旧正月の風景 @Seuol [South Korea (Seoul)]
3日目はみごとに晴れたが、昨日にも増して寒かった。
「チュオ、チュオ~」
夜番と交代する宿のスタッフが、
寒い、寒いといいながら飛び込んできた。
街を歩くとカメラを持っている手がツライ。
寒さに強い身としては風がなければ耐えられる寒さだが、
一眼レフを持ち続けている手だけはドンドン冷えてくる。
屋台で湯気を立てているオデンがいつにも増してうまそうだ。
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地下鉄も冬モード。
シートは床下からの暖房で温められている。
無機質なステンレス製のイスは熱を通しやすい、
こいつは冬のためのものだったのか。
寒さが厳しいソウルの知恵、地下鉄もオンドル状態です。
なにげなく腰掛けるとその温かさに驚かされることがある。
その熱で目玉焼きが焼けるかもしれないし、
車内の人がなかなか立ち上がらないのは、
きっとオシリがコゲついてしまっているのだろう。
地下鉄や街なかでは風呂敷包みを抱えた人が多い。
中身はソルラル(旧正月)の贈答品。
祝日は明けたものの、重ねて休みをとる人が多いらしく、
まだ正月ムードは抜けきっていない。
そういえば、韓国の人も風呂敷を使うんですねえ。
有名なホテルでは、ドアマンがチョゴリを着ていて、
いい雰囲気を醸し出している。
地下鉄やデパートでは年配の方のチョゴリ姿をチラホラ見かける。
色が渋めで、着こなした感じがあり、
その立ち姿がまことに美しい。
我が国には「旧正月」なんてものはなくなってしまった。
アジアの国々には自国なりの「正月」を大事にしている国が多いが、
うちの国にそれがないのはちょっとさびしい感じがする。
別に旧正月を再興させる必要はないが、
そういう日にホテル・スタッフやデパートの店員が、
民族衣装に身を包んで過ごす日があってもいいと思うのだ。
街で見かける民族衣装が成人式の着崩れた晴れ着や、
卒業式の似合わない袴だけじゃなくてもいい気がする。
民族主義や国粋主義者じゃないんだけどね。
他の国の正月を眺め、そんなことをフト思った。
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白いの
何ですか~?
寒そうだね・・・
by momotty (2010-05-28 10:46)
>momottyさん
たぶん飴じゃないかと。
おじさんが砕いている豆腐みたいなのも飴ですし、
オバサンが削っている巨大なのも飴なんです。
買いたい分だけ、削って棒に(後ろの人が持っている)さしてくれるんですよ。
by delfin (2010-05-28 12:21)