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World Heritage @Risboa -Day14- [Portugal]

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カイス・ド・ソドレ駅に戻り、電車でベレン駅へ。

世界遺産でもある「ジェロニモス修道院」を目指し、歩いていると、
次第に観光客が増え始めた。
ここにいたのか。
リスボンのメインストリートを歩いていて、
あまりに観光客が少ないので、拍子抜けしていたが、
みなさんここにいらっしゃったようで。

修道院前の公園に小学生の団体。
修道院入場前に先生の説明を受けている。
遠足が「世界遺産」とは豪華な遠足。

考えてみたら我が日本国も鎌倉に遠足に出向いたり、
修学旅行で京都を訪れたり、と同じか。
歴史ある国、その誇りや意義は子供の頃にはわからないよね。

エジプトのカイロにツアーで出向いたとき、
「子供の頃からピラミッドやスフィンクスがすぐそばにあることを、どう感じていますか?」
と現地人に尋ねたことがある。
「普通の景色と同じようにとらえているけど、
大人になってからは大事なモノがそばにあるんだ、と自覚しているよ」という答え。
今振り返ると京都の人に「御所をどう思いますか?」と尋ねるような愚問だったな。

子供たちのにぎやかさで教会が満たされる前に慌てて入場。

美しい装飾で飾られた外壁と異なり、中はシンプル。
入ってすぐ右手にある棺がポルトガルの有名な詩人ルイス・デ・カモンイスのもの、
左側にあるのがヴァスコ・ダ・ガマの棺。
その装飾がかつてのポルトガルの反映を思い描かせる。

ヨーロッパの小国が覇を唱え、極東の小さな島国まで漕ぎ寄せるとは。

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ポルトガルには観光名所が少ない。

そのホトンドは教会で、スペインやフランスなどに比べるとバラエティに欠ける。
必然、この国を観光で訪れる人は少なく、観光面での整備は進んでいるとはいい難い。
どちらかというとその気候のよさから、バカンスや避寒地として利用されるだけなので、
「観光する旅行者」向けの環境があまり整っていない。

顕著な例が宿で、いわゆる「安宿」にドミトリー形式のものが圧倒的に少ない。
安宿を探すと、ユースホステル以外はほとんどがシングル。
共同シャワー、共同トイレではあるが部屋はシングル、というスタイルが占めているのだ。

スペインあたりだとどの町でも¥1,500出せばドミトリーがいくらでもある。
大部屋で水シャワーのみ¥1,000 なんてのに泊まったこともある。

こうなると少しコストがかかるので(といっても25ユーロほどでシングルに泊まれる)バックパッカーは敬遠する。
宿も変化がなく、悪循環というほどオオゲサではないが、宿泊スタイルの状況は変わらない。

人のイビキに悩まされなくて済むポルトガルの宿はキライじゃない。
さほどの金額差ではないし、夜更かしして本を読みたい身としてはシングルのほうがウレシイ。
「シャワーは熱い湯が出ますか?」と聞かなくてはならないアンダルシアの宿より快適であることは確か。
ポルトガル同様に気候の暖かいアンダルシアはドミだと水シャワーしかない宿が多いのだ。

商業的にもこの国はどうやらEUの「お荷物」となっている。
産業も名物も少ないポルトガルは、他国の企業が拠点を置きたがらない。
そのため、雇用状態も悪く、経済状況も伸び悩み。
EUは成長を遂げつつある東欧圏の加盟を次々承認し、
明らかに東の国々に期待と可能性を見出している。

西の端、EUのオシリと化しえしまったかつての覇国はどこへ向かうのだろう。


写真1;教会内部。撮影はノー・フラッシュならOK。
写真2;ヴァスコ・ダ・ガマの棺。


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