河原の気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
韓屋村を離れ、町を歩いた。
町なかに人が少ないのは、
平日昼間だからだろうか、
あるいは地方都市の宿命で寂れているためだろうか。
地図によれば、韓屋村よりさらに北に進むば、
全州市の中心エリアに出るようだが、
繁華街にはあまり食指が向かない。
都市や繁華街は同じような無機質な表情を見せるだけだ。
垢抜けず、元気がない商店街を抜け、
大きな八達路を南に下ると、急に人影と元気な空気が漂いはじめた。
http://tour-jpn.jeonju.go.kr/index.sko 全州ガイド(日本語)
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全州南部市場。
韓屋村の南側、八達路の西に正面入口のゲートがあり、
全州川(チョンジュチョン)に沿うように市場が広がっている。
日が高くなったこの時間は地元の主婦が普段の買い物をしている。
ソウル市内の市場に比べ、働く人も買い物する人も服装が地味なのは、
地方都市だからだろうか。
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やはり市場の表情はおもしろい。
丁々発止、良い品物を選ぶために気合を入れているオバチャンもいれば、
隣の店の人とのおしゃべりに夢中なオジサンもいる。
気になったものを見つけては、
「サジン、ジュセヨ~(写真撮らせて)」と声をかける。
当たり前に店先にあるモノ、
当たり前に市場に並ぶ品にレンズを向けるので、
それだけで冷やかしの対象だ。
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店の奥からからかいの声が飛ぶし、
隣の店からは笑い声が響く。
逆襲とばかりにレンズを向けると、
今度は照れてカブリを振る人が多い。
大概は「こんなもの撮ってどうするのさ」と冷笑の扱いだが、
撮れた画像を小さなディスプレイで見せると、
「おお~」なんて歓声が上がったりもする。
ピークを越え、弛緩した午後の市場の人々は穏やかだ。
市場を歩きつくし、川沿いを上っていくと今度は橋の下に人が集っていた。
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弁慶と義経でも対峙しているのかと思ったが、
アレは橋のたもと。
河原では青空花闘(ファトゥ・花札)が繰り広げられていて、
コーヒーやお茶を売る出店まで出張っていた。
上から眺めていると誰も彼も真っ黒な服装なのでそのことに笑ってしまった。
鍾路・宋廟前の青空囲碁といい、
お金をかけずにご年配が楽しむ場所があるのはステキだ。
テーブルをよく見ると「お金をかけずに」というのは間違っているのだが。
それもまあ、遊びの範疇。
ここにくれば仲間がいて、孤独に苛まれることもないというのが大事なこと。
日本にはこういう場所が少なくなってしまったよな。
こちらは夕方のバスの時間まで孤独を味わいながら、くつろぎのカフェへ。
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全州の気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
食事場所に選んだ「白蓮村」は中庭があり、民家の佇まい。
昼を大きく過ぎているせいか、店はひと気がなく、
営業しているかもわからない雰囲気。
店番の猫は無愛想にこちらを睨むだけだった
「ラーンチ、ケンチャナ~(大丈夫)?」
厨房に大声で呼びかけるとそれにも増して大きな声が返ってきた。
「ケンチャナヨ~。こちらへどうぞ~」
声に促され、靴を脱ぎ、奥の座敷へ上がる。
長いテーブルが床に据えられた店内には一組の客がいるだけだ。
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メニューを見るまでもなく「ヨンニプ・パプ」を頼む。
喰いっぱぐれるといけないので、コイツの名はメモってきている。
さも物知り気に注文を口にしてみた。
「ヨンニプは定食になっているけど、いいかしら?」
メニューを指し示し、確認される。
「それでイイデス」
ワワワとなりながら、カタコト外国人は注文を繰り返すのだった。
たいして広くない座敷なのだが、
料理は台車に乗せられ、オオゲサにやって来た。
床に座っている身に銀色の台車が横付けされ、なんとも奇妙。
なんでわざわざ台車?
