ドアからドアへ @Seoul

６月１９日　６日目。

朝、ケンカの声で起された。
開け放ってあった窓から、
どこかで罵り合う声が飛び込んできたのだ。

住宅街では怒鳴りあいや罵声をよく耳にするので、
韓国らしいといえば韓国らしいのだが、
それにしても朝８時からケンカとは。

そのうち終わるだろうと寝ぼけた頭の中で二度寝を決め込むつもりでいたが、
罵り合いは終わることを知らず、
次第に近所中を巻き込んでの騒ぎになっていた。


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激し過ぎるウェイクアップ・コールに降参して、シャワーを浴びた。

外は曇っているが、やはり暑い。
風があるので少しばかり暑さが紛れそうな陽気だ。

ここ２年ほどですっかり整備されたソウルの地下鉄。

ホームドアは市内ホトンドの駅に取り付けられ、
障害者用にエレベーターや車椅子用リフトも設備されてきている。

整列乗車にまでは至らないが、
このところは降りてから乗る、という雰囲気が習慣化されている。
以前は降りる人など気にせず乗り込む人が多かったが、
すこしばかり合理的になったのだろうか、
あるいはホームドアの影響だろうか。

それも車内となるとわれ先とばかりにみなが空席を狙っている。

若い人も率先して空席に滑り込もうとするのが日本と違うところ。
そしてまた、どんなに空いていても、
「優先席」には座らないのが日本と異なるところだ。


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そんな車内を観察していて気づいた不思議なところは、
駅が近くなると早々に立ち上がり、ドアに向かう点だ。
日本人ならギリギリまで座っているので、
ソウルの人たちはすごくせっかちに映る。
率先して席に座ったくせにひとつ手前の駅となると立ち上がるのがナゾ。
乗り降りで苦心しないために早めにドアに向かうのだろうか。

車内ではあいかわらず物売りがやってきて、
こんなもの買うの？というようなものを売りさばいている。
ちょっとした便利品や子供のオモチャを売り歩く物売りが多いのだが、
意外にも買う人がけっこういることに驚かされる。

ワンセグやスマートフォンから目を離さない若い人たちは無関係、無関心だが、
気を惹かれたオバサンやオジサンが、
アレヤコレヤと尋ねている光景を観ているのは楽しい。
ほんの少し車内が和む気がする気がするのだ。



寄付集めや募金もちらほら見かけるが、
さすがに演奏をする人はいないところがアジアかな。

パリの地下鉄ではバイオリン引きが普通に乗ってくるし、
メキシコシティでは一曲奏でてＣＤを売るなんていうのが当たり前だ。

アレモダメコレモダメ、というドコカの国のようでは文化は育たないのかもね。


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タグ：ソウル 住宅街 家 ケンカ 大声 地下鉄 駅 駅構内 エレベーター 車椅子 障害者用 ホームドア 物売り

コメント 2

mixiではコミュでたまにお世話になっていますが、こちらでは初めまして☆
先日韓国に行ったんですけど、周りに年配者がいないと優先席に座る若者が出現し始めています。私も何回か韓国に行っていますが初めて見てびっくりしました。
この記事は６月時点なのでもしかしたらもう目撃されましたでしょうか？
最近の日本の韓流ブームで多くの日本人が韓国に行っていますが、日本人は空いていたら平気で座りますから、その日本人旅行者の影響かもしれませんね。
もちろん年配者が来たらささっと席を譲るところは変わっていませんでしたけど。
それと私はここしばらく地下鉄で物売りを見ていないんです。
減っているんでしょうか、ちょっとさみしいです。
by dasan (2011-10-19 00:35) 

＞dasanさん

おお～、コミュからありがとうございます！

空いている昼間などは座っている人もいますね。
反面、お年寄りに注意されている子供がいたりもします。
注意されると従っているのが韓国らしいなあ、と。
日本だと逆ギレで事件になるかも（笑

物売りは混んでいる時間にはいないので、
昼間のガラガラ時間はよく見ますよ。
あとは路線にもよるのかもしれませんね。
by delfin (2011-10-19 01:57)