迷える宿泊先 @Seoul [South Korea (Seoul)]
11月18日金曜日。
朝から激しい雨の音で起こされた。
昨夜、冷え込みが弱かったのはこの雨の気配か。
到着後はAREXでソウル駅に降りると、
ロッテマートで数日分の朝食を買い込み、
地下鉄1号線で新設洞(シンソルドン)にたどり着いた。
カラフルな色に塗られた入口が出迎えてくれたが、
ペイントを乾燥させる扇風機が数台回っていた。
唸り音を上げ、テラテラと光っている床をなだめている。
とても足を踏み入れられるような状態ではないのが、
遠目にもわかった。
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「おいおい、これじゃあ、チェックインどころか、
近寄ることもできねえじゃん」
誰に言うでもなく呟いていると隣接したマンションの出入り口から、
スタッフが顔を出した。
「あ、着いたんですね」
「あれ? いま、おれの文句が聞こえた?」
「なんです、それ?
そっちは使えないので、こっちから回り込んで入ってください」
併設の玄関口から非常口を通り、ホステルに案内された。
「改装工事、終わったんじゃないの?」
「いや、まだです」
「じゃあ、部屋使えないんじゃないの?」
「部屋はダイジョウブです。
でもシャワーとか、キッチンとかは工事中です」
「おいおい。それじゃあ『泊まれ』ないじゃん」
「『泊まれ』ますよ。部屋は完成してますから」
「おいおい」
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そう、ここは韓国だ。
工事する人も韓国人だし、
作業テンポも韓国スタイルだ。
このホステルも韓国の宿であるし、
当然スタッフも韓国人であることを忘れていた。
激しく床を乾燥させている扇風機に倣って、
左右に首を振ってみたほうがいいかもしれない。
「1Fの部屋だけ、完成してますよ」
「おいおい」
「今日はほかにお客がいないので好きなところ使ってください」
「おいおい」
「新しいシートとブランケット用意しておきましたから」
「おいおい。
シャワーどうすんだよ。コーヒーもないじゃん」
1ヶ月の工事予定が3週間弱で終わるはずはないのだ。
『泊まれる』という言葉を鵜呑みにして、
ホイホイやって来てしまった自分の読みがみごとに甘かった。
「シャワーは明日、チムチルバン(銭湯)でもいきましょう。
コーヒーは、う~ん、コンビニです」
そこいらに散らばっている工具や資材をよけて部屋に入った。
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部屋は完成してるから『泊まれる』!
のこの【部屋は!】ってのが韓国ですね^^;
delfinさんの「おいおい!」の連続な展開!面白い?ってか楽しい☆
これからどんな展開が待っているのかワクワク♡
自分に降りかかるとドキドキなこういう展開は他人事だとワクワク♡
by ばうわう (2012-03-15 00:32)
確かに部屋という形は完成してるけど、完全に製作途中ですね笑
でも新品って気持ちが良さそう^^
2枚目の写真でしょうか、顔のようなものはいったい・・?
ドアノブなのですか??
何だか無性に気になってしまいました笑
by クロブチ (2012-03-15 13:45)
>ばうわうさん
普通、工事終わってから営業再開しますよね(笑
「内装工事」だけだと聞いていたので、
ホント、終わっていると思ったんですよね~
なので気にも留めず、出向いちゃいました。
やっぱり韓国もアジアなんだなあ、と実感でした!
by delfin (2012-03-16 12:47)
>クロブチさん
ですね~。
でも部屋の内装も全部は終わってないし(笑
ガラス張りのドアについているノブですね~。
部外者が入れないように上にセキュリティ・ロックがついてます!
by delfin (2012-03-16 12:49)