SSブログ
Thailand (Bangkok) ブログトップ
前の30件 | 次の30件

Carefree Dish @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6877.jpg

残り4日、空はこの時季らしい重たい表情をしていた。

10月5日、雨季なので気温はさほど上がらず、涼しい。
といっても熱帯地域のそれなので、
日本の「涼しい」とは質が違う。

昨夜は夕食がさっぱりモードだったので、
帰り道、ホテル前の屋台でレバー焼きを買って戻った。
寝転がって食べていたところ、
3本買った最後のヤツで力尽きたらしい。
朝起きると食べかけが串に刺さったまま、枕元に転がっていた。

ヘタに寝返りを打って、自分が串刺しになっていたら、
今朝、ホテルの前の屋台で売られていたかもしれない。

IMG_6752.jpg

夕食はどこかのビルの地下にあるフードコートで済ませた。

東南アジアというと屋外や広場の飯屋が眼に浮かぶが、
実はオフィス・ビルやショッピング・ビルの地下にもたくさんある。
フードコート形式の営業スタイルが主流で、
場所によってはエアコンが入っているし、
清潔度は屋外のそれとは比べものにならない。

知らない街でもビルの地下に潜り込んでみると、
地元の人が愛用する食事場所を探し当てることができますぜ。

野菜が不足している気がしたので、
野菜やら青菜炒めを乗せた「ブッカケご飯」が頭にあったのだが、
遅い時間のせいか、フードコートのオカズ屋さんは「半閉店状態」で、
残り物のオカズだけが店先に並んでいた。

肉ばかりが残っていて、こちらの要望は叶えられない。
おまけにそのフードコートにはオカズ屋さんがそこしかなく、
降って湧いた「ベジタリアン的健康志向」は一瞬で萎んでしまった。

あきらめ顔で他の店を物色していると不思議な食べ物をみかけた。

蒸篭で蒸されたご飯の上に、具を乗せて食べるらしく、
店先の写真には冷やし中華のように色鮮やかなご飯が写っていた。
その写真を覗き込んでいると、
割烹着姿のオジサンが、喰っていけとばかりに無愛想にアゴで促した。

他のフードコートを探して歩く気力も体力もなかったので、
オジサンのアゴに合わせ、こちらもアゴで頷いて見せると、
無愛想だったオジサンがニヤリ、と笑った。

IMG_6757.jpg

一瞬、ヤラれたかな、と思ったのだが、
オーダーしてしまったものは仕方ない。
言われたまま、35バーツを支払うと、
オジサンは店先に並んだ野菜を指し示し、
「好きなものを選べ」と促した。

てっきり出来合いで出てくるのかと思っていたので、意表を突かれた。

「健康志向」を再燃させ、野菜中心で選んでいると、
肉や魚はいいのか、とそちらを指し示す。
お金はもう払っているので、かなり自由に具を選べる様子だ。
とはいえ、肉っ気はあまりなく、
たんぱく質系統は錦糸玉子やジャコ、すり身類が受け持っていた。、

野菜に偏っていた彩りのバランスを玉子などで整えると、
なぜかオジサンは満足そうにしている。
こちらの盛り付けセンス、バランス感覚を審査されているようで、
なんとも気恥ずかしい。

選んだ具の乗った皿を蒸篭で一旦、蒸している。

別の蒸篭で蒸されているご飯は2種類あり、
白ご飯とピンク色のご飯があった。
薄味の赤飯にも見えるピンク色を選ぶと、
大皿に持ったそのご飯の上に軽く暖めた具を盛り付け、渡してくれた。

「冷やし中華風彩り盛り合わせ蒸篭ご飯」の本名もわからない。
調味料をかけるのか、マゼコゼにするのか、食べ方もわからない。
他の人を盗み見ようにもフードコートには客が少なかった。
きっぱり自己流でそのまま大皿に取り組んだ。

IMG_6756.jpg

ピンク色の正体はエビ。
サクラエビで炊き込んだようなエビのほのかな香りがついている。
「わからないづくし」だったが、
味は日本風にさっぱりして食べやすく、アタリの一品だった。

店に目線を送り、閉店作業をしていたオジサンに親指を立てて、合図した。


↓「旅行」部門、5位躍進中! ↓ ポチっとここをクリックでランキング上昇! ↓
BS blog Ranking




nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Carefree Bite @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6737.jpg

案の定、雨は上がっていた。

だだっ広いスーパーやホームセンターを歩き回り、
たいした買い物もしないまま、
外に出るとスコールは止んでいた。

東南アジアのスコールは天気予報などで
「シャワー」と形容されるように単発だ。
もちろんダラダラと一日降る雨もあるが、
そいつは雨季の「雨」だし、雨天の「雨」だ。

突然、激しく振り出すスコールは待っていればやり過ごせる。

地元の人は傘など差さずに、
店や食堂の軒先で腕組みなどしながら、
シャワーが終わるのを待つ。

スコールに洗われた街をあてもなく歩いた。

10月といえどタイはジットリと暑いが、
汗がまとわりついて、歩くのもウンザリというわけではない。
立ち寄る店で汗を止め、
スイカ・ジュースでカラダを冷やす、といった程度の暑さだ。

写真を撮って歩くにはさほどきつくないのだが、
街なかでいいシーンに出会うことがなかなかムズカシイ。

IMG_6722.jpg

屋台の香ばしいニオイが小腹を刺激した。

網に並んだフランクフルトが炭火で焼かれていた。

「いくらですか?」

「ひとつ10バーツよ」

稚拙なタイ語で問うとオバサンは笑顔で返してくれた。
指を一本立てて、ひとつ欲しいことを伝える。

「持って行くの? 食べていくの?」

「あ、ここで食べます」

こうなるとタイ語での会話は不可能で身振り手振りが100%。
地面を指差すことで、ここで食べていくことが伝わる。

オバサンは焼き立てのフランクの串を摘み、まな板に乗せると、
空いている手で小さなビニールを取り出した。
日本では夜店で金魚を入れるあの小袋だ。

「あ~、あ~あ」

と声を上げるとナイフを持った手を止め、こちらを伺っている。

「そのままください、そのまま」

IMG_6739.jpg

普通は串をはずし、食べやすく切り分け、袋に入れてくれるらしい。
それをもらった客は金魚袋をブラ下げ、
竹串でつつき、食べながら歩ける、という寸法なのだ。

金魚袋はジュースや豆乳、果物から焼きそばまで対応する万能選手。
はじめは違和感を感じるが、慣れてしまえば、
「合理的」の冠を謙譲したくなるスグレモノだ。

うまそうなフランクにそのままかぶりつきたかったので、
フランクの串を指し、声を上げると察してくれた。

「オケ~、オケ~。でも熱いわよ」

そのまま齧るなんて変な客、と思われたかもしれない。
なにせ切って袋に入れてもらったほうがよっぽど食べやすいのだ。
お金を払い、摘んた串を摘んで受け取り、
網から上がり立ての焼き立ての出来立てにかぶりついた。

「アッチ~、あつぅ」

食欲に負け、オバサンの警告を忘れ、
網の上で音を立てていたやつにかじりついたのだから、当然の報いだ。

「ローン、ローン(熱い、熱い)」

とタイ語で告げるとオバサンは笑っている。
店先で騒いでいるバカな客には笑うしかないだろう。

サイズから見てヘビー級のフランクフルトを想像していたら、
中には春雨状のものが入っていて、意外とアッサリしていた。
しかもその春雨が肉の脂や旨みを吸っているので、
ことさらにうまいのだ。

IMG_6742.jpg

「アローイ、アローイ(おいしい、おいしい)」

再び、店先でアヤシイタイ語をつぶやく客にあきれたのか、
オバサンは今度は声を上げて、笑っている。
その声を聞いて、隣の屋台のオバチャンが、
なにやら冷やかしの声を上げ、
やっぱり笑っていた。

まったくもってお騒がせの観光客だ。


↓こ、このブログが1位?↓
ブログ☆ランキング投票!プレゼント付!


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Carefree Shopping @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6749.jpg

ダメモトでホテルに戻ってみたが、部屋はまだだった。

夜行バスの車内では最後列の5席を占領し、
横たわって寝ることができたので、
さほど寝不足ではない。
バスだろうが、機内だろうが、空港だろうが、
横になれれば完全熟睡できる能力を持ち合わせているのだが、
生憎、世界平和には貢献しそうもない力だ。

部屋があったらあったで、
仮眠、とばかりに昼から熟睡してしまうだろうし、
テンション上げて動き回れば、
割り増しで疲労を重ねるのもわかっていた。

IMG_6747.jpg

夜行バスから解き放たれた身としては、
少しばかりペースを落とし、カラダを馴らしたほうがいい。

残り4泊に必要なものを買いに行くことにして、
巨大なスーパーマーケットか、
気の利いたショッピング・モールがないか、
ホテル・スタッフに尋ねた。

TESCOの入ったフォーチュン・センターがある『ラマ9世駅』は、
前回訪れているからそれ以外で教えてね、
とワガママな観光客はヤヤコシイ注文をつけたのだが、
彼らはアッサリと隣駅の『タイ・カルチャーセンター駅』を教えてくれた。

IMG_6721.jpg

MRTの駅に向かう途中、スコールが落ちはじめていた。

ラオスを早めに切り上げたので、、
バンコクの滞在日数が増えることになった。
切り上げたのはあまりになにもないヴィエンチャンも理由だったが、
某サイトのキャンペーンにも誘われたことが大きかった。

「3泊すると¥5,000引き」というのは、
バンコクのミドルクラスのホテルからすると破格だ。
定宿のホテルは一泊¥2,000ほどだが、
3連泊で割引になるならと、
快適なホテル・ライフを過ごせるホテルに切り替えた。

そこでも3連泊で1万円に届かない金額で、
そこから5千円の割引なのだから、
一泊あたりに換算したら、すごい割引率だ。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-10-01
(キャンペーンは終わってます)

IMG_6751.jpg

MRTの駅を出ると雨は激しくなっていた。

カルフール、ロビンソン・デパート、ホームプラスの看板が目立つ、
バカデカイ建物が目の前にあった。

みな、雨粒から逃げるようにビルに走り込んでいる。
もう少しすると降りは激しくなり、
「シャワー」と呼ばれるスコールが本格化する。
今はまだ走りの時間で小雨だったので、
彼らに続いてその中を走った。

スコールが来るなら巨大なショッピング・モールはなおさら都合がいい。




↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
ブログのランキング★ブログセンター


nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Carefree Trade @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6745.jpg

ホテルのすぐそばで朝食を摂ることにした。

「チキン・ヌードル、バミーをドライで」

「は~い」

手際よく注文すると甘ったるい返事が返ってきた。

その甘さに驚いて、声の主を観ると、
こぎれいな服装をしたニイチャンで、
屋台にはそぐわないスタイルで働いている。
麺をゆでたり、テーブルを拭いたり、
馴れた手際で店を切り盛りしていた。

タイ、特にバンコクではこういうオニイチャンが普通にいる。

「第三の性」というやつで、
地下鉄で隣り合わせることもあるし、
コーヒー・ショップのスタッフがそうだったり、
当たり前にいるので、誰も気に止めない。
少し戸惑ってしまったのは、
そういう環境と無縁だったラオスから戻ってきたせいかもしれない。

