トーショーグワン @Seoul

１１月２５日、この日は朝から雨。

昨日、空港ロビーを出たときに、
あたたかいな、と思った印象は、
この雨のせいか。
カレンダー的には冬、といってもいいが、
雨雲のせいで暖かい。

宿を出ようとしたところ、
夜番のスタッフも仕事が明けて出かける様子。



「ドコ行くの？」

「トーショーグワン」

「なにそれ？」

「ライブラリー。図書館行って勉強するんだ」

「え？『トショグワン』っていうの？」
日本語だと、『トショカン』だよ」

「ホント？」

韓国語には漢字をベースにしたものも多いため、
けっこう日本語と音が近いものが多い。
異国ながら、隣の国なのだなあ、と実感する。



「へえ、じゃあ、『トーショーグワン』まで連れていってよ。
韓国の図書館を見てみたいんだ」

「いいですよ、一緒に行きましょう。
途中、銀行によっていいですか？」

英語を勉強中の彼は、北京の大学に籍を置き、中国語が堪能。
年末には卒業試験があるそうで、
それも併せて勉強しなきゃ、ということらしい。

英語がニガテな彼とは
中国語の単語とハングルの単語を取り混ぜて、会話する。
道行ながら、こちらの仕事に関する質問に答えたり、
彼の今後の進路を尋ねたり、ヨモヤマ話が楽しい。

案内してくれたトーショーグワンは「東大門図書館」。



思いっきり新設洞の駅のそばにあるのだが、この名称なのですね。
エリア的には東大門の範疇か。
チラっと中を眺め、退散。
期待した日本語の雑誌や新聞は置いてなかった。

図書館の周辺を散策していると、人の流れがあった。



なにかな、と思い、ついていってみると、
そこは「フォーク・フリー・マーケット」という大きな催し物会場だった。
http://japanese.seoul.go.kr/gtk/news/news_view.php?idx=2328

実は初めて新設洞の駅を利用したときから、コイツを探していたのだ。

駅の壁面に大きく案内書きがされていたのだが、
指定の出口番号に出ても、なにもなく、肝心のマーケットを見つけられなかった。
その出口から出て、ワンブロック裏に入ったところにあったのね。
わからんよ、あの案内じゃ。

思わぬ発見に小躍りしながら、建物の中に入っていった。


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