ボーディングの眺め @Seoul －完－

４月２３日、旅は５日目、気づけば帰国日だ。

「加山デジタル団地」駅から「弘大入口（ホンデ・イック」へ。
そこからＡＲＥＸに乗り換え、空港を目指す。
いつもよりも少しばかり遠い行程だが、
のんびり揺られながら読書の時間ですね。

海外旅行に於いて、時差が少ないアジアの場合、
到着日と出発日はホトンドなにもできないのに等しい。

旅程を考える際、このふたつの日は「オマケ」程度に考えたほうがいい。

通常、ビジネス・ユースに都合のいい時間帯は、
本国の「ナショナル・フラッグ」がおさえる。
韓国ならＫＥ、ＯＺで分け合い、
タイならＴＧ、シンガならＳＱが優先されているというわけだ。

残りの時間帯を各国の航空会社で取り合うわけで、
必然、いい時間帯は少なくなり、
悪い時間帯ほど「格安チケット」に姿を変えていく可能性が高い。

余りモノ、と失望するなかれ、
そのおかげで安いチケットや安いツアーで飛ぶことができるのです。





わかりやすい例は最近話題のＬＬＣ（ロー・コスト・キャリア）。

ＬＣＣは早朝や深夜帯といった空港が開いている時間を利用して、
安いフライトを飛ばし、安いコストを維持しています。
２４時間体制のシンガポールやバンコクなど、
朝５時出発とか夜２４時過ぎの到着とかが当たり前、
いずれも市内から空港までタクシーで深夜でも￥２，０００もかからないので、
利用者もさして気にも留めません。

羽田が使えないことこの上ないのはブログでもお知らせ済みでゴザイマス。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2011-01-26　（羽田発の「毎月ソウル」）
そうなると早朝、深夜のワクで動けないＬＣＣが日本に普及するかも疑問ですなあ。

航空券はエコノミーのチケットでも大まかに、

＃１　正規航空券（ノーマル・チケット）
＃２　正規割引航空券（航空会社が個別に販売）
＃３　団体包括航空券（いわゆるディスカウント・チケット。
　　　　　　　　　　　十把一絡で旅行会社に丸卸しする）
という感じで分かれます。
このエコノミー・チケットの中にも「クラス」があって、
通常、エコノミーは「Ｙ」と表記されますが、
航空会社によってはＱ、Ｓ、Ｔ、Ｖ、Ｗなど１０段階ぐらいに分けられてます。

留学などで使う「オープン・チケット」は＃１や＃２の料金帯が多く、
フライトの変更や日時変更など、予約が自由に変えられるもの。
フライトも日時も変更できないツアーや格安航空券は＃３のタイプがホトンド。

機内の座席割りも安いチケットが後方。
＃３の団体が最後方、続いて格安航空券、
エコノミー前方に＃２、ビジネスのすぐ後ろに＃１、という感じ。
そしてカーテンの前方にはビジネス、ファースト・クラスと、
機内は資本主義のヒエラルキーがあるわけですねえ。

なのでＣＡは後ろに行くほど機嫌が悪くなるという伝説があるとかないとか。





旅行会社の営業マン経験からこのことを知っていたので、
ツアコン時代、チェックインを早めにして、
うちのグループだけ、席を前方に割り振ってもらってました。
「航空券」って予約だけで来ない、ということが当たり前の世界なので、
キチンとチェックインに来ると係員は仕事がさばけて助かるのですね。
う～ん、イヤな添乗員だわあ。

ツアーを選ぶ際は「指定便」とか「フライトが選べる」というタイプのもので、
現地の滞在時間を増やす、というのもアイデアです。
とはいえ、これも良し悪しで、
朝一の便で飛べば、テンション高いまま、初日を過ごし、
２日目にぶっ倒れてあと寝込む、なんてこともありますし、
帰国を最終便にすれば、帰った後の仕事に疲れを引きずる、なんてことも。
あなたの旅なので体力とご予算としっかりご相談をば。

