品切れの声 @Seoul [South Korea (Seoul)]
1月15日 日曜日。
出かける気がおきない日曜、
週末担当の日本語堪能なスタッフがやって来た。
歯科手術の通訳もしてもらった彼に、
先月帰る際、「なにか食べたい日本のものある?」と尋ねていた。
お礼を兼ねていることはモチロンだったが、
ホステルのキッチンで毎度毎度「日本のカレー」では芸もなく、
好評といいつつもみんなも飽きるだろうなあ、とも思っていた。
「『オムソバ』が食べたいです」
「おむそば? すごい変化球が来たな」
どうやら昨年夏に訪日した際、
大阪で食べたオムソバがおいしかったそうだ。
ヤキソバやオムライスは韓国にもあるが、オムソバはないのだろう。
そこで今回、3食入りの生麺のヤキソバを2袋、密輸入してみた。
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こいつなら粉のソースなので運びやすく、
ヤキソバとしても生麺のほうがオイシイ。
だが、果たして正式な「オムソバ」ってどんなもの?
考えてみたら日本人のくせに食べたことがなかった。
曖昧な記憶の中の映像を頼りにキッチンで「オムソバ」製作に挑む。
できあがったものはヤキソバにオムレツを被せただけの「バッタモノ」。
スタッフの二人は「オイシイ~」「オモシロ~イ」といって平らげてくれた。
もちろん、9割方は社交辞令の感嘆符だと思うが。
午後、非番のスタッフに付き合って「加山デジタル団地」に向かう。
彼が最近ハマっているスノボのウェアを買いたいそうで、
こちらもテニスに使えるスポーツ・ウェアを探したかった。
「カザン・デジトゥル・ダンチ」はソウルの南西、
ブランド・ウェアからスポーツ・ウェアまでが揃う一大アウトレットエリアだ。
2011年4月に泊まったモグリのゲストハウスの最寄り駅、
宿と反対側の出口にアウトレット店が並んでいる。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2011-05-11 (加山デジタル滞在)
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連れは散々迷い、ようやくスノボ・ウェアを購入。
大きな袋を抱えて外に出るとすっかり日が沈んでいた。
「ご飯、食べて帰りましょうか」
「そうしましょう、そうしましょう」
彼の長い買い物に付き合わされて、少しばかり疲れていた。
地下の食堂街に入り、座敷に腰を下ろすと、ドッと疲れが出た。
まったく「買い物」ってやつは。
食堂の広い座敷の壁には「季節メニュー」が貼られている。
「あれって、牡蠣だよね?」
「クル・クッパですね。牡蠣のクッパプです」
「おお~、ここで牡蠣に巡り合えるとは。
それひとつ!」
やって来た店員に注文を告げると、彼女の首は横に振られた。
「ああ~。品切れらしいです」
「え~。じゃあ、ほかに牡蠣のメニューは?」
「ないそうです」
「そういう運命か?
ヘムル・パジョンでガマンします」
注文したヘムル・パジョン(海鮮焼き)とカルグクス(うどん)が、
テーブルにやって来た。
グクスはニンニクが強烈で、さながらスタミナ系のラーメンのようだ。
それにしても牡蠣が遠い。
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