Pocket Pocket @Seoul

ポケットの中の大穴をまさぐりながら、コーヒーを落とした。

キッチンに腰掛けて待っていると、スタッフの一人がひょっこり顔を出した。
彼はきれいな英語を話す。

「コーヒー好きですねえ」

「今落としているけど、飲む？」

「いや、水でいいです。コーヒー苦い」

笑いながらミネラルウォーターのサーバーに手をやった。

ナムル （100g×4種）

「聞いてくれるかな、笑い話があるんだ」

「なに？」

「今日、この短パンを買ったんだ。トンデムンで」

「そう。セカンド・ハンド（中古）？」

「そうそう。だからサイドのポケットをチェックして、
お尻のポケットをチェックして、小さいポケットをチェックして、
ポケットのボタンをチェックして、ジッパーをチェックして…」

「ＯＫだから買った？」

「そう。で、今、帰ってきて、履いてみたら…」

「うん」

「このポケットだよ～～」

左右のメインのポケットを引っ張り出して、穴を見せた。

豆もやしナムル　500g

「あははは、両方！　チェックしなかったの？」

「まさかメインのポケットが破れてるとは思わないよ。
周りのポケットばっかりチェックしたんだよ～。
ごみ入ってないかとか、ボタンついているかとか。
６箇所もあるから念入りにチェックしたんだけど、
２箇所のメインはチェックしなかったんだよ～～」

「あはは、ダメですね～」

彼は笑いながら、腰を下ろした。
バカな話をしている間にコーヒーが落ちたので、カップに注ぎ入れた。

大根ナムル【200g 】★

「あ！そうだ！　宿の近くにクリーニング屋さんある？」

彼に笑われながら話しをしていると、自分の記憶に閃きが走った。


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タグ：風に吹かれて 韓国 ソウル ゲストハウス キッチン コーヒー 安宿 古着

コメント 4

＞左右のメインのポケットを引っ張り出して、穴を見せた。
だから、ガラクタ市で安く売っていたのでしょうか？

2枚目の写真はエリンギみたいですが、こんなにたくさん何に使うのでしょうか？
日本では、何でもかんでも箱や袋へ詰めて売っていることが多いので、こういう「量り売り」は殆ど見かけませんね。3枚目の写真の関連で、築地市場で削り節を量り売りするくらいかな…。あれも、顆粒状の既製品が出回っている今では「魚臭い」とかいう人が出てきそうです（キチンと血合いを抜いてあるものもありますが）、削り節を入れて煮立てたりすればそうなってしまいます（コツ：お湯が沸騰したら火を消してすぐに削り節を入れてそのままにしておくだけでOK）。

前にも書いた様に、これらは保健所からの指導だと思われますが、そのせいでパッケージに費用をかけたりゴミが出たりとムダが生じているのもまた事実です。
by 北海道大好き人間 (2009-09-12 19:02) 

大きな穴!!
流石にメインのポケットにはないと思いますよね?でも、そこが韓国って感じで、ホントに笑っちゃいます。きっと日本ではありえない。
そして、この食材たち。
この風景もきっと日本ではありえない。
でも、生き生きとして、なんだか私はこうゆうの好きだなーと思うのです。

by riko (2009-09-13 11:33) 

＞北海道大好き人間さん

ガラクタ市ではないですよ、古着屋さんです。

エリンギやきのこ類は鍋（チゲ）に入れるのでしょう。
裂いたものも多いですが、丸ごとは日本のものより倍太くて笑います！
by delfin (2009-09-14 01:04) 

＞rikoさん

でしょ？　ありえないところにあいてました。
なので、チェックしなかったんです！

どこの国も　やっぱり市場は生命力溢れてますね。
必ずたずねて歩いてしまいます！
by delfin (2009-09-14 01:08)