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Good Bye Shea Stadium @NYC [N.Y. (U.S.)]

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地下鉄を乗り継ぎ、クイーンズ地区を目指す。

お次はMLBメッツのホーム・スタジアム、シェイ・スタジアム。
ラガーディア空港にも程近いこのスタジアムは観戦に出向いたことはなくても、
NY到着時に機内から、あるいはマンハッタンへ向かう車窓から見たことがある人は多いと思う。

空港から近いせいで、ちょうど離着陸のルートに重なってしまい、
飛行機の騒音がカナリうるさいスタジアムとしても有名だ。

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地下鉄駅はその名も「Willets Point-Shea Stadium」、
ヤンキー・スタジアム同様、スタジアム名が駅名になっていて、わかりやすい。
同じくダウンタウンにMLBのスタジアムを2つ有するシカゴも、
街なかを走る「ループ」(高架鉄道)はスタジアムを駅名に冠してました。
やはりアメリカにおいて、ベースボール・フィールドは日常生活に入り込んでいるのですねえ。

駅を降りたこのエリアは「フラッシング・メドウズ・パーク」とも呼ばれており、
左手に出るとシェイ・スタジアム、
右手に出るとテニスの4大大会が行われるナショナル・テニス・センターがあり、
一大スポーツ・コンプレックスとなってます。

駅からシェイ・スタジアムに向かって右側に新スタジアムは建設中。
すでに解体作業がはじまっているシェイ・スタジアムと肩を並べています。

新スタジアムには「CITI」の巨大なカンバン。
ネーミング・ライツを「シティ・バンク」がおさえたわけですが、この経済危機でどうなることやら。

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「シェイ・スタジアム」の由来は、
1957年、ニューヨークに本拠を置いていたブルックリン・ドジャース、ニューヨーク・ジャイアンツが、
それぞれ西海岸に移転し、NYはナショナル・リーグのチームを失ってしまったわけです。
そこで弁護士のWilliam A Sheaがナショナル・リーグに新チームを作ろう、
と尽力し、それにより新チームが生まれました。

チームのニックネームは、1880年代に存在したニューヨーク・メトロポリタンズにちなみ、
NFLジェッツ、NBAネッツとの語呂から「メッツ」と定めたそうです。
(NHLレンジャーズはこの語呂合わせにハマらないので、チャンピオンになれない、とのウワサも(笑)

チームは功労者である彼の名をスタジアム名に残したわけです。
ちなみにメッツのチームカラーはNY市の旗にも使われているブルーとオレンジですが、
ブルーはドジャーズ、オレンジはジャイアンツ、とNYにいたチームの名残り、ともいわれています。

シーズン終了後、球場関係者やメッツOBにエピソードを語ってもらうMLBの特集番組がありました。
番組の最後に、登場した人々が「Good Bye Shea」と一言だけ、
別れを口々にするカットがフラッシュで送られていくんですが、これには涙が出そうになりました。
メッツ・ファンではないけど、グッときた。

と、スタジアム1つでこれだけネタが出てくるわけですが、
冠スポンサーが付くと、そういうエピソードもなくなってしまうのは、少しさびしいですねえ。

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すでにスポンサーの権利が発生しているのか、
完成はまだ先なのに、「CITI FIELD」の文字だけは早々に掲げられている。
一方、旧スタジアムの「SHEA」のロゴは手早く外されているのが物悲しい。

リーマン・ショックの余波はシティ・グループにも押し寄せ、
公的資金導入でこのスタジアムの命名権も揺らいだようですが、ひとまず「継続」で、追いついた様子。
権利手放せば、貴重な写真だな、これ。

そういえば地下鉄の駅名はどうするんだろ?
まさかそこにもネーミング・ライツが影響しないよね?!?!

いずれにしろ Good Bye Shea!!!


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