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虚空 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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おなかは満ちたものの、気持ちはカラッポのままだった。

ランチ・ブッフェは59B(≒180円)、
ちなみに街なかの屋台や食堂なら30Bぐらいで食事できる。
カレーの辛さアタックと満腹感が、
朝一番のダメージも緩和してくれるかと思ったのだが、
やはり引きずっているようで、気力が湧かない。
燃料を詰め込んだものの、司令塔が動いていないような状態だ。

マーブンクロン(MBK)のビル内で、
友達との連絡用に携帯電話を買っただけで、ホテルに帰ることにした。

990Bの新品を値切って、900B。
一応、数店巡って、各所で値切ってみたのだが、これが限界値。
この値を出してくれたのは一箇所だけだった。
懲りずにプリペイドのSIMカードをサービスしてもらい、その店で手を打った。

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このビルではファッション・アイテムから携帯電話、
観光客が好む土産モノやTシャツまで売られている。
アジア特有の雑多なショッピング・ビルで、
ありとあらゆるモノが並べられていて、
ありとあらゆるモノの値段はいい加減、
客の懐具合で決まるといってもいい。

ビクトリー・モニュメント(アヌサワリー・チャイ)の駅を降り、
途中の露店で食べやすく切られたマンゴーを買う。
40B、ランチとあまり変わらないのがおもしろい。
各国でいろいろなフルーツを食べているが、
好物のマンゴーはどこの国でも他の果物を比べ、
やや値段が高いのが特徴だ。

東南アジアの旅で一番ハッピーなことは、
一人暮らしではあまり口にすることがないフルーツを
手軽に買えることかもしれない。
ひょっとすると旅先の食生活のほうが健全かな。

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「金魚袋」に入ったマンゴーをぶら下げて部屋に戻った。

1月だというのに30度前後の気温、
東南アジア特有のあるニオイを含んだ湿気がまとわりついてくる。
5分歩いただけでもジンワリ汗ばんできて、
すぐにエアコンかシャワーが恋しくなる。

エアコンの効いたホテルのロビーに飛び込み、
部屋でシャワーを浴びて、体勢を立て直す。
広いベッドでマンゴーを頬張りながら、文庫本を読みふけった。

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ふと目を覚ますと、外はスッカリ日が落ちて、暗くなっている。

エアコンの乾いた空気に心地よくなり、
知らない間に眠りについていたようだ。
夕食を食べに出かける気力が起きない。
ベッドから落ちていた文庫本を拾い上げ、また眠りについた。

とんだ誕生日だな、スペンサー。


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突然の災禍 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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座ったものの、店はガラガラで少しばかりの不安を覚えた。

地元の人で混み合う店には「ハズレ」が少ないので、
いつも自分のハナを信じて、
地元の食堂などにイキアタリバッタリで潜りこんでいる。

ハナのよさは生来のものか、
ハズレを引く確率はものすごく低く、
旅先でよく「あの店はまずかったあ」と
嘆いている旅行者の気分が今ひとつわかっていない。
凡退率はたぶん1割程度だと思う。

ひょっとして「味」へのハードルが低い「バカ舌」なのか、
と自らを疑ったこともあるが、
ツアーで世界各地を巡り、名物料理からゲテモノ、
名店のお皿にまで舌鼓を打ってきた身なので、
多少の「選球眼」はできているハズだ。

「グルメ(美食家)」の条件は「グルマン(大食家)」であること、
という言葉を残したのはサバランだっけ?

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ブッフェのメニューは、てっきりご飯に各種タイ・カレーと思っていたら、
置いてあったのは「カノムチン」、日本でいうところの素麺ですね。
ソーメンのカレー・ブッフェ、というわけでした。

タイも麺類はけっこう豊富で、
米の麺なら、セン・ミー(細)、セン・レック(太)、セン・ヤイ(平)、
中華麺なら、バーミー、
そして日本の素麺そっくりのカノムチン、などの種類がある。

スープに入れたり、炒めたりと状態によって、
語尾に言葉をつけるだけなので、
タイ語といえど馴れればけっこうわかりやすい。

ゆでられてすっかりだらしない状態になっているそうめんが、
屋台のワゴンに山のように盛られていた。
その隣には黄色や緑など鮮やかな色をしたカレーが10種類ほど並び、
周りをライムやレモングラスといった薬味が取り囲んでいる。

