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Bang Nam Phueng @Bangkok [Thailand (Bangkok)]

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マーケットは終わりかけていた。

水路に沿うようにして軒を並べている店々は、
ボチボチと店じまいの気配を見せていた。

モト・サイから降り、
数軒の屋台が連なるところを歩いたが、
船着場は見えず、少しばかり途方にくれてしまった。
目の前にチャオプラヤ川は見えているのだが。

屋台のオバチャンに「船、ドコ?」と訪ねても、
オバチャンには英語が通じない。
その声が聞いたのか、
となりの屋台のオニイチャンが心配そうに歩み寄り、
「なにを探していますか?」と助け舟を出してくれた。

「バーン・ナムプンに行く船着場はドコですか?
 マーケットに行きたいのです」

「ああ、それならその寺の隣ですよ。
 でもマーケットは午前中で終わっちゃってますよ」

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「週末だけ開かれる」ということは聞いていたが、
まさか昼で終わってしまうとは。
タイの気候を考えれば、
「午前中で終わる」ことを想像しなかった自分がバカだった。
時計はすでに13時を回っている。
スイート・ルームを目いっぱい満喫している場合ではなかったのだ。

「ここまで来たので、その場所まで行ってみます。
 閉まっていたら、仕方ないです。
 マイ・ミステイクですね」

オニイチャンにそう告げ、寺院の横にあった渡し船乗り場に足を進めた。

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10分足らずで渡河すると、
船を下りた人たちは当たり前のようにモト・サイに乗り、散って行った。
同じように黙って、モト・サイの後ろに乗ると、
後を追うようにバイクは無言で走り出した。

3分ほどで水路に架かる橋のたもとで降ろされる。
モト・サイの人たちが溜まっているので、
ここがマーケットの入口なのだろう。

10バーツを運転手に支払い、水路に沿って歩みを進める。

緑が濃く、人は少なく、騒音もなく、のどか。
モト・サイがエンジンを切ると、
鳥のさえずりが辺りで一番大きな音になった。

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マーケットは「水上」というより「水路」に沿うようにして広がっている。

小さな水路の片側に店が軒を連ね、
手作りのお菓子や民芸品が店先に並べられている。
食事や飲みものを楽しむテーブルやカウンターがその奥に備わっている。
観光地ズレしておらず、売り手も買い手もノンキ、
普通のものを普通の値段で売っているのが微笑ましい。

地元の人がここまで足を伸ばし、食堂で足をくずし、くつろいでいた。


http://www.paknam.com/thai/bang-nam-pheung.html (バーン・ナムプン水上マーケット)



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