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ゲストハウスの夜は更けて @Seoul [South Korea (Seoul)]

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3月12日の空は冬真っ盛りで、どんより曇っていた。

到着日から明けて2日目、みごとに寝つぶしてしまった。
〆切に追われ、寝不足で旅立ってきたツケかな。
あいかわらずモッタナイ旅行者である。

長期滞在の日本の人が
「シチューを作るので食べませんか」というので、ご相伴。
ソウル初日の食事が日本式のシチュー、というのはなかなか楽しい。
う~ん、バチアタリ旅行者は全開です。

早めの夕食を終えた頃、
ゲストハウスのキッチンにオーナーがやってきて、酒宴を催しはじめた
韓国人らしく、酒豪のオーナーは人に酒を勧めるのが大好きで、
日本の古いタイプの「会社の上司」という感じの呑みかたをする。

リビングに顔を出したゲストを次々、巻き込みながら、
小さな宴会はニギヤカに盛り上がっていた。
その反面、長っ尻の彼は長期滞在者に避けられているらしく、
顔馴染みの面々は早々に消えているのがオモシロイ。

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酒が弱いコチラにはオーナーの矛先は向かず、
もっぱら新顔のゲストへボトルが傾けられる。
こういうローカル・コミュニケーションが楽しいのもゲストハウスの特徴だ。
こういうところにも「国民性」は出ていて、
日本人は断りきれず、彼の勺にハマっていく。
ミネラルウォーターを取りに来たシンガポリアンなどは、
「わたしはアルコールは摂らないから」などとキッパリ英語で応じて、
オーナーを軽くヘコませている。

彼曰く、日本人は優しく、英語圏の人は冷たい、らしい。

22時頃にオーナーが帰ると、
顔馴染みの長期滞在者や酒を苦手とするゲストが、
ワラワラと降りてきてキッチンを埋めた。

どういうわけか、こちらのほうがニギヤカで、
アルコール抜きにもかかわらず、深夜の盛りがりをみせた。

キッチンを彩っていたのは、
ロンドン出身のイギリス人、KLから来たマレーシアン、
シンガポリアン、台湾、香港、韓国人のスタッフに日本代表の自分だ。

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ロンドン出身の彼は早稲田大学に留学経験があるらしく、
かなり流暢な日本語を話し、コチラをビビらせた。
部活で剣道をやっていたそうで、
話題はもっぱら体育会系の経験で、
「貴重な体験だった」と楽しそうに話してくれた。

シンガポリアンの彼女には、
最近のシンガポール・ウマイモノ事情を教えてもらったりして、
アルコール抜きのリビングは酒抜きでも大いに盛り上がった。

なかでも香港人の彼は終始、興奮気味で、
クセのある香港英語で誰彼かまわず質問攻めにしていた。
「どこから来たの?」「何日間いるの?」「ソウルの見所は?」など
たわいのない質問ばかりだったが、あきらかにテンションが上がっていて、
ちょっとした酔っ払いのように質問魔になっているのが可笑しかった。

モチロン日本代表のコチラも例外ではなく、
「なんで日本人なのに英語が話せるの?」とか、
「今度は日本に行きたい」とか、興奮口調は止まずに続く。

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最後にはカメラを取り出し、狭いリビングで大撮影会となった。

「僕は『ゲストハウス』というものを今回初めて経験したんだ。
それにしてもこの狭いキッチンに、
僕以外に6カ国もの国籍の人たちがいるなんて。
ホントに信じられないよ、すごい経験だ」

興奮した彼の言葉が、ゲストハウスの魅力を表していた。


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