Shutout Game @Vientiane [Laos]
夜行バスの時間までブラブラ歩いて過ごした。
チェックアウトは昼前に済ませ、
荷物はゲストハウスに預けている。
バイクは14時で24時間を迎え、
二度目のガス欠を起こすこともなく、めでたく返却となった。
お気に入りのマンゴ・ジュースを片手に無目的に歩き回っていると、
宿にピックアップが来る17時の30分前になっていた。
なぜかこういう時に過ぎる時間は早い。
慌てて宿に戻り、「ちょっと麺食ってくる」と伝え、
ワン・ブロック隣の一昨日の麺屋に向かった。
これならピックアップに置いていかれる心配が多少は減る。
手元には計ったように5,000Kが残っていた。
昨夜のうまい麺を食べて、シンドイ夜行バスに備えるという、
我ながらスマートなアイデアにシビレながら、
スキップ気分で麺屋にたどり着いた。
色とりどりのお菓子が並ぶ。見ているだけでも楽しい
が。
店は閉まっていた。
店の前には物売りのリアカーがポツンと停まっている。
場所が違う? 記憶違い? あれえ?
辺りを見回すが、確かにココだ。
生憎、一度来た場所は記憶してしまう癖がある。
でもあるのはシャッターで閉ざされた店だった。
あ。
今日は10月3日、日曜日だ。
気分はすっかり萎み、スキップはおさまっていた。
夕食時を迎えるこの時間に閉まっているのだから、
おそらく定休日なのだろう。
麺屋の前で店を広げているリアカーのオヤジサンに聞いてはみたが、
英語では徒手空拳、答えどころか、会話もままならない。
休みを当て込んで、店前で営業していたリアカーは、
炒めた麺やチマキ、お菓子を並べていた。
ガラスケースの中は色鮮やかだ。
ラオス通貨のキップを余らせても仕方ない。
持っているお金を全部見せながら「何個買える?」と聞くと、
オヤジサンは「いいから、選べ」という素振りを見せた。
夜食用に甘くないものを選んでいると、
中華系のカップルがやって来て、
不安そうにガラスケースの中を覗いている。
甘いものだけでなく、麺類も。昼飯に買っていく人も多い
「これ、なにかなあ?」
オヤジサンに英語で聞いている。
モチロン、オヤジサンはクエスチョン・マークを浮かべるだけだ。
「ああ、それなら、わたし買いましたよ。
食べてみます?」
「ああ、英語わかるんですね。
店の人じゃないですよね?」
「はは、ただの日本人ですよ。
そちらはどちらから?」
「上海です。ありがとう。
お言葉に甘えて味見します」
なぜかリアカーの横で試食大会。
といっても試食の品は自分が買った袋を開けたものだが。
正体不明のブツはワラビモチのようなヤツで、
キナコの代わりにピーナッツの粉が塗されている。
串に刺さっていて食べやすい。
「へええ、餅みたいな味だな。
味見できてよかった、ありがとう」
カップルの男性がつぶやく。
ラオス版ワラビモチ。甘いアンコが中に
「いえいえ。どうせ一人じゃ持て余すからね。
じゃあ、時間がないので、これで」
そういって、ガラスケースのリアカーを後にした。
しかし夜食として買われた袋の中身、
チマキはバナナのお菓子、
モチはペースト状のココナツクリーム入りで、
いずれもコーヒーが欲しくなるほど甘いとはこのときは知る由もない。
さあ、国境越えの旅が待っているぜ。
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