真紅の歓び @Bangkok [Thailand (Bangkok)]
UA881、バンコク行きのフライトは混んでいた。
747-400の機材は珍しくアッパー・デッキがあるタイプ。
アッパー・デッキにエコノミー・シートを割り当てる航空会社もあるが、
ここでは上の世界はビジネス・クラス・オンリー。
階段の前ではCAがコワイ顔をして、
ビンボーニンが乱入しないよう、階段をふさいでいる。
そう、おっかね持ちさんだけが階段を上がれるシステムなのです。
機内はやたらとアメリカ人で混んでいた。
パスポート・チェックをしたわけではないが、
星条旗がとても似合う体型をしているので、それとわかるのだ。
今年からユナイテッドの「プレミア・メンバー」に返り咲いたので、
無条件で座席幅の広い「エコノミー・プラス」が割り当てられた。
181cmのムダにデカイ身としては助かるが、
エコノミー・プラスもみっちりとアメリカ人で混んでいた。
ユナイテッドの場合、というより、
アメリカ系の航空会社でアジアに向かう場合、
ほとんどのシートはアメリカ人で占拠されているのだ。
航空機ってヤツは、通常、A国の航空会社は、
A国とB国の間しか飛べないのであるが、
(例;日本の会社は日本からバンコクへは飛ぶことができるが、
バンコクを経由して、その先の国に飛ぶことはできない)
アメリカと日本の間には「以遠権」(Wikipediaご参照を)という
ナゾの条約が締結されているため、
国内線を頻繁に利用するマイレージ・メンバーがシコタマ流れ込んできて、
日本を踏んづけてアジアにめり込んでいくわけです。
そのため、ユナイテッドやデルタ(旧ノースウェスト)は、
タイに行くフライトなのにタイの人がホトンド乗っていないという現象が生じます。
いつものように「プライオリティ・パス」を使って、
ラウンジで軽い食事を取ったので、
機内で出される目眩を覚える素敵でエコノミーな食事は投げ捨てて、
コーヒーと読書に没頭した。
ヘッドフォンから音楽が流れ、
ボタンひとつでコーヒーを出してくれるこの空間は、
まさに読書には至福の環境。
毎年初冬に発売されるのだが、読まずにキープしておいた
ロバート・B・パーカーの新作「プロフェッショナル」を
イン・フライトできっちり読みきった。
フライトは予定より40分早く、
23時ちょうどにスワンナプーム国際空港に到着してくれた。
ボストンの探偵になった気分で空港に降り立つと、
到着ロビーを離れ、出発ロビーに出向き、客を降ろすタクシーを拾った。
これ、スワンナプーム空港のちっちゃいウラワザ。
到着ロビー使用の50Bがセーブできます。
1B(バーツ)≒¥3ほど、ランチ一回分かな。
ただし行き先によって、運転手がイヤがることもあるので、
助手席のドアを開けて、交渉するのが得策。
タクシーは深夜の高速をひた走り、ホテルへ。
ホテル・バウチャーをみせたので、カンタンにたどり着けるかと思いきや、
街に下りてから、路地裏をホテル探して、四苦八苦。
ドライバーは窓を開けて、通りがかりの人に聞いてみたり、
深夜の屋台で尋ねてみたり・・・
ムムム、ブッキングしたホテルは大きなホテルだと思ったんだけど。
時計は12時を回っていた。
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ロバート・B・パーカーはまだ生きていて書いているんですか?
翻訳が出るのは大分先でしょうね。
by 斗夢 (2010-03-23 06:46)
>斗夢さん
いえ、以前のブログに記しましたが、お亡くなりです。
「プロフェッショナル」が遺作でした。。。
by delfin (2010-03-24 13:21)
お久しぶりです。
「以遠権」知りませんでした。。。早速調べましたよ。
ふむふむ。。。そういう理由でアメリカからの乗り継ぎが多いのですね。
関係があるかどうかわかりませんが、この三連休を使って
3/19~22、にUAでソウルに行ってきたのですが、
帰りはアメリカ人がいっぱいでした。
エコノミーに座るとぎゅうぎゅう…で苦しそうでした。
三連休のソウルは、どこに行っても日本人だらけで
思ったより大変でしたが、
楽しんできました~。
by ゆいころりん☆ (2010-03-24 17:03)
私も以遠権についてウィキを見てきました。
でもその結果、アメリカや日本の大手航空会社が経営破綻したのではないでしょうか?
要するに「諸刃の剣」だったということでしょうか。
by 北海道大好き人間 (2010-06-08 21:15)