出国 [South Korea (釜山)]
9月2日;
結局、夜になってカジノに出直し、ラケット代ゲット。
深夜になって部屋に戻ったきたので、 チェックアウトギリギリまで、寝まくった。
灼熱の中、エアコンの効いたホテルでの朝寝は快感。
チェックアウトを済ませ、荷物をベル・キャプテンに預ける。
近隣の市場に土産の買出しに出向いてみる。
野菜、肉、魚介類、生花、雑貨、日用品・・・
市場に並んでいるものを眺めて、歩いているだけでも楽しい。
店のおばはんも眺めていると楽しい、そちらはもちろん売り物じゃないけど。
持っている小銭も使い切りたくて、ズブスブと市場の奥底へ。
楽しみながら歩き回っていたら、帰国の船の時間が迫ってきていた。
灼熱の中、慌てて、ホテルへ戻る顛末。
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手元には『港湾使用料』と『帰りの地下鉄代』以外に、数百円分のウォンが残っていた。
だが地下鉄までの道のりを同じ猛暑の中、歩いていくのがメンドウになり、
ベル・キャプテンに張り付いていたタクシー・ドライバーに声をかけてみた。
「釜山港までいくら? 3000wしかもってないんだけど(事実)」
ダメモトで聞いてみる。
「港までは5000wぐらいかかるよ、その金額じゃムリだよ」
「(やっぱムリか)コレしか有り金ないから、地下鉄にするわあ」
「ああ、お金がないならそれがいいね」
英語と韓国語のヤリトリでなんとかハナシは通じたが、
ダメモトはやはりダメなのね、とあきらめ、地下鉄の駅へ歩みを進めた。
その背中に、声がかかる。
「おーい、コイツが行くってよ」
さっき話しをしたタクシー・ドライバーが大声で呼ぶ。
ホテル前にたまっていた仲間のタクシーを指差している。
「コイツが行くってさ」
「釜山港だよ? 帰国するからホントにウォンはないんだ、ほら、3000wだけ・・・」
と、正直にポケットに残っていた有り金を全部さらして見せた。
「いいよ、それで」
「OK、じゃあこれで釜山港、頼むね」
3000wと残っていた小銭もすべてドライバーの手に乗せた。
「ドコの港?」
「釜山港!! わからないの?おーい、だれか~通訳してくれ~!」
窓越しに声をかけると、仲間が笑いながら説明する。
「船の時間が迫ってるんだ、カンベンしてよ~」
日本語でボヤいてみせると、仲間の運転手たちは笑っている。
行く先を確認し、タクシーは走り出した。
ダイジョウブか、このドライバー?
クルマは15分ほどで港に到着、運転手は回っていたメーターを指す。
「メーターじゃW4300かかるんだぜ、うそじゃないだろ」
「アリガト、アリガト、感謝、感謝」
笑いながら、クルマを降りると、船が出る45分前だった。
チェックイン・カウンターに行くと窓口は人でゴッタ返していた。
手続き、間に合うの?
自分が乗る便名を告げると、誰かが前を空けてくれた。
「あなた先にチェックインしなさいよ」
流暢な日本語。どうやらグループの手配をしているガイドのご様子。
「わたしの便は一時間以上後だから、ダイジョウブ。お先にどうぞ」
お言葉に甘え、前に進み、チェック・インを済ませ、ゲートに向かった。
気づけば、船が出る30分前。
冷静に考えたら、地下鉄だと間に合ったのかどうかアヤシイところだ。
のんきに市場を散策している場合じゃなかったのね。
ドライバーさんにもガイドさんにも助けられたのかな、釜山のやさしさに感謝。
ドタバタの出国で、一件落着。
アンニョンヒ ガセヨ、ブサンヨ。
写真1; キムチが並ぶ屋台。普通のものから水キムチまでバリエーションはさすが。
写真2; 市場の風景。海産物は二階へ持っていけばその場で調理もしてくれる。
写真3; 船窓からの釜山。サラバです。
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市場と売り場 [South Korea (釜山)]
海雲台(ヘウンデ)のビーチを目指す。
ヘウンデは釜山の街なかからほど近いリゾート・ビーチだそうだ。
街の中心から地下鉄で20分ほど。
地下鉄は近距離で900w、遠距離で1,000wのブロック料金。
わかりやすい上に安すぎて感動する、公共交通機関が¥100前後なんて・・・。
といいつつ、ホームにも冷房入れてほしいのが、実情。、
釜山の地下鉄ホームは灼熱蒸し風呂。
誉めておいて、スグけなしてますね。
駅を出て少し歩くと、周囲の雰囲気は地方の海水浴場そのもの。
空気を入れて使うビーチ・グッズや飲みモノ、軽食屋さんが立ち並ぶそのフンイキは、
日本の海水浴場にイメージが重なり、ちょっと可笑しい。
ここにも出店が立ち並び、小さながらも市場がある。
にぎやかに、のんきに、海産物や日用品が並ぶ。
店のおばちゃんに声をかけられる。
なにを言われているのかわからなくても、歩くだけでかなり楽しい。
