第九夜 -夜行- @Nha Trang [Vietnam]
夕方から雲が増えたかと思うと、夕立がやってきた。
19:30の出発に合わせて、夕食を済ませ、出発直前に部屋に戻り、
シャワーと着替えを済ませる、これで長いバスの旅もOKだろう、というプランがこの雨で流れた。
夕食の目標は昨夜訪れた「ポークチョップ」の屋台。
小雨になるのを待ち、同じ場所を訪れてみたが店はなかった。
どうやら夕方からのスコールで屋台は店を開かなかったようだ。
食いっぱぐれて仕方なく、ホテルの近くの食堂で可もなく不可もない食事を胃に詰めた。
シャワーを使い、着替えてチェックアウトのために、荷物を担いでフロントに降りた。
「ごめん、夜行でホイアンにいくことにしたんだ、二泊しないよ」
「かまわないよ、旅はあなた次第さ」
「カギを戻すよ。料金は?」
「ああ、一泊分だけくれればいいよ」
「この時間まで使ったのに?」
「これからまだ客が来るしね。『デイユース』なんてメンドウな追加料金はいらないよ」
「そいつは助かる、ありがとうね。じゃあ、行くよ」
安宿とはいえ通常チェックアウトは12時、
それ以降も部屋を使えば、追加料金(=デイユース料金)を取られるもの。
安宿だからか、フロントマンの気まぐれなのかはわからないが、
ちょっとしたオマケで気持ちよくニャチャンを去ることができた。
楽しみにしていたポークチョップは食いっぱぐれたけどね。
車内で横になって眠れることを期待したのだが、バスは満席だった。
普通の観光バスが夜行化しているだけなので、寝るにはチョット狭い。
おまけに車内は真っ暗で、一番のヒマツブシの読書ができない。
持ってきたミュージックプレーヤーは家を出てすぐ、
ヘッドホンのコードを引っかけて切ってしまい、聞けなくなっていた。
ヴェトナムのどこかで代わりを買うつもりだったが、
こんなに早く夜行バスに乗る予定ではなかったので、まだ買い備えていなかった。
いくらやることがなくても20、21時じゃ眠れませぬ。
24:00を前にドライブインで約一時間の「夜食」休憩。
フォーを食べ、明るい店内で文庫本を広げ、読書に浸る。
退屈な車内で死にかけていたところなので、長めの休憩時間がうれしい。
道のりはまだ半分、10時間のバス旅、退屈との戦いはいったいどうなることやら。
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本が読めない、音楽が聴けない、パソコンができない。
できないとなるとなおさら苦痛になるものですよね。
by quartier (2008-10-29 00:47)