赤い波と人の波 @Seoul [South Korea (Seoul)]
「赤」と「人」が道路を埋め尽くしていた。
片側4車線もある幅の広い車道はすべて封鎖され、
赤いTシャツをまとった人で埋められている。
その両脇の歩道も座った人たちで詰まっていた。
ところどころ空いているスペースがあり、
後から来た人たちが目ざとくその場所に潜り込むが、
すぐにあきらめ顔で移動していく。
そう、その場所からは大型ディスプレイが見えないのだ。
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車道に座る人たちは立錐の余地もなく、という感じではなく、
それぞれがくつろげる程度のスペースを確保している。
リビングでテレビを観るかのごとく。
声をかけて、カメラを向けると笑顔で手を振ってくれる。
この人の数のなか、彼らは何時からここに来て、
何時から座って待っているんだろうか。
これだけの人がいるにも関わらず、
押し合ったり、揉み合ったり、
動けなくなるほどの混雑がないのがスゴイ。
要所要所には警察官が規制線を張っていて、
手を繋いでいる「警察官の鎖」が、
座っている人と後から来た立ち見客との境界線だ。
その警察官も額に汗しながら、ディスプレイを眺め、
キックオフを心待ちにしているのが微笑ましい。
警官の規制がなしでも、集団は馴れた感じで、
混乱なく整然としているのが不思議な光景だ。
人が行き交う即席の舗道では、
小さな子供の手を引いた老夫婦が歩いている。
初夏の夕涼みに孫を連れて出てきました、
という感じのハラボジ、ハルモニ(おじいさん、おばあさん)。
日本で例えるなら、近所の盆踊りにでも出向いてきた雰囲気なのだ。
老夫婦に限らず、親子連れ、家族連れがとても多い。
パブリック・ビュー^とは縁遠そうな高い年齢層が多いのに驚かされる。
日韓ワールドカップにはじまった市庁前のパブリック・ビューは、
ドイツ大会やWBC(この時もすごかったらしい)を経て、
すっかり市民権を得て、馴染みのイベントになったのだろうか。
アスファルトの上に長い時間座るための用意がいい人、
クーラーバッグ抱えて、小銭を稼ぐ人、
応援グッズ片手に楽しそうな子供の手を引いて歩く人。
ワンセグの画面を観ながらキックオフを待つ人。
それにしてもいったい何万人いるんだ?
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これだけの人が集まっていながら、警察官も警備についていながら、全然殺伐としてないですね。警官も楽しもうとしているのがいいです。
by opas10 (2010-09-19 10:38)
>opas10さん
コメントありがとうございます。
そうなんですよ、たぶん4~5万人はいると思うのですが、
「飄々」というか、みな馴れているんですよ。
押し合いとかなく、「楽しみましょう」という感じがひしひしと。
一応、形では警察官が規制してますが、
ホトンド出る幕無し、って感じで一緒に試合観てましたよ(笑
by delfin (2010-09-19 12:54)