地震経過報告 from 横須賀 [国内]
知人にデータを送ろうと、Skypeを繋いだ瞬間に揺れた。
千葉の相手が「地震」と刻んだ文字を見た数秒後に揺れはじめた。
直後に停電。
もちろんPCはブッツリと切れた。
揺れは体験したことがないほどの震動。
物が少ない我が家だが、本棚だけは2mのバカデカイのが2つある。
向かい合って立っているこいつを足と手で押さえた。
フィギュア選手のような状態。
揺れが長い。
手と足を本棚に突っ張り、
片足で立っているバカな状態なので、揺れも酷く感じる。
なにも落ちることなく、揺れは収まった。
窓から周りを見るとなにかが崩れたりとか、騒いでいる様子はない。
後から考えると横須賀の揺れ自体は弱かったようだ。
3年ほど前の台風でうちのエリアだけ停電したことがあるので、
待っていれば復旧するだろうと雑誌や本で復旧を待つことにした。
-15:00-
非常用の『ソーラー・ラジオ』をつける。
余震もなくなってきたところで、外へ。
古い町なので、近隣にはお年寄りが多い。
困っている人などいないか、声をかけて回った。
こういうときは見知らぬ同士でも声をかけ、
話をすることで不安が解消できる。
役に立たなくても、声をかけることぐらいは容易い。
自分だけでなく、これほどの揺れは体験したことがないと口にする人が多い。
夕刻になり、周辺も気になったので、
家に居ることをあきらめ、図書館で仕事の資料でも調べるかと、家を出た。
通りの信号が消えている。
信号が消える、ってことは大規模な停電だ。
近所のコンビニは真っ暗で、レジには行列ができている。
案の定、図書室が入っている市の行政センターも丸ごと停電していた。
西日で明るい図書室で閉館まで雑誌を読んで過ごした。
非常持出袋 リュック型
-17:00-
ラジオで大規模地震を知り、停電の普及もあきらめる。
幸い、オンボロ一軒家なので、水道、プロパンガスは健在。
懐中電灯たよりにインスタントラーメンを茹でて夕食。
暗くなりはじめた部屋で電池充分なモバイルPCを上げ、原稿を書いた。
なにせ停電すると現代生活ではなにもすることがない。
暖房は乾燥が苦手なので日頃から『灯油ストーブ』だ。
ヤカンを乗せて、乾燥対策と水分補給ができる。
とりあえず、電気以外のライフラインは健在。
腹も満たしたので、書店でも行ってヒマをツブすかとクルマで出かけた。
が。
市内のアチラコチラは真っ暗。
京浜急行も動きがない。
どうやら横須賀市全域で停電らしい。
幹線道路が少ないこの町の特徴で、相対的な交通量が少ないので、
ホトンドの交差点は譲り合いで粛々と進んでいる。
歩行者が横断時に怖そうにしている。
大きな交差点では警官が手信号。
コンビニどころか、JUSCOもクローズしているのであきらめて帰宅。
用もないのに道路を混ませることもない。
ブリヂストン防災セット(9点セット入り) GU305
-19:00-
帰宅して、庭先に差してある『ソーラー・ライト』を引っこ抜く。
ライトの部分だけ取ると、足元の照明に便利。
それと世界各地で買った『キャンドル』も豊富あるので(広末のダンナか?)
コイツに火を灯し、薄明かりだが、こちらも確保。
暗闇でヘッドライトたよりにラジオ聞きながら、
本読むが、小一時間で疲れる。
携帯はしばらく圏外が続き、電池を消耗。
圏外だと基地局を探し、電池消耗が激しくなるので、ご注意を。
それと被災地にむやみに電話をしないこと。
ムダに回線を圧迫することになるだけだ。
「待つ」のも大事なのだ。
『一般回線の電話』は停電に影響しないが、
昨今の電話機は電源を必要としているので、
電源不要の電話機以外はOUTになる。
メールをしばらく使うが、電池切れ。
アナバス:1台6役 非常用スターター電源 ジャンプスターター CH-1
-22:00-
日付が変わる頃には電気復旧するかと勝手に予想を立てて、
待ったものの、兆しナシ。
FMヨコハマでは神奈川の停電情報を細かく教えてくれ、
なかでも横須賀の停電規模が甚大と語っている。
川崎や横浜では徐々に復旧しているが、こちらはしばらく先か。
-24:00-
あきらめて1時を前に布団に入った。
入った直後に電気がついた。
なんと!
直後に電話がなる。
韓国からの国際電話だった。
R-21 非常用簡易トイレ
地震時に役立つものを『』で文中に記しました。
まとめます。
@『ソーラー・ラジオ』日ごろから窓際に置きっぱなしで充電されている。
@『灯油ストーブ』独立した熱源なので、災害時も役立つ。ただし火災の危険には注意。
@『ソーラー・ライト』庭先に差してあるものだが、意外にも今回一番役に立った。
@『キャンドル』古くからの非常用品。ただし酸欠、ガス漏れには注意が必要。
@『一般回線の電話』電源を必要としない電話機を別途設置しておくべき。
*また「171」の非常用伝言サービスの使い方も日頃から試しておきましょう。
携帯は便利だが、災害時、基地局はすぐにパンクするので殺到させないように。
雑感;
1時前に電気が復旧してわかったが、TVはまったく役に立たない。
TVメディアは被害状況を知らせるばかりで、気持ちが滅入る。
その点、「ラジオ」はローカル・エリアの情報を得られるので、
AM,FMどちらも使えるラジオが必需。
より身近な情報を得ることができる。
津波の被害の画像を繰り返し流し、騒ぎ立てるTVメディアはどうにかならないか
こういうときこそメディアの力で、
「XXの避難所空いている」とか「XXに物資を」など、適宜、情報提供をすべきだろう。
地震の規模とか、威力とか、評論家の意見は一ヵ月後でも充分間に合うぜ。
もっと必要な情報を流してくれ。
津波や火災が収まったら、今度は原発で騒いでいやがる。
不安を煽るばかりのメディアはいらない。
*画像は地震に関係ないものです。
被害者の方へ哀悼を込め、ラオスの寺院の画像を送ります。
安いものですが、意外にも↓役立ちました。
2011-03-12 21:10
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コメント(2)
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今回、ラジオがやっぱり必要だなぁ~と感じました。
現地では、携帯しか情報収集が出来ないらしいのに、災害用のハッシュタグに変な正義感振りかざすようなばかのリツイで埋まって、まったく情報が入らないようですね~。
ラジオがあるだけでも情報量が相当増えますよねぇ。
落ち着いてからゆっくり購入します。
by なちこ (2011-03-13 08:56)
>なちこさんへ
スマートフォンなら、WebからRadikoが使えます。
http://radiko.jp/
モチロンPCでも。
iPhoneのコミュニティFM聴取アプリが現在無料でDL可能。
地域制限もありません。
http://j.mp/aXVNQ6
TVはダメですね、延々、被害画像を垂れ流すだけ。
ローカル情報はラジオが強いです。
リツート、転送メールの類は「対岸の火事」決め込んで、
間違った正義感振り回している状態。
即剤にやめたほうがいい。
近しい肉親でない限り、慌てて連絡を取るのも考えモノ。
友達や知り合いにこぞって連絡するのは、
交換所や基地局を圧迫するだけ。
「じっと待つ」ことも被災地、被災者への愛情だと思う。
by delfin (2011-03-13 09:46)