季節はずれのビーチ、人影はまばら。
平日の昼間だもの、あたりまえの風景だ。
海雲台に来た真の目的はビーチにあらず、釜山に唯一というカジノだ。
ここでもちょっとラケット代を捻出しようかという小さい企み。
しかし「外国人専用」のカジノを覗いてみたが、客は皆無に等しく、閑散。
昼間っから、ディーラーとサシで勝負する勇気も資本も持ち合わせてはいない。
あたりをぶらつき、観光客が押し寄せるであろう夜に期待。
前記の『ジャガルチ』に戻った。
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地下鉄駅に戻る途中、地元の大型スーパーを発見。
土産を探すべく、探索、探索。
韓国のスーパーはどういうわけか、試食が盛んだ。
あらゆる売り場の各コーナーで試食おばはんがいて、
肉、魚、キムチ・・・ありとあらゆるものを食べさせようと虎視眈々。
日本と違うのは、試食した人がまっこう買わない。
というか、試食なのか、つまみ食いなのかわからない感じ。
ガッツリ食べても、気にもとめずに立ち去る。
売る方も気にせず、試食ネタを供しつづける。
試食品は、豆腐に焼き魚、キムチにチャンジャ、バリエーションはかなり豊富だ。
土産用にパック詰めのキムチを探していると、
試食おばはんが「これを喰え」とチャンジャ(キムチ系の塩辛)を差し出す。
「マシッソヨ(おいしい)」というと、次から次に皿を出してくる。
貝はどう?タコは?サカナのやつもあるよ、って感じで試食のラッシュ。
買うつもりでいたのもあり、嫌いじゃないので攻勢に負けないようにつまみまくる。
つまむ、差し出す、つまむ、差し出す・・・いつまで続くんだ?
丁寧な説明と延々続く、試食攻撃。。。
おばちゃ~ん、韓国語わからないんだ、ゴメンネ~。
そうそう、あとは白い飯を用意してくれれば完敗ですぜ、おばさま。
イカのチャンジャと、アオヤギのチャンジャを購入。
韓国語で展開している説明はまったくわからないが、味はわかる。
袋入りじゃなくて、ビン詰めにしてくれ、といってビンを指差すと、その場でビンに詰めてくれる。
それだけじゃなく、最後はラップでぐるぐる巻きにして、漏れないようにしてくれた。
におうので持ち帰りはていねいに包んでくれるものなのかな?
まさか、日本まで持って帰ることを察してくれたわけじゃないよね?
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言葉がまったくわからない国では、歯がゆい思いもするが、
言葉ができないことがおもしろかったりもする。
昼間のすいているスーパーでのひとコマ。
旅先の市場とスーパー・マーケットには、地元の人の生活があふれていて楽しい。
写真1; 各種チャンジャ。バラエティの豊富さに驚く。
写真2; 市場の『豆乳売り』。7~8人のおばはんが取り囲んでいた。人気らしい。
写真3; 海雲台海岸
街角の風景 [South Korea (釜山)]
トッポギ=2,000w(100w≒¥10)で、満腹。
釜山のおもしろいのは、ソコカシコに屋台・出店があること。
そういえば福岡も屋台が多かったなあ。
エリア的に屋台が並ぶところもあるが、
普通の街なかでも、交差点ごとに屋台が出ているのがおもしろい。
食べ物の屋台だったり、果物の屋台だったり、雑貨を売る屋台だったり・・・
ソウルにはこれほど屋台が出てなかった。
規制や許可関連でなにかあるのかもしれないが、
釜山は無制限、という感じでスペースがあると屋台がある。
なにしろ、町じゅう出店だらけで楽しい。
コンビニも負けずに多いのだが、
水や軽い食べ物ぐらいは屋台で間に合ってしまう。
同じ物を売っているのに屋台とコンビニが共存しているのが不思議。
屋台と同じように、町ごとに市場がある。
野菜、海鮮、精肉、生花、靴、服、雑貨・・・
地下鉄の駅を降りた周辺にかならずといっていいほど市場通りがある。
とくに買い物もしない観光客の身としては、楽しい風景。
これは昔の名残がそのまま残っているのだろうか。
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そういえば、日本では『市場』が日常生活から遠い存在になった。
ヨーロッパの先進国でも、街角にあたりまえに市場があるというのに。
新鮮な野菜は市場にあり、活きのいい魚は市場にある。
日常生活のすぐそばに市場がある。
日本はいつから変ってしまったんだろう。
『ジャガルチ市場』には魚介類が並ぶ。
路肩に腰掛けたおばちゃんたちが、新鮮な海産物を並べ、売りさばく。
店先なら店頭で選んだ魚介類をそのままさばいてくれ、奥の食堂で食べることができる。
地元の主婦があたりまえのように品定めし、あたりまえのように値段交渉している。
今夜の食卓を彩るのはなんだろう?
