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Crossing Border @Nong Khai [Laos]

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国境は空いていた。

バスの乗客のホトンドはタイでの買い付けか、
あるいは出稼ぎからの帰路かのどちらかだろう。
手馴れた様子で手続きに向かっていた。

陸路による「越境」は日本人には馴染みが薄いものだが、
たいがいどこの国でも同じ流れで進んでいく。

バスでの越境の場合、
下車~出国~乗車⇒下車~入国~乗車、という手順だ。

どこの国のボーダーもお節介な案内板はないし、
観光客向けのルート表示などもないので戸惑うが、
馴れた人たちの流れに合わせれば、間違えることはない。

わからなければ、誰かを捕まえて聞けばいいだけだ。

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タイの出国を済ませたところ。正確にいうと無国籍のエリアにいることになる

時間的に空いている時間なのだろうか、
バスが2~3台いるだけで出国審査は空いていた。

バスで見かけた顔が長い列を作っているレーンに続こうとすると、
みながニヤニヤとしながら、空いているレーンをアゴで示す。
なんだ? と思っていると外国人用のレーンで、
そちらは人が少なく、次々に出国者をさばいていた。
「キミは並ばなくていいんだよ」というのが彼らのスマイルの理由か。

バスに戻り、車掌が人数をカウントするとタイにお別れ。

ちょっと走った先でまたバスを降りる、今度はラオス入国だ。

今度は迷わず「外国人レーン」へ。
欧米のツーリストに混じりながら、順番を待ったが、
EDカード(出入国カード)がないことが気にかかっていた。

ラオスにEDカードがあるかどうかも知らなかったが、
入国審査のゲート前にテーブルを出して、
代筆商売をしていた輩がいたので、
たぶん必要なのかな、と思っていた。

代筆がいるのかって?
国によっては文字を書けない人がいる。
あるいは面倒なので金を払ってすます人もいる。
そういう人向けの国境ならではの商売なのだ。

ちなみに国境付近に無料で置かれているEDカードは、
彼らがせしめてしまうので、見かけることはない。
その彼らにもらおうとすると、
なぜかお金を取られるのでご注意を。

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大きな国境ゲート。これを後ろにし、ラオス入国に向かう

ふと気づくと列の後方に年配の日本人男性が2名いた。
同じバスだったようだが、気づかなかった。
列で待っている間、退屈なので声をかけてみた。

「突然すみません、日本の方ですよね?
 EDカード、お持ちですか?」

日本人観光客の場合、旅行会社に作成を頼んだり、
手配の際にあらかじめもらっていたりするので、聞いてみた。

「あ、日本人だったんですね。
 いえ、カードは持ってないです」

「ラオスって出入国カード、必要ですか?」

「それ、いるんですか?」

アレコレ説明するのが面倒になり、
窓口が手隙になった際、係員に声をかけた。

「EDカード、もらえますか?」

ここは国境、相手は役人。
あくまでもていねいに、低姿勢が基本。
オネガイするとたいがいは無言で差し出してくれる。
後ろの日本人の分ももらって渡した。

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乗ってきたバスに戻り、この先のラオス入国へ向かう
「お節介ですけど、これ、書かないとダメですよ」

「あ、ありがとうございます」

「書き方、お分かりになります?
 よかったら、コレみてください」

立ち話の間に書き上げた、自分のEDカードを差し出した。






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