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「RAINYWOOD AVENUE」 @Seoul [South Korea (Seoul)]

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カフェで歓談したあと、「先生」とはそこで別れた。

歯科医の診断は結局、子供の頃の古傷のため、歯骨が減ってしまっており、
そこに人工骨を入れなくてはならず、それが30万w。
その後、前歯のインプラントを入れ、それが160万wx2本、
ということで、総計350万wというソロバンだった。

1万円が14万wを切るぐらいのレートなので、約25万円也。

これならば予想した金額よりもずっと安い。
レントゲンと診察費で30,000wといわれ、
コッチのほうが高いな、と思いながら支払いを済ませた。

「いつでも好きなときに電話で予約を入れてくれ、
 って、言ってますね」

ドクターの英語がすこしばかり微妙ではあったが、
まったく通じないわけではない。
「診察は英語で行いますよ」と自信有り気な言葉を信じるしかないようだ。
あとは踏ん切りつけて、挑むか否かの問題だった。

「先生」の通訳は本当に丁寧でまさに至れり尽くせり。
なんなら手術にも付き添ってもらいたいぐらいだったが、
そうなると前歯2本が飛ぶぐらいのチャーター費用が必要だろう。

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「あとはわたしが手術日を決めるだけですね」

ダメモトで来たのだが、トントン拍子にハナシが進んでしまい、
多少の戸惑いは隠せなかった。

説明で納得いかない部分は英語で、
さらに及ばない部分は通訳してもらい、
疑念を打ち消すことはできたのだが、
自分のなかにある不安だけが霞のように心中にかかっていて、
即、決断とはいかなかったのだ。

「日本に帰ってから考えてもいいんじゃない?」

「先生」は明るくアドバイスしてくれる。

まずは人工骨の手術を行い、
3ヶ月ほどでそれを定着させ、
その後、インプラントへ、という流れだ。
患部の状態によって個人差があるのだろうが、
どうやら翌月出直して、インプラント入れて、ハイ!オシマイ、
というようなインスタントなことにはならなかった。

歯医者と葬式が大キライな身としては、
そこが踏み切れないところでもあった。
「毎月ソウル」を繰り返す身ならば、
「毎月デンタル」に置き換えたとして、
それはそれで旅の目的として悪くもないのか。

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千戸(チョノ)という知らない土地にやって来たので、
まだ見ぬローカル・エリアを求め、無手勝流に歩いてみることにした。
歩いているうちにアタマの中もきっと整理がつくだろう。

地下鉄駅に隣接するヒュンダイ・デパート、E-martを通り抜け、
千戸のメインストリートらしきところを歩く。
カフェやレストランが並び、合間に古い食堂があり、
舗道には屋台が点在していた。

こちらでよく見かける大きな駅にある光景が広がっていたが、
道行く人たちの平均年齢が若い気がした。
それがこのエリアの特徴なのか、
平日昼間だからなのかはわからない。

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ニギヤカな通りを抜け、古い路地に迷い込んでいくと、
そこには市場が広がっていた。
日本の駅前商店街にも似たソウル・スタイルの小さな「駅前市場」だ。
いつもの出会いは「ここにもあったか!」という感じで、心なしかうれしい。

大嫌いな歯科医へのスケジューリングを考えながら、市場の奥へと歩みを進めた。


千戸駅


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