カレーならご飯が食べたかったなあ、と日本語でつぶやきながら、
でれ~っとしたそうめんをちぎって皿に盛り、
ココナツ・ミルクが香るカレーをかけ、パンプキンのカレーも合わせた。

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伸びて固まりかけたそうめんもカレーをかけるとほぐれる、というわけか。
皿の上で薬味とカレーを混ぜ合わせながら、頬張った。

「!」

「が、がらい」

猛烈に辛かった。
辛いのは想像していたのだが、
辛くないだろうと予測していたカボチャのカレーが驚くほど辛かった。
辛いカボチャって、ナンナンダ?

シンガポールで暮らしていたときに辛味はかなり鍛えられたのだが、
そのキャパシティを遥かに超える辛さだった。

「だああ」

店内で声を出すわけにもいかず、
声にならない声を飲み下しながら、ワゴンにライムを取りに向かう。
席に戻り、ライムを口内に搾り、なんとか一息ついた。

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う~ん、これ普通の日本人は食えない辛さだぜ。
カレーはおいしいんだけどなあ、とめどなく辛いんだよなあ。

身体中の毛穴を開き、辛さに悶絶しながらカレーと闘っていると、
店内はビジネスマンと制服を着たOLさんで埋め尽くされていた。
ワゴンの周りは行列ができていた。
この辺りのオフィス・ビルはランチタイムが遅いようだ。

どうやら当たりの店を引いたらしい。


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残酷な土地 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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あまりの一撃を喰らってしまい、しばらく部屋でボー然と過ごした。

WEB上の記事を探ってみる。
http://www.latimes.com/features/books/la-et-robert-parker20-2010jan20,0,3618372.story
彼が亡くなったのは月曜。
1月18日のことか。

それが日本に伝わり、
さらに遅れて海外の衛星版として発行されたのを、
さきほど目にしたようだ。

幸いというか、自分のめでたい日が、
敬愛する作家の悲しい日でなくてよかった。
どうでもいいことだが、そうでも思わないとやりきれなかった。

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帰国してからあらためて調べてみてわかったことだが、
未翻訳の刊行作は残っておらず、
翻訳済みの「プロフェッショナル」が遺作だとか。

たまげたな。

行きのフライトで読みきった作品だよ。
あとは常習化している単行本を読んだ後に、
刊行された文庫本で読み返すことぐらいしかできない。
本当に「長いお別れ」だ。



あたまの中がカラッポで、スイッチが入らないまま、
午前中の時間を過ごした。

悲しいことに虚脱感に襲われながらも、おなかは空くらしい。
朝食を食べていないこともあって、
カラッポのあたまとカラッポのおなかを抱えて、
出かけることにした。

スーパーに行くにも食事をするにもバーツの持ち合わせが少ない。
空港でタクシー代+αを両替してはいたが、
残りは飲み物代程度だ。

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街の中心でもあるサイアムにある「MBK(マーブンクロン)」を目指す。

市内を走る鉄道BTSの駅でICカードを購入し、
電車に乗り込んだ。
タイの鉄道は変わっていて、
ICカードを使っても割引にはならないが、
繰り返し出歩くことを考えると、
チケット購入の列に並ぶのは効率的ではないので、こいつを選択した。
http://www2m.biglobe.ne.jp/%257eZenTech/world/map/thailand/Map-Bangkok-BTS-Rutemap.htm

駅にして3つ、やっぱりホテルはロケーションが重要だ。

MBKのビルのなかで両替。
他の場所でもっといいレートで両替できるところを知っていたが、
移動の時間のロスを考えると、
このビルの中で数箇所のレートを比べて、替えてしまうのが得策だ。

バーツは1万円あたり3,535B、1B=¥3を切っている。

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ランチを求めて、ビルの上階へ。
客に声をかけているウェイターにメニューを差し出された。

「ランチ・ブッフェ~。59Bオンリ~」

「ブッフェ、見てもいい?」

「OK、オケ」

アジア訛りの英語が心地よくて、そのまま席についた。


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蒼ざめた王たち @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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1月21日、旅先で誕生日を迎えるのはひさしぶりだ。

