ザセキのハナシ @Hapcheon [South Korea (陜川)]
この季節、ソウルの朝は7時でもまだ暗い。
2月2日7:20、ホステルをチェックアウト。
スタッフでもあり、友人でもある彼とともに、
地下鉄で「南部バスターミナル」を目指す。
旧正月に合わせ、慶尚南道の北部にあるハプチョン(陜川)に向かうのだ。
暗い中、ひと気の少ない地下鉄に乗り、
「南部バスターミナル」には8時過ぎに到着した。
ターミナル・ビルの中に足を進めると、
建物の中は人が溢れていて、唐突に驚かされた。
地下鉄と打って変わって、
ムムム、という感じの人の多さなのだ。
3日に「元日」に合わせて、今日がピークなのだろうか。
チケット売り場には長い列ができている。
わさわさとしたターミナルの喧騒に面食らってしまった。
“GROUPON(グルーポン)”なれあれもこれも割引に!
驚いてはいたものの、
あらかじめチケット手配ができていることを聞かされていたので、
朝から行列に並ばならなくて済むことだけでもかなり幸せモードだ。
なにせ列はウンザリするほど長く、人は次々に繰り出してくる。
韓国では長距離バスもネットで予約できるらしく、
そちらの手配は彼がしっかりやってくれていた。
彼がカウンターでチケットを引き換えてもらう間、
朝食のパンと飲みものを買いに回った。
ターミナル内であるにも関わらず、
売店はフードコート並みに充実していて、
バスに乗り込む人たちが次から次に買い物をこなしていく。
イキオイのよさに気後れしかけたが、
身を乗り出し、キンパプ(のり巻き)と水を購入。
会計するレジの横ではオジサンが熱いオデンを頬張っていた。
帰省の人たちのパワーに負けまいと、
湯気を上げているオデン(500w)をひと串手に取って、
オジサンに肩を並べてかじりついた。
脇のオネエチャンはオデンの汁をカップに入れ、
ノンキな表情でそれを飲んでいる。
う~ん、韓国のソウルの旧正月の帰省の人の朝食の勢いの混雑の・・・
とにかくそんな中にいるのだなあ、
とオデンを串からかじり取りながら、
シミジミ思ってみたりした。
「ヤラれましたよ!」
チケットを手にした彼が戻ってくるなり、苦い顔をしていた。
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「どしたの?」
「ネットで見たとき、バスの座席は2+1だったんです。
ハプチョンまで6時間もかかるので、
1個の席をタテに2つ押さえたんですよ。
そのほうがお互いゆったりできると思って」
「ほう」
「でもバスが2+2になったんです。ヤラれました」
「帰省で混んでいるから増席して、バス変えたんじゃない?」
「だと思います。ヤラれました」
「おれ、デカイしね。
6時間、隣だぜ? 耐えられる?」
「それはいいんですけど、せっかくのネット予約だったのに、悪くて」
「8:30のバスには乗れるんでしょ? 気にしないでよ。
立ってろ、といわれたらコロスけど、
座っていけるならそのうち着くさ」
海外の長距離バスというやつは思いのほか、
座席幅が広く、席数少なめで、ゆったり乗れるものが多い。
先日の全州行きのシャトルバス、タイの長距離バス(ただしVIPバス)、
スペイン、ポルトガル・・・
ネット上でブッキングした時はその手のゆったりスタイルのバスだったのだろう。
やって来たバスは11列x4席のやつだ。
いわゆる古いタイプの観光バスですなあ。
行き席を確認して、乗り込んでみると車内はびっちり満席。
やはり帰省に合わせ、席数の多いバスに差し替えられたのだろう。
腰を落ち着けてからも隣の彼はまだ悔いている。
笑って彼をなだめながら、買ってきたキムパプの包みを開けた。
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