路上の気配 @Seoul [South Korea (Seoul)]
空はスコンと抜けて、冬の表情を見せていた。
11月26日、
天気予報によると今年一番の冷え込みらしく、冬の空気が心地よい。
街なかではホテルやショッピング・モールが、
おもむろにクリスマスの飾りつけ。
一斉に、という雰囲気はカケラもなく、
それじゃあ、そろそろうちもやりますか、という腰の上げ方だ。
屋台はすっかり冬の色を濃くしていて、
周りをビニール製のテントで覆い込み、冬対策もパッチリ。
このテントはこちらの言葉でいうと「ポジャンマチャ」、
こいつのおかげで屋外でも冬の客足は途絶えない。
店先から上がる湯気が冬の訪れを知らせている。
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外での飲み食いが大好きなソウルっ子は、
夏でも冬でもお構いなしに屋台や店先のテーブルを囲む。
歩道や店先の空きスペースに置かれたテーブルは、
寒かろうが暑かろうが、人を集める。
熱い夏の夜は声高に盛り上がる発散の場であり、
寒い冬はカップルが肩寄せ、ささやく場になっている。
「外での飲み食いを禁止したら、きっと暴動が起きますよ」
以前、ホステルにいたソウルっ子のスタッフが、
冗談交じりにいっていた言葉を思い出した。
隣の席や音、時間を気にせず楽しめる習慣がうらやましい。
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シンガポール時代のランチも夜の飲みも外のテーブルだったなあ。
壁も天井も持たない空間は、
スコーーンっと抜けていて、
隔たりも持たないせいか、気分的にも明るくなり、
自然、声もでかくなる。
すべての制約から解放されていた気がするのだ、時間の制約さえも。
きっとそこに戻りたくて、それに浸りたくて、
東南アジアを繰り返し訪れているのだ、自分は。
日本人の生活はあまりに縛られている。
翌日の仕事にしろ、終電の時間にしろ、
暮らしにしろ、社会生活にしろ、
法律にしろ、ルールにしろ、
ヒトの目にしろ、噂バナシにしろ、
自由は一体、どこにあるのだろう。
どんどんキレイになり、近代化が進むソウル。
古い建物や懐かしい通りが壊され、失われていく。
それでも路上のテーブルはそのままに、
人々は当たり前のようにそのままを楽しんでいる。
韓国人の意地を保つかのように。
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