IMG_6710.jpg

「は~い、こちら~」

ていねいにドンブリを置き、
調味料をやさしくこちらに引き寄せてくれる。
おまけにハシやレンゲも取って、ドンブリに添えてくれた。
彼らはいつも細やかで優しいのだ。

ちなみに屋台で麺を注文するとき、
「麺の種類」「汁アリ、ナシ」などを告げなければならず、
馴れていないと幾分、戸惑うが、
スターバックスで注文することを考えたら、
さほど緊張はないかもしれない。

自分の好みを言えばいいだけだ、ただし現地の言葉で。

彼の後ろではエプロン姿のオバチャンが仕込みをしていた。
ふたりの会話に耳を傾けているとどうやら母子らしく、
母と娘(?)は当たり前のように会話を交わしている。
これがタイ・スタイルである。

「いくら?」

「40バーツよぉ」

「アローイ、コップンクラ(おいしかった、ありがとう)」

IMG_6707.jpg

返された微笑みにたじろぎながらポケットからお金を出すと、
バーツに500キープ札が紛れていた。
ヴィエンチャンのスーパーかどこかで釣りにもらったやつで、
どうにも使い切れなかったお札だった。

「それ、どこのお金?」

オニイ(オネエ?)チャンが食いついた。

「ラオスだよ。そうだなあ、1,5バーツ(約5円)かな」

「へええ、ラオスのお金なんだぁ」

「え?見たことないの?」

後ろから覗いていたお母さんも頷いていた。

「はじめてぇ。もしラオスでヌードル食べたら、いくらなの?」

「少し物価が安いから10,000キープぐらいかな。
 単位は大きいけど、30バーツぐらいだよ」

「へえええ、10,000!!一万!!」

どうやら単位の大きさが衝撃だったらしく、
母と娘(?)はキープ札を手にしてはしゃいでいる。

そんなことより、隣国の通貨を見たことがないことがオドロキだった。
タイと比べ、ラオスがあまりに遅れているため、
人の動きや通貨の流入がないのだろうか。
あるいはただ単にタイの人がラオスのことを知らないだけか。

IMG_6709.jpg

「よかったら、それ、差し上げますよ。
 それにホテルがあそこだから、
 また来ると思うのでよろしくお願いします」

「じゃあ、このお札、店にでも貼っておこうかしら」

タイにはお金を張っておくとお金が集まるという風習がある。

わずかに余ったキープだが、思わぬ有効利用ができた。


↓「旅行」部門 ランク10位奮闘中! ↓ クリックでさらに上へ!! ↓
FC2 Blog Ranking



nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Arrival by Compulsion @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6717.jpg

6時ちょうどにバスは到着した。

「モチットまで」の料金を払っていたので、
てっきりモチットのバス・ターミナルに着いたのかと思いきや、
モチットとは思えない場所だった

「ここ、どこ?」

客の荷物をトランクから出しているドライバーに尋ねる。

「カオサンだよ」

「え?カオサン? 終点じゃん、モチットは?」

答えが帰ってくる前に、
客引きのタクシー・ドライバーが割り込んでくる。
それを振り払うと今度は宿の客引きが纏わりついてくる。

「カオサンだよ、カオサン」

IMG_6711.jpg
揚げたてのアツアツを出勤前の人たちが次々に買っていく

バス・ドライバーは荷物を降ろしながら、
あらためて教えてくれた。

客引きを蹴飛ばし、タクシー運転手を投げ飛ばしながら、
大通りを歩いた。

確かに見覚えがある場所で、
ここがカオサンであることは確かだ。
モチットからだいぶ南下したカオサンのほうが宿への道のりは近いが、
安宿街で有名なカオサンには駅がない。

ホテルがあるアソークへは、
モチットから高架鉄道であるBTSで向かうつもりだったので、
少しばかり困った。

IMG_6719.jpg
ホテルはここで確保⇒ http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-09-29

エクスペディア:キャンペーンバナー

行きに苦労したバス・ターミナルからBTSの駅までタクシーを拾い、
そこからあらためて電車に乗ることを思えば、
こちらのほうがラクなのかもしれない、
と都合よく考えを改め、歩いた。

バスを離れてからもまとわりついてくる客引きに目潰しを食らわし、
通勤客で混雑するバス停でタクシーを探す。
客引きのハナシに乗ったほうが早いが、
こういう場合、流しのタクシーのほうがボラれる可能性が少ない。

6時過ぎだというのに、バス停は混んでいる。

朝の渋滞が始まる前に通勤するのだろう。
BTSやMRT(地下鉄)ができたといっても、
あいかわらず、渋滞はこの街の一番の名物だ。

IMG_6714.jpg
撮らせてね、というとテレて仏頂面に。この後、笑いがはじけた

20分ほどでホテルに到着、
途中、渋滞にハマり、メーターは120バーツを示した。

通常、ホテルのチェックインは12時。
未使用の部屋があれば早朝でも入れたりするが、
この日は全てに客がいたらしく、清掃待ちという答えが返ってきた。

トイレで洗面を済ませ、バゲージを預け、
表に出ると、風が涼しい。
朝方、雨が降ったのだろうか、道路がまだ濡れていた。

とりあえずどこかでコーヒーを買おう、まだ口の中が甘い気がする。




↓ ブログ・ランキングに参加してます↓ クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
★人気ブログランキングへ★


nice!(10)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Supper by Compulsion @Thailand [Thailand (Bangkok)]

IMG_6282.jpg

タイの入国手続きを済ませ、バスは走り出した。

ラオス出国で払わされたお金の不満も収まったのか、
車内の語らいはしだいに静かになっていった。
国境を越えたタイの田舎町は暗く、
車窓に映るものはない。

これからバンコクまで走り続けるのだろうな、
と思っていると、一時間ほどでバスは停車した。

ドアが開くと、ガイドがなにかを告げている。
おざなりな説明の上、つたない英語なので、
なにを言ったのか、さっぱりわからない。
乗客同士、言葉を交わし、
数少ない情報を想像で補いながら、それぞれバスを降りはじめた。

IMG_6308.jpg
ヴィエンチャンの安宿街。ここに限らず、夜はこの明るさだ

流れに合わせて降りていくと、
オープン・スペースのレストランがあった。

どうやら夕食が供されるらしく、
テーブルがある広いスペースの片隅に、
ブッフェ・スタイルのテーブルが置かれている。

チラ、と眺めるととてもイケてない炒飯と、
甘いだけの色のキツいジュース・サーバーがあるだけだった。

車内が真っ暗になる前に、と思い、
余ったお金で買い込んだ夜食を平らげてしまったので、
お腹は満たされている。
ただしそいつがシコタマ甘かったので、
ひたすらにコーヒーが欲しかった。

IMG_6288.jpg
メコン河沿いのナイト・マーケット。といっても10時には店じまいする

「コーヒー、ないの?」

「ないわ」

「注文しても出ないの?」

「ないわ」

やる気のないウェイトレスは予想通りの立派な答えを返してくれた。

夜行バスでシコタマ座らされるので、
この場はカラダをほぐしておきたくて、
水を片手に、店内をブラつく。

テラスの向こうには広い展望が開けていたが、
夜の田舎町には眺めるものどころか、灯りひとつない。

「やあ、食べないの?」

夕方、話を交わしたイスラエルの彼が皿を片手に席を探していた。

「ああ、おなか減ってないんだ。
 それに夕食がついているなんて知らなかったよ」

「みんな、そう言ってるよ。
 それにこのテイストじゃ、無理に食べることはないね」

そう言葉を交わすと同じテーブルに腰を下ろした。

IMG_6306.jpg
安宿街の寺の前で営業する屋台。仕事帰りの地元の人がくつろぐ
「時間調整で小一時間停まるみたいだよ」

「なるほどね。ドライバーも休憩か。
 しかしもうちょっと深い時間にして欲しいよな」

「一時間しか走ってないからね。
 たぶん契約とかあるんじゃないの?」

「あるいは親戚の家、とかね」

灯りもノイズもない田舎町、虫の音だけが響いていた。


↓「旅行」部門 ランク10位奮闘中! ↓ クリックでさらに上へ!! ↓
FC2 Blog Ranking


nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

International Bus @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

IMG_6930.jpg

気を利かせて、8:50に窓口を訪れるとすでに列ができていた。

やはり午前中の国際バスは人気があるようだ。
5分ほどするとオールバックでタンクトップのニイチャンが、
窓口を開け、チケットを売りさばきはじめた。
あんた、係員だったのね。

「よう、また来たね。お待たせ、というわけだ」

「今度は買えるかな?」

券売所にはほど遠いリラックス・ムードで、
冗談を飛ばしてきたので、こちらもおどけて見せた。

IMG_6240.jpg

「ダイジョウブだよ。
 あんた、言われたとおり早くきたから、まだシートはあるよ。
 パスポート、出して」

「ほい、これ」

「OK。80Bだ。10:30のバスね」

「さんきゅ」

ようやくチケットを手にしたので、
出発まではエアコンの効いた部屋でのんきな読書タイムだ。
つくづくバスターミナルの目の前のホテルで救われた気がした。

「チケット取れましたよ。10時過ぎにはチェックアウトします」

「OKよ、暑いからゆっくりしていって」

客も少ないオフシーズンのこの時季、ホテルものんびりだ。

IMG_6205.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

バスは45座の古いスタイルで、
子供の頃、小学校の遠足で使ったようなヤツだった。
窓が閉め切られているところをみるとエアコンは入るようだ。

チケットに乱暴に書かれた席番号に座ってみたものの、
窓際でしかも狭かった。
ヒザがあたってしまい、足をまっすぐに座れない。
隣の人が来たらどうしたらいいんだろう。

車内で席を確認したり、荷物を動かしたり、
忙しそうにしているオバチャンがいる。
たぶん車掌さんであろう、と目星をつけ、
チケットをひらひらさせて、呼び止めた。

「ヒザがぶつかって、この席には座れないんだ」

タイ語しか通じなさそうなので、英語もあきらめ、
日本語で伝え、ヒザを指差すと、
車掌オバチャンは最後列の真ん中を指差し、
「アッチへ移んなさいよ」と言った。

ただしタイ語がわからないので「たぶん」なのだが、
持っていた席番表を書き換えていたので、
きっと察してくれて、席を替えてくれたのだ。
このアタリのいい加減さが東南アジアで、
このフレキシブルは感じが旅人を気楽にさせてくれる。

IMG_6243.jpg

気がつくと車内は山盛りの買い付け品で溢れ、
通路は隙間なく埋まっていた。
45のシートはすべて埋まっていて、
早い時間にチケットを買うことを教えてもらわなかったら、
この時間すら乗りそびれていたかもしれない。

出発から一時間後、バスは国境に差し掛かった。


↓こ、このブログが1位?↓
ブログ☆ランキング投票!プレゼント付!

nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Early Morning @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