しかも業務用? と少し怪訝に思いながらも、
口に出す言葉も知らず、テーブル前で大人しく、座っていた。
すると・・・
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ご存知、韓国料理らしく、
キムチ、カクテギ、ナムルの小皿が置かれ、
続いて、トゥッペギに入ったテンジャンチゲ(味噌汁)、
次々に皿が置かれ、
蓮の葉ご飯は大きな蓮の葉に包まれたままの姿でやって来た。
すでに目の前のテーブルは隙間なく埋まっていて、
とても一人分の分量に見えない。
これまたワワワとなりながら、
珍しくカメラに収めることを思い出し、一眼レフを取り出すと、
「おまたせ~」という声とともに焼いたサンマが置かれた。
トゥッペギを含めた皿を数えると「10」を越えている。
「食の全州」スタイルにワワワと圧倒されたのだった。
ここまでとはいわないが、かつてソウルでの食事も、
5~6の皿が当たり前のようにテーブルを彩っていた。
「ニオイが付くから」という理由で、
最近の韓国の若者はキムチに手をつけないらしい。
店側も出したものに手をつけないなら、
その分のコストがムダ、ということで、
皿数を減らす傾向になったらしい。
http://www.konest.com/data/gourmet_hot_report_detail.html?no=3191 Konest 料理特集
全州に負けてはならじと、すべての皿を平らげる。
もちろん、キムチ、ナムルも残さずに。
蓮の葉定食、7,000w(約500円!)。
このためだけにもう一度足を向けてもいい。
俗世の気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
聖堂の静けさの中、腹の虫がしきりに音を立てていた。
時計はすでに正午を大きく回っていて、
歩きすぎたカラダは燃料を求めていた。
旅先では見知らぬ通り、見知らぬ建物、
見ず知らずの人や物に誘われるかのように歩き続ける。
好奇心のなせる業なのか、
写真が撮りたいだけなのか、
はたまた旅先に浮かれているだけなのか。
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普段、クルマとバイクの生活にドップリ漬け込まれ、
まったくといっていいほど歩かない男が、
取り憑かれたように歩いている。
旅は日頃の怠けた生活への贖罪か。
禊ぎの歩みは足の痛みを覚えるか、
あるいはハンガー・ノックでガス欠でも起こさない限り、続く。
まさに彷徨える旅の亡者。
聖堂内は隔世の感があった。
時間が止まっている空間から、現実の白日の下へ引き出されると、
外界のノイズと空腹がリアルな日常を押し付けてきた。
生憎、宗教心は皆無に近いのだが、
教会に至るとどうも詩的で感傷的な文章になっていけない。
進路修正、進路修正。
ここ全州は食の宝庫でもあり、「全州ビビンパ」が名物だそうだ。
http://jeonju.jp/ 全州案内
http://www.seoulnavi.com/miru/342/ ソウルナビ
「名物にうまいものなし」なんていわれますが、
本場のちゃんとした店に行けば、キチンとうまいものに出会えますぜ。
どうも「名物」に祭り上げられると裾野が広がり、
我も我もと作り出す店が増えるので、
必然、ハズレが増えるんじゃないか。
コルドバのパエリア、
リスボンのエッグタルト、
NYのベーグル、
メキシコシティのトルティーア、
ハノイのフォー、
シンガポールのチキンライス・・・
地元の人が愛する味はどれも絶品。
ただしそれが日本人の口に合うかは知りません。
ローカル・テイストを好むわたしにはどれも愛おしい味、
それだけ食べに飛んで行きたいぐらい。
出発前、某SNSで全州に関する情報をいろいろ教えてもらったのですが、
その中に「蓮の葉ご飯(ヨンニプ・パプ)」というのがあり、
そいつがこちらの触手に引っかかった。
あえて名物をはずし、こいつにトライ。
オフの気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
韓屋村の中心にある慶基殿を抜け、殿洞聖堂へ。
韓屋村のシンボルでもあるこの二つの建物、
朝鮮王朝の始祖を奉る神殿とカトリックの教会が、
向かい合うように建っているのがオモシロイ。
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「殿洞聖堂(チョンドン・ソンダン)」は、
レンガ造りの小ぶりな教会だが、
文化も民族も宗教も異なるアジアの片隅で、
凛とした姿を今も保ち、美しい立ち姿を見せている。
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なにかのドラマのロケ地にもなった場所らしいが、
無頓着なこちらは知る由もなく、
中に歩みを進める。
カトリックの教会らしく、
しんとした石の冷たさと静寂が建物の中を支配している。
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すぐそばの通りを走るクルマの騒音よりも、
礼拝する人の妨げにならないよう、
気を使いながら切っているこちらの一眼レフのシャッター音のほうが、
よほど大きく響き、持ち主の肝を余計に冷やす。
季節外れ、昼の時刻、人のいない空間、
こいつをタップリ味わえるのは旅人の贅沢。
旅先にはハイシーズンよりも間を外した時季のほうが素敵な時間が多い。
