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peaceful paradise @Palau [Palau]

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「海、行ったの?」

ガソリンスタンドの店員はBGMに合わせ、
カラダを揺らしながらそういった。

「なんで?」

「スゴイ焼けているからさ」

「この日焼け? 違うよ、バベルダオブ島を一日ドライブして、このザマさ。
 見てよ、右腕だけひどく焼けてるだろ?」

フランクな店員に合わせて、ジョーク交じりに答える。
左腕と右腕を比べて見せると彼は大げさに目を覆ってみせた。

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反時計回りに島を一周したものだから、
北を目指し走っている時は東、つまり右から、
そして南に下っているときは西日、つまりこれまた右側から、
みごとに片側だけ日が当たり、右腕だけが日焼けしたのだ。

途中、気づいて、シャツで右半身を覆い隠したりしたものの、
南の島の太陽の前ではムダな足掻きでしかなかった。

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それにしてもパラオの人たちは明るい。

目が合っただけでも声をかけてくるし、
見ず知らずの人からも当たり前のように話しかけられる。

アメリカなどでもすれ違いざまやエレベーターでは、
「ハーイ」とか「What s up?」なんて軽くアイサツを交わす。
人種も文化も異なる人間が集う国だから、
常に互いに敵意がないことを確認しあうのが当たり前になっている。

バックパックを背負って、初めてアメリカを回ったとき、
自分よりも大きな黒人がフッと道を開けることが何度もあり、不思議に感じた。
「譲る」というよりは「避ける」という感じだったので不思議な印象が残ったのだ。

日本人からすると巨漢の黒人は大いに畏怖の対象だが、
彼らからすると得体の知れない黄色人種が恐怖でもあったのだ。
「鋭い目つきをした黄色いヘンなヤツ」という感じで避けていたのだろう。

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こちらにも少しばかりのアドバンテージがあったことは確かだ。
ネイビー・ベースがある街に育ち、
高校生のときから米兵と玉突きして遊んでいたので、
黒人に悪いイメージを持っていなかった。
合わせて180cmを超える身長があるので、
見下ろされるような目にあわずに済んだも大きいかもしれない。

もっともアメリカ人の側からしたら、
ただのきったねえバックパッカーを嫌悪していただけだったのかもしれないが。

それにしてもパラオの人たちのフランクなこと。
日本人とわかると拙い日本語や「じゃぱーん」なんて言葉を投げてくれたり、
同じように明るい韓国のオバハンとはまた異なる明るさで、
こちらを大いに和ませてくれる。
肩に力を入れて歩きがちな旅行者としてはふと、ガス抜きされた気になる。

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ガソリンは1ガロン(約3,78L)=$5,25、リッターあたり¥110ほどか。

ガソリンを入れ終わったものの、
レンタカーを返す約束の18時まではまだ時間があった。
夕食を摂るには早すぎるし、ランチの量が多かったこともあり、腹も減っていない。
とはいえ、島は走りつくしてしまっていた。

メイン・ストリートにあるパレイシア・ホテルにクルマを入れ、
テラスになっているバーに足を向けた。

マンゴ・ジュースを頼み、バーテンダーと話しをしながら、夕焼けを待った。





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