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深夜のパーティ @Seoul [South Korea (Seoul)]

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夕食を済ませ、遅い時間になってから宿に帰り着いた。

日付が変わりかけている深い時間にもかかわらず、
ゲストハウスのリビングはニギヤカだった。

長期滞在の留学生は学校の宿題を終え、
夜食を作りにキッチンに下りてくるし、
短期滞在の旅行者は街歩きから戻り、シャワーを浴びて一息つくと、
共有のPCでメールチェックにいそしんでいる。

ゲストハウスのリビングは深夜の時間帯が、
一番ニギヤカなのだ。

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上着を着たまま、キッチンに進むと、
くつろいだ表情の先客に声をかけられ、
家にでも帰って来たような空気に包まれる。
そこには知っている顔も知らない顔も連なるが、
お互いに声をあううちに、なんとなく知り合いになっていく。

コーヒーに口をつける間もなく、スタッフに声をかけられた。

「夜食、食べない?」

おいおい、こちとら遅めの夕食出を終えて帰ってきたばかりだぜ。

「さっき、食ったばかりだよ」

「いや、今みんなで出前取ろうか、ってハナシになってたんだ。
みんな、フライドチキンが食べたい!って言い出してさ」

「おれはいいよ、かまわず頼みなよ」

「え~、一緒に食べようよ~。
支払いは台湾組が受け持つってさ!」

どうやらテンションの上がった台湾軍が、
その他のアジア軍を巻き込み、連合軍化し、
そこに日本軍も巻き込んで一緒に盛り上がりたいらしい。
出前の支払いは気にならなかったが、
それ以上に腹が減っていないほうが気にかかった。

「ホント、腹減ってないから、おれの分は頼まなくていいよ」

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日本人の遠慮とか気遣いってヤツは、
こういうときまったく不要だ
要らないなら「要らない」、食べたいなら「食べる」という
ちゃんとした意思表示が大事。
ある意味、「空気を読む」というのは墓穴を掘るようなものだ。

実際に巻き込まれて、支払いを受け持たされ、文句をいったり、
何も言わなかったので、自分の分だけ頼んでもらえなかった、
などと文句をいっている日本人をよく目にする。

英語には「No Thank You」という便利な言葉があるが、
日本語の「いらない」はどうも強すぎるらしく、
日常生活ではあまり使われない。

「いいです」なんて言葉が日本語では常套句だ。

外国の言葉では「いいです」は「了解」の意味。
「食べますか?」や「行きますか?」と聞かれ、
「いいです」と答えれば、OKの意味合いだ。

オオゲサかもしれないが、
海外では「いらない」という言葉を明確に口にできるか、
できないかで、過ごしやすさがかなり変わってくる。

「それよりもこんな時間にデリバリーやってんの?」

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時計の針は一番高いところを越えている。
出前用のメニュー片手にスタッフの彼が答える。

「やっている店もありますよ、
このフライドチキン屋は24時間営業です。
注文するから一緒に食べましょうね!」

そういうと彼は店の電話番号を押した。


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