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韓屋の気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
5℃ぐらい暖かいだろうか。
気の早いソウルっ子はもう手袋やマフラーをつけていたが、
ここ全州では上着すら要らないぐらい暖かい。
ソウルでシコタマ降っていた雨も一滴もなく、
韓屋村歩きには最適の陽気だ。
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バスを降りたリベラ・ホテルから裏手へ回ると
そこはすぐに韓屋が連なっていた。
観光案内所や案内板よりも先に目的の場所にめり込んでしまった形。
右も左もわからないまま、あてずっぽうに歩く。
夕方、ソウルへ戻るバスの出発は17:00。
時間はたくさんあるのだ。
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人も少なく、静かな韓屋エリアはさながら「武家屋敷」のよう。
金沢か津和野辺りの武家屋敷を歩いているかのように、
キレイに整い、キッチリ整備され、静かで整然としている。
ソウルのようにワサワサと観光客がいるわけでもなく、
地方都市独特の落ち着いた時間が流れている。
どうもここだけ別世界。
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舗道脇にせせらぎが流れていたり、
人が少ないことがそう思わせるのかと思ったのだが、
一番の要因は「電線」だ。
低い伝統家屋の周辺に韓国らしいゴチャゴチャした電線が走っていないのだ。
電線がないだけで街の印象はこうも変わってしまうのですね。
ヨーロッパやアメリカの町並みにシビれてしまうのは、
「電線」のせいばかりではないですけど、
日本や韓国の街はまあ「電線」に関しては無頓着です。
なにを見るでもなく、なにを探すでもなく、歩く。
ここ韓屋村エリアに限っては、
読めなくてもうるさいカンバンや街から漏れる音楽がない。
目や耳から入ってくるノイズがない風景は心地いい。
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明けの気配 @Jeonju [South Korea (全州)]
明け方に激しい水の音で起こされた。
寝ぼけて目覚めてしまったかと思ったのだが、
窓の外を見ると雨が隣家の屋根に落ち、
その跳ね返りが窓を叩き、ザバザバと音を立てていた。
11月30日、
「羽田出国」「大韓航空搭乗」に続く、初物尽くしの今回。
今日はもうひとつの初物、「全州」を訪ねるのである。
いきなりなんで「全州」なのかというと、
外国人向けに無料バスが用意されていて、
それを利用して、足を伸ばそうと企んだのだ。
「『韓国訪問の年』委員会」が催す
「Visit Korea」キャンペーンの一環として、
外国人向けに限り、
慶州、全州、釜山に向けて、無料のシャトルバスを運行しているのだ。
http://japanese.visitkoreayear.com/japan/benefit/benefit_07_01_01.asp
Visit Korea Year
コストがかからないなら導かれてみましょう、
ということで、ネット上で予約を入れてみた。
少し早かったが、雨音に促され、起床。
足りない睡眠は長距離バスの中でも補えるので、
トーストとコーヒーを胃袋に放り込み、目を覚ますことにした。
8時の出発時間に合わせ、7時過ぎに宿を出るとまだ外は薄暗い。
雨に濡れた建物や路面と厚い雲が暗さを深めているなか、
新設洞の駅から地下鉄へ。
朝の通勤時間に差し掛かるせいか、車内は混んでいる。
冬の足音が聞こえはじめるこの時季、
韓国の人たちはもう、すっかり真っ黒な装い。
日本の人たちも冬となると黒っぽい服装が好きだが、
それにも増して、韓国の人たちは黒く、
車内の色彩は塗りつぶしたようになる。
地下鉄・光化門駅で降り、バスが待つスポットへ。
パスポートを見せ、カンタンな受付が済ませ、
時間に余裕があったので、コーヒーを買いに向かい、バスに戻った。
バスは空港リムジンよりも席幅が広い、2+1のシート。
ビジネスクラス、とはいわないが、
前席にヒザも当たらない広いスペースがウレシイ。
20名弱が乗り込んだだろうか、
客層は日本人が4~5名、欧米系が4~5名、
残りはニギヤカな中華系が占めている。
1時間半走り、サービス・エリアでトイレ休憩。
3時間の道のりのちょうど半ば。
バスには一応、ガイド役の学生くん(バイトくん?)が乗っていて、
韓国語、英語、日本語で出発時間の案内など告げてくれるので、
長距離バスよりは気がラク。
しかしもっとも多い中華系へ中国語の案内はないのね。
外に出るとサービス・エリアは山あいにあるため、ソウルよりも寒い。
考えてみると韓国で長距離バスを利用するのは初めて。
空港線を除き、高速を走ることもないので、
サービス・エリアを利用するも初めてだ。
なにか驚きがあるかと歩き回ってみたが、
日本のサービス・エリアと変わりがない。
これがヨーロッパなどだと、
サービス・エリアごとに入っている店が異なるので、
ツアーのお客さんはトイレ・ストップごとにテンションが上がる、
なんてことがあったことを思い出した。
サービス・エリアの形状や出店まで日本に似ていて、
違いはといえば、たこ焼きや肉まんの店が、
トッポギやオデンと差し替わっているぐらいで、ちょっと拍子抜け。
10:50、予定より少しだけ早く、バスは全州に到着した。
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