試合後と決戦前 @Seoul [South Korea (Seoul)]
カフェでのんびりの午後を過ごした。
チムチルバンでのんびりして、
コーヒー飲んでのんびりして、
お前はどんだけのんびりするんだ、というオシカリはさておき、
文庫本のページがドンドン進んでいくのが心地よい。
旅先で本に浸れるときほど至福のときはない。
飛行機に乗ってきているわりに、
ソウルにいても都内にいても、
あまり変わり映えがない気がしている。
仕事っ気がない分だけ、ソウルのほうがリラックスモードなのかな。
とはいえ、今回は熱を入れての取材行脚、
仕事っ気はタップリなのだが、
試合がない一日はやっぱりのんびりなのだ。
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夕方になり、雨が落ちてきた。
暗くなったら、市庁広場に行ってみよう、と企んでいた。
昨夜の騒ぎの後にファンや市民、あるいはボランティアが、
辺りをキレイに掃除し、ゴミを集め、
元の風景にしているシーンが、
朝のTVニュースで流されていた。
昨日とのギャップを画にしてみたかったことと、
数万人の人々が集った後が元の姿を取り戻しているのか、
眼にしてみたかった。
地下鉄で市庁(シチョン)駅へ。
片道4車線のバカっ広い道路はいつもの混雑を見せている。
熱い試合を流していた大型ディスプレイは、
いつものように無表情で広告を流している。
路肩のショップや売店はいつもの顔で商売をしている。
朝のニュースで流れていたゴミの山はとっくに姿を消し、
昨日の騒ぎの気配も感じさせていない。
いつもの市庁広場と異なるのは、
広場に仮設されたステージがそのまま残されていて、
地元のミュージシャンなのか、
イベントなのかわからないが、
スピーカーから出る大音量が、
少しばかりの客の足を止めていることぐらいだ。
決勝トーナメントへの生き残りがかかる予選最終戦は4日後。
そしてまたあの熱い騒ぎがここで繰り広げられる。
それまでの間、市庁駅周辺とソウルっ子は鳴りを潜めている。
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