雨の帰国日 @Seoul -完- [South Korea (Seoul)]
出立の時になっても激しい雨は止まなかった。
「カサ、持って行きますか?」
宿のスタッフが心配して、声をかけてくれる。
捨ててしまってもいいいらない傘を探してくれている。
「ケンチャナヨ(ダイジョウブ)、走るよ!」
「ケンチャ?(ダイジョウブ?)、気をつけてね」
「また会いましょう!」
そういうとキャスターバッグを抱え、雨の中に飛び出した。
冬の雨だが、さほど寒くない。
1分ほどでリムジンバスの停留所に駆け込むと、
こちらを待っていたかのようにバスが滑り込んできた。
雨を拭う間もなく、バスに乗り込む。
空港行きのバス停が近いとこういうときは助かる。
キャスターバッグ1つの身軽さが役に立つときもある。
ツアーと異なり、送り迎えのないシンプルな旅には、
荷物の大きさや宿泊先のロケーションは重要だ。
冬の雨雲が厚く空を覆っている。
午前中だというのに空は暗くて、
さらには濡れた建物やビルが光を吸収し、暗さに輪をかけていた。
雨や朝の渋滞に巻き込まれることもなく、
リムジンバスはいつものように一時間ソコソコで仁川空港に到着した。
自動チェックイン機でボーディング・パスを受け取ると、
今回は帰りもアップ・グレードが適用されていた。
「Business Class」と記された搭乗券をひらめかせながら、出国へ。
こうなると重宝している「プライオリティ・パス」の出番はナシ。
格安航空券でもラウンジが使える「プライオリティ・パス」、
興味がある方はこちらのページ ↓ をご参照くださいね。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17
ビジネスの搭乗券があれば、ラウンジへはフリーパスだ。
ユナイテッドなので「スターアライアンス」系列の
「アシアナ・ラウンジ」が使えるのみだが、
キッチンでガッツリ朝食をいただいてきたので、
軽食をつまむ気にはならなかった。
免税店に用事も縁もない身としては、
無人シャトル「スターライン」に乗り込み、そそくさとコンコースへ。
前にも記しましたが、
メイン・ターミナルの「アシアナ・ラウンジ」は混んでいて落ち着かないんですね。
マッサージやシャワーもあるんですが、
それよりも人が少ない沖のコンコースの「アシアナ・ラウンジ」がいいのです。
エスプレッソを飲み、新聞を広げ、出発時刻までくつろいだ。
3月の「毎月ソウル」
―完―
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