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SUPERBOWL XLVII [Sports]

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見返して SUPERBOWL XLVII @ Superdome。

現地時間2月3日、EST18:30、
ニューオリンズ・スーパードームで行われた第47回スーパーボウル。
(開催地のニューオリンズはCSTなので現地は17:30KICKOFF、
もうひとつ重ねると冠スポンサーが付いているので、
「メルセデス・ベンツ・スーパードーム」が正式名称)
http://www.nfl.com/superbowl/47 (NFL公式サイト)

いつものように日本では月曜の朝8:30にキックオフ。
数年前は「スーパーボウル・パーティ」と称した、
都内で行われるパブリック・ビューの取材などに出向いてましたけどね、
そのイベントもなくなってしまったので、
自宅で起き出し、コーヒーを淹れ、ピザなどを用意して、Ready for KICKOFF。

現役引退を表明しているボルティモアの魂LBレイ・ルイスが有終の美を飾るのか、
新生QBコリン・キャパニックがシンデレラ・ストーリーを完結させるのか。
ボルティモア(BAL)HCの兄ジョン、サンフランシスコ(SF)HCの弟ジムのハーボー兄弟、
「BRO・BOWL」と呼ばれる初の兄弟ヘッドコーチ(HC)の対決。
そんなところに注目は集まっている。



アリシア・キーズのナショナル・アンセムで今年一番のお祭りのはじまりはじまり。
http://www.nfl.com/videos/nfl-super-bowl/0ap2000000136099/Alicia-Keys-wows-singing-national-anthem

前半はBALQBジョー・フラッコがロングパスを決め、3つのTDパスであっさりリードを広げる。
対するSFは攻めあぐね、パスにしろ、ランにしろ、攻撃のキーを見出せず、前半を終わった。

スコアは21対6、BALのディフェンス力が圧倒していたわけではないが、
SFの得点力に疑問符が浮かんでいることを考えると、2シリーズの得点差はかなり重たい。
やはりスーパーボウル、凡戦で終わるのか、とガッカリ感を強く感じつつ、ハーフタイム。

ハーフタイム・ショウはビヨンセ、見どころは「ディスティニー・チャイルド」の復活劇なのだろうが、
さながらロンドン・オリンピックの「スパイス・ガールズ」再結成の二番煎じに思われ、
画面の前で脱力感がかなり割り増しに。


ハーフタイム・ショウ 公式サイト
http://www.nfl.com/videos/nfl-super-bowl/0ap2000000135280/Beyonce-Pepsi-halftime-performance

後半のキックオフを選択していたBAL、そのキックオフ・リターンでビッグ・プレイが飛び出す。
スーパーボウル・レコードの108yキックオフ・リターン、わすか11秒でスコアは28対6と広がった。

サンフランシスコのSPチームがコレをやらなきゃ、と思っていたので、
22点差という数字に思わず「あ~あ」という声が出た。

ところがここで停電、世界中が見ている世界最大規模のスポーツ・イベントで停電って。。。

34分の停電は、まさに二度目のハーフタイム。
一気に波に乗るはずだったBALは水をかけられた形、
かたやSFはここで冷静になる時間を作ることができたはず。



SFには天恵だったらしく、その後、2TDを奪い返し、28対20と追い上げる。
さらにファンブルでボールを奪い、FGで3点を重ね、28対23。
1シリーズの差はフットボールではないに等しい。
しかしBALも堅実にFGを返し、31対23と突き放す。

この「8点差」というのが微妙で、タッチダウンで6点を得ると、
「ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)」のエクストラ・ポイントが与えられ、
キックなら1点、再びタッチダウンを奪えば2点が入る。
キックは9割9分決まるが、2度目のタッチダウンは5分5分というシロモノ。
なので、この「8点差」は近いようで遠い微妙な点差だ。

BALのFGの後のシリーズでSFがTDを奪った。
当然、PATでタッチダウンを取りに行くが失敗、同点のチャンスを逸し、31対29。
その後のシリーズでBALはFGに留まり、34対29。


http://www.nfl.com/videos/auto/0ap2000000134723/Cookie-or-Cream SUPERBOWL 公式TVCM集

