ハレの日 @Seuol [South Korea (Seoul)]
4日目の朝は寒さが少し緩み、雨の気配を感じさせた。
出掛けのゲストハウスの玄関、
顔を合わせたスタッフがキャンディをくれた。
「なんでアメを?」
唐突だったので、戸惑って尋ねた。
「今日はホワイト・デイですよ~」
3月14日日曜日。
「なるほど~。でもオトコからアメをもらう趣味はないぜ?」
「わたしもその趣味はないです!」
お互い笑いながら、キャンディを頬張った。
午前中の街では礼服姿を多く見かけた。
ホワイト・デイが重なった吉日からか、
たぶん各所で結婚式が催されているのだろう。
午後になると今度は花束やプレゼント片手の女性を多く見かける。
露店にもリボンをあしらったパッケージや、
かわいい包み紙に彩られたお菓子などが目につく。
そんなに韓国の男性はホウィト・デイに贈り物をするのか、
と思わせるぐらい贈り物片手の女性を見かけたので、
夜になって戻った宿のスタッフに尋ねてみた。
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「韓国ではホワイト・デイってそんなにニギヤカなものなの?」
「いや、それは違いますよ、きっと卒業式です」
「大学生の?」
「そうです、学校によってまちまちですが、
今日が卒業式の大学が多いんですよ。
見かけたのはその学生だと思いますよ」
愛を告げられるにしては、やけに人数が多くて驚いていたのだ。
感じた疑問をすぐに教えてもらえるスタッフがいるのも、
定宿、いやゲストハウスの魅力だ。
「韓国の卒業式では『チョゴリ』を着たりしないの?」
「卒業式はあまりないですね。
もちろん礼服でいく大学もありますが、少ないです。
日本はどうなんですか?」
「ああ。日本は成人式に『フリソデ』という名の着物を着て、
大学の卒業式は『ハカマ』というのを着る人がいるね。
たぶんその2回がもっとも日本の民族衣装を見かける日だよ」
「韓国でも同じですよ、
若い人たちは『チョゴリ』をだんだん着なくなっています」
残り物のキャンディを頬張りながら、韓国現代文化論学習のヒトトキ。
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