Seoul Survivor @Seoul

「古きソウル」を探し歩いたが、鍾路（チョンノ）では結局、出会えなかった。

どの路地を歩いても、出迎えてくれるのは工事のフェンスばかりで、
写真を撮る気も店に入る気力も奪われた。

ピマッコル通りにからみつくように海産物が売りの道、居酒屋が並ぶ通り、
韓定食を楽しむことができる路地などが営業していた。
これらの店の寿命も時間の問題なのだろうか。



昼の時間は閑散としていて、路地を通り抜けていく人ばかり。
開発の波に浸食される一方の印象だったが、
夜になると活気づいて、違い表情を見せているのだろうか。
飲み屋さんが多いだけに、闇が訪れると活況を鳴らしているのだろうか。

鍾路の大通りからピマッコルの狭い路地を北に抜けると、急に警官の制服姿が増えた。

その辺りは大使館や役所が連なり、
星条旗がはためく門の前では立番の警官が警棒を杖のようにして仁王立ち、
その向こうの大使館の玄関前には大きな移動交番のバスが、
アイドリングしたまま、止まっていた。
遠くには小山がきれいな青空をバックに鎮座している。



ピマッコル通りや居酒屋通りを支えていたのは役所で働く人たちだったのか。

どこの国でも飲み屋街を支えるのはお役所だったり、
グルメ・ストリートを作り上げるのは色街だったり、
街の成り立ちには意外な背景がある。
ピマッコルもそうしてできあがったのだろう。

道にあふれる制服姿を眺めながら歩くと、
頭の中にある記憶の画像と目の前に見える画像が合致した。

見覚えがある小山は、景福宮や昌徳宮を守るようにして鎮座するあの山だったのだ。



古くからこの国のメイン・ストリートだった鍾路は、
その北側に景福宮や昌徳宮の王宮を備えている。
それを囲むように王宮で働く人たちや武家が住んだ仁寺洞や三清道・北村が成り立ち、
鍾路の南側には少し距離をおいて庶民の町・明洞。
それを挟むように商人の町・南大門、東大門が佇まいをみせるわけだ。
ポケットに突っ込んでいた市内地図を広げてみるとそれらが公式のように並んでいた。

バラバラに歩き、見ていたものがパズルのパーツのように今つながった。

６月１８日－ＤＡＹ３
写真１；　狭い路地でまだまだ元気に営業している店も多い
写真２；　かつての「ピマッコル通り」も半面は工事中
写真３；　３～４件軒を連ねる床屋さん。ここは「健全」な床屋さんです
写真４；　再開発の一角に火事跡の居酒屋。小火で焼けたのか、はたまた･･･

So-net ブログの「旅行」部門で３位になってます！ビックリです！
ご覧いただいたみなさんのおかげです！多謝！
http://blog.so-net.ne.jp/_contents/blog_theme/0221/


↓　コチラは「旅行」部門１０位奮闘中！　↓クリックしていただけると、書き手の励みになります↓
FC2 Blog Ranking

タグ：チョンノ 鍾路 景福宮 昌徳宮 王宮 仁寺洞 三清道 北村 明洞 南大門 東大門

コメント 4

一番上の写真の「24時」と書いてあるお店に行ってみたいです。
私の食べたいものが並んでいる…。
ウゴジクッ以外は、まだ食べたことないのです。

火事の焼け跡は、悲しいですね。
私の知人の家の焼け跡を見たときは、涙が出ました・・・。
by ひまわり (2009-06-28 23:09) 

＞ひまわりさん

なんだろう？食べたいものって。
写真撮りながら、カンバンの文字がまったく読めない男です(笑

食事もメニューすら読めないのに突撃し、
（中心を外れると日本語はモチロン英語もありません）
なんとか格闘して、食べてます。

スキキライがないので、出てきたものに困るものがないのは特性かなあ。

焼け跡はまだ生々しかったですよ。
焼けて数週間、って感じで、
思わず「地上げ」によるものでないことを願いました。
by delfin (2009-06-30 00:50) 

上から、
ヘジャンクッ（酔い覚ましスープ）
ウゴジクッ（白菜の外葉を使ったスープ）
ネジャンタン（内臓肉スープ）
トッペギプルコギ（小さな土鍋に入ったプルコギ）

スープ類は、食材で名前が変わってきたりします。
味噌汁が地方や家々で作り方やお味が違うように、
お店によって、かなりお味が違うと思います。

家庭の味というか、庶民的なお店で「ヘジャンクッ」を食べたいと
ずっと思っているのですが、いまだにチャンスがなく・・・
次の訪韓時には、食べたいと思っています。

何でも食べられる胃袋は、外国に行くためには必要ですね。
私が今まで食べたもので日本にないものは、カンガルー肉かな？

by ひまわり (2009-07-01 21:56) 

>ひまわりさん

返信遅くなりました。

読めると強いですね～。
名前聞くと、なんの食べ物かは推察できるのですが･･･

ヘジャンクはこの旅始まって、最初に出会ったローカルフードかな。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-04-09
お得意の「隣の人と同じヤツ」方式でであったものです。
牛骨煮込汁定食、って感じでした。

ローカルなエリアで食べたので、店の人もやさしくて、やけに覚えてます。

カンガルー、牛の赤身の脂を減らした感じで好きです。
残酷、という方もいるかもしれませんが、
ダイエットフードとして注目らしいです。
ちなみに養殖です。
by delfin (2009-07-07 10:01)