そして試合時間残り4:19。
SFの攻撃は目覚めたようにヤードを重ね、2ミニッツ・ウォーニング。
(試合終了間際を効果的にするため、NFLでは前後半の残り2分に自動で時計が止まる)

ボールはBALのゴール・ライン5yで3rdダウン。
2回攻撃できるSFは逆転劇の幕が目の前にタレ下がっている、といってもいい。

SFがタッチダウンを奪うと36対34、そうなると残り時間がカギだな、と思っていた。
2ポイント・コンバージョンを成功させても37対34、
いずれにしろ時間が残れば、BALはFGで逆転、少なくても同点でオーバータイムだ。

SFはタッチダウンを奪うにも時間を使い切りたいところ。
その上でさっきミスした2ポイント・コンバージョンにまた挑まなくてはならない。

反面、BALには昨年のチャンピオンシップでの悪夢がよぎる。
イージーともいえる32yの同点FGをミスしてスーパーボウルを逃した悪夢。
FGレンジまでボールを運んだとしても、キックは揺るぎやすいものだ。

ここまでは画面を見ている上での考え過ぎでしかないのですけどね。




フィールドでは考え過ぎの考えにはまったく至らず、
SFは3rdダウン、4thダウン・ギャンブルであっさりとパス失敗。
シンデレラQBは輝くこともなく、試合を終えてしまった。

同点狙いの2ポイントを奪っていれば、きっとモメンタムが大きく動いていただろう。
あるいは最後のシリーズ、タッチダウンを奪うことはできなかったか。
彼は「ネクスト・モンタナ」にはなりきれず、スーパーボウルを終えた。

かたやMVPに輝いたQBジョー・フラッコ。
7人のレシーバーに投げ分け、287、3TD、インターセプトなしが圧巻。
「次世代QB」の中で頭ひとつ抜き出た形となった。

レイ・ルイスはみごとなキャリア・エンディング、
2000年の第35回SUPERBOWL以来のチャンピオン・リングを手にし、フィールドを去る。

レイヴンズがチャンピオンになった翌年、
ボルティアモアとフィラデルフィアのトレーニング・キャンプ取材に出向いたことを思い出した。
当時、スーパーボウルMVPに輝いたルイスは近寄りがたく、
現地の番記者でさえも彼を遠巻きにして、腫れ物を扱うような暗黙のルールがあった。

ちなみにその時、練習フィールドに当時のオーナー・アート・モデルが現れたのだが、
危うく彼に飛び蹴りしそうになったことを思い出した。

そう、愛しきクリーブランド・ブラウンズを無許可でボルティモアに移転、
アメリカでは社会問題に発展したほどの事件を巻き起こした張本人だったから。
あの事件以来、ブラウンズに輝きはない。

そのアート・モデルは今シーズン開幕翌日の9月6日、87歳でこの世を去った。
今シーズン、レイヴンズはジャージの胸に「Art」のワッペンを付け、戦い続けた。

あまり話題になっていないが、この勝利は彼への一番の追悼となるだろう。



このポスト・シーズン、まさに「後半こそ、フットボール」という試合をいくつも見せてもらった。
やはりNFLはおもしろい。
そしてSUPERBOWLの翌日から、フットボール・クレイジーは長い冬眠に入る。

9月のKICK OFFを待って。



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なちこ

3Qに見どころあったし、変なセィフテイみたし。
凡戦になりそうなところを停電がいい仕事したねw
世代的には49ersに勝って欲しかったけどね。
by なちこ (2013-02-07 08:34) 

delfin

>なちこさん

3Qの2pが入っていれば、SFに勝利が転がり込んだかもしれない。

変なセイフティは勝っているチームがよくやる戦略。
時計残すとヘイル・メリー・パス投げられるので、それすら与えない作戦です。

本文が長くなったので、書きませんでしたが、
「SBは凡戦」ってのは、20世紀の苦言ですね。
FAとサラリーキャップの導入で21世紀のSBは接線ばかりです。

「無敗」のSFには勝って伝説守って欲しかったなあ。

一応、BALもSB無敗だけど(笑

by delfin (2013-02-09 01:25) 

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