無料のコーヒーを目当てにロビーに下りた。
昨日は深夜のチェックインにも関わらず、
ドアマンがキッチリと構えていて、
レセプションもシッカリ対応してくれたので驚かされた。

なにせWEB上では、¥2100のホテルだったからである。

ホテル・スタッフの対応、部屋の広さ、さまざまな設備は、
アメリカ系のチェーン・ホテルと遜色ない。
タイの物価に感謝しながら、当たりのホテルを掘り当てたかも、
とニヤけながら眠りについた。

「agoda」の『Royal View Resort』口コミ欄にも記しているのでご覧あれ~(笑)

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ロビーに置かれた2台の無料PCの横にあるコーヒーを注ぎ、
新聞を探ると衛星版の読売新聞が置いてあった。

見出しを眺めながら、ページをめくると、
サイドスローが美しかったピッチャーの告別式の記事の隣に、
見慣れた名前が記されていた。

「ロバート・B・パーカー」

一般紙でこの名を目にするのはめずらしいことで、
それが有名人の訃報記事の横にあったので、
イヤな予感がして、思わず目がそこから他に流れた。

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あらためて目を戻す。

急死。

77才。

アメリカの作家・・・

たまげたな。
スペンサーの口ぐせが口をついていた。

ボストンの探偵は行ってしまった。
ボストンの大作家が逝くとともに。

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とんだ誕生日の贈りもの。
とんだ旅のはじまりだな、ビッグ・ボーイ。

たまげたな。


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儀式 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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ホテルはWEBでブッキングしていた。

今回、すべての手配をオンラインで済ませた。
まずメインの往復チケットを1月20~28日で確保。

続いて旅の後半、友達と会うため、ハジャイへ向かうのだが、
長距離バスとバジェット・エアの「エア・アジア」の料金を
天秤にかけてみたところ、¥3,000ぐらいしか違いがないことがわかり、
好んで半日、バスのシートにめり込んでいることもなかろうと、
http://www.airasia.com/ のサイトで国内線をブッキング。
25~27日がもっとも安かったので、これで日程が確定した。

それにあわせて、ホテルを探す。

アッチコッチ検索をかけていると、
偶然、WEBで「agoda」というサイトを掘り当てた。
↓ ここです。


これは「Priceline」という欧米のホテル検索で強いサイトが、
新しくリニューアルして立ち上げたサイトらしく、
日本ではまだあまり知られていない。

オクトパスやアップルなどと比較しても、このサイトが抜群に安い。

決済時に手数料が上乗せされるが、
それでも他のサイトより、かなり安くて、
バンコクのホテルは2,000円台(!)。
ソウルのゲストハウスと変わらないじゃないか!!

タイの物価も大きく影響していたが、このサイトの手配価格に驚かされました。
いっそ、ここのホテルで暮らしたいぐらい。

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ホテル選びで重要なことは、意外にも「ロケーション」。
部屋の内装や設備に目が行きがちだが、
観光や送迎付のツアーならそれでもいいでしょう。
ところが自分で街歩きするとなると、重要なことは「ロケーション」なのです。

駅から遠ければ、出かけるのに苦労するのは自分だし、
なにしろ行きたいところまで時間がかかっては旅の時間がムダ。

こういう見えない情報を上手に入手すると旅はスムーズに運ぶ。

このサイトは日本語で検索できることはモチロン、
口コミ・コメントも日本語でUPされているのでこれが便利。
そういう見えない情報は「口コミ」欄が役に立ちますね。

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ということで、「宿泊費」「ネット環境」「駅からのアクセス」を加味して、
バンコクの市内を走る鉄道BTS「ヴィクトリー・モニュメント」駅近くでホテルをゲット。
『Royal View Resort』が目指すホテルだ。

「BTS、ヴィクトリー・モニュメント」とドライバーに告げ、
路地の名が記されたホテル・バウチャーをプリントしたものを、
空港に時点で渡しているのだが、その路地が見つからない。

