少し煙たく @Seoul [South Korea (Seoul)]
薄曇りの空に風が強く、涼しい。
梅雨時季だというのに雨が少ない。
蒸し暑さもキビシくなく、過ごしやすい。
昨夜はリビングの宴会がさらに盛り上がり、
近所のカラオケボックスへと雪崩れ込む展開になった。
おかげで朝寝坊、疲労感も割り増し気味だ。
7月14日の午前、
キッチンでボケたカラダにコーヒーを流し込み、
眠っている脳みそを叩き起こしていると、
賄いのランチに誘われた。
このブログ 今何位?
スタッフと掃除のおばちゃん、
午後から学校へ出向く長期滞在者の面々がテーブルを囲む。
旅行者のクセに彼らとテーブルを囲むのにも違和感がなくなってきている。
彼らから「今日は一緒に食べないの?」といわれる日さえあって、
一人旅の身としては、ありがたい気分だ。
「釜山から送ってもらったヤツを食べさせたいんですよ」
釜山出身の彼が冷蔵庫からナニカを取り出してきた。
「オジンオ、食べたことあります?」
「オジンオ?ってなんだ?」
差し出したモノはイカだった。
「お~、イカかあ~。これは一夜干し?」
「イ・カ? ですか?
オジンオですよ~、これは。
オ・ジ・ン・オ」
「い!か! スクイッド! カトルフィッシュ! ソトン!」
「え? 英語でなんというか知らないですよ」
「そ~なの? 英語勉強中だろ?
あ、ソトンはマレー語ね。
シンガポールじゃ、こういうんだ」
「韓国語では手が多いので、
『スケベ』とか『浮気モノ』の意味もありますよ」
「へえ、おもしろいね~。
タコが『ナクチ』っていうのは知っていたけどね。
あ、日本語で相手に『タコ!』っていうと、
『パボ!(ばか)』って意味ね」
「イカ!はいわないですか?」
「『このタコ!』とはいうけど、
『このイカ!』とはいわないよ~。
ところで、お母さんが送ってくれたんだろ?
食べちゃっていいの?」
彼は答えをいう前に大きな一夜干しを焼きはじめていた。
韓国では屋台や売店でサキイカのあぶったヤツがよく売られている。
誰が買うの、というぐらいアチラコチラで売られていて、
けっこう不思議なのだ。
ティーンネイジのオンナのコや会社帰りのOLさんがコレを買い求め、
スナック感覚でかじりながら、
歩いている光景をよく目にする。
韓国らしい情景でもある。
enaトラベルならクーポンで割引!ツアーも!航空券も!
彼が取り出した一夜干しは肉厚でそれらとはチョット異なるものだ。
「いいんです、一緒に食べましょうよ!」
「一夜干しでゴハンとは、日本の旅館みたいだな」
狭いキッチンにもうもうと煙が立ち込め、いい香りがしていた。
↓ 「旅行」部門 奮闘中! ↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
ブログのランキング★ブログセンター
コメント 0