料理の不思議 @Seoul [South Korea (Seoul)]
目的を失った3人は駅までの10分の道のりをのんきに散歩した。
韓国語と中国語と日本語と英語でバカバナシをしているうちに、
E-martが入っている駅に隣接したビルに戻ってきた。
「ランチしましょ、ランチ!気分転換にランチ!」
という台湾側の提案で、適当に選んだ食堂に適当に入り、
適当にオジンオ(イカ)の炒めものとケランチム(韓国版茶碗蒸し)、
そしてご飯を適当に頼んだ。
「足りなかったらなんか追加しますから」
こういうとき、ローカルがいるとものすごく助かる。
メニューは全部訳してくれるし、わからない料理は教えてくれる。
しかも韓国に於いては店の人に尋ねながら注文するのがうまいものを食べるコツだ。
丁々発止、店のオバチャンとやりあい、
味付けや盛り付けなどもお願いしながら注文するのが韓国の食堂スタイルだ。
「オバチャン、外国人が二人居るから、イカ辛くしないでね」
オーダーの時に韓国人の彼はそんな気遣いを重ねてくれた。
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「あら。外国人なの? わかんないわねえ」
「ワタシ、ニホンジンデス」
「ワタシ、タイワンジンデス」
皮膚も髪も瞳も同じ色、黙って座っていれば、見分けはつかない。
こんな町外れの駅ビルに好んでやって来る外国人はいないのだろう。
オバチャンの言葉をチョットだけ理解した日台連合が、
おどけて韓国語で答えてみせるとオバチャンは笑っていた。
先にやってきたオジンオ炒めでご飯を食べはじめる。
「カライはダイジョブデスカ?」
「オレはダイジョウブ。でもこれで辛さ控えめだろ?
台湾人食えるか? アイツを心配したほうがいいぜ」
韓国料理でイカやタコの炒めものはさらに辛い。
なぜかはわからないが、タコイカ料理は日本人では太刀打ちできない辛さなのだ。
外国人2名が今にも火を噴き出しそうなさなか、熱々のケランチムがやって来た。
「!」
まず、韓国人の彼が驚く。
続いて、このところケランチムにハマっている日本人が笑う。
その料理がなんだかわかっていない台湾人はおいてけぼりだ。
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デカイ。
通常、ケランチムは添え物、副菜なので、
一人前のトゥッペギ(汁物を直火にかけられる器)に入ってくる。
お椀よりも大きく、丼よりも小さいサイズが普通だ。
ところがこの店のケランチムはうどんの丼ぐらいあった。
オジンオ炒めの鉄板よりもデカイのだ。
「デカイねえ~。イイネエ~」
コレにハマっている日本人がほくそ笑む。
韓国人は台湾人にコレがなにかを説明している。
「オイシソウデスネ~」
料理を理解した彼がスッカラ(スプーン)で先鞭をつけた。
「デカイですねえ。これ、玉子何個使ってますかねえ?」
「7~8個は使ってんじゃない? あるいは10個・・・」
「そんな使わないですよ、いいところ4つぐらいでしょ。
あ! You Bet?(賭けます?)」
勝負ごとが好きな韓国人の彼がフッカけてきた。
「いいよ、乗るよ、玉子8個。Bet It」
「4個ですよ~。そんな使うはずないじゃないですか。
じゃあ、食後のカフェを3人にオゴるのでどうです?」
「OK、それでいいよ。ヘンに強気だな。
店のオバチャンに正解聞いてよ。ウソ通訳するなよ~ん」
「イモ~(店員さんを呼ぶ時の総称)」
店員を呼び、説明を理解してもらうと、
彼女はキッチンのオバチャンに大声で呼びかけた。
「タマゴ何個使って作ったかって、聞いているわよ?」
「ケラン(タマゴ)? パルよ!」(パルは韓国語で8)
食後のコーヒーがついてきた。
水西駅とE-mart
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いろいろな言葉、様々な国の人々が集まって初めての場所を歩く…
楽しい会話と雰囲気が伝わります!
いいなぁ〜♪
台湾の彼は目的のお店が見れなくてちょっと残念でしたけど、楽しいランチとdelfinさんの勝利のお陰で食後のCoffeeに預かれてラッキーでした☆
by ばうわう (2012-04-08 02:19)
>ばうわうさん
ランチ代は台湾の彼のオゴリでした(笑
なにせ目的地が空振りだったので・・・
なので、CAFE勝負!となったのですわあ。
ワリカン、って日本以外はしないですからね。
こういうパターンがほとんどです~~
by delfin (2012-04-08 21:00)