地元の人に2~3回尋ねたが、
どうやら一方通行の「路地」を出口から探していたので、
わかりづらかったようで。

メーターは200Bちょっと。
迷いはしたが、ホテルに横付けするまでガンバってくれたので、
高速代25Bを重ね、チップ込みで250Bを渡した。

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するとドライバーくん、わざわざ降りてきて、
ロビーまでキャスター・バッグを運んでくれた。
それほどのチップの額じゃないのに、大げさだぜ。
お互い笑顔で握手で別れた。
フライトで疲れた異国のファースト・コンタクト、こういうシーンは疲れが和らぐ。

それにしても飛行機到着から1時間チョットで
ホテルにチェックインできるのはうれしい。
lここも「ハブ空港」と胸を張っていいレスポンス。

シンデレラの馬車には間に合わなかったが、シャワーを浴びるにはちょうどいい。


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真紅の歓び @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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UA881、バンコク行きのフライトは混んでいた。

747-400の機材は珍しくアッパー・デッキがあるタイプ。
アッパー・デッキにエコノミー・シートを割り当てる航空会社もあるが、
ここでは上の世界はビジネス・クラス・オンリー。
階段の前ではCAがコワイ顔をして、
ビンボーニンが乱入しないよう、階段をふさいでいる。
そう、おっかね持ちさんだけが階段を上がれるシステムなのです。

機内はやたらとアメリカ人で混んでいた。

パスポート・チェックをしたわけではないが、
星条旗がとても似合う体型をしているので、それとわかるのだ。
今年からユナイテッドの「プレミア・メンバー」に返り咲いたので、
無条件で座席幅の広い「エコノミー・プラス」が割り当てられた。
181cmのムダにデカイ身としては助かるが、
エコノミー・プラスもみっちりとアメリカ人で混んでいた。

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ユナイテッドの場合、というより、
アメリカ系の航空会社でアジアに向かう場合、
ほとんどのシートはアメリカ人で占拠されているのだ。

航空機ってヤツは、通常、A国の航空会社は、
A国とB国の間しか飛べないのであるが、
(例;日本の会社は日本からバンコクへは飛ぶことができるが、
バンコクを経由して、その先の国に飛ぶことはできない)
アメリカと日本の間には「以遠権」(Wikipediaご参照を)という
ナゾの条約が締結されているため、
国内線を頻繁に利用するマイレージ・メンバーがシコタマ流れ込んできて、
日本を踏んづけてアジアにめり込んでいくわけです。

そのため、ユナイテッドやデルタ(旧ノースウェスト)は、
タイに行くフライトなのにタイの人がホトンド乗っていないという現象が生じます。

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いつものように「プライオリティ・パス」を使って、
ラウンジで軽い食事を取ったので、
機内で出される目眩を覚える素敵でエコノミーな食事は投げ捨てて、
コーヒーと読書に没頭した。

ヘッドフォンから音楽が流れ、
ボタンひとつでコーヒーを出してくれるこの空間は、
まさに読書には至福の環境。

毎年初冬に発売されるのだが、読まずにキープしておいた
ロバート・B・パーカーの新作「プロフェッショナル」を
イン・フライトできっちり読みきった。
フライトは予定より40分早く、
23時ちょうどにスワンナプーム国際空港に到着してくれた。

ボストンの探偵になった気分で空港に降り立つと、
到着ロビーを離れ、出発ロビーに出向き、客を降ろすタクシーを拾った。

これ、スワンナプーム空港のちっちゃいウラワザ。
到着ロビー使用の50Bがセーブできます。
1B(バーツ)≒¥3ほど、ランチ一回分かな。

ただし行き先によって、運転手がイヤがることもあるので、
助手席のドアを開けて、交渉するのが得策。

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タクシーは深夜の高速をひた走り、ホテルへ。

ホテル・バウチャーをみせたので、カンタンにたどり着けるかと思いきや、
街に下りてから、路地裏をホテル探して、四苦八苦。

ドライバーは窓を開けて、通りがかりの人に聞いてみたり、
深夜の屋台で尋ねてみたり・・・
ムムム、ブッキングしたホテルは大きなホテルだと思ったんだけど。

時計は12時を回っていた。


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拡がる環 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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きっかけは友達に招かれたことだった。

