雪梨汁品味 @Dongguan [China]
汗ばみながら、街歩きを続けた。
「そろそろ腹減ってきたよね」
誰かが言い出し、時計を見るとすでに昼時を過ぎていた。
写真を撮り、探索して歩いていると、時間の経過を忘れる。
「適当に昼飯、やっつけましょう」
ということで、手近な食堂を探し、飛び込んだ。
昼飯時を過ぎていたが店内はけっこう混んでいて、
店員に促されるまま、二階へ上がり、テーブルに着いた。
牛肉飯や麺などメニューから適当に頼み、
水分捕球にアイスコーヒーや水など、好みの飲み物をオーダーする。
「シークワー、イーペイ(西瓜、一杯)」
こちらを見たウェイトレスにブロークンな北京語で、
いつもの「スイカジュース」を頼んだ。
アジアに来たときはいつもコイツなのだ。
「あ~、おれもそれにすればよかった」
カメラマンが嘆く横で、
ローカル・ガイドは「シェーリーツー」というモノを頼んでいた。
地元の人間が頼むものにすぐに興味を惹かれるのが悪いクセ。
あるいはただ子供っぽいだけなのかもしれない。
「なに?それ?」
「日本にもある果物ですよ~。当ててみてください」
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差し出されたメニューから、飲み物の欄に目を走らせる。
「って、わかんないよ。シェー?リー?」
「漢字見るとすぐわかっちゃいますね~、雪・梨・汁です」
「ナシ? そりゃあ、日本にあるけどさ、ジュースにはしないぜ」
「え~。日本ないですか? ナシ・ジュース、ないですか?」
「ナシ、ジュース、日本、なし~」
誰かがくだらない駄洒落を重ねる。
「日本にはさ、西瓜のジュースもないんだよ。
純粋にジューサーで絞ったスイカ・ジュースは、
あんまりポピュラーじゃないんだ。だから旅先でいつも注文するんだ」
「じゃあ、飲んでみてください。もうひとつ頼みましょう」
「梨のジュースなんか、おいしいのかあ」
彼は間髪いれず、追加注文をいれてくれたが、
日本人一団は嫌疑の表情だ。
やってきた「梨ジュース」は梨をかじるのとは異なり、
生まれてはじめての感覚に驚かされた。
回し飲みしてみると日本人軍団総ノックアウト。
旅馴れた舌が肥えた性質の悪い軍団にも関わらずだ。
予想以上に甘く、さわやか。
雪梨汁6元、西瓜汁も同じく6元だ。
「これ、砂糖入ってないよね?」
「そのままですよ、ジューサーで絞っただけ。家でも作りますよ」
「日本じゃ、果物をこんな風に手軽に摂らないよな。
第一、日本じゃ高いもんな、果物の類は」
誰かが、ガイドに説明するように語りながら、呟きを漏らす。
「もう一杯、人数分頼んでよ」
なにげない街の食堂、これも旅の出会い。
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梨ジュース!?(@@)今度絞って飲んでみます☆
なにげない街の食堂にも結構衝撃的な出会いとか
眠ってたりしますよね!
by KAZUYA (2010-02-06 21:14)
>KAZUYAさん
梨ジュースなんですよ!
半信半疑で飲んだんですけど、かなりぶっ飛びました。
日本の果物は高いので絞るにはもったいないかもしれないですね=
by delfin (2010-02-07 06:58)