IMG_6235.jpg

あいかわらず空は曇っていて、さほど暑さも感じない。

10月1日、DAY5。
8:00の国境越えのバスに合わせ、
買っておいたパンをコーヒーで流し込み、
7:30にホテルを出た。

ウドンターニーの小さなバスターミナルの券売所はスタッフがいなかった。

窓口の向こうにオールバックでタンクトップ姿のニイチャンがいた。
券売以外の仕事をしていたが、おかまいなしに声をかける。

IMG_6239.jpg
国境越えバスのチケット売り場と待合所

「8:00のヴィエンチャン行きのチケットがほしいんだけど」

「え?それはもう売り切れたよ」

「売り切れ?うそだろ」

「次は10:30のバス、売り出しは9:00だよ」

「ありがと。あとでまた来るよ」

どうやら朝一のバスは人気らしいが、
出発30分前にのんきにやって来たほうが悪いようだ。
一時間半前から売り出すとはねえ、この国らしくない。

ないものはないので、あきらめてホテルに戻ることにした。

IMG_6236.jpg
定番のスナック。日本人には縁遠いが地元の人は店先でツマミ食いする

「さっき、チェックアウトしてしまったけど、
 部屋に戻っていいかな?」

「あら、どうしたの?」

「8:00のバスのチケットを買えなかったんだ」

「あら、そうなの。
 出てって10分もたってないから、部屋はまだそのままよ。
 使ってかまわないわ」

「ありがとう、助かるよ」

キレイな英語を使う女主人に最後まで助けてもらってしまっている。

「あ、そうだ。これ、よかったら世話になったお礼に」

そういって日本製の黒糖アメを袋ごと差し出した。

「あら、もらっちゃっていいの?」

「いいんです、いつも世話になった人とか、
 子供とかに上げるつもりで持っているので」

IMG_6242.jpg
世話になったホテルのフロント。午前中は客も来ないので誰もいない

「ありがとう、みんなで食べるわ。
 あとでチケット買いに行くとき、
 面倒でしょうから荷物置いて行ってきていいわよ」

「ありがとう。ついでに今も荷物置いて、コーヒー買ってきていいかな?」

そう告げると向かいの店にコーヒーを買いに走った。


↓ブログ・ランキングに参加してます↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
★人気ブログランキングへ★

nice!(17)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Watermelon Juice @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

IMG_6233.jpg

食後のフルーツ・ジュースを飲みながら、行き交う人を眺めていた。

地元の学生が群れていたり、
カップルがイチャつきながら果物を買ったり、
子連れのオバチャンが夕食を包んでもらったり、
バザールには地元の生活が溢れていた。

時折、くつろいだスタイルで歩く欧米の観光客も眼に留まる。
同じように国境への道行きだろう。
彼らは隣の国に行くのだろうか、
あるいはこの国に帰って来たのだろうか。

IMG_6221.jpg
ベトナムと勘違いしそうな風景。カップルもオンナノコもバイク活用

あんかけご飯で腹を膨らました後、
食後にいつものスイカ・ジュース、と思い、店を探した。
頼んで出てきた品はジュースでなくもはや「シェイク」、
スイカ・スムージーとでも名づけたほうがいいものだった。

期待と違う出来映えに戸惑いはしたが、
スイカと氷だけでのシンプルなそれは、
ちょっと変わったフィーリングでうまかった。
ミキサーにシコタマ砂糖を放り込もうとする店のダンナを
タックルして押し留めた成果はあった。

スイカ・シェイク、15B(50円弱)。
どう考えても砂糖はいらない甘さだよ、コレ。

IMG_6224.jpg
夫婦でニギワっていたジュース屋さん。前に並ぶフルーツから好みを選ぶ

バス・ターミナルでしでかした失策は後日、原因がわかった。

モチットのバス・ターミナルは新しく生まれ変わっていたのだ。
このブログをはじめる前に尋ねた、
スコータイ&ミャンマー国境越えの旅のときは、
たしかに「旧」バス・ターミナルからバスに乗り、
スコータイへ向かっていた。

この記憶は間違っていないし、乗った場所も覚えていた。
そしてこの記憶に頼り過ぎ、みごとな落とし穴に落ちた。
スコータイの旅以降、ここから長距離バスを使ってはいなかった。

「旧」はチャトゥチャック公園のすぐ裏手にあり、
駅からすぐ、という場所にあった。
規模拡張のため、ターミナルは移転し、
「新」は駅から離れた今の場所に遠のき、
2007年に新装オープンを遂げていた。

「新」へはBTSの駅からタクシーで向かう必要がある距離だ。

フランスの女のコたちと会話を交わした公園こそ、
「旧」バス・ターミナルの跡地にできた公園だったのだ。

IMG_6219.jpg
こちらも夫婦のゴハン屋さん。持ち帰りにする人が多い
古い記憶に頼りきり、
平らげられた「旧」バス・ターミナルを求め、
ひたすら歩いていたわけだ。
なじみのない公園を。

バスの時間に間に合ったので、笑える話だが、
言葉を交わした彼女たちはバスの時間に間に合ったのだろうか。

ところでなんで彼女たちはあそこを歩いていたんだ?




http://www.transport.co.th/ Northern Bus Terminal(Mor Chit)  

↓「旅行」部門 ランク10位奮闘中! ↓ クリックでさらに上へ!! ↓
FC2 Blog Ranking

nice!(24)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Night Bazaar @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

IMG_6210.jpg

町に肩透かしを食らい、すっかり意気消沈していた。

それでもどこかで夕食は摂らなければならない。
屋台で買って、エアコンが効いた部屋で食べてしまうのもアリだが、
それでは味気なさ過ぎる気がした。

ホテルに戻り、スタッフに問いかける

「この近くで夕食がとれる屋台のエリアとかないですか?」

フロントの女のコは英語が苦手らしく、
うしろの事務所に助けを求める声をかけた。

「どうしました?」

奥から出てきた女性は、
東南アジアらしくないキレイな英語で語りかけてきた。

IMG_6193.jpg
古いホテルだが設備は充分。シングル300B

「あ、この辺りに手軽に食事がとれるところがないかと思って。
 地元の人が行くようなところでいいんです」

「タクシーで? 歩いて? 
 少し遠くても大丈夫?」

「歩いて行けるならベターですね」

「20時を過ぎると駅の周辺でナイト・バザールがオープンするわよ。
 そこならいろんな店があるわ」

「時間的にちょうどいいですね」

「ホテルの正面から大通りを横切って10分ほど歩くけど、
 そのぐらいでちょうどいいわね」

そういうと市内の地図を広げ、目印をつけてくれた。

「ところでウドンターニのお勧め料理ってありますか?」

「う~ん、あんまり思いつかないわねえ」

「ありがとう、早速行ってみます」

「人が集まるところだから、貴重品には気をつけてね」

キレイな発音の英語と品の良い素振りに気をよくして、
翌日のヴィエンチャン行きのバス情報なども教えてもらった。
まさかタイの田舎町でていねいな英語の説明を受けることができるとは、
思ってもいなかったのだ。

IMG_6197.jpg
バザールでは地元の人が食事やオカズを買って帰る
ナイト・バザールは元気でニギヤカだった。

食べ物の屋台が並ぶだけの田舎の屋台街、と思っていたのだが、
駅前の広くなったエリアには、
衣料品、化粧品、アクセサリー、バッグなど、
ありとあらゆるものが並んでいた。

さながら夜のショッピング・モールで、
DVDやCD、電化製品を売る店もあれば、
精肉から野菜を扱う出店まであり、
ここにくればなんでも買えそうだった。

ある一角を食べ物屋台が占めていて、
その向こうにはBARが欧米の観光客を集めていた。

地元の人たちはバイクで乗りつけ、
家族であるいはカップルで楽しそうにブラブラしている。
ここには窓こそないが、
夜のウィンドウ・ショッピング・スポットなのだ。

IMG_6200.jpg
服からクツ、バッグまで夜とは思えない品揃え
観光用のナイト・マーケットなどではなく、
熱さが去った時間に開かれる地元の人が集う市。
これは暑い夜を涼しい外で過ごす、
東南アジアの知恵のひとつ。

この元気さがあるから、
昼間のショッピング・モールがうら寂しかったのだろうか。

夜とは思えない明るさと陽気な声の中、カメラ片手に歩き回った。



Night Bazaar

↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
ブログのランキング★ブログセンター

nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Country Side @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

IMG_6241.jpg

バスは18:00ちょうどにウドンタニに到着した。

翌朝、ラオスを目指して発つので、
バス・ターミナルの目の前にある安ホテルをおさえた。

エアコンつき、ホット・シャワー、Wi-Fiあり、
シングルで300B。
古ぼけたホテルだったが、部屋は清潔で熱いお湯も出る。
一夜の宿にしては上出来だ。

結局、バスは20分遅れの9:45にバンコクを出発した。
荷物の積み方が悪いのか、
積み切れないのかわからなかったが、
ギリギリまでガイドやスタッフがドタバタを繰り返していた。

出発時刻を過ぎてから乗り込んでくるノンキな客もいる。

血相変えて5分前に飛び込んだ自分がバカらしくもなったが、
このあたりはやっぱり日本人の血なのだろう、
止まらない汗を拭きながら、苦笑した。

IMG_6191.jpg
シートは1+2席と広々。最前席は眺めがいいが、日差しが熱い

バスは「VIP」というだけあって、すこぶる快適だった。

2階に広がる24席のシートは、
3列で飛行機のビジネス・クラス並みで、
ヒザが当たるどころか、隣席の人が前を抜けられるほどの間隔がある。
シートはフットレストだけでなく、
マッサージ機能も備わっていて、
フル・フラットこそかなわないが寝るには充分の快適さだった。

アジアの長距離バスらしくスナックと飲み物も配られたが、
そいつはネットにしまいこみ、
時折停まるトイレ・ストップも無視して、寝続けた。

なにせ熱いタイでは日光を遮断するため、
窓は真っ暗、スモーク貼り。
郊外の景色を楽しむ、なんてことができない。
快適なエアコンの中、リラックスするのがイチバンだった。

約8時間のバス移動の疲れをシャワーで洗い流し、
町に繰り出すことにした。

IMG_6192.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

この街にやってきたことに特に理由はない。
ヴィエンチャンへダイレクトで向かう手立てもあったのだが、
ワンバウンドしてタイの地方の街を覗いてみるのも悪くない気がしたのだ。

1月に訪れたメークロンで、
楽しい街歩きができたことも引き金になっていたかもしれない。

地方都市、といってもこの街に大きなランドマークがあるわけでなく、
ショッピング・モールが街の中心に座っているだけだ。

その中はひと回りしただけで、
しょぼくれた雰囲気がひしひしと伝わり、
肩透かしを食らうどころか、滅入った気分になってしまった。

タイという国はバンコクの膨張、成長、変貌ぶりが異常なのだ。

IMG_6151.jpg
名も知らぬ青菜。タイ料理は野菜を多く摂る

他の街は「都市」と呼ぶにはか細く、
その落差は「街」と書くより、
「町」や「まち」と記したほうが伝わるかもしれないほど貧弱だ。
いい意味で「地方」であり、
同時にバンコクのエネルギーの恐ろしさ、
日本の地方都市の力強さを痛感する。

ウドンタニの「町」にすぐに飽きて、部屋に戻ることにした。




Bus Terminal前のHotel

↓ 「一人旅」もうすぐベスト10!! ↓ ワンクリックお願いします! ↓
にほんブログ村「海外一人旅」ランキング
★Aセット【smtb-k】【kb】
【グリーンカレーペースト】
[本場激辛カレーペースト(タイ料理)
【レトルトカレー】
【イエロー】

nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

North Bus Terminal @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6165.jpg

ゲートを滑り降り、バスにたどり着いたのは9:25だった。

集まって休んでいたバイクタクシーのアンチャンたちに聞き、
指示された方向の大きな歩道橋に上がると、
バス・ターミナルの大きな建物が見えた。
ようやく、という感じで。

