オカエリの前に @Seoul [South Korea (Seoul)]
5月21日、滞在2日目。
朝から小雨が降っていた。
天気に引きずられるように疲れが色濃い。
寝不足になりながら〆切を上げてやってきたからだろうか、
忙しいのにテニスの試合に躍起になっていたためだろうか、
その理由はよくわからないのだが、疲れているのは確かだ。
いつものように東廟(トンミョン)にある「SPAREX」へ。
広い浴槽でカラダを癒し、冷水プールで熱を持った筋肉を解した。
ケイタイが鳴り、夕食の誘いを受けた。
香港から常連のゲストがやって来るらしく、
到着の流れで鐘路(チョンノ)で夕食をしましょう、というもの。
待ち合わせまで時間があったので、鐘路に沿い、西に歩いた。
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東廟から東大門、そして鐘路6路、5路、4、3・・・と歩く。
東大門から続く「問屋街」は薬屋通りや登山用品店が軒を連ねたり、
生花や植木が路上を埋めたりと丁目ごとに表情を変えていく。
そして待ち合わせ場所の鐘額(チョンガク)から鐘路の飲み屋街へ。
「肉が食べたい」という香港人のリクエストで、
男3人、焼肉店に転がり込んだ。
オーダーは韓国人の彼任せ。
テジコギやプルコギがテーブルに並ぶと、
3人で手際よく肉に熱を入れ、次第に会話にも熱が入っていった。
ちなみにこの3人の語学スペックは、
韓国人=母国語・韓国語+北京語◎、英語△、日本語X。
香港人=母国語・広東語+北京語○、英語○、日本語X。
日本人=母国語・日本語+北京語△、英語○、韓国語X、というものなので、
会話はそれぞれがバラバラにおのおの好きな言語をしゃべるという状態。
なので、店内の普通のお客さんが時折、奇妙な顔でコチラを見渡していた。
ガッツリ食べた後、義務のようにカフェへ向かう。
ソウルっ子は昼食の後にカフェ、夕食の後にもカフェ、もちろん合間にもカフェ、
というぐらいカフェを常用している。
カフェの隣にカフェがあるような街は世界中でもこの街ぐらいだろう。
「コーヒー飲みながら、少し歩きたいなあ」
香港人の彼がポツリとつぶやく。
「フライトで疲れてないの?」
「いや、飛行機乗ってきたからカラダ動かしたいんだ」
韓国人の彼の心配をよそに彼が答えた。
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「じゃあ、チョンゲチョン(清渓川)でも歩いて帰りますか」
「いいけど、ホステルまで1時間ぐらい?
ふたりはダイジョウブ?」
ふたたび韓国人の彼が気を使い、心配していた。
ホステルまでは鐘路を西に下るだけ、
地下鉄なら4つほど、バスでもまっすぐで15分かからない距離。
川沿いを歩いて向かっても30分ソコソコでたどり着くだろう。
「川を下って、E-martまで30分ぐらいじゃない?
そこから左に折れてホステルまでさらに5分だね」
「歩いたことあるんですか?」
「あるよ、真夜中に」
「オンナのコと?」
「パーボ(ばーか)。夜の写真撮りたくて電車拾わずに歩いたんだよ。
それにオンナのコが夜中に1時間も歩きたがるかよ」
「あ、そっか。パボですね~、ぼくは」
「夜の清渓川はデートにはいいね」
他愛のない会話を交わし、歩みを進める男3人。
川べりの遊歩道には時折、カップルが腰を下ろしている。
「デートにはいい時間ですネ」
「おれらもデートか、コレ?」
「手でもつなぎますか?」
「金もらってもイヤデス」
大きな笑い声が川面に響いた。
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カップルの多い川ですねー!
delfinさんは何ヶ国語話せるんですか?
アタシは日本語オンリーです・・・(笑)
by otemoyan (2011-09-14 10:45)
>otemoyanさん
清渓川は市内にあって、静かなので、必然カップルが多いですね。
あ、でも家族連れでも散歩してますよ。
ウォーキングに燃えている人もいるし。
ナゾの等間隔はカップルの世界共通ルールみたい(笑
語学は2ヶ国語だけですよ。
関東弁と関西弁。
あとは英語ですが、
訛りの強いシングリッシュなので、ナニ人かアヤシまれます。
アイサツと数字だけなら、
ツアコン時代に覚えたので、10ヶ国語ぐらいいけるかな?
なんの役にも立ちませんが~~
by delfin (2011-09-16 13:48)