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Information of Trip @Vientiane [Laos]

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バゲット・サンドで腹を満たすと町を歩く気力が湧いてきた。

宿でもらった地図を頼りに無手勝流に歩いてみる。
目的地もアテもなく歩くのはいつもの定番。
まずは町に浸かってみるのだ。

カフェ、ドミトリー、ネットカフェ、バイク屋…
安宿エリアならではの顔揃え。
バックパッカーやバジェット・トラベリングに
必要なものがこのエリアには揃っている。

古本屋が眼にとまった。

日本語の本なんかないだろうな、と思い、
店を覗くと店のオヤジサンに声をかけられた。

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「チャイニーズ?コリアン?」

「ハズレ、ジャパンだよ。日本語の本、ある?」

「あるよ。そこ」

そういって指差した先には読みふるされた文庫本が並んでいた。

「へえ、ペーパーバッグだけじゃなく、日本の文庫本もあるんだ」

「買うかい?」

「いや、今はまだ手持ちがあるからいいや」

「そうか。じゃあ、読んだらその本も買い取るよ」

「OK。そのときは来るよ」

「いつでも遊びにおいで」

あけっぴろげの店先、客でもないこちらにやさしい声をかけてくれる。
あるいはオフシーズンなので客もいなくて、
ただ単に退屈だったのかもしれない。

バイク屋の前でヘルメットを纏う旅行者がいた。

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「あの~」

「ん?なに?」

「バイクは借り物ですよね?一日いくらぐらいなんですか?」

「ああ、そう、レンタルだよ。
 そこいら中で借りられるよ。
 ゲストハウスに置いてあるところもあるし。
 $10前後で借りられるはずだよ」

「ありがとうございます。
 今日というか、さっき来たばかりで右も左もわからなくて」

アレコレ話しをすると年配であろう彼はアメリカ人旅行者で、
バックパッカーというより、節約志向のベジェット・トラベラーのようだ。

「ヴィエンチャンの街なかはなにもなくてすぐに飽きるけど、
 ちょっと郊外に走るともう別天地だよ」

「そうなんですか」

「昨日、3~5マイルほど郊外に出向いたんだけど、
 ばーっと畑や田んぼが広がって、
 もう信じられないぐらい美しい風景なんだ。
 ガイドブックには載るはずもない田園風景が見られるよ」

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「それはいいことを聞きました。
 寺を回る趣味はないので、バイクを借りたら挑戦してみます」

「安いしね、借りない手はないよ」

「ありがとうございます、貴重な情報を」

旅の情報は思わぬところに転がっている。


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