安心するにはまだ早い。

このバカデカイ建物の中から自分が乗るバスを探さなければならない。
これから建物を取り囲む売店や土産店の波を潜り抜けなければならず、
まだターミナル・ビル自体にもたどり着いていない。
時計とニラメッコの時間は続くのだ。

IMG_6145.jpg
★このブログ 今何位?★

相手は大都市バンコクの長距離バス・ターミナル、
規模と人の量はハンパじゃない。

永遠に続くかと思われる数の露店で埋まった通路を抜け、
チケット売り場に駆け上がった。

「ウドンターニー行きはドコ?」

手近かな券売所のブースに投げかけると、
無愛想なネエチャンは反対側のブースを指差した。

こういう時はひとりで迷い、思いあぐねるよりも、
誰かに聞いたほうが手っ取り早い。
海外ではその聞いた相手が正しいと限らないのだが、
それならそれで、数名に聞いてまわったほうが話しが進む。

振り返った窓口には確かに「ウドンタニ」と書かれていた。

IMG_6178.jpg
屋台でよく売られているお菓子。クレープ状だが、食感はカリカリ

「ウドンターニー、9:30のバス、乗り場は?」

ブースに自分のチケットを突っ込み、乗り場を訪ねる。

「階段を下りたところ。アッチだよ」

窓口のニイチャンは目も合わさずに左を指した。
どうしてチケット売り場ってやつはドコモカシコも無愛想なのだ?
たぶん世界共通の接客基準か条約でもできているに違いない。

階段を駆け下りるとそこにはうんざりするほどの乗り場があり、
うんざりするほどのバスが止まっていて、
出発までの時間にうんざりしている表情の乗客で、
通路は溢れていた。

「ウドンターニー、チャン・ツアーのバスは?」

「アッチじゃないかな?」

乗り場で退屈そうにしているガイドを捕まえ、尋ねる。
こういう状況ではスタッフらしい制服を着た人物を捕まえ、
再三再四、繰り返し尋ねるに限る。

間違いが致命的になる場面では執拗な確認をしたほうが得策だ。

IMG_6175.jpg
蒸かしたてのコーンとピーナツ。コーンは食べやすく実だけ落してくれる

「ウドンタニ」という表示を掲げたバスを見つけ、
ガイドに、ドライバーに、行き先を繰り返し尋ねた。
どうやらこのバスで正しいらしい。

チケットを見せ、荷物を預け、
二階席の指定席に倒れこむと一気に汗が噴き出した。

時計は出発時刻の5分前を指していた。


↓「旅行」部門、5位躍進中! ↓ ポチっとここをクリックでランキング上昇! ↓
BS blog Ranking
アロマ/お香どうぞ!
【メール便送料84円!】
果実。【smtb-T】
【メール便としても!
ポーチ/タバコ、携帯入れなどに!

nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Mor Chit @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6148.jpg

あいかわらずの曇り空で、気温も上がらず、涼しい。

9月末日、雨季は真っ盛り。
9:30の長距離バスに合わせ、
チェックアウトし、朝食を摂る。
バス・ターミナルにはBTSで行けるので、
コーヒーを飲む余裕があるのがうれしい。

8:30にホテルを出て、ラチャテウィ駅へ。

北バス・ターミナルがあるモチット駅は、
北へ向かった6つ目の終点。
以前、足を向けたウィークエンド・マーケットがある所だ。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-30 (ウィークエンド・マーケット)

IMG_6188.jpg
高架鉄道BTS。ホームに制服を着た駅員がいるのが特徴

バンコクの場合、バス・ターミナルは街の外郭にある。
東部方面を目指すにはエカマイ・東バスターミナル、
南と西部方面はサイターイ・マイ・南バスターミナル、
そして北や東北、東方面はモチット・マイの北バスターミナルというわけだ。

混雑する街の中心まで入る必要がないのは、
さながらヨーロッパの鉄道駅スタイル。

マーケットが開かれるチャトゥチャック公園の裏手に、
バス・ターミナルはあるということは、
ブログをはじめる前、
スコータイとミャンマー国境を目指し、旅したときの経験で覚えていた。

ただこの記憶が冷や汗を流す出来事の引き金になるとは。

モチット駅を降り、チャトゥチャック公園を横切る。
少し先のほうをバックパック姿のヨーロピアン3人組の女性が歩いている。
バス・ターミナルに行く風体と見て、
自分の記憶が合っていることを再確認した。

通りを横切るとキレイな公園が現れた。

あれ?こんなところにまた公園?
あれ?チャトゥチャックの公園を越えると、
すぐにバス・ターミナルじゃなかったっけ?

IMG_6153.jpg
★このブログ 今何位?★

地図を開きながら歩いている彼女たちが、
公園の入口にいた警備員に道を尋ね、また歩き進んでいた。
同じように警備員に尋ねる。

「あの子達にも聞かれたよ、この公園の向こうだね」

方向は合っているようだが、距離感がどうもおかしい。
駅からこんなに遠かったっけ。
それにバス・ターミナルらしき建物が一向に見えてこない。
歩きながらも時間ばかりが気になり、時計を見てばかりいた。

「あなた、バス・ターミナルへ行くの?」

広い公園のなかで追いついた彼女たちに話しかけられる。

「そう、モチット・マイ・ターミナルだろ」

「わたしたちも行くんだけど、まだ遠いの?」

「いや、それがよくわからないんだ。
 おれの記憶だとそんなに遠くないはずなんだ。
 でも建物が見えない」

IMG_6146.jpg
市内の主要道路はいつもこんな感じだが、これでもマシになった

そんな話しをしながら、歩みを進める。
駅からすでに20分は歩いている。
バス出発の時刻まであと15分。
とっくに足早になっていて、汗が背中を流れていた。

最悪、乗れないかもしれない、と思いはじめた。



BTS Mor Chit駅

↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
ブログのランキング★ブログセンター
D17 地球の歩き方 タイ 2010~2011  ぶっつけ本番でも話せる!通じる! フィガロジャポンvoyage 夢見るタイ (HC-MOOK) 10分で本格タイごはん

nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Baiyoke Tower @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6181.jpg

街角の風景に紛れながら、そのまま路地裏を進んだ。

細くなる通りをさらに進むと、ポコっと開けた場所に出た。
引込み線か旧線かわからないが、
古ぼけた線路が真っ直ぐに横たわっている。
線路沿いは生活感剥き出しの建物が連なり、
使い古された調理品や簡易コイン・ランドリーが陣取っていた。。

学校帰りの兄弟だろうか。
古い線路は通学路、
家へ帰るいつもの退屈な道のりは、枕木が紛らしてくれるのだろう。
遊び遊び歩く姿は日本の子供となんら変わりがない。
仲良く歩く姿は話しかけたくなるぐらい微笑ましかった。

IMG_6185.jpg
このブログ 今何位?

路地裏に迷い、市場に迷いながら、街歩きを重ねた。

歩き疲れてホテルへ帰る途中、
旅の続きに必要なバス・チケットを買いに出向いた。

バス・チケットは通常、バス・ターミナルで購入するものだが、
ここバンコクでは、
市中にあるバス会社のオフィスでも購入できることを知っていた。
そのオフィスがホテルから近い所にあることも、
飽きずに同じホテルをおさえた理由のひとつだった。

タイの長距離バスや国際バスは、
「スタンダード」「ファースト」「VIP」とクラス分けされていて、
「スタンダード」=古い観光バスで40~55席。
「ファースト」=日本の高速バスという感じで32席と広め。
「VIP」になると、飛行機のビジネスクラス並みで24席しかない。

なかにはスタンダードが1~3のクラスに分けられていて、
そのなかに「ファースト」が組み込まれていることもあり、
安いものだと、エアコンがつかないものもある。
路線、行き先、時間帯、バス会社によって、
用意されているバスはまちまち、
当然、金額もピンキリだ。

IMG_6184.jpg

今回は長い道のり、というころもあり、
評判のいいVIPバスを使うつもりでいた。
そのなかで「チャン・ツアー」は質がよく、時間も正確ということで、
このバス会社を利用する気になっていた。

ホテルからも近いバイヨーク・タワーへ。

バンコクで一番高いビルの近くにあるオフィスは、
夕方の遅い時間に訪れたせいか、
客もおらず、退屈そうな電話番の女のコが座っているだけだった。

「バスのチケット、買えますか?」

「OKよ、ここでも売ってるし、
 ターミナルでも買えるわ」

「VIP24でウドンタニへ行くバスを1枚」

「今日?」

「いや、明日の分。今、買えるかな?」

返ってきた答えは的外れで拍子抜けしたが、
どうやら彼女は英語があまり得意じゃないらしい。

「30日、ウドンターニ、1枚」

説き伏せるようにゆっくりわかりやすい言葉で伝えると、
彼女はようやく端末を叩き出した。

IMG_6183.jpg

「何時のバスがいい?」

「一番早いのは?」

「9:30かしら。席、空いているわよ」

「じゃあ、それを」

「520Bね」

9時間ほどの道のりで¥1500ほど。
旅行者を喜ばせてくれる金額だ。

手書きのチケットを目の前で切る。
キャッシュで支払いを済ませ、そいつを受け取った。

さあ、明日からバスの旅がはじまる。



CHAN TOUR @Baiyoke

↓ 「一人旅」もうすぐベスト10!! ↓ ワンクリックお願いします! ↓
にほんブログ村「海外一人旅」ランキング


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Back Street @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6176.jpg

この日も雨季の空は同じ表情をしていた。

9月29日、薄曇の空は気まぐれに雨粒をばら撒いている。
その雨の隙を狙って、昼ごはんを食べに出かけた。

ホテルはネットを介して、一泊$25(!)ほど。
この値段でも朝食がついていることにおどろかされるが、
ホテルが乱立するバンコクでは、
2~3,000円のホテルは山ほどあり、
当然、競争も激しい。

IMG_6180.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

値段ばかりでなく、サービス面も充実していないと客が来ないのだ。

上等とはいえないが、朝食はブッフェ・スタイルで出されていて、
宿泊客を集めていた。
コーヒーがあるだけでハッピーなのだが、
フルーツまで食べられるので、ありがたい。
前回の利用から気に入ってしまったのだ。

ホテルに近い路地裏を歩く。

狭い通りにもおかまいなしにクルマが通り、
バイクが擦り抜け、トゥクトゥクが排気ガスを撒き散らしている。
路地の両脇には屋台や車付きの出店が並び、
道幅をさらに狭めているが、誰もそんなことは気にしていない。

次々に注文が入る屋台を見つけ、列を作る。

IMG_6170.jpg
雨が降りはじめるとビニールをかけ、退散。止むとまた営業再開

前の人が注文したのだろうか、
大きなナベで炒められたゴハンが香ばしいニオイを放っていた。

「コッチもチャーハン、チョウダイ」

炒めている最中のナベを指差すと、
店のオニイチャンが頷いてくれた。
これで注文完了。
あとは店の横に並べられたテーブルで、黙って待つだけだ。

プラスティックのイスに座ったまま、路地裏を眺める。

職場の制服スタイルで甘いものを買う女のコ、
持ち帰りのヌードルを詰めてもらっているアンチャン、
リアカーの上の果物を選り分けているオバチャン、
毎日繰り返されているだろう、路地裏の光景。

