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Night Bazaar @Udon Thani [Thailand (Bangkok)]

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町に肩透かしを食らい、すっかり意気消沈していた。

それでもどこかで夕食は摂らなければならない。
屋台で買って、エアコンが効いた部屋で食べてしまうのもアリだが、
それでは味気なさ過ぎる気がした。

ホテルに戻り、スタッフに問いかける

「この近くで夕食がとれる屋台のエリアとかないですか?」

フロントの女のコは英語が苦手らしく、
うしろの事務所に助けを求める声をかけた。

「どうしました?」

奥から出てきた女性は、
東南アジアらしくないキレイな英語で語りかけてきた。

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古いホテルだが設備は充分。シングル300B

「あ、この辺りに手軽に食事がとれるところがないかと思って。
 地元の人が行くようなところでいいんです」

「タクシーで? 歩いて? 
 少し遠くても大丈夫?」

「歩いて行けるならベターですね」

「20時を過ぎると駅の周辺でナイト・バザールがオープンするわよ。
 そこならいろんな店があるわ」

「時間的にちょうどいいですね」

「ホテルの正面から大通りを横切って10分ほど歩くけど、
 そのぐらいでちょうどいいわね」

そういうと市内の地図を広げ、目印をつけてくれた。

「ところでウドンターニのお勧め料理ってありますか?」

「う~ん、あんまり思いつかないわねえ」

「ありがとう、早速行ってみます」

「人が集まるところだから、貴重品には気をつけてね」

キレイな発音の英語と品の良い素振りに気をよくして、
翌日のヴィエンチャン行きのバス情報なども教えてもらった。
まさかタイの田舎町でていねいな英語の説明を受けることができるとは、
思ってもいなかったのだ。

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バザールでは地元の人が食事やオカズを買って帰る
ナイト・バザールは元気でニギヤカだった。

食べ物の屋台が並ぶだけの田舎の屋台街、と思っていたのだが、
駅前の広くなったエリアには、
衣料品、化粧品、アクセサリー、バッグなど、
ありとあらゆるものが並んでいた。

さながら夜のショッピング・モールで、
DVDやCD、電化製品を売る店もあれば、
精肉から野菜を扱う出店まであり、
ここにくればなんでも買えそうだった。

ある一角を食べ物屋台が占めていて、
その向こうにはBARが欧米の観光客を集めていた。

地元の人たちはバイクで乗りつけ、
家族であるいはカップルで楽しそうにブラブラしている。
ここには窓こそないが、
夜のウィンドウ・ショッピング・スポットなのだ。

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服からクツ、バッグまで夜とは思えない品揃え
観光用のナイト・マーケットなどではなく、
熱さが去った時間に開かれる地元の人が集う市。
これは暑い夜を涼しい外で過ごす、
東南アジアの知恵のひとつ。

この元気さがあるから、
昼間のショッピング・モールがうら寂しかったのだろうか。

夜とは思えない明るさと陽気な声の中、カメラ片手に歩き回った。



Night Bazaar

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