路地裏 @Seoul

ランチタイムで混みはじめた店に別れを告げ、路地裏に歩みを進めた。

路地は肩を交わさなければならないほど狭くなったり、
工事中のところがあったり、まさに路地裏。
そこを荷物を満載したバイクが抜けていくところが、まさに韓国。

迷い込んだところはどうやら古い商店街。
小さな店が軒先に品物や惣菜を並べ、商売をしている。
普通の食材や商品が並んでいる店先は、
ちょっとレトロ感に溢れていて、
さながら古い日本映画に現れるセットのようだ。


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子供の頃、日本にもこんな光景がたくさんあった気がする。

ドンドンと新しくなっていくソウルの街の中、
路地裏や裏町には古い日本のような風景がよくあるのだ。
子供の頃通ったキレイとはいいがたい駄菓子屋、
前掛けをしたオバチャンが店番をする惣菜屋、
店番なのか、昼寝なのかよくわからない商店のオヤジサンなど、
リアルにセピア色じゃない風景がある。

日本は商店街も商店も元気を失ってしまった。
ドンドン新しくなっていくソウルもこの風景を失ってしまうのだろうか。



おもしろがって店先の品物や惣菜を撮影していると、
退屈な店番から開放されたかのように声がかかる。

「アンタ、ナニ撮ってんのよう」

写真を撮るにはモチロン断りを入れているのだが、
普通の食材や売り物を撮影するモノズキなどいないのだろう。
一眼レフを担いだヘンな外国人をからかっているのがわかる。

「勝手に撮るなよ～」

といいながら、品物を取りやすいように並べ替えてくれるオヤジサン。

「いやだよ～」

ゲラゲラ笑ってこちらをヒヤカしていたけど、
レンズを向けた途端にテレまくるオバチャン。



向こうの店では、今夜のオカズを買い求めている主婦がいて、
こちらでは配達から戻ってきたアンチャンがバイクから荷物を降ろしている。
地元の人が生活し、地元の人が行き来しているなんでもない路地裏。

時間が止まっている感じがするのはきっと自分だけだろう。


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タグ：ソウル 東大門 鍾路 路地裏 商店街 惣菜

コメント 1

一番上の写真は
お豆腐？茶色のが気になります！
by momotty (2010-06-16 13:32)