帰省 @Seoul [South Korea (Seoul)]
5日目の朝はすっかり晴れ渡った。
前日の夜は天気予報の通り、
小雪がチラつき、道路に薄化粧を施した。
雪雲は去ったものの、外の風は冷たく、気温は低い。
旧正月の街を歩きすぎたか、少し疲れが出ていて、
午前中はゲストハウスでのんきに過ごしていた。
コーヒーを取りにキッチンに下りると、いい香りがしていた。
「ランチ、いっしょに食べませんか?」
時計を見ると、昼食には早い時間だが、
スタッフの賄いご飯の時間らしい。
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「なんか、しょっちゅう、
およばれして食べている気がするけど?」
「いいんですよ。いつも来るからもうゲストじゃないでしょ」
「まあね。ゲスト扱いじゃなくてかまわないんだけど」
確かに昼前のこの時間、
宿泊客が観光目当てなら出かけているし、
語学留学などの滞在なら、学校へ行っている時間だ。
チェックアウトが迫っている出発客と
手持ち無沙汰のスタッフぐらいしか残っていないのだ。
「いつもカレーをご馳走になっているので、
たまにはランチのお返しです。
でも大した料理じゃないですけどね」
「あはは、カレーならまた帰る前日にでも作るよ。
外国人としてはこういう家庭料理がうれしかったりするけど」
たわいのない話しをしながら、ランチをつついていると、
玄関からけたたましい音が響いてきた。
「がえっでぎだよ~」
「おお~」
みながいっせいに声を上げた。
プサンに帰省していたスタッフが、土産を担いで帰ってきたのだ。
「も~、ひどいよ~、バス8時間だよ~。
ホントは今朝着くはずだったんだよ~」
「え~? ひょっとして江辺のバスターミナルから?」
「そうですよ~。釜山で渋滞、ソウルで渋滞。
もうイヤだよ~」
「昨日、江辺にいたんだよ。
みんな田舎に帰るんだなあ、って眺めていたんだ」
「その混雑の中にいたんですよ~。
もう渋滞イヤダア~」
「あはは、オシリがなくなっただろ?」
「オシリ、ないですよ~。づがれだぁ~。
あ、そうだ、ご飯食べているなら、
うちのオモニ(母)の特製キムチ食べてくださいよ」
「重いのに運んできたの?」
「持たされたからしょうがないんです。
といいつつ、自分も食べたかったんですけどね」
厳重に包装されたビニール袋を解くと、キムチの香りが立ち込めた。
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1枚目の写真はカニでしょうか?それとも肉?
4枚目の写真、大久保あたりから新宿の超高層ビル群を見上げた時と同じような風景ですね。
by 北海道大好き人間 (2010-06-14 19:51)