Free of Charge @Seoul [South Korea (Seoul)]
人でごった返している仁寺洞のメイン・ストリートを歩く。
家族連れや友達同士など大きめのグループで歩く人たちが多い。
旧正月で行き場がないのか、
あるいはソウルにやって来て観光なのかわからないが、
眠っている街を避けて集ってきたことはわかる。
宋廟、安国と歩き続けてきたので喉が渇いていた。
コーヒー・ショップヤカフェを探すが、
どこも混んでいる。
寒空にもかかわらず、どの店もテラス席まで埋め尽くされていた。
奥まったところへ向かう人の流れがあった。
なにかな、と思い、その流れに従ってみると、
仮設テントの中で温かい飲み物を配っている。
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コーヒーに紅茶、ココアからレモネードまであるらしい。
紙コップを受け取り、
好みの飲み物のテーブルに向かうと、
手際よくインスタントの粉を入れてくれる。
あとは向かいにある大きな湯沸かし器でお湯を入れればドリンク完成。
次から次に紙コップは配られ、
次から次に差し出されたスプーンが粉を放り込んでいた。
これって、旧正月ならではのボランティア活動?
平日に仁寺洞を訪れたことがないので、
常設されたサービスなのか、
あるいはスペシャルなイベント・サービスなのかわからなかったが、
人々は笑顔で飲みながら暖をとっている。
テント内に置かれた大型のストーブが心地よい。
表のスペースには昔ながらの遊具があり、親子連れが楽しんでいた。
なにげなく人の流れについて行っただけで、
気分も心もスッカリ温まってしまった。
商店街か、町内会か、あるいは宗教団体の施しか、
テントの主がないかはわからずじまいだ。
ハングルが読めれば、案内幕も読めるんですけどね。
またメイン・ストリートを歩き出した。
土産屋は元気だし、ここでは食事場所も忙しそうに営業している。
外国人観光客よりも韓国人が多いのは旧正月だからだろう。
正月らしいイベントはないかと歩き続けると、餅つきが行われていた。
路上で大きな蒸し釜が湯気を上げ、
その隣で杵に臼という日本でも見慣れたアイテムで餅をついていた。
つかれた餅はその場でのされ、キナコ餅として売られているようだ。
店のオバチャンや餅つきのオヤジサンに声をかける。
「写真撮らせてね~」
「オレをかい?」
「やだあ、写真なんて照れくさいよ」
「日本の人?撮ってやって撮ってやって」
ひと声かけただけで方々からテレとヒヤカシの声があがる。
その声にこたえるように笑いながら、
ファインダーを覗いていると、チョンチョンと肩を叩かれた。
アレ? 撮っちゃマズかったかな? と思う間もなく、
餅つきを眺めていたジイチャンが、
キナコ餅が入ったパックを差し出してきた。
「ホレ、コレ、食え」
「あ、写真撮ったら買おうと思っていたんだ。
カムサハムニダ!!」
無愛想にプラスティックのパックを押し付けてくる。
他にもなにやら語っていたが、
こちらが理解できたことは「食え」という言葉だけだった。
「オルマエヨ~?(いくらですか?)」
「いいから食えって」
こちらが受け取るとそのままどこかに行ってしまった。
店のオバチャンも「食べなよ~」といっている。
右手にカメラ、左手にキナコ餅、突然にオヤツの時間。
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餅つき、日本だけで行われている思っていました。
大陸から日本へ伝わったのか、日本の統治時代の名残なのか。
まったく一緒ですね。
by tsun (2010-05-27 18:25)
>tsunさん
中国にもあります~
この3カ国はお餅を食べる文化がありますね。
ので、やっぱり中国発祥かなあ。
でも「雑煮」みたいなのは少なくて、
ホトンド甘いバージョンの餅ですね~
by delfin (2010-05-28 12:23)