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Thalat Khua Khua @Vientiane [Laos]

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昼休みで眠っている金色の寺院を離れ、バイクに跨った。

地図には通りを挟んだ向こう側に市場があると示されている。
「タラット・タート・ルアン」、
ラオ語で「タラット」は市場を示している。
直訳すれば「タート・ルアン寺院市場」か。

舗装路ながらところどころ開いた穴をかわすため、地元のクルマが揺れている。

穴を前にもたつくトラックを抜き去り、市場を目指す。
センターラインもなく、信号もない道路は不安を感じさせるが、
交差点で少しばかり用心深くすればいいだけだ。
あまりスピードを出せない道路コンディションが幸いして、
運転手はみんなのんびりしたものだ。

渋滞にイライラしたり、
駐車車両を巧みに避ければならない東端の島国の道路事情よりも
こちらのほうが精神的には健全かもしれない。

あの国もかつては未舗装の道路を、
三輪トラックが車体を揺らしながら走っていた。
そんなシーンを映画や報道フィルムで観たことがある。
便利であることや近代化が人を幸せにするとは限らないのかもしれない。

ただし舞い上がる土埃が幸せを運んでくれるとも思わないが。

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市場を見つけられず、流れに任せて、郊外への道を走り出した。
「街を離れるとまったく違う風景が広がっているよ」といった、
アメリカ人の話しが頭に残っていた。

埃っぽい幹線道路を北に向かい、
10分ほど走るとトラックが連なって止まっていた。
荷台で野菜を売っているようだ。

地元のクルマやバイクが吸い寄せられるかのように止まっていく。

バイクはトラックが止まる裏手に流れていく。
その後を追うように進むと、素朴な駐輪場が開けていた。

先客はバイクを止めると、
パラソルを開いた机に陣取るオネエサンに手際よくお金を払い、
奥にある市場に進んでいく。

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街を外れるとこんな風景。ここで暮らしている人だろうか、釣りをしていた

その動きを見習うように、
バイクを止め、机のオネエサンに対した。

「いくら?」

日本語でそのまま尋ねた。
郊外のローカル市場で英語を使っても仕方ないし、
ラオ語で尋ねれば、ラオ語で返されて困るだけだ。

「2,000Kよ」

指を二本立て、ニコリと笑う。
日本円で約20円、物価的にも妥当な額だ。

「ここ『タラート・タート・ルアン』?」

固有名詞はラオ語なので、通じるだろう。

「ここは『タラート・クア・クア』よ。
 『タラート・タート・ルアン』はタート・ルアンのそばよ」

そういうと幹線道路を指差し、今来た方向を指で示す。

「フォア・クア? クア・クア? フォア・グラ?」

市場の名を声に出して繰り返すと笑われた。
笑われながら、地図を広げて差し出すと欄外を指し示してくれた。

「ここはこのヘン。
 この地図には載ってないわね。
 『タラート・タート・ルアン』はここよ」

あらためて示した場所は金色の寺院の通り沿いだった。
なんで見つけられなかったんだ?

「OK。コプチャイ(ありがとう)」

どうやら目的の『タラート・タート・ルアン』をラクに通り過ぎてきたらしい。

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ワッフルと揚げパンを売っている。奥が駐輪場

そこに行かねばならない理由があったわけでもなく、
市場に変わりがあるわけでもなく、
そんなことは気にも留めず、市場散策に乗り出すことにした。

市場のありとあらゆる場所は天幕やパラソルで覆われ、
熱い日差しを避けている。

こちらはその頭にぶつかる低い天幕を避けて歩かなければならなかった。


KhuaKhua Market


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