今年1月、タイの友達に「遊びに来ないか」と誘われたのだ。
まったくもってアジア人ってやつは、
いつでもチケットが取れて、
いつでも休みが取れて、
いつでも旅行できるもの、とおもっているフシがある。

なんともまあ気軽で、アジア的なのではあるが、
日本で暮らす日本人としては、
急にチケットが取れるわけではないし、
仕事はそうそう都合よく休めるわけではない。

これでもフリーの立場なので、
会社勤めの人たちよりは融通は利くほうだが、
テレビドラマのように空港に出向き、
その場でノーマルのチケットを買って飛ぶほどの裕福さはない。

シンガポールの古い友人も自分が休みを取れると、
「どこどこの島に行こう」とか、
「遊びに来ればいいじゃん」と誘ってくれるのだが、
たいがいが一週間前で、こちらとしては身動きが取れない。
いつも目の前にニンジンをブラさげられ、取り上げられたような気分に陥る。

そもそも彼らは日本の人のライフ・スタイルにおいて、
一週間前に海外旅行にいけるかどうか、ということを理解してないのですね。
まったくもって、アジア・スタイルの考え方でいつも笑います。
一泊の温泉旅行でも一週間以上前に決めるのに。。。

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今回は珍しく、一ヶ月前の12月にお誘いを受けたのですね。

あるいは繰り返し「急なのはムリ!」と言い続けていたので、
それが浸透したのかわかりませんが、
12月の時点だったので、なんとかスケジュールを模索した。

NFL(アメリカンフットボール)のプレイオフは真っ盛りだったが、
ここのところの経済不況で、アメリカ側が取材枠を縮小、
スーパーボウルの現地取材も昨年から立ち消えたままで、
プレイオフの結果が出る1月下旬なら、日程が空きそうだ。

現地の友達とスカイプで話し、旅のスケジュールを合わせる。

「ハジャイ、って知ってる?」

「知らないよ。
タイはバンコク以外だとスコータイぐらいしか行ったことがない。
あとはカンボジアに向けての国境だけだよ」

「そこの友達のところに遊びに行くんだけど、合流する?」

「知らない街は興味あるけど、どうやって行くんだよ」

「電車でもバスでも、あ、飛行機でも」

「オマエなああ。気軽にいうなよ」

「僕は用事があって先に行っているから、現地集合でいいよね。
あなたなら来られるでしょう?」

「たぶんね。ハジャイがどこにあるかも知らないけど」

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スカイプのボイス・メッセンジャーで話をしながら、
あいかわらずのアジア人のアジア人ぶりにあきれていた。
アバウトだが、ある意味、気軽でイージーでキライでないのだが、
彼らの物言いはきっと普通の日本人には理解しがたいだろう。

会話を切ると、チケットを探し、メールで旅行代理店に問い合わせをかけた。


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帰ってきた! from THAILAND [Thailand (Bangkok)]

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とりあえず、帰国です。

なにが「とりあえず」かというと、
まあ、帰りのフライトでやられたわけで。
ヘロヘロになって成田にたどり着きました。

バンコク発6:35a.m.という便だったので、
4時に起き、チェックアウトを済ませ、
4:10にタクシーを拾い、スワンナプーム空港へ。

あれほど道路を埋め尽くしていたクルマも、
さすがにこの時間には鳴りを潜め、
30分かからずに空港に到着。

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「楽天プレミアムカード」なら、ラウンジを自由に使える「Priority Pass」がついてくる!!

サクサクとチェックインを済ませ、出国へ。

早朝なので、ゲートがあまり開いておらず、
ちょっと混んでいる、う~ん。
それでも搭乗1時間前には、ラウンジにたどり着けた。

バンコクでプライオリティ・パス利用できるのは、
「CIP FIRSTCLASS LOUNGE」。
他国の航空会社ファーストクラス客も使うラウンジですね。

ゆっくりと朝食を摂り、のんきにメール・チェック。
慌しい出発前ののどかな時間です。

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普通に搭乗し、機内に進むと、まあ、混んでいること。

9割方アメリカ人で席は埋め尽くされている。
この便は東京を経由して、シカゴに向かう便なのですね。
あるいは成田でDCやLA便に乗り継ぐ人も多いようで。

文庫本に目を落とし、出発も気にせずにいたわけですね。
いつもこのパターンで、いつの間にか眠っていて離陸を知らない、
なんてことがよくあります。

今朝もこのパターン。
4時起きですからね、熟睡です。
ところが少しして、やたらとムダにうるさいアナウンスで起こされた。

「機体の点検で出発が遅れる」とのこと。

遅れる、というものに抗いようもないので寝ていると、またアナウンス。

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無料の空港宅配サービスで帰りはラクラク!