安い空港鉄道を使い、仁川空港へ。

ソウルの場合、必然、便利な羽田～金浦は割高。
安い他国フライトのユナイテッド、成田～仁川を繰り返し使ってます。

その分、優雅な「ビジネスクラス・ラウンジ」でくつろげるからＯＫです。

「毎月ソウル」も「＠プライオリティ・パス」がなければ続かなかったかも。
格安チケットながら出発時に空港でラウンジが使えるのはハッピーです。



しかもユナイテッドが離発着する仁川空港のコンコースは、
アシアナ、大韓航空のラウンジを両翼に抱えており、これがまた広くて、快適。
ちなみにOZのビジネスクラス・ラウンジは、
２０１１年度地域別最優秀ラウンジのアジア部門で選出。
KEのラウンジは２０１０年度受賞という優れもの。
http://www.prioritypass.jp/JP/Lounges/Lounge-of-the-Year.cfm　（プライオリティ・パス）

年２回、海外に飛ぶ方、「プライオリティ・パス」を持たない手はありませんぜ。





４月の「毎月ソウル」


―完―




国内でも海外でもビジネス･クラスのラウンジが使えてしまう
「プライオリティ・パス」の情報詳細はこちらをご覧ください↓
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

各種ラウンジ情報
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-01-28　ＮＹ　　（ＥＷＲ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-03-13　ＮＹ　　（ＥＷＲ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-03-14　ＬＡ　　（ＬＡＸ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-11-04　ダラス　（ＤＦＷ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-08-27　ロンドン（ＬＨＲ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-05-07　ソウル　（ＩＣＮ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11　ソウル　（ＩＣＮ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19　ソウル　（ＩＣＮ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28　バンコク（ＢＫＫ）
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21　成田　　（ＮＲＴ）
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コメント 4

そうだ、プライオリティパス！
delfinさんのブログに張り付き始めたのも、これがきっかけだったかも知れません。

ただ、普段でも遅刻ギリギリの私(爆)
さすがに飛行機で遅刻ギリギリチェックインは･･･数回しかないのですが(あるにはあるという＾＾;)
いつも空港に着くのがほどほどの時間なので、ラウンジを使うヒマがなさそうです。

そういえば、10月の台湾旅行も羽田早朝便です。
CIの7:10発なので、6:00あたり狙いで空港につけばいいかなと。
それなら家からでも間に合いそうです。

ただ、HISのツアーなので、5:10集合って言われそうなので
一先ずHISには遅れることの了承をもらったのと、
チャイナエアラインの最終チェックインが40分前であることを確認しました。

後は当日にHISの羽田空港カウンターに
連絡をすればよさそうですね。
･･･3人での旅行なので席はバラバラになるかもな～。。
あまり旅行に行かない人なら、まじめに空港前泊とかしてそうですね。
by ゆいころりん☆ (2011-09-09 02:52) 

座席にもいろいろランクあるんだー（*^_^*）
フムフム(゜o゜)
後ろの席の方が安いんですね。。。

格安チケットを取るならdelfinさんのblogチェキ★ですね！
by otemoyan (2011-09-09 10:07) 

＞ゆいころりん☆さん

わたしもプライオリティ・パス持つまでは「ギリギリ派」でした。
免税店とか興味ないし。

最近はEチケットなので、さらにゆっくりでもOKですよね。

愛用のUAなどは前日にオンライン・チェックインできてしまうので、
ムリに早く行くこともないのですが、
Wi-Fiも使えるラウンジでノベノベしております。

ブログ内にもありますが、
羽田はPP使えないのでキラーい（笑
しかも早朝の空港アクセスねえし。

旅行会社には自分が使う電車の時刻を伝えておくといいですよ。
リマーク扱いで、待っていてくれます。
実際は社員でなく委託のグランドホステスなので、
連絡は密のほうがトラブルを回避できるかと。

楽しい旅を～～
by delfin (2011-09-09 23:19) 

＞otemoyanさん

航空会社によっては「クラス」でマイルがつかないこともありますよ～

正確には「安い席が後」です（笑
なぜならうるさいから。

エンジンの後はうるさいのです。
エンジンより前の快適なこと、ったら～
by delfin (2011-09-09 23:21)