IMG_6171.jpg
勝手に名づけた【イカ・チャーハン】は30バーツ

やってきたのはイカが入ったチャーハン。
予想外にもブツギリのトマトがウマイ。
うまいなあ、と声に出してみると、
向かいのテーブルのオヤジサンが、
こちらを見てニヤリと笑った。

自分も風景の一部になった気分で、香ばしいゴハンを頬張った。


↓「旅行」部門、5位躍進中! ↓ ポチっとここをクリックでランキング上昇! ↓
BS blog Ranking
タイ屋台の牛すじレッドカレー
タイの屋台ゴハン
屋台ごはん
本場トムヤム春雨56g
チキン春雨45g

nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Double Room @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6135.jpg

ホテルに戻ったのは別の理由があった。

スコールを言い訳にしてみたが、
部屋の変更に狙いがあったのだ。

割り当てられた部屋はツイン・ルームだった。
事前のブッキングで「ダブル」をリクエストしていたものの、
チェックインが昨夜の未明になってしまったので、
ダブル・ルームは売り切れていた。

夜中のチェックインでゴネても仕方がない。
翌日、部屋を変えてもらうことを告げ、さっさと部屋に上がった。

IMG_6166.jpg
激しいスコールにはさすがのタイの人も傘利用

通常、ホテルのチェックアウトは12時。
この時間の前にフロントに行くと、
忙しくて相手にされないうえに、
部屋は掃除されていないので、希望の部屋も確保できない。

午後の早い時間に声をかけ、部屋をキープ。
掃除が上がっていなかったら、荷物は後で運び入れればいい。

ホテルのロビーに着くとスコールが激しく地面を叩きはじめた。

「You so Lucky」

扉の外の雨音を聞いて、ドアマンが笑顔でいう。
親指を立ててみせ、フロントへ。

「ダブルの部屋、用意できました?」

「ダイジョウブです。でも今、掃除中です」

「じゃあ、荷物だけ動かしておくよ」

部屋を変わる際、大事なことがある。
自分の荷物を動かすのは、
ベルボーイに頼んで、運び入れてもらうのもアリだが、
手際よく使っていた部屋を空けたほうがいい。
そうすれば掃除に入れるので、ホテルはその部屋を売ることができ、
ムダな空き部屋を出さずに済む。

ホテルサイドの問題だが、
手際よく済ませれば、「好ましい客」として受け取られる。
「部屋を変えてもらう」なんていうのはホテル側には手間でしかないが、
臨機応変に済ませると、手馴れた客ということで、扱いが変わる。

『XXの部屋を希望している客がいるんですが、
 部屋がないので、変わってくれませんか?
 そのかわり、上階のスイートを用意します』
なんてハナシが出てくることもあったりするのだ。

IMG_6152.jpg
このブログ 今何位?

新しいカギと古いカギを持って、お引越し。

引越しを見越していたので、荷物はホトンドあけていない。
忘れ物のチェックだけして、フロアを移動した。

すると・・・

ダブルの部屋では、まだ掃除が終わっていなかった。

「サワディ~」

開いていたドアをノックし、部屋に入る。
ベッド・メイキングのおばちゃんが忙しそうに働いていた。
こちらに気づいて、慌ててヨゴレものや掃除機を片付けようとしている。

IMG_6128.jpg
窓の大きいUPGRADEの部屋がもらえた

「ああ~、マーペンライ(だいじょうぶ)、マーペンライ」

稚拙なタイ語で語りかけ、バッグだけ置かしてもらった。
掃除している部屋に居ても仕方がない。
コーヒーでも飲もうとロビーに降りた。

掃除の終わりかスコールの降り止みか、この後はそれ次第。


↓こ、このブログが1位?↓
ブログ☆ランキング投票!プレゼント付!
ホテルによって仕入れ値が異なるので、ドチラも要検索!
エクスペディア:キャンペーンバナー
nice!(21)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Pratunam @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6160.jpg

たどり着いた店はいつものように忙しくしていた。

店の名前は「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」、
カオ・マン・ガイ=チキンライスの専門店だ。
食事時を外しても客は居るし、
テイクアウトを待つ客は切れることがなく、
ピンクのポロシャツは忙しそうに動いている。

ガイドブックにも乗る有名店だが、
観光客に巡り合ったことがないのは偶然かな。
まあ、席がなくなるほど混み合う食事時に来るほど酔狂ではないが。

勝手に席に座ると、
前を通る店員に指を一本立ててみせるだけで、察してくれる。
ほんの少し、間をおいて、
カオ・マン・ガイ一人前が御登場。

IMG_6162.jpg
清潔で明るい店内、飯時でなくても客が居る

「チキンライス」を知らないあなた、かなり損してますぜ。

ケチャップ味のアレじゃ、ありません。
鶏の出汁で炊いたご飯、
蒸しても芳醇な鶏肉、
そして鶏ガラからとったスープというチーム・プレーの賜物。

オリジナルはマレー系チャイニーズか、あるいは海南島か。
いずれにしろ客家系かな。
http://www.bangkoknavi.com/special/5000886 バンコク・ナビ

マラッカではライスをボール状に丸めたスタイル。
中国語では海南鶏飯(ハイナン・チーファン)、
ベトナムではコム・ガーと名を変えるが、
アジアでは同じスタイルでポピュラーな料理。

調べてみてわかったが、チキンライスばっかり食ってるぞ。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-05-14
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-20
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10

IMG_6144.jpg
このブログ 今何位?

カオ・マン・ガイ、30B、おお、なんとリーズナブルな幸福よ。

テーブルで会計を済ませ、
冷たいお茶をもらっていると、
店の外がにわかに慌しくなった。
人々は小走りで道を行き、
出店はそそくさと荷物を動かしている。

スコールが来る。
のんきなタイの人たちも、
雨が来るときだけは動きがよくなるのだ。
雨季なので、スコールは何時来てもおかしくない。
地元の人たちが慌しくするのだから、
雨は近いのだろう。

IMG_6149.jpg
バイク横付けで軽食購入、もはやドライブ・スルーです

降りはじめたら、コーヒーでも飲んでやり過ごすのもありだが、
どうやら雨粒が落ちてくるにはまだ間がありそうだ。
早めに見切りをつけ、
ホテルに戻るのが正解かな。
幸い、10分もあれば部屋にたどり着ける。

こちらの背中を押すように、激しい雷が鳴り響いた。

Raan Kaithong Pratunam


↓ブログ・ランキングに参加してます↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
★人気ブログランキングへ★
1セット箱なし(2人前)
蒸し
奄美の鶏飯
レンジ!05P21dec10

nice!(13)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Ratchathewi @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6140.jpg

空は薄曇で、雨季らしい色をしている。

9月28日、到着の翌日。
いつものように到着翌日はノンビリの朝。
日付が変わる時間のチェックインとなれば、なおさらだ。

深夜、ホテルにたどり着くと荷物を置き、すぐに通りへ出た。

6月に利用経験があるホテルだったので、
近所の屋台や出店など、辺りの雰囲気を知っているので気楽。

IMG_6133.jpg
焼きモロコシはその場で実だけ削って、袋に入れてくれる

出店でランチボックスを買い込み、
日本にもあるチェーンのコンビニ店で、
アイスコーヒーを買い、部屋に戻った。

フライトで疲れ、汗でべたついたカラダをシャワーで流し、ヒトココチ。

エアコンを強めに効かせた部屋で、
買ってきたコーヒーを口にすると、
なんともいえない甘ったるさで、この国らしい味がした。

IMG_6130.jpg

空とニラメッコしながら、遅めの朝食を摂りに出かける。

路地裏を抜け、パンティップ・プラザのある大きな通りへ出る。
激しくクルマが行き交うような大通りとなると、
大抵、歩道の半分は屋台や出店が占拠していて、歩きづらい。
みな、そんなことは気にも留めずに、
肩を交わし、上手にすれ違っていく。

通りの角にはヌードルの屋台がいて、
少しばかりの人を集めている。
フルーツを売っているリアカーもいれば、
路上に布を広げ、服や靴を売っている人もいる。
お菓子を焼いている屋台もいれば、
コーヒーを売る屋台もいる。

歩道を歩いているだけでも、眺めている眼が忙しい。

IMG_6132.jpg
屋台のほうが安くて早いので、利用する人に世代はナイ

雑然とした屋台、料理の香り、売り子の声・・・
なるべくゴチャゴチャしているほうがいい。
そのほうが「アジア」にいる感じが強く伝わってくる。

清潔なショッピングモールよりも、
豪奢な免税店よりも、
名所旧跡よりも
下らない飲み物や雑多な食べ物がそのことを教えてくれる。

人ごみに紛れながら、お気に入りの店にたどり着いた。

White Palaca Hotel


↓「旅行」部門 ランク10位奮闘中! ↓ クリックでさらに上へ!! ↓
FC2 Blog Ranking


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Phaya Thai @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6119.jpg

Phaya Thai(パヤタイ)の駅には、30分かからずに到着した。

各駅停車ながら、空港からこの所要時間、
しかも15バーツ(!)なら、誰も文句をいわないだろう。

エアポート・リンクからBTSへの通路は閉ざされていた。
終電に間に合わなかったのか、
はたまたゲートがまだ完成していないのか、
案内もなにもないのでわからなかったが、
こぞって歩く人の流れに任せて、路上に降りた。

路肩には客待ちのタクシーがドアを開けて待っている。

IMG_6121.jpg
ようやく完成を見たエアポート・リンク、車内は大江戸線サイズ

宿泊のホテルは6月の訪問で気に入った所をおさえている。
Ratchathewi(ラチャテウィ)という南側の隣駅だ。
どうやら中心地のSiam(サイアム)方面へ向かう電車は終わっているらしく、
北へ向かう人たちだけがBTSの駅へ上がっていく。

目指しているのがひとつ隣の駅なので、
BTSがあれば乗るか、という程度に考えていた。
タクシーを使うほどの距離でもなく、
また日付が変ったばかりの深夜帯なので、
ガッツリ乗車拒否を喰らいそうでもあった。

ドライバーが上げる客引きの声を無視して、バッグを担いだ。

こういうとき、荷物が軽いと助かる。
バッグはリュック・スタイルのキャスター・バッグ。
サイズは小さいが、空港などでは引きずればいいし、
安宿を探して歩き回るときなどは背負ってしまえるのが強みだ。

IMG_6125.jpg

大通りを南へ。

アライバル時に降っていた雨はすっかり上がっていた。
なかなかの幸運がまとわりついているらしい。

歩くことを踏まえて、
出発前から地図を見て調べておいたのだが、
パヤタイの駅から目指すホテルへは、
対角線を結ぶようにショートカットすれば、5分もかからないロケーションだ。

ただショートカットできる道路が地図上になく、
大通りを南に下り、
そこから左に折れて、
また大きな通りを巡り、
回り込むようにホテルにたどり着かなけばならないらしい。
地図にならないような細い路地しかないのだろうか。

どうも解せなかったのだが、歩いてみてナゾはアッサリ解決した。

IMG_6123.jpg
一泊2,000円ほどのホテル

大通りからショートカットできるはずのエリアは、
高級アパートだか、プライベート・マンションが立ちはだかっていた。
入口にはゲートがあり、警備員が固めている。
う~ん、これで道路がなかったわけね。

パヤタイ駅からラチャテウィ駅へは10分程度。
涼しい雨季とはいえ、歩き出すとすぐにじっとり汗ばんでくる。
ラチャテウィ駅からさらに5分ほどを刻み、ホテルに到着した。

