ソウル・メトロ @Seoul [South Korea (Seoul)]
この週末は韓国の人々にとっては特別な時季。
晩秋とも初冬ともいえるこの頃に、
各家庭、いや韓国全土でいっせいにキムチを漬けるのだ。
「キムジャン」と呼ばれるこの時季、
これから来る冬に向かって保存食にもなるキムチを、
家族、親戚、一族郎党で集って漬けるわけです。
仕込みには気温や湿度が重要らしく、
テレビや新聞では「天気予報」に加えて、
漬け頃を示す『キムジャン時期予想』(キムチ前線)が発表されるそうで。
さらに会社務めの人には「キムチ・ボーナス」が支給されるところもあり、
かつての日本の「餅代」に似たような習慣が生きていたりするんですね。
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ゲストハウスのスタッフとのハナシでそんなことを聞きかじり、
以前、訪れた可楽市場に足を向けることを決めた。
昨日、古着屋で買い込んだコートを着て。
空はスッカリ曇天で、冬の気配満載だ。
ソウルに繰り返し来はじめた3月頃から、
地下鉄各駅ではジワジワとホーム・ドアの設置が進んでいて、
市内の中心に位置する環状線から離れたこの辺りでも、
ホームはガラス張りのドアでキレイに覆われた。
けっこうキツイ階段が多い駅構内にも、
エスカレーターやエレベーターが造られて、
障害者やお年寄りへの配慮がなされはじめている。
アジアにおいてはこういうことが「発展する」ということなのかもしれない。
ソウルの地下鉄でもうひとつ、気になっていたことがあった。
車内にステンレス製の無機質なイスが多く、
ツルツルと滑って腰掛けづらいこのイスが大きなナゾだった。
パリだろうが、ニューヨークだろうが、シンガポールだろうが、
地下鉄や路面電車でプラスティックのイスを目にすることはよくあった。
長時間乗らない近郊線では、メインテナンスが楽なこういうイスが多く、
フカフカシートの日本の電車のほうが、めずらしいシロモノで、
外国人の目からすると、あのイスはとても高級なものに写るらしい。
各地で市民の足である乗り物を利用したが、
ステンレスのイスはあまり見かけることがなく、
ソウルの地下鉄車内のそれがいつも奇妙でおもしろかった。
そのナゾがこの初冬に解けたのである。
答えは「オンドル」。
正確にはオンドルとは呼ばないのかもしれないが、
足下のヒーターを入れることで、シートが温まり、オシリがヌクヌクなのです。
春から毎月訪れていて、ヒーターが入ったのは初めて経験。
冷え込みがきついソウルの冬、
地下鉄に乗り込むとガッチリ下から暖めてくれる、というわけ。
これがお尻が溶けてしまうぐらい暖かいのです。
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