At Yaowarat Road @Bangkok [Thailand (Bangkok)]
ヤワラーに来るのは久しぶりだ。
MRTフランポーンの駅を出て、川を渡り、西に向かう。
小さな橋を越えると急に鼻腔をくすぐる芳香が漂ってくる。
香りの元が漢方なのか、料理なのか、
はたまたここの人たちが発するものなのかわからないが、
世界中、どこの中華街を訪れてもこの香りが出迎えてくれることは確かだ。
バンコクの中華街は「ヤワラー」と呼ばれている。
通りの名に由来してこう呼ばれていて、
「中華街」というよりもヤワラーのほうがとおりがいい。
かつては「安宿街」として旅行者を集めたこともあったが、
カオサンにその座を奪われ、今は違う表情を見せている。
「中華街」はほとんどの国で「通り」を示している言葉だが、
バンコクの場合は本当に「街」を指している。
中国の田舎町でも切り取ってきて、
バンコクの南西部に貼り付けたような印象だ。
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中華街の中心に進むにしたがい、
人の数が増え、店の数が増え、クルマが増える。
渋滞は激しくなり、排気ガスは濃くなり、
ノイズが増え、人の声が増え、「中華」らしさがどんどん色濃くなる。
雑然と騒然と渾然が入り混じり、タイとは思えない場所になってくるのだ。
中華街の真ん中に居座る「クローン・トム(大きなマーケットの意)」は、
ここならではの秩序が蔓延っているようで、
すっかりタイらしさを失っている。
しかしこれはこれでタイの表情のひとつなのかもしれない。
「どしたの?」
地図を広げ、困り果てている欧米のカップルに声をかけた。
「いま、わたしたちはどこにいるんですか?」
似たような店が並び、似たような路地が続く、クローン・トムの迷宮。
あるいは樹海に近いヤワラーの街並み。
冗談のような質問をまともに受けた。
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今いる場所を地図に印し、帰る方向を示すと、
助かった、という色が彼らの顔に現れた。
暑さの中で迷い、歩き尽くしているのだろう、その表情は疲れていた。
なにせ助けを求めようにも周りには英語が通じないのだ。
遭難しているカップルを助け、
道路で寝ている人を飛び越え、
路地に入ってくるバイクに煽られ、
まとわりつく物売りを蹴り飛ばし、歩みを進める。
時折、冷たいコーヒーや果物でエネルギーを補給し、
路傍の人に紛れ、行き交う人を眺め、それに飽きるとまた歩く。
PCパーツや自動車部品を売るマーケットも冷やかし歩いてみたが、
めぼしいモノや掘り出しモノに出会うこともなく、
どうやら探索行はハズレのご様子。
来た道とは異なったルートで帰り道をたどることにした。
空振り、手ぶらだが、街に埋もれ、歩いているだけでも楽しいのはたしかだ。
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