「貨物室のトビラに故障があり、それを直している。
そのため、出発が30分ほど遅れる」ということ。

で、これがなかなか直らず、機内でそのまま3時間待機でした。

早朝便だったので、
みんな括りつけられたシートで寝てたから、
苦情や罵声もなく、けっこうな遅れだったのに粛々と出発。

5時間のフライトに3時間加えられて、成田到着でした。
まつたく、な旅の結末。

なんか最近、UAはディレイが多くないか。

お尻痛いけど、とりあえず帰国です!


今回、滞在のホテルはここで予約↓ ネット上で一番安いと思います。


今なら10,000ポイントプレゼント!これなら年会費無料と同じですね。

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長いお別れ -バンコクなう- [Thailand (Bangkok)]

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バンコクからです。

いつものように東南アジアらしく、まとわりつくような暑さ。
それでもこの時季は30度いくかいかないかぐらいなので、
ガマンして街歩きできないことはない。

ただし10分も歩くと、汗がにじんでくる。
それもまあ、「アジア」。
この湿気に浸ると充電された気分で、
なんとなく、元気になる。

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到着の翌日、21日は誕生日でした。

2日目はフライトの疲れもあるので、
いつものようにのんきに過ごそう、なんて思いながら、
前日、目にした日本語新聞を読むためロビーへ降りた。

無料のコーヒー・サーバーも置いてあったので、
目覚まし代わりのひと時。

今回もここでホテルをゲット! iいろいろ調べて、ネット上で一番安値でした。

ロビーに置かれた新聞は、
海外でよく目にする「衛星版」ってやつで、
一日遅れ程度で、最新の新聞が刷り下ろされている。

衛星版の読売新聞を手に取り、開くと、
出発前に急死した元ピッチャーの告別式の記事。
好きだった投手だけに最初に目に飛び込んできた。

さらにその下に見慣れた文字。

「ロバート・B・パーカー」



外国の作家の名前が一般紙の紙面に載ることはめずらしい。
ましては好みが分かれる探偵小説の作家だ。
一瞬、イヤな予感がして、記事から目が泳いだ。

その予感に抗いながら、記事に目を戻した。

<ロバート・B・パーカー氏、急死>

たまげたな。

自宅で急死したという。
77歳。

フライトの中で読み終えた「プロフェッショナル」がラスト?
スペンサーもともにいってしまった。



現地との時差で、日本では20日にニュースになっていたようだけど、
出発前でバタバタして、気づかなかった?
あるいは外国人作家の死ではニュースにもならないか。
旅先で一日遅れの衛星版で知るとは。

とんだ旅のはじまり。
とんだ誕生日の贈り物。

たまげたな。



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第二夜 -国境- @Aranyaprathet [Thailand (Bangkok)]

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早朝、空港からタクシーを拾い、高速を飛ばす。

ダウンタウンの北にある長距離バス・ターミナルまで330B(1B≒¥4弱)。
通常、空港からのタクシーは固定料金で高くつくのだが、
(ボッタクリを防ぐため、カウンターがエリアにより、固定料金を定めている)
メーターで走ってくれたせいか、思ったより、安く上がる。

あれ? 深夜割増は? (6時までは深夜割増)
あれ? 高速料金は? (高速料金は通常別払い)
運転手さん? 忘れた?