フライトで固まったカラダをほぐすのにはいいエクササイズだ。


↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
ブログのランキング★ブログセンター


★エクスベアのバナー★海外ホテル全て最低価格保証



nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Airport Link @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6120.jpg

到着ロビーから、地下にあるホームを目指した。

入国審査の混雑で、23:30は過ぎていた。
最終電車は行ってしまったかもしれないが、
オープンしたばかりのエアポート・リンクの雰囲気だけでも、
眺められればと思い、改札口へ向かってみた。

アライバル・フロアから鉄道のフロアへの造りは、
シンガポール・チャンギ空港のMRTに似ている。
クルマが走れるぐらい広くて、明るく、清潔だ。

真新しい自動改札のそばには係員が立ち、
券売機の横のブースはまだ閉ざされていなかった。

ダメモトでガラスの向こうに話しかけてみる。

IMG_6118.jpg

「パヤタイまでいくら?」

エアポート・リンクの最終駅である「パヤタイ駅」は、
バンコクの中心地であるサイアムから2駅北に上がったところだ。

「15バーツよ。券売機はまだ使えないからチケット買うならここよ」

「ラスト・トレインはまだあるの?」

「ダイジョウブよ」

空港鉄道はパヤタイ駅のひとつ手前までノンストップで走る「特急」が100B、
「各駅」なら15B、約30分でたどり着く。
1パーツは3円しないので、驚くような値段だ。

IMG_6117.jpg

1月、6月のタイ紀行をご参照いただければわかるが、
サイアム駅周辺までタクシーを飛ばすと約2~300B。
これに高速料金40Bを加え、チップを払ったとしても、
日本円にして1500円かからない。

タクシーで30分飛ばして、この値段。

エアコンが効いた後部座席に埋もれているだけで、
ホテルの前まで運んでくれるので、こちらがラクに決まっているのだが、
開通したばかりのエアポート・リンクをちょっとばかり観察。

ダイジョウブ、といわれつつもWebでみた終電の時間は過ぎている。

電車ないのにチケット売らないよなあとか、
他に客がいないよなあとか、
アレコレと疑心暗鬼に陥りながら、
エスカレーターで地下のホームに下りる。

IMG_6122.jpg

ひと気のないホームで待っていると、
同じように到着客がパラパラとエスカレーターを下ってきて、
次第にホームはニギヤカになっていった。

人が集まるのを待っていたかのように、列車が滑り込んできた。




朗報!

このブログを読まれた方に!

エクスペディアで「10%OFF」キャンペーン開催中!

2010年12月31日までの申し込みで、
2011年 3月31日までチェックアウトの宿泊に適用されます。

クーポン・コードが必要です。
コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きください。
(捨てアドでOKです。メール後、削除します)

代わりといってはなんですが、
ここのバナー経由でブッキングしてくださーい!

広告料(アフィリ)として、ちょっとだけ利益が出ます。(1%かな?)
(みなさんに損はありませんので安心の上、ご利用を!)
にほんブログ村「海外一人旅」ランキング



1 都市名をお選びください

2 日程・宿泊者情報を指定してください





nice!(13)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

To Suvarnabhumi @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6115.jpg

1月、6月に続いてのバンコク行きとなった。

今回はガイドブックがらみの取材でラオスがメイン。
ダイレクトにヴィエンチャンに飛ぶより、
バンコクへのフライトが安く、
陸路でラオス入りするルートを選択することにしたのだ。

09年はソウルに入り浸りで、
見知らぬ国を歩くことなく終わってしまった。
遡ってみると未踏の地は、
07年のヴェトナム縦断、
ユーラシア最西端訪問以来。

ちょっと新規開拓をサボり過ぎ。

http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-09-02 カンボジア・ヴェトナム紀行
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-04-08 ポルトガル紀行

この「ヴェトナム縦断」の際も、
安いフライトでバンコウに飛び、
タイ~カンボジア~ヴェトナムと陸路で越境を重ねた。
利用客の少ない国へ飛ぶより、
フライト頻度の激しい国のフライトを使ったほうが安上がりなのだ。

IMG_4536.jpg

日本からバンコクへのフライトは、
多数の航空会社が乗り入れていて、価格競争も激しい。
格安チケットを狙う側としては、好ましい状況だ。

日本の重かった扉もようやく開き、
ロー・コスト・キャリア(LCC)の乗り入れも決まったことで、
人気のこの路線はさらに競争が激化するかもしれない。

LCCの代表格でもあるエア・アジアやタイガー・エアに、
東南アジア内での搭乗した経験があるが、
180cmを超える身としては、
シート・ピッチの狭いLCCで、
太平洋を飛ぶロング・フライトに乗りたいとは思わない。
ヒザが磨り減ってなくなったら困る。

ただLCCの価格に引きずられ、
日本のマーケット自体が動くことには大きく期待です。

IMG_6116.jpg

18:30に成田を飛び立つUA881便は混んでいた。

後方の安い席からビジネスまで、空いているシートがない。
ビジネス・クラスは巨漢が多い。
アメリカからの乗り継ぎ客で埋まっているのだろう、
無償アップ・グレードの恩恵は巡ってこなかった。

それでもシルバー・メンバーなので、
シート・ピッチの広い「エコノミー・プラス」が無条件で割り当てられる。
ヒザ小僧が磨り減ってなくなる心配もないので、
これが繰り返しユナイテッドを使う理由にもなっているかな。

23:00、バンコク・スワンナプーム空港に到着。

予定より10分早く到着したのだが、
この時間にしてはめずらしく入国審査が混み合っていた。
少しばかり、気を揉みながら、長くなった列に並んだ。

実は8月末に開業した「エアポート・リンク」の最終が気になっていた。

IMG_4538.jpg
http://www.thaiair.co.jp/travelinfo/airport/nbk/index.html タイ航空・スワンナプーム空港案内

できるできる、といわれ続け、
反政府デモやら選挙やらで、開業は延びに延びていた。
その空港鉄道がようやくこの夏、動き出したのだ。

WEBのダイヤによると空港からの最終電車は23:30。
預け荷物がないので、入国から地下のホームにスムーズに進めば、
理論的には間に合うはずなのだ。

果たして。




朗報!

このブログを読まれた方に!

エクスペディアで「10%OFF」キャンペーン開催中!

2010年12月31日までの申し込みで、
2011年 3月31日までチェックアウトの宿泊に適用されます。

クーポン・コードが必要です。
コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きください。
(捨てアドでOKです。メール後、削除します)

代わりといってはなんですが、
ここのバナー経由でブッキングしてくださーい!

広告料(アフィリ)として、ちょっとだけ利益が出ます。(1%かな?)
(みなさんに損はありませんので安心の上、ご利用を!)
エクスペディア海外ホテル最低価格保証「他社より1円でも高ければ差額返金+1,000円プレゼント」
↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓ クリックしていただけると、書き手の励みになります ↓
JRANKブログ
nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

Fly to [Thailand (Bangkok)]

IMG_6107.jpg

遅々として進まないブログ更新ですが、
ようやく「9月の毎月ソウル」を終え、
9月下旬に向かった「ラオス編」に突入します。

「10月の毎月ソウル」、
新しくなった羽田の国際ターミナルから飛んだ
「11・12月の毎月ソウル」と、
2010年の旅物語は詰まっていますが、
更新が早いか、越年が早いか。

がんばって執筆しますので、呆れずにお付き合いのほどを。


/////////////////////////////////////////////////////

出発前、めずらしく雨が降っている。

9月27日、秋雨に蒸し暑いがつきまとう。
京急に乗り、品川で「エアポート快特」を拾い、成田へ。
羽田空港からやってくるこの「快特」は、
都営線の駅を飛ばし、京成の「スカイアクセス線」を走る。

そのおかげで20分ほど時間が短縮され、
神奈川の南端に住む身としては助かる。

IMG_6109.jpg

神奈川県から成田空港、というのはけっこう厄介で、
ターミナル駅である横浜駅から、
NEXを使っても90分で4,000円弱、
エアポート・リムジンが90分、3,500円と、
高くて、やたら時間がかかる。

前述の「エアポート快特」をうまく捕まえれば、
京急~都営~京成の在来線が107分で1,630円。
これがベストのコスト・パフォーマンス。

羽田の国際化、といっても空港のサイズに限界があり、
空港アクセスはなんとも神奈川県民泣かせ。
米軍から空母でも借りて、横須賀の沖に浮かべてくれないかなあ。

ツアコン時代からあきらめ顔だったが、
当初は添乗員も成田エクスプレス利用が可能だった。
ある日、「経費節減」の名の下、
「スカイライナーのみ」なんてお達しが出て、
この業界、長くないな、なんて思ったっけ。

IMG_5299.jpg

その頃と比べるとすっかりバカ広くなった第一ターミナル。

スターアライアンス用の自動チェックイン機で、
搭乗券を受け取り、出国へ。

夕方の成田出国はアジア便、アメリカ便が重なるので、いつも混んでいる。

この日も例外でなく、行列はけっこう長いが、
それを気にも留めずに「自動化ゲート」へ。
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyukan63.html (自動化ゲート案内)

あいかわらず広報活動はされてないらしく、こちらは無人。
ゲートはひとつだけだが、
パスポートを読み込ませると、
アッという間に出国手続きは終わり、
長い列に並んでいる人たちからは奇異の眼で見られたりする。

IMG_2603.jpg
自動化登録は無料なので、
年一回しか海外旅行に行かない方でも登録したほうが便利ですよ。
出入国で長い行列に並ばなくて済みますからね。
あ、でも、いっそ普及活動も広報もされず、
このままガラ空きのゲートのほうがいいかな。
今のまま、変わらないあなたでいてね、である。

ボーディング・パスを受け取り、
X-ray検査を過ぎ、
出国を済ませ、
免税店を避け、
KALビジネスクラス・ラウンジへ。

電車を降りてから、わずか15分後にラウンジのコーヒーでヒトココチ。




朗報!

このブログを読まれた方に!

エクスペディアで「10%OFF」キャンペーン開催中!

2010年12月31日までの申し込みで、
2011年 3月31日までチェックアウトの宿泊に適用されます。

クーポン・コードが必要です。
コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きください。
(捨てアドでOKです。メール後、削除します)

代わりといってはなんですが、
ここのバナー経由でブッキングしてくださーい!

広告料(アフィリ)として、ちょっとだけ利益が出ます。(1%かな?)
(みなさんに損はありませんので安心の上、ご利用を!)

