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新堂 @Seoul [South Korea (Seoul)]

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出先から宿への帰り道、いつもと異なる駅で降りてみた。

旅先で気まぐれに見知らぬ駅、見知らぬ通り、
見知らぬバス停で降りてみる。
キレイにいえばビックリ箱か、玉手箱を開けるかのようで、
知らない通りでなにに逢うかは、歩いてみてのお楽しみだ。

降りた駅は「新堂」、スペルアウトすると Sindang なのですが、
音感が関西弁と同じなので、なかなか縁起でもないアナウンス。
「しんだん?」って聞こえるんですね。

そういえば「シンダ」って、そのものの発音の駅もあった気がする。
こちらは「新踏」と書いて Sindap です。
平易なイントネーションなので、
駅に着くと、「しんだ~、しんだ~」。

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いつも自分が使う「新設洞」(シンソルドン)の南に位置する駅なので、
駅から真北を目指して歩けば、宿にたどり着くはずだ。
このヘンはハナが効くというか、方向音痴でないので、
自分的にも気楽なもの。

駅を降りるとすぐにアーケードがあった。

アーケードの商店街なのだが、これがデカイデカイ。
巨大な大屋根の下に並ぶ店のつくりや雰囲気は市場に近い。
食材はモチロン、惣菜が多いのが商店街らしいところかな。

すでに日が落ちかけた時間帯なので、
地元の主婦、買い物客は少なく、帰宅途中の通勤客がちらほら程度。
商店街の人たちも重い腰を上げて、そろそろ店じまい、という態勢。

店先の食材やお惣菜にズーミングしていると、
いつものように店の人に不思議そうに見つめられる。

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「すみません、写真だけ撮らせてね」

「アンタ、日本人かい?」

こちらの発音を察してか、あるいはカメラ片手の奇妙さからか、
そんな風に声をかけられる。
ローカルど真ん中の商店街に観光客などは来ないし、
ましてや惣菜相手にレンズを覗き込むヤツなど皆無だろう。

「これも撮るのかい?」

なんていうと片付けるのをやめてくれたりする。
中にはキムチにタレをかけて、
「らしさ」を演出してくるおばちゃんまでいる。

「ごめんね、ありがとうね」

そういいながら写真を撮ると、ニコニコ笑ってる。
向かいの店のオジチャンは撮られている店のオバチャンを、
遠巻きに冷やかしたりして。

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そのオジチャンにレンズを向けると、
あわてて手を振り、恥かしがっている。。
食べ物の屋台では、炒めものの手を止めて、
写真を撮るのを待ってくれたり、
一日の仕事も終わったからか、みんなのんきで人がいい。

ローカル・エリアには観光地にないほのぼのとした空気が漂っている。



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写真素材 PIXTA


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