アランヤプラテートへのバスのチケットを買うと(227B≒¥800)、
朝一番のバスの出発時間に間に合った。
カンボジアとの国境の町・アランヤプラテートへは約4時間。

ちなみにアランヤプラテートとは「僻地」という意味、すごい地名だ。

車内はガラガラで、エアコンが割増状態でよく効いている。
指定席だったが、それを無視して、最後部の席を確保。
横になって眠った。

バス・ドライバーに起こされる。
肩を叩かれ、ようやく目を覚ましたのだ。
「トイレ・ストップ?」と思ったら、目的地に到着していた。
熟睡していたのだ。

バス停の目の前にあったコンビニで飲み物を買い、寝ぼけた頭を覚ます。

国境ゲートまではバイク・タクシー(といっても後ろに乗るだけ)。
値段交渉をして、荷物を背負い、後ろのシートにしがみつく。
10分ほどで国境だが、灼熱の元、歩くにはシンドイ距離だ。

午前中なので、国境へ向かう人も少ない。
知らない土地や場所では、人の流れを当てにするのだが、
この時間帯では、その人の流れもない。

国境の係員に行き先を尋ねる。
「あっち」
と指差された報告を目指して、歩みを進めた。

カバンを背負い、歩くと、
日傘(とっても雨傘)やミネラルウォーターを売る子供たちがまとわりついてくる。
どうみてもカンボジアの子供たち。
まだタイ国内にいたはずだが、きっと彼らには国境の制限もたいして関係ないのだろう。

ゲートで、タイ出国の手続き完了。

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次はカンボジア入国へ。

物乞いの子供たちや行商のリアカーを引くおばさんが増える。
明らかに人の景色が変わってきた。
久々のボーダーにちょっと緊張。

ところがカンボジア側は行く手を遮る入国ゲートもなにもない!

パスポートはドコに見せるんだ?

あれえ~? と思っていると、右手前方にVISAの申請窓口。
辺りでうろつくタクシーの客引きがうるさい。


窓口でVISA申請すると、
「1000B」(¥4000弱)とそっけない対応。

おい!

目の前のガラスに、
US$20(約¥2400)って紙が思いっきり貼ってあるじゃないか。

US紙幣で$20を差し出しても、ガラスの向こうの係員は取り合わない。
タクシーとバス代程度しか両替していないタイ・バーツはもう持ってないぞ。

確信犯的な不正行為に声を荒げて掛け合っても、係員は聞こえないフリ。

「上司出せよぉ!」といっても、目線を合わせてこない。

しまいには相手にされなくなった。
「うるさい観光客だ」程度の扱い。

かなり頭にきていたが、こいつはラチがあかない、と思い、
「バーツなんか持ってない。日本円で払う!」と冷静にキレている状態を演じてみたら、
「隣で両替しろ」という。

窓口の隣の棟には小さい両替屋。

「グルなのか?」と思いながら、
両替屋の小さな窓口に日本円を差し出すと、
「日本円は両替できない」とすげない返事。

「日本円使えないじゃないか!」

窓口に戻り、日本円を突きつけ、怒った素振りを見せてみた。
しかしこういうときはあくまで冷静さが必要。
熱くなると、お金どころでなく、大事なVISAが発給されなくなり、Uターンとなりかねない。

「US$なら$20+200Bでいい」
譲歩の言葉が帰ってきた。

対応する係員の素振りと、
窓口の向こうにいて知らぬ表情を決め込む係員どもの様子を見ると、
US$20で粘り続けても、VISAは発行されなそうだ。

他の国の旅行者やガイドたちも同じ金額を払っているので、
これ以上引き下がっても無駄に思えた。
どうやらポイペトのVISA発給事務所がこぞって、小銭をくすねているようだ。

やむなく$20に200B(¥800弱)を重ね、窓口に出す。

IMG_4539.jpg

「領収書、レシートをください」
お金を出しながらも、さらに冷静になって言葉を返す。

「ない」

「ないってなんだ、金を受け取っていて、レシートがないわけないだろう」
係員は聞こえない素振り、あきらかにしらじらしい表情で窓口から遠ざかる。


『こいつだけじゃなく、上司どころかポイペトの事務所まるごと確信犯だな』
解決策のない言い合いは続けていても時間の損失だ。


5分後、あっけなく、VISAが発給された。



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第一夜 -始動- @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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6月下旬から、久々、長期の一人旅をはじめる。

「お金をかけないで自力で旅する」ことを目的とする「バジェット・トラベリング」が主眼。
それを自らの体験で記す旅関連記事の取材行。
滞在中の物価なども考慮して、まだ行ったことのないヴェトナムを目的地に定めた。

NEC_0005.JPG

ところが就航している航空会社が少ないことと、便数が少ないため、
ヴェトナム行きのチケットはアジアの中では高いのが難点。

そこでひらめき!