↓「旅行」部門、5位躍進中! ↓ ポチっとここをクリックでランキング上昇! ↓
BS blog Ranking
バーゲンハンター最大70%OFF(毎日更新)
nice!(17)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

さぁて、帰ります! from Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6754.jpg

ナンダカンダと帰国です。

12日間の旅もエピローグ、数時間後には空港です。
ホテルを移動して、エアポート・ホテルから。

8日の早朝6:50の便なので、
「バジェット・トラベリング」の工夫を凝らしてみました。
アホらしくて、マヌケかもしれない流れを一説。

まず、「エクスペディア」の「¥1,000割引クーポン」を利用し、(下記参照)
空港送迎のついたエアポート・ホテルを確保。
¥1800ほどのホテルなので、
減額して、1泊¥800とゲストハウス並みの値段になりました。

連泊していたサービス・アパートは昼にチェックアウト。
バゲージを預け、最終日の街歩きへ。
調味料やちょっとした土産を買い揃え、
夕食を食べて、ホテルへ戻りました。

IMG_6877.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

駅に近いので、MRTに乗り、隣駅へ。

マッカサン駅からエアポート・リンクに乗り換え、空港へ。
(開業料金の15Bは途中から乗っても一緒、全線均一)

空港の到着ロビーで、ホテルのバナーを持ったスタッフを見つけ、
同乗の到着客を15分ほど待ち、シャトル・バンでホテルへ。
15分ほど走って、ホテルにチェックインです。

19時に出て、20時に部屋に着いてました。

これで完了。
あとは4:30の空港行きシャトル・バンで出発ですね。

開業したばかりのエアポート・リンクが安いこと、
クーポン利用で安価にエアポート・ホテルが取れたこと、
これが重なったので、ちょっと手間のかかることをしてみました。

元々、駅から近いロケーションに泊まっていますしね。

エアポート・ホテルの周りも歩いてみましたが、
(たぶんバンナー地区)
な~んにもなかったので、
エアポート・リンクが動いている深い時間まで、
中心地にいてもよかったかも。

そうなるとホテル取らないで空港でもよくなっちゃうかな。

ユナイテッドだと、4:00過ぎにチェックアウトしないとしないとならないので、
最終日のホテル代がけっこうムダ。
ならば、とシャワーが使えて、ベッドでしっかり寝られるので、
¥800はお得かなあ、と。

IMG_6828.jpg

市内から空港へは200Bほどで、早朝なら高速(+40B)は不要。
ちなみにホテル前で客待ちしているタクシーは、
メーターでなく「500B」とか平気で言ってきますし、
最近は「ターボ・メーター」と呼ばれるインチキ・メーターもはびこっているようで。
朝っぱらからそういうの相手にするのも疲れるので、
前日に電車でエアポート・ホテルへ、なんてのもありかな、と。

まあ、これも一人の機動力を生かしたから、できることかも。




朗報!
このブログを読まれた方にもうひとつ朗報!

一泊¥1000割引のクーポンです!
海外でも国内でも利用可能!

先日までのブログ記事には、
エクスペディアでは「3泊すると¥5000割引」というキャンペーンも掲載中!

クーポン・コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きいただければ、折り返します。
(捨てアドでもOKです)

代わりといってはなんですが、
ここのバナー経由でブッキングしてくださーい!

広告料(アフィリ)として、ちょっとだけ利益が出ます。(1%かな?)
(みなさんに損はありませんので安心の上、ご協力を!)
エクスペディア:キャンペーンバナー
「メッセージを送る」はSo-netサイドで廃止になったそうです。

nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

リターン・トゥ・バンコク from Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6707.jpg

昨日、深夜バスでバンコクに戻りました。

朝の6時にカオサンに到着し、
そのままタクシーでアソークのホテルへ。
朝のラッシュに捕まりましたが、なんとかたどり着き、
バゲージ預けて、街へ。

深夜バスだったので、部屋で休みたい気分でしたが、
最後部の座席を占有できて横になって眠れたのと、
ここで昼寝しちゃうと余計疲れが残りそうなので、
少しカラダを動かすほうが得策、と思い、街へ。

部屋の用意ができていないので、
午後にならないとチェックインできず、
居場所もないんですけど。

IMG_6711.jpg
このブログ 今何位?

戻ってきての滞在は、
「エクスペディア」の「¥5,000割引クーポン」を利用。(下記参照)

1泊¥3,000程度のサービス・アパートに3泊。
¥9000-¥5000で、「いいのかしら~」という値段です。
う~ん、出発時の新聞で見つけたクーポンが、
この旅で役に立つとは思わなかったなあ。

国境越えではいろいろとハプニングもあり、出会いもあり、
ネタをたくさん拾ってきたので、
そちらはまた後日、ブログに記載しますね。

って、6月のバンコク・ネタもUPがまだなのでした。

さて、明けて5日ですが、
ランチを食べに、近場のオフィスビルのフードコートへ。
シンガポール時代から慣れ親しんだ「ぶっかけご飯」を食べ、
PCパーツやおもしろいモノでも、
パンテップ・プラザあたりで探そうかなあ、と思っていたのですが、
なんだかカラダがダルい。

深夜バスの疲れが残っているか、
あるいは昨日、歩き回り過ぎたのかわかりませんが、
気持ちも乗らず、部屋に戻ることに。

出かけてしまうつもりだったので、
「クリーン・アップしてね」の札を出していたため、
部屋は掃除の真っ最中・・・。

「ごめんね~、戻ってきたわ」

IMG_6752.jpg

と告げると、概ね終わっていたようで。
ベッドメイクの男性が仕上げに掃除機をかけようとしていたのを、
OK、OKと切り上げてもらった。

「悪いね、掃除していたのに」

丁寧な仕事と愛想のいい対応だったので、
そっとチッピングすると、
これまた丁寧に「ワイ」(胸の前で手を合わせるタイ式の挨拶)されて、
チップを受け取ってくれた。

男性にワイされるのははじめてかなあ、と思いながら、
仕上がったばかりのサラなベッドに倒れこみました。

キレイなホテルでダラダラするのも旅の歓び。




朗報!
このブログを読まれた方に!
実はわたしもこのホテルをこれで!

エクスペディアでは「3泊すると¥5000割引」というキャンペーンが!
2010年10月15日までの申し込みで、
2011年 3月31日までの宿泊予約に適用されます。

クーポン・コードが必要です。
コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きいただければ、折り返します。
これはウソではないです(笑

ここのバナー経由でブッキングしてね!
広告料(アフィリ)として、ちょっとだけ利益が出ます。
(みなさんに損はありませんのでご安心を)
エクスペディア:キャンペーンバナー
「メッセージを送る」はSo-netサイドで廃止になったそうです。

nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

雨季のバンコクなう from Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_6171.jpg

雨季なので、がっつりスコールに追われてます。

6~10月はタイは雨季。
といっても降るのはスコールなので、
買い物やコーヒー飲んでいる間に止んじゃう。

シンガポールにいたころ、
ランチに出て、スコールが来ると、
スタッフが「帰れませーん」なんて、
悪びれる様子もなく、電話かけてきたっけ。

日本じゃ、殺されますね。
まあ、その辺がアジアっぽくて好きです。

さて、先日も泊まった安いホテルに逗留してます。

¥2,000しないんですが、
部屋のサイズや質はホリデイイン並み。
USのモーテルよりは全然内容がいい。

IMG_6123.jpg

こちらのサイトで【バンコク】⇒《White Palace Hotel》でご覧いただけます。

以前はカオサンあたりで、
一泊¥1,000程度のシングルに泊まってましたが、
Web代理店経由なら、
¥2,000以内でけっこういいホテルがあり、
最近はもっぱらコレ。

バンコクはホテルも腐るほどあり、
また物価も手伝って、ホテルが安いのが特徴なので、
安いツアーで来ると損しますよ。

個人手配で好きなエリアのホテルを押さえるか、
ホテル指定でいいホテルの滞在を楽しんでください。
アジアの場合、ホテルは少し贅沢したほうが旅が充実します。
言い方を変えると、
アジアでホテルをケチると、旅の質まで落ちてしまいますよ。

IMG_6121.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

やっと、空港からの鉄道「エアポート・リンク」も通常営業化。
やっと、です。

空港から街なかの「パヤ・タイ」まで各駅で30分、15B。

タクシーを飛ばすと200B+αですから、スゴイ価格差。
¥1,000しないので、タクシー飛ばすのが快適ですが、
ひとまず、ローカルな手段を選んでみました。

何を買うわけでもなく、
何を見るわけでもなく、
あっちこっち歩き回っています。

地元の食べ物を口にすると、少しだけ血流が地元に近づいた気がします。


↓ 「一人旅」部門奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
にほんブログ村「海外一人旅」ランキング

朗報!
このブログを読まれた方に!
エクスペディアで「3泊すると¥5000割引」というキャンペーン!
2010年3月31日までの宿泊予約を、
10月15日までに申し込めば、この割引が適用されます。

クーポン・コードが必要になりますから、
コードをお知りになりたい方は、
コメントに「パス希望」とお書きいただければ、
あなたのブログにコメントで折り返します。
(その後、削除してくださいね。あるいはフリアドでも送付します)

これはウソではないです(笑

エクスペディア:キャンペーンバナー
nice!(19)  コメント(9)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

開け!その眼を @Bangkok -完- [Thailand (Bangkok)]

IMG_5338.jpg

渋滞が名物のバンコクも、さすがに夜明け前はその名物もない。

空港への一般道は高速にも劣らない広い道路なので、
空いていればこちらを使える。
わずか40Bだか、高速料金も節約できるわけだ。

雨は前方を白く叩くほど落ちてきたり、急に降り止んでみせたり、
スコールらしい気まぐれさを見せている。。

容赦ない激しい雨がフロントガラウを叩くと、
さながら洗車機の中にいるかのようで、
ワイパーを最速にしても、速度を落とさないとならないほどだ。

オンボロ・タクシーはワイパーもヨレヨレで、
激しい雨をガーゼで撫でているような有り様だ。
運転手は速度を落とし、前方を睨んでる。
たぶん、溺れそうなので、身を乗り出して、息継ぎをしているのだろう。

IMG_5439.jpg
このブログ 今何位?

運転手の肩越しにメーターを見ると30kmを切っていた。

「おいおい」

極端なノロノロ運転にプレッシャーをかけるわけではないが、
後部座席で思わず、声が出てしまった。
空港までの時間が気になったが、
変にあおって、スコールの中、
タクシーでオリプル・アクセルも踏みたくなかった。

なるべなら生きて、空港に着きたいのだ。

空港に近づくにつれ、雨は収まりをみせた。
これでようやく巡航スピードに戻るかと思っていると、
今度は運転手の挙動がおかしい。

ヤケに首を回したり、肩を揉んだり、
ハッカ入りのリー・オイルを塗ってみたり、
頻繁に水を口にしたり、
その動きは明らかにアヤシイものだった。

『コイツ、眠いんじゃないのか?』

そう、思っていたが、連れの女性が不安がるといけないので、
今度は口にしなかった。

運転手に話しかけるにも、タイ語はわからないし、
英語は理解してもらえていない。
こうなったら、後部座席でニギヤカにやるしかない。

IMG_5476.jpg

午前4時過ぎのタクシー・ドライバー。
ヘンなクスリをやって、
フワフワしている状態じゃないことを願うだけだ。

白々しく、空港に着いてからの手順や免税店の話し、
日本に帰ってからの仕事の話などを、
ムダな大声で話しはじめた。

隣に座る女性を不安がらせたくはなかったので、
自分だけが急に大声で話しをしている。
イキナリ酔っ払いでもしたかのように、饒舌に。

運転手の動きとクルマの速度がアヤシクなると、
無理に大きめの咳払いを繰り返した。
運転手はそれに反応して、面を上げ、速度を上げる。。

『おいおい、本気でヤバイな。
クスリじゃなくてよかったけど』

見覚えのある大きな右カーブを曲がる。
スワンナプーム空港まであと少しだ。
こちらが風圧で揺れるほどのスピードで、
次々と「普通の」タクシーが追い越していく。

「もうすぐつきますねええ~」

意味のない車内アナウンスを大声で告げる。
声に反応して、運転手のカラダがピクンと動いた。

IMG_5474.jpg

隣の女性は不思議そうにこちらを見ている。
こうなるとただの「早朝バカ」、
あるいは「朝方ののヘンな人」だ。

「バカ」を乗せて、出発ホールにタクシーは滑り込んだ。

メーターの数字は「202」を示していた。
200Bを差し出すと、運転手はなにも言わず、受け取る。
2B足りないことに文句をいうよりも、眠くて上の空なのだ。

どうやら生きて飛行機に乗れるらしい。




6月のタイ紀行   -完-


この旅に伴った本
そして今夜もエースが笑う/山際淳司
雨の日には車をみがいて/五木寛之
知的な痴的な教養講座/開高健
活字学級/目黒孝二
ゴハンの丸かじり/東海林さだお


↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓ クリックしていただけると、書き手の励みになります ↓
JRANKブログ

nice!(18)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

目指せ!空港 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_5438.jpg

チェックアウトをスコールが出迎えてくれた。

午前4時、外はまだ暗い。
いつも纏わりついてくるムシ暑さも、
シャワーのように落ちてくるスコールのせいで柔らいでいる。

確実にスブ濡れになる雨が収まるのを待つ。

朝、早すぎて、ホテル張り付きのボッタクリ・タクシーもいない。
お別れに来てくれないとは悲しい限りだ。

IMG_5408.jpg

小降りになったところで、声をかけた。

「行きましょう」

「え?」

「通りに出ないとタクシーを捕まえられない。
ちょっと濡れるけど、がんばっていきましょう」

荷物ありの女性を雨の中、歩かせるのだから酷い話。
手伝ってあげたいが、こちらも同じようにバッグがある。
たいしたボディーガードだ。

追い立てるようにホテルの軒先から飛び出した。

昨夜のイサーン料理屋が並ぶ通りでタクシーを止めた。
都合よく、雨は少し収まってくれている。
トランクを叩くと、ドライバーが降りてきて、手作業で開けた。
荷物2つを放り込むと、なにやらトランクをゴムで止めている。

う~ん、なかなかのオンボロ・タクシー。

雨を避け、後部座席に飛び込むと、
オンボロながらエアコンがきつく効いていた。
これなら空港までの間に湿ったシャツも乾きそうだ。

IMG_5473.jpg
このブログ 今何位?

「スワンナプームまで」

「エアポート? 500B、OK?」

「おい。200Bだろ」

「400B、OK?」

連れのコは隣で固まっていた。

「メーター、200B。 I Know」

ダメなら降りるつもりで言い放ったこの一言が聞いたのか、
運転手はシブシブメーターを押した。

「ダイジョウブですか?」

「大丈夫、メーター倒したから。
最初、500っていいやがった」

「わたしだったら400で払ってたかも」

IMG_5416.jpg

「まあ、人生変わる金額じゃないけどね。
ダメなら降りようと思ってた。
この時間ならいくらでもタクシーいるし。
でも、もっと濡れるから、そちらから苦情が出たかもしれない」

フロント・ウィンドウを激しい雨が叩いてきた。


↓ブログ・ランキングに参加してます↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
★人気ブログランキングへ★

nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

集めろ!注目 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_5469.jpg

イサーン料理の店はニギワっていた。

Webでタクシーの相乗りを約束した方と
ホテルのロビーで待ち合わせた。
待つにしても、待たせるにしても、
滞在中のホテルなら、気が楽だ。

顔合わせたをした後、夕食がまだ、ということなので、
ホテルの南側に連なるイサーン料理の店へ向かう。

店は混んでいて、唯一空いていた一番奥の席に通された。

IMG_5432.jpg

オープン・エアのくつろいだ感じの店なので、
席に大差はないが、ビールを頼み、料理が運ばれてきても、
どうも落ち着かない。

なぜなら店のほとんどの人がこちらを向いているのだ。

通常、オープン・エアの店なら外を眺める形になるはずなのだが、
この店ではほとんどに人が内側、
つまり奥の席のコチラを向いている。

イサーン料理屋に舞い込んだ日本人客が珍しいのか、
はたまたこちらが一曲歌うのを待ちわびているのか。
従業員すら、こちらを見ている。

すると喝采の拍手ではなく、みなの口から深いため息が漏れた。

IMG_5447.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

背後の壁にかけられた大きな液晶画面ではサッカーを放送している。
ワールド・カップ、オランダ対ブラジル。
決勝トーナメント注目のカードがオンタイムで流れていたのだ。
ボールがブラジル・ゴールを逸れ、
みなが失意の声を上げたところだった。

食事をしながら、あるいは飲みながら、
店のほとんどの人がその試合を見ている。
もちろん従業員も。

IMG_5319.jpg

「なるほどね」

こちらを向いている原因がわかったので、
ようやく食事がノドを通り出した。

それまではポーピアソッドとパップンファイデーンムー、
パッタウフーとパッペッムー、
ヤムウンセンとカオパットぐらいしかノドを通っていないのだ。

さて、クイティヤオでもゆっくり食べるとしよう。


↓「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
FC2 Blog Ranking

nice!(12)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

探せ!掘り出し物 @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_5463.jpg

使い慣れたBTSアヌサーワリーチャイ駅からナショナル・スタジアムへ。

町の中心であるサイアムの隣駅、
ナショナル・スタジアムはシーロム線の終着。
高架線はぶった切られたように終わっている。
西側に寺や王宮など文化遺産が多いから、伸びていないのだろうか。
こいつが伸びれば、バックパッカーの聖地でもある
「カオサン」へも行きやすくはなるのだが、
延長計画は聞かない。

駅からの真近にある「ナショナル・スタジアム」は、
ワールドカップの予選などでも使われる由緒正しいスタジアムだ。
とはいえ、その外観は川崎球場か、神宮第二か、というぐらい素朴。
「ナショナル」という冠が大仰な気がする造りだ。

スタジアムでは、イベントの準備が行われていて、
スタッフが忙しそうに機材を搬入していた。

IMG_5452.jpg
このブログ 今何位?

午後になり、キツイ日差しとキレイな青空が広がっている。
雨季の気配は一休み、
立っているだけで熱くなってくる陽気だ。

スタジアムの西側の通りにはスポーツ店が並んでいる。

なにか気の利いたスポーツ・アイテムを、と思い、
ここに足を運んできたのだ。

どの店もビッシリとサッカー用品を並べている。
やはりスポーツ・マーケットの主流はサッカー、
人気のバドミントンや卓球が少しだけスペースを割かれ、
テニス用品は片隅に追いやられている。
しかもそれらの表示値段は押しなべて、高い。
需要が少ないから高いのだろうか。
これなら日本のネット通販で買ったほうが安い、という金額だ。

15,6軒はある店を覗いて歩くが、ピンと来るものがない。

スポーツ店の合間合間にウェアにプリントを施す店があり、
どの店も忙しそうに働いている。
PCプリンターの流れ作業でなく、
一つ一つ色を入れ、染めている手作業がおもしろい。
次々にTシャツやユニフォームに色が乗っていく。

IMG_5453.jpg

小さなスポーツ・ショップに人が集まっていた。

閉店セールか、在庫一掃かわからないが、
近所の高校生も押しかけている。
彼らに牽かれるように狭い店に割り込んでみた。

「タオライ?」
サッカー用品やTシャツは表示価格より、
さらに割り引かれているらしく、
高校生たちは気になるものを手に取っては、
矢継ぎ早に「いくら?」と尋ねている。

IMG_5468.jpg

混み合う店内を眺めてみたが、
琴線に触れるものがなく、カラ手で店を離れた。
店はあるものの、獲物はなく「ボウズ」か。

大通りの向こうにあるTESCOで冷たいコーヒーでも飲むとするか。




↓ブログ・ランキングに参加してます↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
★人気ブログランキングへ★

nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

吼えろ!辛さに @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

IMG_5457.jpg

汗を流し、体勢を立て直して、通りへ出た。

見慣れた通り、馴染みのエリアというのは、
ものすごく安心感がある。
半年ほど前に数日滞在しただけだが、
気持ち的には住民票を置いているかのごとくだ。

前のホテルからの移動距離は思ったよりも近かった。
カタカナの「コ」の字を下からなぞるように歩くと、
すぐに見覚えのある通りにたどり着いた。

ホテルの南側に当たる通りには、
スーパーやレストランが軒を連ねている。
角を曲がると、記憶にある風景と重なり、
結局、30分かからずにたどり着くことができた。

いくら荷物が軽いといっても、
タイの7月に表を歩けば、5分で汗まみれだ。
エクササイズでもこなしたかのように汗を滴らせ、
ロビーを水浸しにして、チェックインを済ませると、
ドアを開けるか否かで、シャワーに飛び込んだ。

IMG_5449.jpg

ホテルは1月に来たときと少し雰囲気が変わっていた。

家族経営のようにノンビリしていたはずのスタッフが、
揃いのハデなポロシャツ姿に変わって、キビキビ動いている。
ウェルカム・ドリンクまでが供せられて、
経営者かマネージャーでも変わったのだろうか。
とはいえ、大きく変わったのはハデなポロシャツだけのようだ。

公園に沿ったホテル前の細い路地を歩く。

前回発掘したウマイ「牛肉麺」を食いに行こう、と企んでいた。
この店です↓
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-29

が。

閉まっている。
今日はただの木曜日なのに。
ランチタイムに閉まっている、ってなに?

IMG_5459.jpg
このブログ 今何位か見てみよう!

麺屋との通りの角に屋台が出ていた。
1月に来たときもいた店だが、食べる機会はないまま。
「牛肉麺」を昼飯にし損ねたので、そこでのランチを決めた。

タイ米に肉そぼろとタケノコの炒め物をかけてもらう。
「ぶっかけご飯」、25B。

路肩のイスに腰掛け、食べてはじめると、
タクシー・ドライバーやガードマンが手際よく頼んでは、
さっくりと食べて、小気味よく立ち去っていく。
主婦だろうか、数人前のオカズを包んでもらっては帰っていく。
次から次にひっきりなしに客が来る屋台だ。

客と店のオバチャンとのやり取りをおもしろく眺めながら、
タケノコの炒め物を頬張る。
辛くないであろう色合いを選んで頼んだやつだったが、
こいつが猛烈に辛かった。

「かれ~」

思わず日本語で口に出すと、みながいっせいにこちらを見る。
辛さには強いはずだったのだが、
このタケノコは度を越していた。
青椒肉絲(チンジャオロース)の亜流じゃないのね。

「X+*@!」

派手な蛍光服を着たガードマンのオッチャンが、
なにか言いながら、立ち上がる。
タンクからカップに水を汲むと、こちらに差し出してくれた。

「ああ~、こっぷんかあ(アリガトウ)」

IMG_5465.jpg

水を口にしながら、礼をいうとオッチャンは笑っていた。
店のオバチャンも笑っている。
こちらの皿を指差し、
「辛いならご飯足そうか?」と言っているらしい。
言葉はわからなくても素振りで通じていた。

辛さで再び咳き込みそうなるのをこらえながら、
「あろ~い!(オイシイ)、ろ~んな(でもカライな)」と告げると、みなが笑う。

まったく、日常生活にしょうがない日本人が紛れ込んだものだ。


↓「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
FC2 Blog Ranking


nice!(14)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
前の30件 | 次の30件 Thailand (Bangkok) ブログトップ