Security @NYC [N.Y. (U.S.)]
あの「事件」以降、この国では空港に限らず、人が集まるところのセキュリティは異常に厳しくなった。
スタジアムや野球場も例外ではなく、入場に際して手荷物は厳しくチェックされる。
特に液体物の持ち込みは一切NGなので、ペットボトルはモチロン、
カップに入った飲みかけのジュースすら、持ち込みが許されない。
人々ももう馴れたもの、見つかれば没収、廃棄されるので、
ゲート前で飲み干したり、自分から捨ててしまう人がホトンドだ。
いつまで続くんだろう、この状態。
そう、平和な日常ではあるものの、この国は今だ戦時下。
自国の領土で戦っていないので見落としてしまいがちですが「戦争状態」の国のひとつなのです。
セキュリティのキビシサは、報道陣にも厄介なことになっている。
取材パスで行き来できる範囲は制限されるし、事あるごとに提示を求められる。
まあ、このあたりは不審者の排除でもあるのだから、笑顔で協力できるが、
行き来できる範囲が制限されるのは、なんとも困る。
取材に関しては、他のスタジアムがそれほどではないので、ここNYはやや過敏。
まあ「あのニューヨーク」であるから、しかたがないのかもしれない。
スタンドでもその影響は出ていて、
ジェッツ名物でもある元消防隊員で熱狂的なジェッツファンの「ファイアーマン・エド」も、
おとなしく着席している。
ここぞ、というシーンになると、スタンド前列に足を運び、
例の「ジェッツ・チャント」を指揮しているが、
コールが終わると、またおとなしく自分の席へ。
その姿を記者席から眺めていて、少し微笑んでしまった。
かつては試合時間のホトンドをスタンドとフィールドの間のネットやフェンスによじ登って、
フラッグ振り回し、サイレン鳴らして、応援を煽ってましたが、
セキュリティの影響で制限されているのでしょうね。
あるいはカレがお年を召したから、疲れちゃって着席したのかな。
それはないよな、きっと。
そんな状況下でも名物「ジェッツ・チャント」は健在。
「J!E!T!S! JETS!JETS!JETS!」と
アメリカの応援風景では珍しい、スタジアムが一体になってのコールは圧巻。
相手チームはきっとイヤだろうなあ。
お世辞ではなく、このコールは「聞きごたえ」がある。
スタンドで「D-FENCE」と大声で叫ぶのが地元チームへの顕著な応援風景ですが、
この「ジェッツ・チャント」はジェッツ・ファンでなくても、NFLが好きならシビれるはず。
ファイアーマン・エドが合図を出すタイミングも絶妙で、
ジェッツがチャンスのとき、あるいはピンチのとき、
それもプレイが止まった瞬間に繰り出すわけで、フィールドのプレイをジャマすることがない。
時折、真似したファンが「チャント」を繰り出すが、間が悪いのですね、これが。
テールゲートとともに一度、体感してみてください。
ジェッツ・ファンでなくても、「トリハダ」ものの瞬間ですよ。
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日本ではテロに対する警戒が少しも感じられない。
幸せなのか不幸せなのか、安全なのか危険なのか!
by 斗夢 (2009-02-24 05:57)