バンコク行きのチケットは投売り状態でかなり安い。
バンコクに入った後、東に流れ、カンボジアを経由して、その後、ヴェトナム入りしましょう、というもの。

バンコク~カンボジア国境~シェムリアップ~ヴェトナム国境~ホーチミンシティと巡り、
ハノイ目指して、ヴェトナムを北上しつつ、縦断。
カンボジア・アンコールワットはおまけというか、前菜。
フルコースのメインディッシュはハノイから足を伸ばしたハロン湾でございます。

NEC_0006.JPG

早速、安いエアチケットをブッキングして、バンコクに飛ぶ。
(2,5万+空港使用料&燃料サーチャージ1,7万=4,2万円)

6月22日、いつものユナイテッド・プレミア・エコノミーのシートに身を沈め、
夕刻、成田を飛び立つと、5時間後にはバンコクの新空港へ到着した。

翌朝一番の長距離バスで、カンボジア国境を目指すつもりだったので、
到着までホテルを取り仮眠するか、空港で過ごすか、機内でも悩んでいた。

NEC_0008.JPG

到着したスワンナプーム国際空港は、完成したばかりとあって、やはり美しい。

ヨーロッパ・スタイルのガラスを多用したデザインは、
混乱と雑然が入り混じった以前のドンムアン空港とはまったく雰囲気が違う。

到着ゲートに群れなすガイドやドライバー、出迎えの人たちも、
行儀よく境界線を守り、整然としているのが笑える。

空港の快適さを確認して、朝一番の長距離バスまで、空港にいることを決意。
それに新空港は町からかなりの距離があり、タクシー飛ばして、安宿に潜り込むのが面倒でもあり、
コストも時間もムダ遣いに思えてしまった。

IMG_4537.jpg

空港内のヌードルショップで夜食など食べながら(高かった!)
コーヒーショップで本を読みつつ、静かに夜の時間を過ごす。
飽きたら横になることができるベンチを確保。
これで朝まで仮眠ができる♪
空港滞在では足を伸ばして、横になれることはかなり重要だ。

そういえば、機内でも3席確保して、横になってたっけ。

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ロビーは寒いぐらいのエアコンが効いていて、快適。
翌日の乗継便を待つ同胞たちの寝息がロビーに広がっていた。


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via BKK @Bangkok -DAY1- [Thailand (Bangkok)]

BKK.jpg

昨年秋のロンドン行。

バタバタと荷物を詰め、
早朝の電車で成田にたどり着き、
モサモサと混んでいた出国ゲートをかき分け、
10時のタイ航空に乗り込んだ。

ヨーロッパへ。おトクな航空券はこちら

で、6時間のフライト後、15時にバンコク到着。
ロンドン行きのフライトには10時間ほど合間がある。

3ヶ月前に降り立ったばかりで、
やることもないのだが、
半日空港で過ごす趣味は無いので、
入国して、バンコクの町へ向う。

お気に入りのチキンライスを食べ、
屋台の焼きイカに手を出す。
スライスされたマンゴを頬張りながら、
そぞろ歩く。

知らないエリアの夜店などを冷やかしながら歩いたが、
やっぱりやる事は無く、
コーヒーを飲みながら、
バタバタと準備してきた旅支度に思いをめぐらせた。

多めに放り込んだTシャツと
羽織っていた長袖のシャツ(機内を快適に過ごすため、必ず持っている)はいつものアイテム。
追加で、防寒用にコートを丸めて放り込んできたので、
何とかなるだろう、と思っていたのだが、
ロンドンの夜は冷え込むことに改めて気付いた。

なんとなく心もとない。

長袖のシャツを探し当て、準備万端。
ついでにスーパーで夜食とスナックを買い込んだ。


気付けば23時。
タクシーで空港に戻り、1時のフライトに備えた。








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