『国際市場』には日用品からTシャツ、雑貨が並ぶ。
地元の人たちも買い物にいそしんでいる。
原宿とアメ横をごった煮にしたような場所。
高校生がアクセサリーを探したり、会社員がカバンを見つけたり、
店と屋台がひしめく通りの真ん中すらもったいないというぐらいに、出店が並んでいる。
同じようなメニューで、同じような形態で、同じような店が並んでいるのだが、
混んでいる屋台とガラすきの屋台があるのがおもしろい。
地元の人が肩寄せ食べているところで、
チヂミ (1500w。ニラだけのシンプルなもの)、
イカキムチ (1500w。刻んだ生野菜にイカを合えたもの)を注文。
あれこれ食べてみたくて、巻き寿司やモツ煮込みも頼もうかと思ったが、
上記2皿=3000w(¥300)でかなり満腹。
釜山の暑い夕べがなにやらとても楽しい。
写真1; 釜山名物のタコ
写真2; 海産物で有名な『ジャガルチ市場』
写真3; チヂミ&イカキムチです。お皿はビニールがかかっていて、洗浄不要。
釜山港へ [South Korea (釜山)]
9月1日;
朝一番のビートルで釜山へ向かう。
http://www.jrkyushu.co.jp/beetle/index.jsp
博多港までは市バスで、20分ほど。
空港、新幹線、港と、福岡のアクセスのよさはすごすぎる。
陸、海、空、みごとに揃ってます。
ソフトバンク・ドーム(福岡ドーム)も地下鉄で数駅で行けるのだから、
この街はさぞかし暮らしやすいのでは?
ビートル(ジェットフォイル)の料金は、 片道¥13,000、往復割引で¥20,000。
それよりもツアーで探すと安いものがあることを知っていたので、
前日にネットでツアーを探して、ブッキング。
一泊二日、船とホテルのみのツアー料金が、¥15,500+一人部屋追加料金¥6,000。
チケットだけ取ると¥20,000+安宿なら2,000ぐらいであがるだろうけど、
同じぐらいの金額で中級のシティホテルに泊まれるので、コチラがお得でしょう?
港湾使用料¥400を払い、8:30の船に乗る。
乗船時間は2:55、だそうで3時間弱の船旅で異国の地にたどり着く。
船で自国を出るのは初めての経験。
なんとも奇妙な感じがする。
船での越境は香港~マカオで体験済みだが、
母国を飛行機以外の交通手段で出てみたかった。
これが今回の旅の動機。
元旅行会社勤務、元海外ツアコンとしては空港での出入国は数えられないほど繰り返しているが、
(渡航数を数える趣味はなし、というか毎月出ていればカウントする気にもならない)
自分の国から船でかけるのは初めての体験だ。
11:30、釜山の港に到着。
平日の乗船客は少なく、船内もガラガラだったので、入国審査もあっという間に終了。
ツアーの出迎えを掻き分けながら、外に出ようとすると、
闇両替のオッサンが声をかけてきた。
レートを尋ねると、1万円あたり銀行より¥100UPといったところ。
びみょ~。
買い物に燃えるわけでもないのが、ウォンはスグ必要だったので、1万円だけ替えてもらった。
港のまん前の地下鉄駅を目指す。
台風一過の影響からか、広島も福岡も暑かった。
北上&乾いた大陸なら涼しいかな? と期待したが、福岡と同じ気温。
結局、釜山滞在中は立っているだけで汗がつたう猛暑が続くことになる。
徒歩5分の地下鉄・中央洞駅、到着を前に怒涛の汗。
駅についたら涼しいかな~、なんて思っていたら、
日本と異なり、駅のホームに冷房が入ってない。
絶句。
電車待ちの間、ホームを熱風が駆ける…
むう。
到着した電車の車内は冷房ガンガン、このあたりはさすがアジア!
『強』冷房、LOVEです。
12:15、5駅先の『凡一(ボミル』で降り、ほど近いホテルに到着。
駅からホテル間、5分ほど歩いただけで、またまた怒涛の汗。
涼しいロビーでチェックインを済ませ、部屋に上がると・・・。
窓全開…。
電気がすべてオフになっていて、窓が開け放たれている…
きわめてアジア的な節約術。
エアコンのスイッチを入れると、風だけ出てきやがった・・・。
節約のために、フロアのエアコン切ってやがる。
この時間だと、チェックインには早すぎたか。
通常、海外のホテルは12時チェックアウト14時ごろにはチェック・イン可能なのだが、
全館上げて、節約モードのご様子。
電話して、エアコン入れさせるのも億劫だ。
文句言うほど韓国語はできず、英語通じるクラスのホテルじゃない。
暑さで芽生えつつあった殺意を押さえ込み、涼しいロビーへ降りた。
ロビーでレストランが多いエリアを教えてもらって、外に出ることにした。
酷暑。
再び、芽生えつつある殺意を押さえ込み、エアコンの効いたレストランを探す。
歩いているうちにどうでもよくなり、屋台でトッポギ・ジュセヨ。
熱い中、屋台で熱いトッポギをかじっていた。
写真1; 船窓からすれ違うビートル、福岡行きの対向船。
写真2; 釜山港です。
写真3; 繁華街の通路のまんなかに並ぶ屋台。