうございます」

「書き方、お分かりになります?
 よかったら、コレみてください」

立ち話の間に書き上げた、自分のEDカードを差し出した。






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ヴィエンチャン、日曜の午後 from Vientiane [Laos]

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昨夜から落ち始めた雨が、午前中にも残って、
ホコリっぽさが少し洗い流された感じ。

昼過ぎに上がった雨のおかげで、今日は少し涼しいです。

といってもピンとこないでしょうが、
昨日、レンタルのバイクで午後を過ごしたところ、
かなり日焼けしました。
日本の7月ぐらいのイメージですね。

ここは「ラオス」という国の「首都」にも関わらず、
恐ろしく、なにもないです。
ただの「国境の町」みたい。

観光目当てで来ると拍子抜けでしょうね。

そのせいか、欧米のバックパッカーが多く、
昼間からカフェでリラックスしてます。

洋風の食事が充実していて、
バゲットは日本よりおいしいかも。
麺類、ご飯もおいしく、
また自国で採れるコーヒーもおいしい。

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★このブログ 今何位?★

人も少なく、ノイズがないので、
リラックスするにはもってこいですね。

と書いている本人も充分、カフェでダラけているわけで、
「欧米化?」とツッコンでおきます。

ダラけているわけは、
今夜の夜行バスで、バンコクに戻ることを決めました。
ルアンパバーンまでバスで行く(10時間)気力がないことが判明。
というか、北上した後、
20時間かけてバンコクに南下する気がしないのです。

ということで、昨日、夜行バスをブッキング。

昨日11時に借りたバイク(24時間=60,000≒¥600)を返し、
ゲストハウスも12時でチェックアウト。

バスのピックアップが17時なので、
バイクもチェックアウトも多少、ズレこんでも怒られないでしょうが、
(バスもこの宿で予約したので)
気づくと時間きっちりに返している日本人なわたくし。
「欧米化」はまだ遠い。

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ぶらりと町を歩き、ランチを食べ、宿のカフェでPC開いてます。
16:00、ビヴィエンチャンなう。

バスの時間まで、もう一杯、コーヒー飲むかな。



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メコン河の畔から from Vientiane [Laos]

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メコン河の上流に流れ着きました。

うそです、バスで来ました。
バンコクからウドンタニを経て、陸路で越境。
本日昼過ぎにラオスの首都ヴィエンチャンに到着しました。

昨年は知っている土地ばかりで、
(ソウル、ロンドン、ダラス、マカオ、深セン)
「新地開拓」をサボっていたので、
未踏破制覇は2年前の秋のポルトガル以来。
何ヶ国目を数えたのだ?

メコン川沿いのゲストハウスが密集するエリアにたどり着き、
条件のよさそうな部屋を見つけて、チェックイン。
早速、街を歩いてきました。

タイよりもホコリっぽくて、
カンボジアより明るく、
ベトナムより濃密ではない感じ。
行ったことがないとわからない、という、
どうしようもなくヘタクソな形容。

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バゲットのサンドウィッチ       ¥80
スイカジュース            ¥70前後
レンタサイクル 1日        ¥100
ネットカフェ 60分         ¥60
屋台の焼鳥   1本        ¥10

いつものように物価の基準がわからず、初めは戸惑います。
しかもラオスは¥100≒10,000K(キップ)という、
インフレ数字が並ぶのでわかりづらい。
コインがないんですよ、この国。

手当たり次第に食ったり飲んだりしていると、
カラダもアタマも慣れてきます。

タイよりは物価が安いようですが、
ホテル、ゲストハウスが安くない。
ゲストハウス、シングル、エアコン、ホットシャワーを条件にすると、
¥1500がアベレージですねえ。

ベトナムだと同じ内容で、
¥500ぐらいをザクザク見つけられましたから。
ドミトリーも安くないのですね、ココは。

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欧米の旅行者が多いせいか、
ウェスタン・フードのレストラン、カフェがものすごく多いです。
植民地時代の名残りも多少あるのでしょうね。
リラックスしたスタイルで、昼間でもみんなくつろいでます。
シャカリキに観光しないのも「旅」。

飽きもせずにスイカ・ジュースを飲みまくってます。
これ飲まないと、アジアにいる感じがしない。
というか、このためにアジアに来ているのかもしれない。

風の抜ける店でバゲットのサンドウィッチをかじりながら、文庫本を開いてます。


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これはウソではないです(笑

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