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シジャンの眺め @Seoul [South Korea (Seoul)]

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4月19日 2日目。

空はきれいに晴れ、日差しが強く、暖かい。
ソウルは春の盛りだ。

昨夜は結局、ドミトリーで寝た。

シングルの客がチェックアウトせず、そのまま延泊したようで、
オーナーである若い彼は苦い顔をしながら、詫びていた。

「予約」を盾に深夜にゴネてもしかたなく、
「明日になればシングル部屋を空ける」という言葉を飲み下して、
宿泊客のいないドミトリーの二段ベッドに潜り込んだ。

隣のベッドではオーナーがイビキをかいていた。

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英語が苦手でカタコトの日本語を使うオーナーに、
近所の「市場(シジャン)」を教えてもらう。
加山デジタル団地駅から宿を挟み、
小高い丘を越えたところに市場はあった。

「九老市場(グロ・シジャン)」はかなりの人を集めていて、ニギヤカだ。

韓国と日本の決定的な違いは「駅前」の元気さだ。

日本中のホトンドの「駅前商店街」が滅びつつあるなか、
ソウルの場合、すべての駅ではないが、
主要スポットの駅を降りると「駅前商店街」ならぬ、
「駅前市場」が広がっている。

こじんまりしたものから、通りを数本占めるものまで、
「シジャン」のサイズはまちまち。

野菜が並ぶ店から元気に水をまく鮮魚店、
赤い照明の肉屋にいい香りを放つパン屋、
合い間をトッポギやキンパプの出店が埋め、
その通りにくれば生活のすべてが事足りてしまう、
そんな「市」がある。

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シャターを閉め、深い眠りについてしまったどこかの国の駅前とは、
まったく違う表情を見せてくれるのだ。

しかもターミナル駅がモンスターのように肥大化する日本と異なり、
「市場」がある場所は駅のサイズに比例していないのがおもしろい。
利便性や流通性よりも、
古い町の形や住んでいる人たちの都合が優先されているのだ。

日本の駅前を枯らしてしまった「大型店」や「スーパー」が
ソウルにないわけではない。

大きな駅のそばには「ロッテマート」や「E-mart」が当たり前のようにあり、
大きな店内はカートを押した客でひっきりなしなのに、
駅前が萎れてしまわない理由はなぜだろう。

小売店である市場の店がスーパーに負けない値段で商売していることは事実だ。

古くから顔馴染みの店の人たちとアレコレと話しをし、
融通を利かせてもらう反面、こちらも足繁く通う。
そんな他愛もないことを繰り返し、紡ぎ続けているだけなのだろうか。

スーパーの値札と睨み合うより、喧々諤々、店の人と言葉を交わすことが、
お互いのエネルギーを維持することになるのだろうか。

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我が国はいつから市場であるようなやり取りを、
メンドウだと思う国になってしまったのだろうか。

いろいろな国で市場に入り込むたびに思うのだが、その謎は未だ解けていない。

九老市場



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