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Looking for Gas @Vientiane [Laos]

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バイクはナンプ広場のまん前で止まった。

この辺りは安宿エリアでガソリン・スタンドなどはない。
それどころか、この町をくまなく走っていて、
ガソリン・スタンドを一軒しか見かけてないことに気がついた。

泊まっているゲストハウスまでバイクを押して戻るしかないか。
安宿街の東側から中心部へ戻る形なので、
バイクを押して30分ほどガマンすればいいのだろうか。

原付サイズのバイク(カブ・スタイル)は、
押して歩くのはそれほどしんどくはない。
自転車より重たい鉄のカタマリを押すだけなので、
暑さが少しばかりこたえるだけだ。

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タート・ルーアン隣の寺院。同じ仏教寺院でも日本と異なり色鮮やか

少し歩くと、大型バイクのショップが眼にとまった。

レンタルのショップかカスタム・ショップかわからないが、
店先でバイクを磨いているスタッフに声をかけた。

「すみませーん、ガソリンがエンプティなんだ。
 この辺にガス・ステーション(英語)あるかな?」

「町の外側しかないよ。西側のヤツも東側のも遠いね。
 押していくには遠すぎると思うけど」

「そっか、コプ・チャイ(ありがとう)。
 でもご覧のとおり、動かないから押して行くしかないんだ。
 ところで予備のガソリン、持ってない?」

「店にガソリンは置いてないねえ。
 あ、そうだ、2ブロックぐらいいくとガソリン売っている店があったな。
 ガス・ステーションより、そっちがいいんじゃないか?」

ガソリン・スタンド(和製英語)が普及していない東南アジアでは、
露店がガソリンを詰めたビンやペットボトルを連ねている。

街道沿い、熱い日差しの当たる店先に、
色の着いた液体の入ったボトルが並んでいる。
カンカン照りの陽光の下。

安全基準もへったくれもあったもんじゃないが、
タイの国境を越え、
カンボジア・ポイペトからシェムリアップを目指した道行き、
自分が乗ったタクシーが路上でそれを買い、
運転手がその場で注ぎ込むのを目の当たりにした。

http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-09-07 カンボジア街道沿いの風景

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川沿いの道をバイクを押しながら、汗を流し、歩く。
途中、ガス欠になりそう自分にミネラル・ウォーターを注入し、
汗を拭いながら歩くとバイクを整備する店があった。

「ガソリン、ある?」

ひと気のない店でそう声をかけると、
不機嫌そうなオネエチャンは返事もせずに、
裏に行き、色の着いた液体が入ったビンを片手に戻ってきた。
こちらを気にも留めず、バイクのタンクを開けると、
その液体を勝手にタンクに注ぎはじめた。

「10,000K」

注ぎ終えると無愛想に手を出してきた。

感謝の言葉を述べるのも変なので、
こちらも負けずに無愛想に10,000K札を差し出す。
こちらの無愛想ぶりは気にもならないらしく、
お金を受け取ると腕組みをしてみている。

キックを繰り返し踏むが、すぐにエンジンはかからない。
ガソリンがシリンダーに届いていないためで、
同じ動作を繰り返すとようやく排気音がつながった。

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メコン河岸。護岸工事か公園を作っているのか、大規模に工事中
エンジンがかかったのを見届けると、
無愛想なオネエチャンは無愛想に腕組みをしたまま、
無愛想に奥に引っ込んでいった。
ガソリンを吸い込んだエンジンは無愛想ではなくなった。

「コープ・チャイ」

奥に届くかわからなかったが、声をかけ、アクセルをひねった。

900mlのビンだったので、
放っておいても4~50kmは走れそうだったが、
バイク・ショップで教えてもらったガス・ステーションを目指すことにした。

繰り返しバイクを押して歩く趣味はない。




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