SSブログ

Shutout Game @Vientiane [Laos]

IMG_6681.jpg

夜行バスの時間までブラブラ歩いて過ごした。

チェックアウトは昼前に済ませ、
荷物はゲストハウスに預けている。
バイクは14時で24時間を迎え、
二度目のガス欠を起こすこともなく、めでたく返却となった。

お気に入りのマンゴ・ジュースを片手に無目的に歩き回っていると、
宿にピックアップが来る17時の30分前になっていた。
なぜかこういう時に過ぎる時間は早い。

慌てて宿に戻り、「ちょっと麺食ってくる」と伝え、
ワン・ブロック隣の一昨日の麺屋に向かった。
これならピックアップに置いていかれる心配が多少は減る。

手元には計ったように5,000Kが残っていた。

昨夜のうまい麺を食べて、シンドイ夜行バスに備えるという、
我ながらスマートなアイデアにシビレながら、
スキップ気分で麺屋にたどり着いた。

IMG_6689.jpg
色とりどりのお菓子が並ぶ。見ているだけでも楽しい

が。

店は閉まっていた。

店の前には物売りのリアカーがポツンと停まっている。
場所が違う? 記憶違い? あれえ?

辺りを見回すが、確かにココだ。
生憎、一度来た場所は記憶してしまう癖がある。
でもあるのはシャッターで閉ざされた店だった。

あ。

今日は10月3日、日曜日だ。

気分はすっかり萎み、スキップはおさまっていた。
夕食時を迎えるこの時間に閉まっているのだから、
おそらく定休日なのだろう。

麺屋の前で店を広げているリアカーのオヤジサンに聞いてはみたが、
英語では徒手空拳、答えどころか、会話もままならない。

休みを当て込んで、店前で営業していたリアカーは、
炒めた麺やチマキ、お菓子を並べていた。
ガラスケースの中は色鮮やかだ。

ラオス通貨のキップを余らせても仕方ない。
持っているお金を全部見せながら「何個買える?」と聞くと、
オヤジサンは「いいから、選べ」という素振りを見せた。

夜食用に甘くないものを選んでいると、
中華系のカップルがやって来て、
不安そうにガラスケースの中を覗いている。

IMG_6693.jpg
甘いものだけでなく、麺類も。昼飯に買っていく人も多い

「これ、なにかなあ?」

オヤジサンに英語で聞いている。
モチロン、オヤジサンはクエスチョン・マークを浮かべるだけだ。

「ああ、それなら、わたし買いましたよ。
 食べてみます?」

「ああ、英語わかるんですね。
 店の人じゃないですよね?」

「はは、ただの日本人ですよ。
 そちらはどちらから?」

「上海です。ありがとう。
 お言葉に甘えて味見します」

なぜかリアカーの横で試食大会。
といっても試食の品は自分が買った袋を開けたものだが。

正体不明のブツはワラビモチのようなヤツで、
キナコの代わりにピーナッツの粉が塗されている。
串に刺さっていて食べやすい。

「へええ、餅みたいな味だな。
 味見できてよかった、ありがとう」

カップルの男性がつぶやく。

IMG_6698.jpg
ラオス版ワラビモチ。甘いアンコが中に

「いえいえ。どうせ一人じゃ持て余すからね。
 じゃあ、時間がないので、これで」

そういって、ガラスケースのリアカーを後にした。

しかし夜食として買われた袋の中身、
チマキはバナナのお菓子、
モチはペースト状のココナツクリーム入りで、
いずれもコーヒーが欲しくなるほど甘いとはこのときは知る由もない。

さあ、国境越えの旅が待っているぜ。


↓こ、このブログがX位?↓
ブログ☆ランキング投票!プレゼント付!



nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0